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東京理科大学 創域理工学部の一般選抜対策|学科別の科目・配点とB方式・S方式の勉強法
東京理科大学創域理工学部の一般選抜を、2027年度公式資料と2026年度問題分析から解説。募集対象8学科、B方式の指定理科、数理科学科の数学200点、S方式の専門コース、A方式の科目の違いを、自作例と復習方法で具体化します。
東京理科大学創域理工学部の一般選抜対策は、志望学科・指定理科・試験日をセットで決めることから始まります。B方式は学科によって2月3日と2月6日に分かれ、数理科学科では数学の得点を200点に換算します。また、数理科学科と電気電子情報工学科には、専門コースを対象とするS方式があります。
「理科大の理工系だから数学・英語・好きな理科を勉強すればよい」と考えると、受験できる学科や方式を取り違えるおそれがあります。例えば生命生物科学科は、B方式とA方式2教科+英語資格検定で選べる理科が異なります。配点だけでなく、受験する科目そのものを確認しましょう。
この記事は、創域理工学部の一般選抜(一般入試)を対象に、B方式・S方式・共通テスト利用のA方式の違いと、科目別の勉強法を解説します。学校推薦型選抜・総合型選抜は対象外です。S方式は一般選抜の一つで、総合型選抜ではありません。
情報の基準は2026年10月5日です。 受験条件は公開済みの2027年度大学公式案内・科目表、出題分析は河合塾Kei-Netの2026年度分析に基づきます。確認日現在、大学公式の募集要項一覧に2027年度一般選抜の最終募集要項はまだ掲載されていません。以下の条件は、公開後の最新募集要項・訂正・変更のお知らせと出願前に再照合してください。
2027年度の募集対象は8学科:学部紹介と募集対象を分けて確認する
2027年度B方式の公式科目表で、創域理工学部の募集対象として確認できるのは、次の8学科です。
- 数理科学科
- 先端物理学科
- 生命生物科学科
- 建築学科
- 先端化学科
- 電気電子情報工学科
- 機械航空宇宙工学科
- 社会基盤工学科
大学公式の学部紹介には、情報計算科学科・経営システム工学科の紹介もありますが、両学科は2026年度より募集停止と明記されています。在学生向けの学科紹介や過年度の問題集に名前が残っていることと、2027年度に出願できることは別です。
また、創域理工学部の建築学科と工学部の建築学科は別の募集区分です。先端物理学科と先進工学部の先進物理工学科、創域理工学部と創域情報学部も区別します。過去問・出願一覧には「大学名・学部・学科・方式・年度・試験日」を記録すると、似た名称の取り違えを防げます。
大学全体の方式の見取り図は東京理科大学の一般選抜対策、工学部との違いは東京理科大学工学部の一般選抜対策で確認できます。
B方式:学科ごとの指定理科と2つの試験日を確認する
以下は2027年度公式科目表と公式日程表に基づきます。B方式は数学・英語・理科を受験します。理科の名称は、表中の「物理」が物理基礎・物理、「化学」が化学基礎・化学、「生物」が生物基礎・生物を表します。
2月3日(水):数理科学・先端物理・生命生物科学
| 学科 | B方式の理科 |
|---|---|
| 数理科学科 | 物理・化学・生物から1科目 |
| 先端物理学科 | 物理指定 |
| 生命生物科学科 | 物理・化学・生物から1科目 |
先端物理学科・生命生物科学科は、数学100点・英語100点・理科100点、合計300点です。数理科学科は数学200点・英語100点・理科100点、合計400点です。数学の100点満点での採点結果を2倍して200点に換算します。
数理科学科の数学が200点でも、数学を2回受験する制度ではありません。例えば採点結果が75点なら、判定に使う数学の点数は 75 × 2 = 150点 です。第3回目は数学ではなく、選択した理科です。数学の試験が2回ある理学部第一部の数学系学科と混同しないようにしましょう。
2月6日(土):建築・先端化学・電気電子情報・機械航空宇宙・社会基盤
| 学科 | B方式の理科 |
|---|---|
| 建築学科 | 物理指定 |
| 先端化学科 | 化学指定 |
| 電気電子情報工学科 | 物理指定 |
