大学受験
東京電機大学・システムデザイン工学部の一般選抜対策|数学Ⅲ・国語選択・情報系資格の使い分け
東京電機大学システムデザイン工学部2学科の2027年度一般選抜を最終要項で解説。前期の国語選択と後期の理科指定、英語外部・情報系外部の併願、共テ600点、数学満点選抜を整理。2025公式過去問に基づく数学・物理・化学・英語の対策と自作例、出願日程・費用を掲載します。
2学科とも数学Ⅲが必須。前期の3方式は、受験する科目が違う
東京電機大学システムデザイン工学部の一般選抜では、情報システム工学科・デザイン工学科ともに「数学Ⅲを含む問題」が必須です。デザイン工学科を、数学を使わず作品やデッサンで受ける学科と考えると、一般選抜の準備を誤ります。
前期には、通常の一般選抜に加え、英語外部試験利用・情報系外部試験利用があります。通常型は数学・英語・選択科目の3科目300点。英語外部は数学と選択科目の200点、情報系外部は数学と英語の200点です。資格の有無だけでなく、どの科目を残す方式なのかを確認してください。
前期の通常型・英語外部では、選択科目を物理・化学・国語から1科目選べます。一方、後期の通常型・英語外部では物理・化学から1科目で、国語は使えません。独自試験で生物を選ぶこともできません。共通テスト利用の生物・国語・情報とは、別の指定です。
本記事は、この2学科の一般選抜と大学入学共通テスト利用選抜を対象にします。学校推薦型・総合型選抜の面接、活動実績、作品等の条件は扱いません。理工学部の「情報システムデザイン学系」や、工学部の「情報通信工学科」とも区別します。
確認日は2026年10月10日。制度は公開済みの2027年度入学者選抜要項、結果は2026年度公式資料、問題の分析は大学が案内する2025年度公式過去問題集に基づきます。2026年度問題集は冊子請求の案内があり、本記事では問題本文を直接確認した年度として扱いません。出願時は、公式要項の訂正・追加情報も最終確認してください。
本文の得点換算・出願ケース・数学・物理・化学・英文は、いずれもEduroute編集部の説明用自作例です。大学の問題の転載、出題予想、実際の合格答案や生徒の実績ではありません。
情報システム工学科とデザイン工学科は、何を設計したいかで比較する
両学科とも通学キャンパスは東京千住キャンパスです。同じ学部の2学科ですが、学びの中心は異なります。
| 学科 | 公式紹介に基づく学び | 志望を考えるときの問い |
|---|---|---|
| 情報システム工学科 | AI、データサイエンス、プログラミング、ネットワーク。情報システムの構築、セキュリティ、データの活用 | データを処理する仕組みや、情報を安全に届けるシステムを深めたいか |
| デザイン工学科 | 電気・機械・情報の工学と、人間・社会に関わる知識を組み合わせ、モノ・サービス・空間を設計する | 技術的に動くことに加え、人にとって使いやすく社会的な価値があるかを考えたいか |
右列は編集部による進路検討の問いです。領域の重なりはあるため、「情報科は人を考えない」「デザイン科ではプログラミングを学ばない」と二分するものではありません。
情報システム工学科の公式紹介には、プログラミング、データベース、情報通信理論、ネットワークセキュリティ、機械学習の科目例があります。デザイン工学科では、人間中心設計やデザイン実践とともに、電気電子・機械・情報の工学を学びます。見た目の好みだけでなく、何を測り、どんな仕組みを作りたいかまで考えると、研究室やカリキュラムを調べる視点が定まります。
ただし、大学の授業にAIや人間中心設計があることと、一般選抜にプログラミングや作品審査が課されることは別です。一般選抜の科目は、次の要項表から判断します。2026年度学生要覧は入学後の学びを知る参考であり、2027年度の全授業が同じ配置になるという保証ではありません。
他学部との比較には、東京電機大学工学部6学科の一般選抜対策も使えます。工学部は前期でも国語を選べず、情報系外部試験利用の対象外です。同じ大学だからという理由で、出願条件まで共通と考えないでください。
根拠:学部公式紹介、情報システム工学科、デザイン工学科、3つのポリシー。
2027年度の独自試験は5区分。後期には国語と情報系外部の選択肢がない
以下は両学科に共通する指定です。「選択」は、指定された科目から1科目を選ぶ意味で、全科目の受験を要求するものではありません。
| 選抜 | 数学 | 選択科目 | 英語 | 満点 |
|---|---|---|---|---|
| 前期・通常型 | 数学Ⅲを含む・100点 | 物理・化学・国語から1つ・100点 | 独自試験・100点 | 300点 |
| 前期・英語外部 | 数学Ⅲを含む・100点 | 物理・化学・国語から1つ・100点 | 指定外部資格が出願要件 | 200点 |
| 情報系外部 | 数学Ⅲを含む・100点 | 不要 | 独自試験・100点 | 200点 |
| 後期・通常型 | 数学Ⅲを含む・100点 | 物理・化学から1つ・100点 | 独自試験・100点 | 300点 |
| 後期・英語外部 | 数学Ⅲを含む・100点 | 物理・化学から1つ・100点 | 指定外部資格が出願要件 | 200点 |
情報系外部は、前期の試験日で実施される一般選抜です。2027年度要項に「後期・情報系外部試験利用」はありません。また、情報系外部は情報の独自試験を受ける方式ではなく、資格を出願要件として数学・英語を受験する方式です。
出題範囲と試験時間
| 科目 | 正式な出題範囲 | 時間・時間割 |
|---|---|---|
| 数学 | 数学Ⅰ・A・Ⅱ、数学Bの数列、数学Cのベクトル・平面上の曲線と複素数平面、数学Ⅲ | 90分・10時〜11時30分 |
