大学受験

理科大・MARCH理系を目指す勉強法|高1・高2・高3の学習ロードマップ

東京理科大学・MARCH理系を目指す高校生向けに、高1・高2・高3で数学・理科・英語をどこまで進めるか、過去問開始までの学習ロードマップを解説します。

公開日 読了目安 約7分執筆:Eduroute編集部
東京理科大学・MARCH理系合格に向けて高1・高2・高3で数学・理科・英語を積み上げる学習ロードマップ

東京理科大学やMARCHの理系学部を目指す場合、「高3になってから本格的に始めればよいのか」「数学IIIはいつまでに終えるべきか」「物理・化学は学校の授業を待っていてよいのか」と迷うことがあります。

この記事の学習ロードマップは、主に一般選抜で数学・理科・英語を使う受験生を想定しています。学校推薦型選抜や総合型選抜を目指す場合は、同じ学力づくりに加えて、評定・出願条件・書類・面接・小論文などの準備が必要になることがあります。

私立理系では、数学・理科・英語の3科目を中心に受験できる方式が多い一方、数学III・Cや理科の全範囲を使う学部・方式も少なくありません。

そのため、高3の秋になって初めて全範囲を仕上げるのでは、大学別過去問へ使える時間が短くなることがあります。

この記事では、東京理科大学・MARCH理系の入試科目と競合予備校の学習設計、合格者体験記などを確認したうえで、高1・高2・高3の学習をどうつなげるか整理します。

最初に「高3の受験科目」から逆算する

年間計画を作る前に、志望校候補について確認します。

  • 数学III・Cが必要か
  • 理科は物理・化学・生物のどれを使えるか
  • 理科は1科目か
  • 英語は大学独自試験か、共通テストか、外部検定か
  • 共通テスト利用方式も出願するか

東京理科大学ではA・B・S方式があり、MARCH各大学でも複数の一般選抜方式があります。

つまり、学習計画は「高1はこれ、高2はこれ」と機械的に決めるのではなく、最終的に必要な科目から逆算することが重要です。

理科大・MARCH理系を目指す高1・高2・高3の学習目標と過去問演習までの流れ

高1:数学・英語の穴を残さない

高1では、受験問題をたくさん解くより、学校で習う数学・英語を確実にします。

数学

学校で扱う範囲について、

  • 計算
  • 方程式・不等式
  • 二次関数
  • 場合の数・確率
  • 図形

などの基本問題を、自力で最後まで解ける状態にします。

英語

  • 単語
  • 文法
  • 文構造
  • 短めの長文

を継続します。

理系志望でも、英語を高3まで放置すると、数学・理科の完成期と英語の基礎完成が重なります。

理科

学校で履修している基礎科目を、「定期テストが終われば忘れる」状態にしないことが重要です。

用語だけでなく、計算・グラフ・実験の意味まで確認します。

高2:数学III・理科へ進む準備を早める

高2では、大学受験で使う数学・理科の量が増えてきます。

学校の進度は人によって違うため、「○月までに絶対終える」と固定する必要はありません。

ただし、

  • 数学III・Cを使う志望校なら、学習開始が遅れすぎていないか
  • 物理・化学・生物の選択科目が決まっているか
  • 高1範囲の数学・英語に大きな穴がないか

を確認します。

河合塾も難関私立理系向けに、高1・高2段階から数学・理科の基礎を積み上げる講座設計をしています。

高2の目的は、高3で「未習範囲を終わらせるだけ」で一年が終わらない状態を作ることです。

高3春〜夏:全範囲の基礎完成を優先する

高3前半は、

  • 数学III・Cを含む受験範囲
  • 選択理科
  • 英語の語彙・文法・長文

を受験レベルへつなげます。

ここでいう完成とは、難問をすべて解けることではありません。

標準問題なら解法を自力で選び、途中式から最後まで処理できる

ことを目標にします。

パスナビの東京理科大学合格体験記にも、高3夏までに数学III・物理・化学の内容を一通り先取りし、秋以降の演習時間を確保した例があります。

ただし、これは一人の合格者の例です。学校進度や得意不得意は異なるため、そのまま全員の締切にはしません。

高3夏〜秋:大学別の「違い」を過去問で確認する

基礎問題が解けるようになったら、志望校の過去問を一度解きます。

この段階では合格点を取れなくても構いません。

確認したいのは、

  • 数学の時間が足りるか
  • 英語の文章量に対応できるか
  • 理科の計算量はどの程度か
  • 配点が高い科目はどれか
  • 方式によって問題がどう変わるか