| 機械航空宇宙工学科 | 物理指定 |
| 社会基盤工学科 | 物理・化学から1科目 |
この5学科は、数学100点・英語100点・理科100点、合計300点です。社会基盤工学科は物理または化学を選べますが、生物は選べません。「同じ日に受けられる学科」を先に並べるより、自分が受験する理科で出願可能な学科を確定するほうが、併願計画を立てやすくなります。
試験時間は数学100分・英語60分・理科80分
| 科目 | 時間・試験時間 |
|---|---|
| 数学 | 10:00〜11:40/100分 |
| 英語 | 12:50〜13:50/60分 |
| 理科 | 14:50〜16:10/80分 |
数学は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C、英語は英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲと案内されています。数学の細かな範囲指定を含め、最新募集要項も確認してください。過去問で出なかった単元を、次年度の出題範囲から外してはいけません。
演習では、科目ごとの制限時間に加え、本番と同じ順番でも取り組みます。午前の数学を終えたあと、英語の読み直しが増えるのか、午後の理科で符号や単位のミスが増えるのかを記録すると、休憩中の過ごし方や見直し方法を調整できます。集合時刻・会場・持ち物は、試験開始時刻とは別に受験票と募集要項で確認します。
同日併願は受験科目が一致する2学科まで
大学公式のB方式案内では、同一試験日に第1〜第3回目の受験科目が同じ場合、2学科まで出願できると説明されています。
例えば、2月3日の数理科学科と生命生物科学科は、選ぶ理科をそろえることが前提です。先端物理学科を組み合わせるなら物理が必要です。2月6日の先端化学科と社会基盤工学科なら、社会基盤工学科でも化学を選択する必要があります。試験日が同じだけでは条件を満たしません。
創域理工学部と創域情報学部の2月3日のB方式は、公式注記では問題が共通ですが、同日の両学部への併願はできません。また、同一試験日のB方式とS方式の併願もできません。問題の共通化と、複数出願できることは区別し、最終的な組み合わせは最新募集要項・出願画面で確認します。
S方式:数理科学科・電気電子情報工学科の専門コースが対象
大学公式のS方式案内では、S方式は専門コースを対象とした大学独自の一般選抜と説明されています。創域理工学部の全8学科で利用できる制度ではありません。
2027年度の日程表と科目・配点表による条件は、次のとおりです。
| 対象学科・試験日 | S方式の科目・配点 |
|---|---|
| 数理科学科/2027年2月6日(土) | 数学300点・英語100点/合計400点。理科の試験なし |
| 電気電子情報工学科/2027年2月3日(水) | 数学100点・英語100点・物理200点/合計400点 |
数理科学科の数学は、100点満点での採点結果を300点に換算します。電気電子情報工学科の物理は、100点満点での採点結果を200点に換算します。換算で点数の重みが変わるのであって、数学や物理の試験時間が倍増するわけではありません。 数学は100分、英語は60分、物理は80分です。
数理科学科では数学が合計点の75%、電気電子情報工学科では物理が50%を占めます。ただし、得意科目に傾いた配点だけを見て「必ずB方式より合格しやすい」とは判断できません。募集人数・受験者・問題・合否の結果は別に確認する必要があります。
出願時に希望する「系」を選ぶ
2027年度大学案内のS方式説明(掲載ページ161)では、出願時に次の中から希望する系を一つ選ぶとされています。
| 学科 | 希望する系 |
|---|---|
| 数理科学科 | 数学系/先端数理系 |
| 電気電子情報工学科 | 電気・制御システム系/エレクトロニクス・マテリアル系/情報・通信システム系 |
公式案内には、この選択内容を合否判定に使用しないと明記されています。したがって、系を選ぶこと自体を加点要素と考えるのは適切ではありません。一方、入学後に学びたい内容を確かめるため、大学案内の学科ページ・専門コースの説明は読んでおきましょう。
同じ学科のB方式とS方式は別の日に実施される