| 物理 | 物理基礎・物理 | 70分・12時30分〜13時40分 |
| 化学 | 化学基礎・化学 | 70分・12時30分〜13時40分 |
| 国語(前期の指定方式のみ) | 現代の国語、言語文化。古文・漢文を除く | 70分・12時30分〜13時40分 |
| 英語 | 英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ。リスニングなし | 60分・14時30分〜15時30分 |
理工学部には数学Ⅲを含まない問題を選べる区分がありますが、本学部の2学科は選べません。同日に複数学部・学科へ出願するときは、数学と選択科目の双方で、すべての出願先に共通する指定を満たす必要があります。
たとえば本学部を前期国語で受け、同日に工学部にも出願しても、工学部はその科目選択では判定対象になりません。併願表には大学名だけでなく、「学部・学科・選抜・日付・解答科目」を書きましょう。
根拠:2027年度要項10・12・14・16・18ページ。
英語外部試験は出願資格。高いスコアが英語100点になるわけではない
前期・後期の英語外部試験利用では、指定資格の条件を満たし、数学と指定選択科目を受験します。外部スコアは出願要件であり、当日の得点への換算・加点ではありません。
| 資格・試験 | 基準 | 取り違えやすい条件 |
|---|---|---|
| 英検CSE | 1728以上 | 準2級以上で4技能すべてを受検。級の合否や技能別スコアは不問 |
| GTEC | 680以上 | 検定版・CBTタイプ。アセスメント版は不可 |
| TEAP | 135以上 | 4技能版 |
| TOEIC | L&R+S&W合計385以上 | L&R225、S&W160の基準も確認。L&Rだけでは不可 |
| Cambridge English | 120以上 | 合否不問。4技能CBTリンガスキルも可 |
| IELTS | 3.5以上 | 要項が指定する証明書を提出 |
有効な受検・認定時期は、原則2024年4月以降、TEAPは2025年4月以降です。英検は従来型のほかS-CBT、S-Interviewも対象ですが、4技能受検の条件を外してはいけません。手元の資格名・受検日・技能数・点数・証明書を一組で確認してください。
「英検準2級に合格したから無条件に出願できる」「英検2級なら数学への加点がある」という判断は避けます。CSEと受検条件を要項に照合し、数学・選択科目の200点でどれだけ得点できるかを、別に評価します。
英語証明書は、要項29ページの種類に従います。2027年度一般選抜の英語外部は、前期・後期を通じ出願数に関わらず1通でよく、再提出不要の申告方法もあります。ただし志願票の提出は必要です。過年度や2027年度総合型選抜等に提出した証明書は、そのまま流用済み扱いにはなりません。
根拠:2027年度要項12・18・29ページ、前期・英語外部公式案内。
情報系外部は基本情報・応用情報の合格資格を使い、数学と英語を受ける
本学部では両学科が対象です。情報システム工学科だけの制度ではありません。
出願要件は、基本情報技術者試験または応用情報技術者試験に合格していることです。ITパスポートは、2027年度要項に列挙されたこの出願資格には含まれません。基本情報・応用情報には合格しておらず、より高度な国家試験の情報処理技術者試験や情報処理安全確保支援士試験に合格している場合は、出願前に大学入試センターへ連絡すると要項に明記されています。自分の判断で同等資格として出願しないでください。
当日は「情報」ではなく、前期共通の数学・英語
数学100点+英語100点の200点で判定されます。通常前期と共通の問題で、数学Ⅲも必須です。資格を持っているから英語も免除されるわけではありません。英語外部資格は、情報系外部方式の独自英語を置き換えません。
情報系外部だけを受ける場合、2時限は試験室を一時退室し、3時限の英語を受けます。通常前期・前期英語外部も同日に受ける場合は、2時限を退室せず、出願先が指定する選択科目を受験します。
「合格証明書」と「合格証書」で提出方法が逆になる
| 資格を証明する書類 | 2027年度要項の提出指定 |
|---|---|
| 情報処理推進機構(IPA)が交付する合格証明書 | 原本のみ。コピー不可 |
| 経済産業大臣が交付する合格証書 | コピーのみ。原本不要 |
どちらか1つを提出します。証明書類は返却されません。「証明書はコピーでよい」と英語外部の提出指定を転用しないことが大切です。情報系の証明書類も出願・併願数に関わらず1通でよいとされていますが、過年度や2027年度総合型選抜等の提出分は対象外です。
英語外部の「2024年4月以降」という条件を、情報資格にそのまま当てはめないでください。情報系外部については、要項14・29ページの出願要件と書類指定に従います。
資格をすでに持つ人には比較する価値がある方式です。一方、資格取得の勉強をこれから増やす場合は、必要な学習時間、数学Ⅲ・英語の現在地、他大学でも資格を使うかを含めて検討します。受験科目が2つになるという理由だけで、直前期の資格取得を全員に勧めることはできません。
根拠:情報系外部公式案内、2027年度要項14・29ページ。
同日併願は、判定ごとの科目を足し合わせて受験する
外部資格を2種類持っていても、英語外部+情報系外部を併願すると数学だけにはなりません。英語外部のために選択科目を、情報系外部のために独自英語を受け、必要な科目は3つになります。
| 前期の出願の組み合わせ | 当日必要な科目 | 合計点の判定 |
|---|---|---|
| 通常型のみ | 数学・選択・英語 | 300点 |
