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東京都市大学・情報工学部の一般選抜対策|情報科学・知能情報の違いと数学・理科・英語の勉強法

東京都市大学情報工学部の2学科を志望する人へ。2027年度公式案内の9方式、共テの必須科目、独自情報Ⅰ・Ⅱと資格利用を整理。2026年度問題・結果を確認し、数学・物理・化学・生物・英語の自作例で対策を解説します。

公開日 読了目安 約37分執筆:Eduroute編集部
東京都市大学情報工学部の情報科学科と知能情報工学科について、理系3教科、共テ選択、独自情報試験の違いを整理する図

情報工学部は、理系3教科と情報問題を使う方式を分けて準備する

東京都市大学の情報工学部は、情報科学科・知能情報工学科の2学科で構成されています。一般選抜の前期・中期3教科型では、どちらも数学・理科・英語を各100点、計300点で判定します。数学Ⅲも出題範囲です。プログラミングに興味がある人も、独自情報試験を受けない方式では、理系3教科の答案で学力を示すことになります。

一方、2学科とも前期の「情報問題・共テ併用型」を利用できます。この方式は、共通テストの数学200点と理科・英語のうち高得点1教科200点に、大学独自の「情報Ⅰ・Ⅱ」200点を加えます。共テ「情報Ⅰ」の点数を独自試験の代わりに足す方式ではありません。

共テ利用・前期3教科型にも、この学部で特に注意したい指定があります。必須は数学で、残りは国語・地歴公民・理科・英語・情報のうち高得点2教科です。理科を必須とする理工学部・建築都市デザイン学部の指定を、そのまま当てはめないでください。同じ大学・同じ方式名でも、対象学部の表を読むことが重要です。

本記事は、情報工学部2学科の一般選抜・共通テスト利用入試に限定します。総合型選抜の創作ソフトウェア入試、学校推薦型選抜、メディア情報学部などは対象に含めません。

確認日は2026年10月6日です。制度・配点・日程は2027年度公式案内、出題分析と入試結果は2026年度資料を使います。一般選抜・共テ利用の最終入学試験要項は、確認時点では11月掲載予定です。以下の案内を準備に使い、公開後の要項・訂正情報で、出願条件や書類・支払期限を最終確認してください。本文の計算例・英文は編集部の自作で、実際の過去問ではありません。

出典:大学公式の前期3教科型、共テ前期3教科型、情報問題・共テ併用型、要項掲載予定。

情報科学科と知能情報工学科は、何を学びたいかで比べる

2学科のキャンパスは世田谷です。大学公式の学科紹介を読むと、情報科学科はコンピュータシステムを構成する技術、知能情報工学科は知能・データ分析とマネジメントを使った問題解決に、それぞれ説明の重点があります。

学科公式紹介で示す学びの中心学科研究で確かめたいこと
情報科学科ハードウェア・ソフトウェア、情報数理、制御・メディア技術。実験・演習を通したシステム開発の基礎計算機の仕組み、ソフトウェア、画像・メディア、数理・制御のうち何を深めたいか
知能情報工学科AI、ビッグデータ解析、クラウドなどの知能を学び、データ分析力・マネジメント能力で社会や企業の課題に取り組むデータを使う対象が人間・社会・産業のどこにあるか。技術と問題設定・評価をどう組み合わせたいか

例えば「画像を扱う仕事に関心がある」という人なら、画像を処理する方法やシステムをつくりたいのか、画像から得たデータを使って人や組織の意思決定を支えたいのかを考えてみます。ただし、これは調べ始めるための整理です。学科間には関連する領域もあり、「情報科学科ではAIを学べない」「知能情報工学科ではシステムをつくらない」と境界を決めつけるものではありません。

学科紹介に加え、現在の研究室ガイド、授業内容、実験・演習、卒業研究のテーマを確認しましょう。研究室一覧のリンクには旧学部サイトの情報も含まれるため、教員・配属条件・開講科目を古いページだけで確定しないことも必要です。2027年度入学生の履修条件は、その入学年度に対応する大学資料で確認します。

入試科目と、入学後に望まれる学力も分けます。情報工学部のアドミッション・ポリシーでは、数学Ⅲを含む数学、理学的な基礎学力、英語、情報Ⅰなどの学習を望ましい内容として挙げています。共テを使う方式で数学Ⅲの独自試験がなくても、大学での学びまで数学Ⅲが不要になる、という意味ではありません。