数理科学科はB方式が2月3日、S方式が2月6日です。電気電子情報工学科はS方式が2月3日、B方式が2月6日です。同じ学科のB・S両方式は別日なので併願できますが、同日の別学科のB方式とS方式を同時に受けることはできません。
図は公式B日程表と公式S日程・科目表を基に編集部が作成しています。S方式の試験問題は、同一試験日に実施するB方式と共通です。「S方式専用の別形式の問題」と決めつけず、受験する日の問題で練習します。
数理科学科のB・Sを受験するなら、B方式の理科も必要です。S方式だけを考えた計画に途中でB方式を追加すると、理科の準備不足が生じやすくなります。また、電気電子情報工学科のB・Sを受験する場合は、両日とも物理が必要で、S方式ではその重みが大きくなります。
A方式を追加する場合:B方式の理科選択をそのまま流用しない
共通テスト利用のA方式は、B・S方式とは使う試験・科目が異なります。ここでは創域理工学部の2027年度条件を整理します。A方式を加えるかどうかは、併願校にも必要な共通テスト科目と、追加の準備に使える時間を合わせて判断します。
A方式3教科型・4教科型:数学Ⅱ・B・Cまでの共通テストを利用
A方式3教科型の公式表では、創域理工学部は数学200点・外国語200点・理科200点、合計600点です。
数学は「数学Ⅰ・数学A」と「数学Ⅱ・数学B・数学C」を各100点利用します。理科は物理・化学・生物・地学から1科目で、2科目受験した場合は第1解答科目を使います。英語を利用する場合はリーディング100点・リスニング100点です。B方式の数学Ⅲの学習を続けながら、共通テストの資料読解や時間配分も別に練習する必要があります。
A方式4教科型の公式表では、上記に国語または情報Ⅰの100点を加え、合計700点です。国語は200点を100点に換算し、国語と情報Ⅰの両方を受験した場合は高得点の科目を使います。
「A方式を追加すればB方式の指定理科が不要になる」という理解も、「B方式で使えない地学はすべての方式で使えない」という理解も正しくありません。条件は方式ごとに確認します。Edurouteの高校生指導科目は数学・物理・化学・生物・英語です。国語・情報Ⅰを使う場合は、その科目の準備時間と学習手段を別に確保してください。
A方式2教科+英語資格検定:学科ごとの指定科目・換算が違う
2027年度公式表では、全学科で共通テストの「数学Ⅰ・数学A」と「数学Ⅱ・数学B・数学C」を使います。数学は原則各100点の合計200点ですが、数理科学科は各200点に換算して合計400点です。理科と合計満点は次のとおりです。
| 学科 | 利用する理科・配点と合計満点 |
|---|---|
| 数理科学科 | 物理・化学・生物から1科目を200点に換算/合計600点 |
| 先端物理学科 | 物理100点と、化学・生物・地学から1科目100点/合計400点 |
| 生命生物科学科 | 化学・生物から1科目を400点に換算/合計600点 |
| 建築学科・社会基盤工学科 | 物理・化学・生物から2科目、各100点/合計400点 |
| 先端化学科 | 化学を200点に換算/合計400点 |
| 電気電子情報工学科・機械航空宇宙工学科 | 物理を200点に換算/合計400点 |
特に次の3点は、B方式の表だけでは判断できません。
- 生命生物科学科:B方式では物理も選べますが、このA方式では化学または生物です。理科1科目を400点に換算するため、合計点の3分の2が理科になります。
- 先端物理学科:B方式は物理1科目ですが、このA方式では物理ともう1科目、計2科目必要です。
- 建築学科・社会基盤工学科:B方式は理科1科目ですが、このA方式では指定された理科から2科目必要です。
理科1科目型では、第1解答科目の指定も確認します。公式表には、指定された物理または化学を第1解答科目で受験していなければ、当該科目を0点として合否判定する注記があります。必要な科目を受けるだけでなく、解答順も条件の一部です。
A方式2教科+英語資格検定の公式説明では、英語資格は出願資格として使い、スコアによる加点はしないとされています。高い英語資格スコアだけで共通テストの不足分を補える制度として考えてはいけません。対象検定・基準・有効期間・提出方法は、志望年度の公式案内と最終募集要項で確認してください。