| 英語外部のみ | 数学・選択 | 200点 |
| 情報系外部のみ | 数学・英語 | 200点 |
| 英語外部+情報系外部 | 数学・選択・英語 | 数学+選択、数学+英語の各200点 |
| 通常型+いずれかの外部、または3区分すべて | 数学・選択・英語 | 出願した各区分の指定科目で判定 |
この表の「選択」は物理・化学・国語のいずれかで、他学部を併願するときは共通指定も確認します。資格・書類の条件は、出願する外部方式ごとに満たす必要があります。
自作ケース:数学82点、選択61点、英語74点なら
計算の仕組みを見るため、得点調整前の単純な加算例とします。
- 通常型:82+61+74=217/300点。
- 英語外部:82+61=143/200点。
- 情報系外部:82+74=156/200点。
143と156の大小は、本人のどちらの科目が強いかを考える材料です。ただし、方式ごとに志願者・募集枠等が違い、実際には平準化もあります。この例から「情報系外部なら必ず有利」「217点なら合格」とは判断できません。
情報系外部を追加するために英語の受験を残すのか、英語外部に集中して数学・選択の完成度を上げるのか。過去問の実測と出願条件を結びつけることが、方式選択の中心です。
共通テスト利用は3方式すべて600点。情報系外部資格とは別の制度
前期・後期ともに3教科方式、4教科方式[国語]、4教科方式[情報]があります。独自の個別学力試験はありません。「情報系外部」は国家試験の合格資格、「4教科[情報]」は共テ情報Ⅰの得点を使う制度で、名前が似ていても別です。
| 共テ利用の受験方式 | 数学・英語 | 理科 | 追加科目 | 満点 |
|---|---|---|---|---|
| 3教科 | 数学200+英語200 | 物理・化学・生物から1つを200点へ換算 | なし | 600点 |
| 4教科[国語] | 数学200+英語200 | 物理・化学・生物から1つ・100点 | 近代以降の文章を100点へ換算 | 600点 |
| 4教科[情報] | 数学200+英語200 | 物理・化学・生物から1つ・100点 | 情報Ⅰ・100点 | 600点 |
数学は数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B・Cの2科目が各100点です。数学Ⅰのみ、数学Ⅱのみへの置き換えはできません。理科は基礎科目の組み合わせや地学ではなく、指定された物理・化学・生物です。
理科2科目受験者は、第1解答科目のみ対象です。「物理58点、化学79点だったので高い化学を使う」と、結果を見て自由に入れ替える制度ではありません。ほかの大学の利用条件も含め、共テでの解答順を事前に検討してください。
英語はRを150点、Lを50点に換算します。R・Lが各100点満点の素点なら、英語換算点=R×1.5+L×0.5。国語は近代以降の文章110点満点を1.1で割って100点へ換算します。国語200点全体を半分にする方法ではありません。公式にリスニング免除を認められた人は、要項の例外指定に従います。
自作ケース:国語の得点で、理科の比重を下げる
数学ⅠA70、数学ⅡBC67、英語R80・L62、理科の第1解答58、国語の近代以降88、情報Ⅰ76という仮定です。英語は80×1.5+62×0.5=151点、数学と英語の合計は288点です。
| 方式 | 計算 | 換算合計 |
|---|---|---|
| 3教科 | 288+58×2 | 404/600 |
| 4教科[国語] | 288+58+88÷1.1 | 426/600 |
| 4教科[情報] | 288+58+76 | 422/600 |
3教科と4教科[国語]の差は、追加される国語80点と、理科の比重が下がる分58点の差、22点です。4教科[情報]なら情報76点と理科58点の差で18点上がります。「科目が増えるから必ず不利」とは限りません。
同一学科に複数方式で出願した場合は、それぞれの換算点を比較し、最も高い方式の得点で判定します。未出願の方式まで自動で比較されるわけではありません。必要科目をすべて受験したこと、方式ごとの出願・検定料も確認してください。高い換算点は出願判断の材料であり、合格保証ではありません。
根拠:2027年度要項7・8ページ、共テ利用前期、共テ利用後期。
数学満点選抜は必要科目の受験が前提。奨学金の225点とは違う
独自の5区分では、合計点による選抜と数学満点選抜を併用します。数学が素点100点満点なら合格者とする仕組みですが、出願区分が指定する科目をすべて受験することが条件です。
通常型は3科目、英語外部は数学と選択、情報系外部は数学と英語が必要です。数学を満点にしても、通常型で英語を欠席したり、情報系外部で英語を受けなかったりすれば条件を満たしません。指定外科目の選択にも注意してください。
合計点での判定には、試験日間・選択科目間の有利不利を抑える平準化(得点調整)があります。一方、数学満点選抜は数学の素点を使います。自分で採点した3科目の素点合計を、公表された平準化後の合格最低点と完全に同一視しないでください。
エンジニアのたまご奨学金は通常前期が対象
2027年度要項では、通常の一般選抜前期で平準化得点225/300点以上(75%以上)の合格者が奨学生候補者となり、選考を通過して入学した人に給付されます。前期英語外部・情報系外部・共テ利用等の別区分は対象ではありません。225点は、学部の合格最低点ではなく奨学生候補者の条件です。
年額35万円、最長4年間で最大140万円の給付ですが、入学金は2月19日、授業料等も3月3日までに納入を済ませることが条件です。国公立大学併願による延納を使い、3月3日を超えて授業料等を納めると、候補者でも給付対象外になります。