出典:情報科学科、知能情報工学科、学部研究室案内、アドミッション・ポリシー、大学教学課・学修要覧。

2027年度の一般選抜は9方式。最初に必須科目を確認する

以下の9方式は、情報科学科・知能情報工学科の両方が対象です。「一般選抜・前期3教科型」と「共テ利用・前期3教科型」は別の出願区分です。

方式情報工学部2学科の配点準備の判断
一般選抜・前期3教科型理科100+数学100+英語100=300点2月1・2・3日から試験日を自由選択。数学Ⅲを含む。理科は物理・化学・生物
一般選抜・前期情報問題・共テ併用型共テ数学200+共テ理科・英語の高得点1教科200+独自情報Ⅰ・Ⅱ200=600点独自情報は60分。共テ情報Ⅰの得点はこの方式では使わない
一般選抜・中期3教科型理科100+数学100+英語100=300点数学Ⅲを含む。独自理科は物理・化学。生物不可
一般選抜・後期2教科型数学100+「理科または本学英語」100=200点数学Ⅲを含む。英語外部試験は利用不可
共テ利用・前期3教科型数学200+高得点2教科各200=600点数学必須。残り2教科は国語・地歴公民・理科・英語・情報から採用
共テ利用・前期5教科基準点型数学・理科・英語各200+国語・地歴公民各100=800点2学科とも基準580点。指定科目の受験など制度の条件を満たす必要がある
共テ利用・前期6教科基準点型前期5教科型の800点+情報Ⅰ100=900点2学科とも基準650点。情報Ⅰを加える方式
一般選抜・後期小論文・共テ併用型共テ数学200+高得点2教科各200+小論文140+調査書10=750点共テ部分は数学必須。大学で80分の小論文を受験
共テ利用・後期6教科型数学・理科・英語各200+国語・地歴公民・情報Ⅰ各100=900点共テ後に出願可能。前期の基準点型とは異なる選抜

大学の一般選抜には「探究問題・共テ併用型」もありますが、情報工学部2学科はその対象ではありません。前期・中期の独自2教科型も対象外です。「情報」と名の付く他学部・他学科の数学範囲を、情報工学部へ広げないでください。

前期の大学全体の説明には国語を選択できる日程の記載がありますが、情報工学部の募集表とスタイルA詳細は理科・数Ⅲを含む数学・英語です。本記事は学部別指定を使い、独自前期で理科を国語へ置き換えられるとは解釈しません。

出典:大学公式の前期、中期、後期、情報併用、共テ前期3、前期5、前期6、後期6、小論文併用の訂正済みPDF。対象外は探究方式の対象表で確認しています。

共テ前期3・情報併用・5/6教科型では、採用できる点数が違う

情報工学部は、方式に合わせて共テの得点を選び直す必要があります。「情報学部だから情報を必ず足す」「理系だから数学・理科・英語だけを使う」という一律の見方を避けましょう。

東京都市大学情報工学部の共テ前期3教科型、情報問題併用型、5・6教科基準点型について、数学の必須指定、選択教科、独自情報の有無を比較する図

数学はⅠ・AとⅡ・B・Cを両方受験する

本記事の共テを使う方式では、数学は「数学Ⅰ、数学A」と「数学Ⅱ、数学B、数学C」を両方解答した計200点です。「数学Ⅰ」だけや、数学2科目のうち高い方だけで200点へ換算する指定ではありません。

理科は「物理・化学・生物・地学」の対象科目の得点を使い、理系重点方式では2科目受験した場合の高得点科目を採用し、100点を200点へ換算します。「物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎」の組合せは対象外です。共テ前期3で理科が選択教科であることと、使える理科科目の範囲が広がることは別です。

英語・国語・地歴公民・情報の換算

教科前期3教科型での200点換算前期5/6・後期6での扱い
英語リーディング×1.4+リスニング×0.6同じ計200点。受験上の配慮によりL免除の場合はR×2
国語「近代以降の文章」110点を100点に換算し、さらに×2「近代以降の文章」110点を100点に換算
地歴公民対象1科目の100点を×2。2科目受験時は第1解答科目同じ採用科目を100点で使う。高得点科目への取り替えではない
情報情報Ⅰの100点を×26教科型では100点。5教科型には加えない