2026年度分析から学習課題を決める:試験日ごとの過去問も確認する
ここからの大問数・形式は、Kei-Netの2026年度B方式の分析です。2027年度に同じ大問数・単元が出る保証ではありません。また、創域理工学部には2つの試験日があります。分析ページの学部別説明を参考にしつつ、演習用の問題では試験日と解答形式を直接確認します。
| 科目 | 2026年度分析を踏まえた練習の焦点 |
|---|---|
| 数学 | 3大問。1題がマーク、2題が記述。100分で計算と途中の説明を仕上げる |
| 英語 | 理科大全体の分析では読解・文法等が中心。創域理工の受験日別の設問で、解答方法も確認する |
| 物理 | 3大問・80分。空所補充・選択等のマーク形式で、立式から計算までつなぐ |
| 化学 | 6大問・80分。分野をまたぐ知識と計算、指定された解答形式を練習する |
| 生物 | 3大問・80分。選択・数値等のマーク形式を中心に、実験資料の読み取りと計算を練習する |
根拠は数学Ⅲ・C、英語、物理、化学、生物の各分析です。英語の説明は大学全体の傾向であり、他学部の記述形式や長文の語数を創域理工学部にそのまま当てはめていません。
過去問は大学公式の過去の入試データと市販の過去問題集で用意します。大学サイトでは昼間学部の英語問題は公開せず、教学社の過去問題集を案内しています。今回の記事は分析元を明示した学習提案で、未確認の問題本文を独自に分析した記事としては扱っていません。
数学対策:計算力と「前の結果を使う」記述を両立する
Kei-Netの2026年度分析では、創域理工学部で確率、図形と方程式、微積分、空間ベクトルなどの出題が紹介されています。この単元一覧は学習の点検材料です。過去の出題単元だけに絞らず、公式範囲の標準問題を通して、条件整理・式変形・記述のどこで止まるのかを確かめます。
記述問題では、答えに到達するだけでなく、どの条件を使ってその式になったかを残します。数理科学科のB・Sを考えている場合も、数学の換算倍率を理由に難問ばかり増やすより、解ける問題の符号・係数・条件漏れを減らすことが先です。
編集部自作例:部分積分の結果を次の小問に使う
以下は編集部が作成した学習例で、東京理科大学の過去問ではありません。
0以上の整数nに対し、Iₙ = ∫₀¹ xⁿ eˣ dx と置きます。I₀、I₁、I₂を求めることを考えます。
まず I₀ = e − 1 です。nが1以上のとき、部分積分で Iₙ = [xⁿeˣ]₀¹ − n∫₀¹ xⁿ⁻¹eˣ dx となるので、Iₙ = e − nIₙ₋₁ が得られます。したがって、I₁ = e − (e − 1) = 1、I₂ = e − 2I₁ = e − 2 です。
この例の確認点は、結果を毎回最初から計算せず、前の結果を使うことです。また、漸化式はnが1以上のときの式です。n=0をそのまま代入して、意味のないI₋₁を含む説明にしないようにします。
答案が長くなる生徒は「前の小問のどの結果を使えるか」を探す練習をします。答えだけ合って途中式が崩れる生徒は、部分積分の境界項と積分項を別々に書いて点検します。過去問の復習でも、知識不足と計算の省略を区別すれば、必要な演習を選びやすくなります。
英語対策:60分で本文の根拠と設問条件をそろえる
Kei-Netの英語分析を踏まえると、長文読解に加え、語彙・文法・空所補充等の処理を並行して練習する必要があります。ただし、創域理工学部の英語を「全日程・全問マーク」と固定して扱わず、受験日ごとの過去問で記入・記述を含む解答指示を確認します。
60分の演習で足りなかった場合、読む速さだけを原因にしません。単語で止まった、構文が取れなかった、選択肢を何度も往復した、解答欄の指示を読み直した、といった原因を分けます。特に内容一致は、本文にない一般化や強い断定を選んでいないかを確認しましょう。
編集部自作例:「まだ調べていない」と「性能が悪い」は違う
以下は編集部自作の英文で、大学過去問ではありません。
The new material reduced energy loss in laboratory tests. However, its performance under outdoor conditions has not yet been evaluated.