奨学金のための出願時申込は不要です。家計の見通しでは「合格」「奨学生候補」「選考通過」「入学と納入期限」を分け、最大140万円が最初から全額確定するようには扱わないでください。
根拠:2027年度要項10・12・14・16・18・42ページ。
2026年度の結果は、通常前期と英語外部を分けて読む
大学の2026年度公式結果から、本学部2学科の前期結果を抜粋します。以下は通常前期の300点満点です。
| 学科 | 受験者 | 合格者 | 受験倍率 | 合格最低点 |
|---|---|---|---|---|
| 情報システム工学科 | 1,541人 | 179人 | 8.6倍 | 199/300点 |
| デザイン工学科 | 849人 | 128人 | 6.6倍 | 191/300点 |
次は前期英語外部試験利用の200点満点です。
| 学科 | 受験者 | 合格者 | 受験倍率 | 合格最低点 |
|---|---|---|---|---|
| 情報システム工学科 | 918人 | 106人 | 8.7倍 | 135/200点 |
| デザイン工学科 | 552人 | 84人 | 6.6倍 | 126/200点 |
最低点は平準化後で、公表最低点以下の数学満点選抜合格分を除いた値です。199と135をそのまま比べて「英語外部のほうが簡単」とは判断できません。満点、受験者集団、合格者数が異なります。また、大学の公表最低点と公表得点率は表示桁が違うことがあるため、本記事では掲載最低点をそのまま示し、丸めた整数から公式得点率を作り直しません。
2026年度の結果は2027年度の合格線の予告でもありません。同じ学科の複数日受験や他区分との併願があるため、この表の人数を足して、重複のない受験生の人数や個人の合格確率にしないことも大切です。後期・共テ利用には別の結果表があります。情報系外部の実績を、この2表から推定することもしません。
進路を比較するなら、まず興味がある学びと通学条件を確認し、次に自分の方式別の得点を比べます。デザイン工学科を、倍率だけで情報システム工学科の代替先と決めると、入学後に学びたい内容とずれることがあります。
根拠:2026年度一般選抜結果PDF1・2ページ。
過去問は2025年度の原本。科目構成と年度を固定して分析する
大学の過去問題案内からたどれる2025年度公式問題集を確認しました。同じ試験日の問題は学科をまたいで共通なので、システムデザイン工学部だけの別問題を探す必要はありません。ただし、数学は数学Ⅲを含む問題を選んで練習します。
| 科目 | 2025年度原本で確認できた構成 | 対策へつなげる観点 |
|---|---|---|
| 数学・前期 | 5日間とも小問集合+大問2題。微分積分、ベクトル、円と直線、数列・漸化式等 | 小問の処理と、途中式を残す大問の両方を練習 |
| 物理・前期 | 大問3題。総合、電磁気、力学 | 力学・電磁気を軸に、熱・波動・原子も小問で確認 |
| 化学・前期 | 大問4題。知識と計算、無機・理論、有機等の組み合わせ | 分野名だけで分けず、実験条件と計算単位をつなげる |
| 英語・前期 | 大問4題。長文、文法・語法、第3問の読解または会話、英作文空所補充 | 長文だけでなく文法・表現も時間内に解く |
冊子の印刷ページ3〜9に出題内容表があります。数学Ⅲを含む前期の問題本文は印刷16ページから、英語の前期本文は印刷90ページから確認できます。PDF画面のページ番号と印刷番号は一致しない箇所があるため、科目名・実施日・問題の見出しも確認してください。
前期数学の2月1日原本では、小問集合は答えのみ、大問2・3は解き方も書く指定です。配点は40・30・30点でした。英語の出題内容表は第3問を前半2日が読解、後半3日が会話と分類していますが、2月1日原本にも下線部和訳があります。分類名だけで「この日は和訳がない」と決めつけないことが必要です。
後期の数学にも、複素数や微分積分を含む問題が確認できます。前期国語ルートから後期へ切り替える人は、数学・英語だけでなく、後期で必要になる物理・化学の準備も確保します。2025年度の構成を2027年度の問題数・配点の確約としては扱いません。
2026年度問題集を持っている人は、2025年度の分析だけで終わらず、正規に入手した最新冊子で形式を再確認してください。国語本文が公開PDFに含まれない点も含め、大学公式の問題集案内を使います。
根拠:大学公式の過去問題案内、2025年度公式過去問題集PDF。
数学は90分で、条件整理・計算・記述をつなぐ
2025年度前期の数学Ⅲを含む問題では、どの日も微分積分が大問にありました。しかし、小問には確率、数列、ベクトル、複素数等もあります。数学Ⅲだけを練習して他分野の取りこぼしを放置すると、合計点も満点選抜も遠くなります。
大問では、誘導の意味を一行で説明できるかを確認します。座標や内積を求めた後、それを何の式に入れるのか。接線を求めた後、積分区間や上下関係をどう決めるのか。解答を読むだけでなく、前の小問の結果を次へ渡す練習が必要です。
自作例1:円柱の容積を最大にするには、変数の範囲も要る
上下の円を含む表面積が54πの円柱を考えます。半径r、高さhは正で、長さ・面積・体積の単位は整合しているものとします。
2πr²+2πrh=54πより、h=27/r−r。h>0から0<r<√27です。体積は
V=πr²h=π(27r−r³)。
V′=π(27−3r²)なので、0<r<3では増加、3<r<√27では減少します。したがってr=3、h=6で最大体積54πとなります。
「微分してr=3が出た」だけでは、最大である説明が足りません。範囲、増減、高さの正値、表面積への代入まで確認します。デザインの最適化をイメージする自作題材ですが、入試で円柱が出ると予測するものではありません。