です。

理科大とMARCHを併願する場合、基礎は共通化できますが、最後の仕上げは大学・方式ごとに分けます。

高3秋〜冬:過去問を「分析→補強→再挑戦」で回す

過去問は解いて採点するだけでは不十分です。

  1. 時間を測って解く
  2. 失点を分類する
  3. 必要な単元へ戻る
  4. 類題を解く
  5. 数日後に再挑戦する

という流れで使います。

失点分類は、

  • 知識不足
  • 解法不足
  • 計算ミス
  • 時間不足
  • 問題選択ミス

の5つ程度で十分です。

具体例:理科大・明治・中央を候補にする高2

仮に、

  • 数学:数学IIまでは標準問題が解ける
  • 英語:単語は継続中、長文が苦手
  • 物理:学校で力学を学習中
  • 化学:化学基礎は理解、化学はこれから
  • 志望校:東京理科大・明治理工・中央理工系

だとします。

この場合、高2の優先順位は一例として、

数学

学校範囲を確実にしながら、数学III・Cへ進める前提を作ります。

英語

単語を止めず、週に数回は長文を読みます。高3で理科の演習量が増える前に、英語の基礎を安定させます。

物理・化学

学校で習った範囲は定期テストまでに基本問題を解ける状態へします。

「高3で最初からやり直す」単元を減らします。

この3科目を同じ時間だけ勉強するのではなく、現在の弱点と学校進度に合わせて配分します。

数学IIIを急ぎすぎるのも危険

私立理系で数学IIIが重要だからといって、数学I・A・II・B・Cの基礎が不十分なまま先取りすると、微積分で式変形や関数の理解に詰まることがあります。

数学IIIを進めるときも、

  • 指数・対数
  • 三角関数
  • 数列
  • ベクトル
  • 式変形

など、必要な前提を確認します。

「早く終える」ことより、「高3の演習期に使える状態にする」ことが目的です。

理科は選択科目を早めに固定する

私立理系では、学部・方式によって使える理科科目が異なります。

志望校候補が見えたら、

  • 物理
  • 化学
  • 生物

のどれを使うかを早めに確認します。

理科は全範囲を終えるまで時間がかかるため、選択が遅れるほど大学別演習が後ろにずれます。

英語は理系受験でも最後まで必要

東京理科大学B方式やMARCH理系の主要方式では、英語を使う入試が多くあります。

一方で立教大学のように、英語資格・検定や共通テスト英語を利用する一般入試もあります。

したがって、英語は「理系だから軽くする」のではなく、志望方式に合わせて必要な形へ仕上げることが重要です。

理科大・MARCH対策は「共通基礎+大学別仕上げ」

複数大学を併願する私立理系では、すべての大学に別教材を用意する必要はありません。

まず、

  • 数学の標準問題
  • 英語の語彙・文法・読解
  • 選択理科の標準問題

を共通基礎として完成させます。

そのあと、

  • 理科大の処理量・形式
  • 明治の方式別配点
  • 青学の英語・数学比重
  • 立教の英語利用方法
  • 中央・法政の方式差

のように大学別調整へ進みます。

理科大生講師から学ぶ意味

Edurouteでは、講師全員が東京理科大学の学生です。

これは「理科大生だから誰でも受験指導が上手い」という意味ではありません。

一方で、理科大・MARCHをはじめとする私立理系を目指す生徒にとって、

  • 数学IIIまで学んだ経験
  • 物理・化学・生物など理系科目を大学受験で扱った経験
  • 私立理系の受験勉強を実際に通過した経験

を持つ講師から、学習状況に合わせて数学・理科・英語を見てもらえることは、学習計画を具体化する材料になります。

理科大・MARCH理系を目指し、「どの科目から」「どの単元まで」「いつ過去問へ進むか」を一人で決めにくい場合は、MARCH・理科大対策コースも確認してみてください。

高1・高2・高3で目的を変える

理科大・MARCH理系を目指す勉強は、

  • 高1:数学・英語の基礎を残さない
  • 高2:受験で使う数学・理科へ早めにつなげる
  • 高3前半:全範囲の標準問題を完成させる
  • 高3後半:大学・方式別の過去問へ移る

という流れで考えると整理しやすくなります。

時期は学校進度や現在地によって前後します。大切なのは、「今の学年だからこれをやる」ではなく、志望校の入試から逆算して次の不足を一つずつ埋めることです。

情報確認について

この記事は2026年10月時点で公表されている2027年度入試情報を参考にしています。入試科目や方式は変更される可能性があるため、志望校が決まったら必ず各大学の最新募集要項を確認してください。

参考資料

この記事では、2026年10月4日時点で以下を確認しています。

入試科目・方式は変更される可能性があります。志望校が決まったら各大学の最新募集要項で最終確認してください。

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