本文から分かるのは「実験室での試験ではエネルギー損失が減った」「屋外条件での性能はまだ評価されていない」という2点です。「屋外でも効果が確認された」も「屋外では効果がない」も、本文からは言えません。
not yet been evaluated は未評価を表します。選択肢を検討するときは、否定・時制・範囲を照合し、本文の限定を外していないかを確認します。理系の話題でも、背景知識で続きを補うより、本文に書かれた事実を根拠に答える練習が必要です。
読解の基礎から見直したい場合は高校英語の長文が読めないときの勉強法も参照してください。
物理対策:立式の根拠とエネルギーの流れを説明する
2026年度物理分析を参考に、力学・電磁気の標準問題を中心に、波動・熱・原子も範囲内で点検します。2026年度に原子分野が出なかったことを、2027年度も出ない理由にはできません。
物理は公式の選択だけでなく、その式が使える条件が重要です。図に向き・力・電流を記入し、単位と極限でも式を確認します。電気電子情報工学科のS方式では物理の得点を2倍に換算しますが、計算の最初の条件を誤れば、途中でいくつもの小問に影響し得ます。
編集部自作例:導体棒の運動とジュール熱をつなぐ
以下は大学過去問ではなく、編集部の自作例です。抵抗Rの回路につながった間隔ℓの平行レール上で、レールに垂直な導体棒がレールに沿って一定の速さvで動くとします。回路面に垂直な一様磁場の大きさはBで、レール・棒の抵抗、摩擦、自己誘導の影響は無視します。
誘導起電力の大きさは Bℓv、電流の大きさは I = Bℓv/R です。棒に働く磁力の大きさは F = BIℓ = B²ℓ²v/R で、運動を妨げる向きです。一定の速さを保つ外力は、この磁力とつり合う必要があります。
外力がする仕事の単位時間あたりの量は Fv = B²ℓ²v²/R です。一方、抵抗で発生するジュール熱の単位時間あたりの量は I²R = B²ℓ²v²/R となり、一致します。
この確認で、力の式と電力の式を別々に暗記する段階から、エネルギーの流れで説明する段階へ進めます。もし棒を自由に動かす設定なら、速さが一定とは限りません。問題で与えられた条件が変われば、使う運動方程式も変わることを確認しましょう。基本の立式は高校物理の勉強法でも整理しています。
化学対策:反応式の操作と数値・単位の処理を分ける
2026年度化学分析では、理論・無機・有機をまたぐ内容と計算処理が紹介されています。創域理工学部の2月3日の分析には熱化学の大問への言及もありますが、これを2月6日の問題や2027年度の必出分野として読み替えません。
理論化学で止まる場合は、物質量・反応係数・平衡・電池や電気分解などを、単位付きで立式するところから確認します。無機・有機の暗記でも、反応の前後で原子数や電荷が合っているかを点検します。計算の正解だけでは、反応式の理解が十分か判断できません。
編集部自作例:反応を逆向きにすると反応エンタルピーの符号が変わる
大学過去問ではない自作例です。同じ温度・圧力条件で、次の反応エンタルピーが与えられたとします。数値は学習用に設定した近似値です。
C(黒鉛)+O₂(気体)→CO₂(気体):−394 kJ/molCO(気体)+(1/2)O₂(気体)→CO₂(気体):−283 kJ/mol
求めたい反応が C(黒鉛)+(1/2)O₂(気体)→CO(気体) なら、2つ目の反応を逆向きにして1つ目へ加えます。逆向きの反応エンタルピーは+283 kJ/molです。したがって求める値は −394 + 283 = −111 kJ/mol となります。
符号だけ覚えるのでなく、加えた反応式からCO₂とO₂が正しく消えるかを確認します。反応式の係数を倍にすれば対応するエンタルピー変化も倍になり、物質の状態が違えば同じ数値をそのまま使えません。復習では「反応式の操作」「符号」「数値計算」のどこを誤ったかを残します。基礎の点検には高校化学の勉強法を利用してください。
生物対策:実験の設定と「測定値が表す量」を確認する
Kei-Netの2026年度生物分析では、創域理工学部の実験・考察や計算を含む出題が確認できます。知識の確認に加え、比較する条件、測定した量、対照実験、計算の基準を読み取る練習が必要です。
生物を使えるのは、B方式では数理科学科・生命生物科学科です。他のB方式学科にも広く使えると考えて併願を組まないようにします。また、生命生物科学科のA方式2教科+英語資格検定では理科の換算が大きいので、用語の取り違えだけでなく、数値や資料を使う問題も準備します。
編集部自作例:見かけの光合成量と実際の光合成量
以下は編集部自作の学習例です。同じ量の葉を同じ温度で測定し、1時間あたりの正味の酸素変化量が次の値になったとします。正は酸素の増加、負は減少です。