自作例2:接線との差の面積は、上下と積分の符号をそろえる
y=ln xのx=1での接線はy=x−1です。1≦x≦eで、接線と曲線の間の面積を求めます。lnは自然対数です。
g(x)=x−1−ln xとおくと、g(1)=0、g′(x)=1−1/x≧0です。したがって接線が上、曲線が下となり、面積はS=∫₁ᵉ(x−1−ln x)dx。
∫ln x dx=x ln x−xを使うと、原始関数はx²/2−x ln xです。よってS=e²/2−e−1/2=(e²−2e−1)/2。
lnの積分で−xを落とすと、同じ差を積分しているつもりでも答えが変わります。原始関数を微分して元の式へ戻るかを、確認の習慣にしてください。
自作例3:漸化式は、一定の値を引いて等比型へ直す
a₁=4、aₙ₊₁=2aₙ+3とします。定数項を消すため、aₙ₊₁+3=2(aₙ+3)と変形します。
a₁+3=7なので、aₙ=7・2ⁿ⁻¹−3。最初の4項は4、11、25、53です。初項と漸化式への代入で一般項を確認します。和は、等比数列部分と定数部分を分け、a₁+…+aₙ=7(2ⁿ−1)−3n。
「+3だから3を引く」と符号だけで暗記すると誤りやすくなります。aₙ₊₁−c=2(aₙ−c)を作り、c=−3になることを説明できる状態にしましょう。
自作例4:複素数の積は、回転と倍率を同時に見る
z=1+iに1−iを掛けると、w=(1−i)(1+i)=2です。1−iの絶対値は√2、偏角は−π/4なので、原点からの距離を√2倍し、時計回りにπ/4回転する操作です。zの距離√2、偏角π/4は、wの距離2、偏角0へ変わります。
積が正の実数になったことを、計算と複素数平面の両方で確認します。後期の複素数対策でも、式を展開する処理だけで終わらず、図形的な意味を添える練習が役立ちます。
自作例5:通信経路の確率は、独立という条件を先に読む
2本の経路の故障確率がそれぞれ0.1、0.2で、故障が独立と仮定します。どちらか一方が動けば通信できる並列の仕組みなら、両方故障する確率は0.1×0.2=0.02。通信できる確率は0.98です。
2本とも動く必要がある直列の仕組みなら、通信できる確率は0.9×0.8=0.72です。現実には共通の電源障害などで独立でない場合もあります。この例は独立という仮定のもとでの高校数学の練習であり、実際のシステムの信頼性を保証する計算ではありません。
確率の式を決める前に、「少なくとも一方」「両方」「どちらもない」を日本語で区別し、余事象を使えるかを考えます。学科名に合わせた難しい情報理論を先取りするより、入試範囲の条件を正確に式へ移すほうが先です。
90分演習の配分と復習
編集部による最初の配分例は、全体確認4分、小問集合24分、大問2に25分、大問3に29分、見直し8分で合計90分です。小問全問に固執せず、解ける設問を先に確保し、大問の途中式も残します。問題の難度で配分は調整してください。
復習では「知識不足」「方針が立たない」「計算・符号」「答案不足」「時間切れ」のどれで失点したかを記録します。満点選抜を目指す場合も、難問集を追加する前に、正解できる標準問題の計算と記述を再現できるかを確かめます。
物理は、力学・電磁気を中心に現象から法則を選ぶ
通常型・英語外部で物理を選ぶ人は70分の練習をします。情報系外部だけに出願する人には独自物理は不要ですが、通常型との併願や共テ利用で必要なら、学習計画に残します。
2025年度前期では総合問題、電磁気、力学が各日程にあり、総合問題には熱・波動・原子分野も含まれていました。力学と電磁気だけに学習を限定しないでください。図、正方向、物体の範囲、保存則の条件を整理してから式を作ります。
自作例1:ばねの単振動は、速さとエネルギーを相互に確かめる
摩擦のない水平面で、質量0.50kgの物体をばね定数80N/mのばねにつなぎます。つり合い位置から0.10mずらし、静かに放します。ばねの質量は無視します。
角振動数はω=√(k/m)=√160=4√10 rad/s。振幅A=0.10mなので、最大の速さはAω=0.4√10 m/sです。
ばねのエネルギーは(1/2)kA²=0.40J。つり合い位置での運動エネルギーも、(1/2)mv²=(1/2)×0.50×(0.4√10)²=0.40Jとなります。違う式から同じ量に戻る確認が、平方根や単位のミスを見つけます。
速さが最大なのはつり合い位置、加速度の大きさが最大なのは両端です。この2つを取り違えないよう、x、v、aの関係を図に添えましょう。
自作例2:誘導起電力から、必要な外力と電力までつなぐ
一様な磁束密度0.40Tの磁場中で、長さ0.50mの導体棒を磁場・棒に垂直な方向へ3.0m/sで動かします。棒とレールで閉回路を作り、全抵抗を0.60Ωとします。自己誘導と摩擦は無視します。
誘導起電力はBLv=0.60V、電流は0.60/0.60=1.0A。運動を妨げる磁力の大きさはBIL=0.20Nです。等速で動かす外力は同じ大きさで逆向きになります。
外力の仕事率はFv=0.60W、ジュール熱の発生率はI²R=0.60W。一致することで、向きだけでなくエネルギーのつながりも確認できます。電流の向きは、設定した磁場と棒の運動を図にしてレンツの法則等で判断します。図の向きを決めずに「右向き」と暗記しないでください。
70分の最初の配分例は、全体確認4分、総合16分、電磁気22分、力学22分、見直し6分です。小問に熱・波動・原子があれば、基本式と条件の確認で取れる点を先に確保します。
化学は、反応量と濃度の単位をそろえて計算する
2025年度前期の化学は、理論・無機・有機にまたがる4大問でした。知識問題でも、沈殿の条件、物質の状態、反応後に残る物質が計算につながります。暗記した語を選ぶだけでなく、「どの物質が何molあるか」を追えることが必要です。
自作例1:酸と塩基を混ぜた後は、残る量を全体積で割る
25℃で、0.10mol/Lの塩酸20mLと0.050mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液30mLを混ぜます。両者は完全に電離し、体積は加算できるものとします。高校化学の近似として水の自己電離等は無視します。
酸由来のH⁺は0.10×0.020=0.0020mol、OH⁻は0.050×0.030=0.0015molです。中和後にH⁺が0.00050mol残ります。全体積は0.050Lなので、[H⁺]=0.010mol/L、pH=2です。
元の塩酸の20mLで割ると、混合後の濃度になりません。また、酸と塩基の濃度をそのまま引く方法も、体積が違うため使えません。物質量で反応を処理し、最後に全体積で割ります。
自作例2:浸透圧は、Rの単位から濃度の単位を決める
300Kの理想的な希薄グルコース水溶液で、濃度を0.10mol/Lとします。グルコースは非電解質で、R=8.31Pa・m³/(mol・K)を使います。
このRなら、濃度は100mol/m³へ直します。Π=cRTより、Π=100×8.31×300=2.493×10⁵Pa、有効数字2桁なら2.5×10⁵Paです。
0.10をそのまま入れると1000分の1になります。同じ公式でも、Lを使うRか、m³を使うRかで数値の入れ方が変わります。気体、浸透圧、電気分解等では、式の横に単位を書く習慣をつけてください。
自作例3:分子式だけで構造を決めず、官能基の条件を使う
分子式C₃H₈Oを持つ鎖式一価アルコールを考えます。この条件なら、1-プロパノールと2-プロパノールを候補にできます。分子式だけならエーテルも考えられますが、「アルコール」という条件で除きます。
適切な条件で酸化し、カルボン酸まで進めずカルボニル化合物を得ると、1-プロパノールからはプロパナール、2-プロパノールからはアセトンです。前者はアルデヒドとして銀鏡反応を示し、後者は通常この反応を示しません。
「C₃H₈Oだから構造は1つ」と決めず、官能基、第一級・第二級、酸化生成物、識別反応を順に整理します。反応条件が違えば生成物の扱いも変わるため、問題文を先に確認してください。
70分の配分例は、全体確認4分、第1問12分、第2問21分、第3問15分、第4問13分、見直し5分です。答え合わせ後は、知識不足だけでなく、molへの変換、反応式、単位、桁のどこで誤ったかを残します。
英語は60分。数値・指示語・対比を読んで、言いすぎた選択肢を落とす
通常型と情報系外部には独自英語が必要です。英語外部だけで受ける場合と同じ学習時間配分にしないでください。2025年度前期は、長文、文法・語法、読解または会話、英作文空所補充の4大問でした。長文を読む力だけでなく、語形と文の骨格を判断する力も問われます。
長文では、主張・理由・具体例・制限を分けます。数値を含む例なら、割合の分母や比較対象を確認します。会話では、直前の発言を受けて何に答える発言なのかを追います。和訳は、関係詞・分詞・否定の範囲を文の骨格と一緒に整理してください。
自作英文:小規模な結果から、すべての利用者への効果は言い切れない
以下は編集部が作成した学習用英文で、大学の過去問ではありません。
Twenty volunteers used the old interface, and ten completed the task within sixty seconds. Another twenty used the new interface, and twelve completed it within the same time limit. This difference suggests that the new design may help some users. However, the groups were small and consisted of different people. Further tests are needed before we conclude that the design benefits all users.
旧版は10/20=50%、新版は12/20=60%です。割合の差は10ポイント、50%を基準にした相対的な増加率は(60−50)/50=20%です。「成功率が10%増えた」と書くと、ポイント差なのか相対増加率なのかが曖昧になります。
This differenceは、制限時間内に完了した割合の差を受けています。However以下は、小規模で別の人々からなる2群だったという制限です。結論は「役立つ可能性はあるが、すべての利用者に効果があると結論づける前に追加試験が必要」。新版が全員の作業を必ず速くするという選択肢は本文を超えます。無作為割付等も書かれていないため、違いの原因が設計だけだと断定しません。
情報システムやデザインに関心がある人ほど、技術が改善された例を見ると良い効果を期待しやすくなります。しかし、英文の設問で使える根拠は、本文が述べた範囲です。学科のイメージや自分の知識を足して答えないことが大切です。
文法・表現の自作例:動詞の形を先に判断する
The designer avoided making the buttons too small. avoidの後は動名詞なのでmakingを使います。またmake+目的語+形容詞で、the buttonsがtoo smallになる関係です。空所の前の単語だけでなく、後ろに続く目的語と補語も見ます。
The data collected in the trial were incomplete.