| 条件 | 正味の酸素変化量 |
|---|---|
| 暗所 | −2 μmol/h |
| 弱い光 | +2 μmol/h |
| 強い光 | +6 μmol/h |
この例では、光の条件によらず呼吸による酸素消費が2 μmol/hで一定と仮定します。正味の変化量は「光合成による酸素発生量−呼吸による酸素消費量」なので、実際の光合成による発生量は、弱い光で 2 + 2 = 4 μmol/h、強い光で 6 + 2 = 8 μmol/h です。
大切なのは、表の値をそのまま実際の光合成量と読まないことです。また、呼吸量が一定という条件がなければ、暗所の測定値を明所にそのまま当てはめてよいとは限りません。資料問題では「問題に書かれた仮定」と「自分が補った仮定」を区別する練習をしましょう。
学習計画:配点の重みと失点原因を組み合わせる
学習時間は「配点が高い科目」と「今の失点が改善しやすい科目」の両方から考えます。数理科学科のS方式で数学が300点だからといって、英語の基礎を止めると、100点分を取りにくくなります。電気電子情報工学科のS方式でも、数学・英語はそれぞれ100点あります。
配点の重みだけを確かめるため、100点満点での採点結果を10点上げると仮定すると、数理科学科のB方式の数学は換算後20点、S方式の数学は30点上がります。電気電子情報工学科のS方式の物理は20点です。これは換算の説明であり、別の日の問題で同じ得点が取れるという予測でも、合格点の設定でもありません。
初回演習では学科・方式・日付を分けて記録する
| 記録すること | 復習へのつなげ方 |
|---|---|
| 受験する学科・方式・試験日 | 問題集の収録区分と一致しているかを確認する |
| 換算前の得点・換算後の得点 | 計算や知識の改善と、配点による重みを区別する |
| 未着手の設問と止まった時刻 | 最初から理解できなかったのか、時間不足なのかを分ける |
| 解き直しでも止まる箇所 | 基礎教材に戻る単元を選ぶ |
| 解き直しなら解ける箇所 | 読み直し・計算・見直しの手順を改善する |
例えば、数学の記述で符号ミスが続くなら、難易度を上げる前に境界値や代入による検算を習慣にします。物理で式は合っているのに数値を落とすなら、単位と桁をそろえる練習をします。生物で知識はあるのに資料問題を誤るなら、何を比較しているかを一文でまとめてから計算します。
基礎の補修・制限時間の演習・再確認を一つの周期にする
最初に時間を測った過去問で失点を分類し、数日間は該当分野の標準問題を練習します。その後、元の問題を説明付きで解き直し、別の問題でも同じ手順が使えるかを確認します。解説を読んだ直後に正解しただけでは、次の試験で再現できるかはまだ分かりません。
2つの試験日やB・S両方式を受ける場合も、それぞれの過去問を同じ記録様式で整理します。S方式の科目が少ないからといって、受験日の問題を一度も時間内に解かずに本番へ進まないようにしましょう。私立理系の長期計画は理科大・MARCH理系の学習ロードマップでも確認できます。
出願前に生徒・保護者が点検すること
| 確認項目 | 点検する内容 |
|---|---|
| 募集区分 | 学部・学科・年度・方式。募集停止の学科を含めていないか |
| 受験日と併願 | 2月3日・2月6日の組み合わせ。同日のB・Sや別学部への制約 |
| 科目と解答順 | B・S・各A方式の指定理科、共通テストの第1解答科目条件 |
| 英語資格 | A方式2教科+英語資格検定の基準・有効期間・提出方法 |
| 出願・受験・手続き | 最新要項の期限、受験票・会場、合格後の納付期限 |
保護者は、学習内容を細かく管理するより、出願締切・書類・受験日・入学手続きの一覧を一緒に確認すると役立ちます。本人は、志望理由と必要科目を一枚にまとめ、自分が何のためにどの科目を学ぶのかを説明できる状態にしておきましょう。
B・S方式の受験者も共通テストに関する特例案内を確認する
大学は2027年度B・S方式の不測の事態への対応を公表しています。大規模災害等で試験が実施できない、または受験地に来られない場合に大学が措置を講じるとき、指定された共通テスト科目を用いる特例判定の案内です。大学はB・S方式受験予定者にも2027年度共通テストへの出願・受験を呼びかけています。
これは通常のB・S方式に共通テスト得点を加える制度でも、受験者が自由に共通テスト判定へ変更できる制度でもありません。特例用の指定科目は、通常のA方式の表と同じだと決めつけず、公式文書の別紙で確認してください。
よくある質問
数理科学科のB方式は数学だけ得意なら受験できますか?