collected in the trialはdataを修飾し、この例で文の述語はwereです。collectedを述語と誤認すると、文の主語・述語を取り違えます。語形問題の復習でも、正解を覚えるだけでなく、修飾と述語を分けて説明してください。
60分の配分例は、全体確認3分、長文24分、文法9分、第3問12分、英作文空所補充8分、見直し4分です。自分の過去問で長文が重い日には配分を変えますが、長文に全時間を使って表現問題が未着手になる状態は改善対象です。
国語選択・生物利用は、併願先と後期まで含めて決める
前期国語は、物理・化学と同じ選択枠です。国語で出願可能だからといって、数学Ⅲまで不要になるわけではありません。今の得点だけでなく、後期に出願するか、他学部も同日に受けるかを確認します。
| 想定する受験 | 本学部で確認する条件 | 学習・出願上の判断 |
|---|---|---|
| 通常前期・英語外部を国語で受験 | 古文・漢文を除く国語を選択可。数学Ⅲ必須 | 同日併願先も国語を指定しているか確認 |
| 前期国語から独自後期も受験 | 後期は国語不可。物理・化学のどちらかが必要 | 後期用の理科を直前に一から始める計画にしない |
| 共テで生物を利用 | 指定理科の1つとして利用可。2科目受験は第1解答のみ | 独自試験では生物に置き換えられない |
| 情報系外部だけを受験 | 理科・国語不要、数学・英語が必要 | 共テや他大学で必要な理科まで削らない |
国語は受験全体では対策が必要ですが、Edurouteの原則の指導対象外です。本記事では利用条件と併願判断に絞ります。国語本文の公開範囲を超えた実問分析や、専門指導を受けられるという説明はしません。
生物で共テを受ける人は、独自試験の選択肢と区別しながら、数学・英語と合わせた換算点を確認します。資格取得や国語選択だけで、理系の基礎学習を全員同じように削ることはできません。
デザイン分野での他大学比較には、東京都市大学デザイン・データ科学部の対策、情報系学部の比較には法政大学情報科学部の対策を参照できます。学科名が似ていても、数学の範囲や利用科目は各大学の指定に合わせてください。
出願日程と費用は、科目の組み合わせを決めてから数える
2027年度の日程
| 選抜 | 出願期間 | 試験・判定に使う試験 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| 独自前期3区分 | 1月7日〜20日 | 2月1日〜5日から選択 | 2月12日 |
| 独自後期2区分 | 2月12日〜18日 | 2月27日・28日から選択 | 3月8日 |
| 共テ利用前期 | 1月7日〜15日 | 共テ本試験1月16日・17日 | 2月12日 |
| 共テ利用後期 | 2月25日〜3月9日 | 同年度共テ。大学独自試験なし | 3月19日 |
共テ利用は令和9年度の本試験・追試験が対象です。前期出願は本試験の前日1月15日に締め切るため、自己採点を見てから申し込むことはできません。共テ利用後期は得点を見て検討できます。
インターネット登録は各期間の初日10時から最終日15時までです。登録、検定料納入、出願書類の郵送まで行って出願完了となります。最終日15時までに支払い方法の確定が必要で、納入の反映にも時間がかかる場合があります。書類は指定の簡易書留・速達で、出願期限の当日消印有効です。郵便局窓口の営業時間も先に確認してください。
前期は各選抜ごとに1日最大4学科・学系、最大5日受験できます。3区分を合計すると大学全体では1日最大12出願ですが、12の別学科があるという意味ではありません。本学部の2学科を3区分で出願すれば、条件を満たす場合に2学科×3区分=6出願です。後期は1日に複数学科・学系を制限なく併願でき、2日連続の出願もできます。
検定料と併願の数え方
| 同じ日程群での出願数 | 独自一般選抜 | 共テ利用 |
|---|---|---|
| 1 | 33,000円 | 15,000円 |
| 2 | 50,000円 | 25,000円 |
| 3 | 60,000円 | 30,000円 |
| 4 | 70,000円 | 35,000円 |
| 5 | 80,000円 | 40,000円 |
| 以降1出願追加 | +10,000円 | +5,000円 |
独自前期の通常型・英語外部・情報系外部は、同じ前期日程群内で出願数を合算して割引を計算します。独自後期の通常型・英語外部も、その後期日程群内で合算します。前期と後期、独自と共テ利用は合算しません。共テ利用の前期と後期も別計算です。事務手数料、交通費・宿泊費はこの表とは別です。
自作ケースとして、両学科を同じ前期の1日に英語外部+情報系外部で受けるなら、2学科×2区分=4出願で70,000円です。共テ前期でも両学科に2方式ずつ出すなら4出願で35,000円。合計検定料は105,000円です。英語外部・情報系外部それぞれの資格を持ち、当日は数学・選択・英語を受けることが前提です。
出願数が多いほど合格が保証されるわけではありません。同じ答案を使う判定が増える場合は、新たな科目対策ではなく受験機会と費用が増えます。追加で別日も受けるなら、移動と疲労、他大学の日程まで考えます。
入学手続金の期限
| 選抜 | 入学手続金の基本期限 |
|---|---|
| 独自前期・共テ前期 | 入学金2月19日、授業料等3月3日 |
| 独自後期 | 3月15日 |
| 共テ後期 | 3月25日 |
国公立大学一般選抜の受験者は、合格後の申請により授業料等を3月25日まで延納できる制度があります。入学金は延納不可です。先に説明した奨学金の3月3日納入条件とは区別して、資金と志望順位を整理してください。
根拠:2027年度要項6〜9・11・13・15・17・21・24〜29・40・42ページ。
学習計画は、資格・選択科目・過去問の失点から組み立てる
「デザイン工学だから英語」「情報システムだから情報」といった学科名だけの優先づけはしません。数学Ⅲは全員共通ですが、英語や理科・国語の必要性は出願区分で変わります。
まず1枚に、受ける方式と実際の得点を書く
資格証明書の有無を確認し、通常型・英語外部・情報系外部・共テ利用のどれを受けるかを仮に決めます。次に過去問を指定時間で解き、必要科目の失点を測ります。資格を持つだけでは、数学や英語の得点が自動的に上がるわけではありません。
数学が伸びない場合も、小問で計算ミスを繰り返すのか、微積分の方針が出ないのか、記述が足りないのかで復習先が違います。英語なら単語、構文、根拠、語形、時間のどれか。物理・化学なら知識・条件・立式・単位に分けて判断します。
残り12週間を使う場合の編集部案
| 時期 | 共通の数学 | 方式に必要な他科目・手続 |
|---|---|---|
| 1〜4週 | 数学Ⅲの微積分と、小問の主要分野を診断・補修 | 指定選択科目や英語の基礎を補修。資格・書類の条件を確定 |
| 5〜8週 | 大問の誘導と途中式を含む答案を時間内に再現 | 必要科目を70分・60分で演習。併願先の共通指定を確認 |
| 9〜10週 | 別日程で同じ失点が減ったか確認 | 共テの換算と解答順、出願数、費用・手続期限を整理 |
| 11〜12週 | 本番時間のセットと、間違えた問題の再演習 | 新教材を増やしすぎず、会場・移動・郵送・体調を確認 |
これは開始時期と学力に応じて調整する案です。何月でも同じ進度を強いるものではありません。共テ前期の出願は自己採点前に終わるため、共テ後に方式を決める作業へすべて先送りしないでください。
保護者は日々の学習時間だけでなく、必要科目を受ける計画になっているか、郵送まで完了する担当と期限が決まっているかを確認すると役立ちます。本人の復習では、「点数が低い」で止めず、翌週に直す誤りを1〜2種類に絞って共有すると、学習量と改善を結びつけやすくなります。
よくある質問は、一般選抜の条件に戻って確認する
デザイン工学科は作品やデッサンの試験が必要ですか
本記事で扱う2027年度一般選抜・共テ利用の指定科目に、デッサン試験やポートフォリオ審査はありません。入学後の実習や、別の選抜区分の条件を一般選抜へ混ぜないでください。数学Ⅲと、出願区分で指定された科目の準備が必要です。
情報資格があれば、英語外部と合わせて数学1科目にできますか
できません。情報系外部は数学・独自英語、英語外部は数学・選択科目です。同日併願なら数学・選択・英語を受けます。本学部に「数学だけで受ける一般選抜」という説明を、工学部第二部等の別制度から転用しないでください。
国語で受ければ、物理・化学は勉強しなくてよいですか
前期の指定方式だけなら国語を選べますが、独自後期は物理・化学が必要です。共テ利用でも指定理科は残ります。他大学や同日併願先の条件も含め、受ける方式を決めてから学習科目を判断します。
数学が満点なら、ほかの科目を欠席できますか
できません。数学満点選抜にも、出願した区分の必要科目をすべて受験する条件があります。数学の素点100点と、合計点の平準化、奨学金候補の225点はそれぞれ別の条件です。
共テでは英語R・Lを足せばよいですか
そのままの合計ではありません。原則R×1.5+L×0.5です。国語も近代以降110点を1.1で割ります。方式別換算と、指定科目を受験したかを確認してください。
2026年度の最低点を超えれば、2027年度も合格しますか
合格は保証されません。年度、募集枠、受験者の得点分布、平準化等で結果は変わります。過年度結果は学習と出願の判断材料にし、問題演習では取れるはずの失点を減らすことに使ってください。
参考資料
確認日:2026年10月10日。2027年度の制度、2026年度の結果・教育課程、2025年度の問題本文を区別して参照しています。出願・入学手続は、大学公式の最新要項と訂正情報を優先してください。
- 東京電機大学・2027年度入学者選抜要項/公式PDF:4・6〜18・21・24〜29・40・42ページ。募集区分、科目、資格、書類、日程、費用、数学満点と奨学金を確認。
- システムデザイン工学部/情報システム工学科/デザイン工学科/3つのポリシー:学科名、東京千住キャンパス、学びと数学・工学の位置づけ。
- デザイン工学科カリキュラム/2026年度学生要覧・公式掲載ページ:入学後の教育内容を確認。2027年度一般選抜の試験科目の根拠としては使用しない。
- 一般選抜前期/前期英語外部/情報系外部:前期3区分と共通問題・併願条件。
- 一般選抜後期/後期英語外部:後期の理科指定・日程。
- 共テ利用前期/共テ利用後期:3方式600点、理科第1解答、英語・国語換算。
- 公式入試結果/2026年度一般選抜結果PDF:通常前期と前期英語外部の2学科の人数・倍率・平準化最低点を確認。
- 公式過去問題案内/2025年度公式問題集PDF:出題内容表と問題本文・解答の形式を確認。2026年度本文の直接分析とは区別。
- 旺文社パスナビ・システムデザイン工学部の入試科目:科目と配点の補助照合。最終条件は公式要項を優先。
- 河合塾Kei-Net・2027年度入試科目/一般選抜結果:2027年度科目表と2026年度前期結果を補助照合。ボーダーと公式合格最低点を同一視せず、問題本文の分析は大学公式問題集を使用。
競合・一般受験記事として、じゅけラボの学部対策、鬼管理専門塾の学部対策、理系特化オンライン塾SoRaの数学対策、塾シルの2027年度入試日程記事も確認しました。前期の数学・選択科目の整理、数学の計算・誘導、計画づくりの観点を比較しています。一般的な英語最優先論や過年度の最低点を全方式へ広げず、科目・時間・資格・日程は2027年度公式要項に戻り、具体的な出題内容は2025年度原本で確認した範囲を記しています。
関連記事
大学受験
東京電機大学・工学部の一般選抜対策|数学Ⅲ・英語外部試験・共テ600点と6学科の勉強法
東京電機大学工学部6学科の2027年度一般選抜を最終要項で整理。前後期の数学Ⅲ・物理化学、英検CSE1728の出願条件、共テR150/L50と理科第1解答、数学満点選抜、奨学金と延納を確認。2025公式過去問をもとに数学・英語・物理・化学の対策を自作例で解説します。
大学受験
東京都市大学・デザイン・データ科学部の一般選抜対策|科目・共テ換算・数学英語の勉強法
東京都市大学デザイン・データ科学部の2027年度一般選抜9方式を公式資料で整理。前期3教科、中後期2教科、共テ550・620点、情報併用の数学と英語必須、留学費用の確認点、2026過去問と自作例による数学・理科・英語対策を解説します。
大学受験
法政大学・情報科学部の一般選抜対策|2学科の科目・配点と勉強法
法政大学情報科学部2学科の2027年度一般選抜を解説。A方式400点・物理必須、T300点・英語外部試験利用、共通テストB500点/C850点と学科別の情報Ⅰ利用条件を整理。2026年度問題に基づく数学・英語・物理の対策を紹介します。