B方式には英語と理科もあります。数学は200点に換算しますが、英語100点・理科100点を受験します。数学・英語だけのS方式は、専門コースを対象とする別の一般選抜です。学びたい内容と出願条件を確認して選びます。
生命生物科学科は生物を受けないと出願できませんか?
2027年度B方式は物理・化学・生物から1科目です。一方、A方式2教科+英語資格検定は化学・生物から1科目です。学科名から受験科目を推測せず、方式ごとの表を確認してください。
S方式の過去問はB方式と違う問題ですか?
大学公式案内では、同一試験日のB方式と共通です。ただし、同じ学科のB方式とS方式は別の日に実施されます。「同じ学科のB方式の問題だけ解けばよい」と考えず、S方式の実際の受験日の収録問題を確認します。
合格最低点を目標に勉強すれば十分ですか?
合格最低点は、その年度・学科・方式の結果です。配点・問題・受験者が異なる別の区分へそのまま流用できません。志望区分の過年度データを確認したうえで、時間内に解ける設問、換算後の得点、弱点の改善を継続して記録します。
参考資料と情報の扱い
制度の根拠は大学公式資料です。パスナビは科目・配点の補助照合、Kei-Netは2026年度の出題分析として使っています。確認日:2026年10月5日。2027年度一般選抜の最終募集要項は確認時点で未掲載です。
- 東京理科大学:創域理工学部紹介・募集停止の注記
- 東京理科大学:一般選抜の募集要項一覧
- 東京理科大学:B方式の制度・併願条件
- 東京理科大学:2027年度B方式の科目・配点・時間割
- 東京理科大学:2027年度B方式の日程
- 東京理科大学:S方式の制度
- 東京理科大学:2027年度S方式の日程
- 東京理科大学:2027年度S方式の科目・配点・時間割
- 東京理科大学:2027年度大学案内・S方式の希望する系
- 東京理科大学:2027年度A方式3教科型の科目・配点
- 東京理科大学:2027年度A方式4教科型の科目・配点
- 東京理科大学:2027年度A方式2教科+英語資格検定の科目・配点
- 東京理科大学:A方式2教科+英語資格検定の制度
- 東京理科大学:過去の入試データ・過去問の案内
- 東京理科大学:2027年度B・S方式の不測の事態への対応
- 旺文社パスナビ:東京理科大学の入試科目・配点(確認時に過年度表示あり。2027年度条件の根拠は大学公式資料)
- 河合塾Kei-Net:2026年度数学Ⅲ・C分析
- 河合塾Kei-Net:2026年度英語分析
- 河合塾Kei-Net:2026年度物理分析
- 河合塾Kei-Net:2026年度化学分析
- 河合塾Kei-Net:2026年度生物分析
自作の問題・図解・換算例は、大学過去問・大学の採点基準・合格基準・実在生徒の合格実績を示すものではありません。競合・一般解説記事は構成や説明の比較に参照し、制度・出題の事実は上記の資料で確認し直しています。
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大学受験
東京理科大学の一般選抜対策|A・B・S方式と学部別・科目別の勉強法
東京理科大学を目指す高校生向けに、2027年度のA・B・S方式、B方式の学部・学科別配点、数学・英語・化学・生物の出題データ、過去問の使い方を整理します。
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東京理科大学 工学部の一般選抜対策|学科別の科目・配点と数学・英語・理科の勉強法
東京理科大学工学部の一般選抜を、2027年度公式科目表と2026年度の問題分析から解説。B方式の学科別指定理科、A方式の違い、数学・英語・物理・化学の具体的な学習法と過去問の復習方法を整理します。
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理科大・MARCH理系を目指す勉強法|高1・高2・高3の学習ロードマップ
東京理科大学・MARCH理系を目指す高校生向けに、高1・高2・高3で数学・理科・英語をどこまで進めるか、過去問開始までの学習ロードマップを解説します。