英語のR・Lを別々の2教科として数えることはできません。理科2科目も、前期3で「高得点2教科」を満たす2つの教科になるわけではありません。教科ごとに換算してから比較します。情報併用型の選択候補は理科・英語だけなので、ここに国語・地歴公民・共テ情報を足さないことが必要です。

自作例:同じ共テ成績でも、前期3と情報併用で使う教科が変わる

以下は仮想の受験生の得点です。数学2科目、理科の対象科目など、各方式に必要な指定科目は受験済みとします。計算を理解するための例で、合格予測ではありません。

得点項目仮想の成績大学指定で換算した点数
数学数ⅠA 72点、数ⅡBC 78点150点
理科採用科目64点128点
英語R 80点、L 60点112+36=148点
国語近代以降88/110点5・6教科型では80点、前期3では160点
地歴公民対象の第1解答科目74点5・6教科型では74点、前期3では148点
情報情報Ⅰ90点6教科型では90点、前期3では180点

前期3教科型では数学150点を必ず使い、選択教科の高い2つは情報180点・国語160点です。合計は490/600点になります。理科128点と英語148点は、受験していてもこの例では採用されません。

情報問題・共テ併用型では、数学150点に、理科128点と英語148点の高い方を加えます。共テ部分は298/400点です。例えば有効な基本情報技術者試験の資格を登録し、160点のみなしを使う場合は、独自情報を受験しないと仮定して計458/600点です。大学の独自情報を受験して170点なら、その高い170点を採用し468点となります。共テ情報Ⅰ90点を180点としてここへ足すことはできません。

5教科580点・6教科650点は、2学科とも同じ基準

2027年度の情報科学科・知能情報工学科は、共テ前期5教科基準点型が580/800点、前期6教科基準点型が650/900点です。大学は、指定教科・科目の成績を大学指定で換算し、基準点以上を合格とする制度として案内しています。単純な共テ総得点や、独自前期の合格最低点とは別です。

上の例の5教科型は、150+128+148+80+74=580点で、基準点に達します。6教科型は、580+90=670点で、650点以上です。これは換算例の制度上の比較であり、必要科目の未受験、出願不備、資格・成績の確認などを無視して合格を保証するものではありません。

5教科で基準未達でも、情報Ⅰを加える6教科では基準に達する場合があります。逆もあり、5教科を580点ちょうど取れていても情報Ⅰが60点なら6教科は640点で基準未達です。出願は共テ前の1月15日締切なので、共テ本番の得点を見て前期の出願を追加することはできません。模試の成績を大学の換算へ直し、対象教科の受験登録と出願を事前に決めます。

出典:共テ前期3教科型、前期5教科基準点型、前期6教科基準点型、情報問題・共テ併用型。

独自「情報Ⅰ・Ⅱ」は、共テ情報Ⅰや英語外部利用と別の仕組み

情報併用型では、2027年2月4日10時~11時に、世田谷キャンパスで独自「情報Ⅰ・Ⅱ」を実施します。200点・60分で、マーク式と記述式の併用です。出題範囲は情報Ⅰ・情報Ⅱです。共テの指定2教科も必要で、大学の情報だけを受験すれば出願が成立する方式ではありません。

指定資格の利用では、基本情報技術者試験に160点、応用情報技術者試験に200点のみなし換算を付与します。確認時点の公式条件は2024年4月以降に受験したものです。出願時に利用の登録と証明書の提出が必要で、利用者は大学の情報試験を受けないことも、受けて高い方を採用することもできます。上位資格は公式の案内どおり、出願前に大学へ相談してください。

この資格利用は、独自前期・中期の英語に使う「英語外部試験利用」とは別です。また、数学Ⅲや理科の独自試験を受ける通常の前期3教科型に、基本情報の160点を加算できる制度でもありません。

2026年度の公式問題・解説では、独自情報は4大問で、通信の知識、アルゴリズムと数値計算、図形の規則とプログラム、データ分析を扱いました。記述で数式を説明する設問もあります。用語の暗記や、共テ情報Ⅰの得点だけから独自情報の完成度を判断しないことが重要です。実際の問題・解説を60分で確かめ、数学的な処理も含めて負担を見積もりましょう。

小さな自作例で「プログラムの動きを説明できるか」を確認するなら、初期値s=0として、配列[3, 8, 5, 12]を左から読み、「その値が偶数のときだけsへ足す」という処理を考えます。途中のsは0、8、8、20です。「偶数なら足す」という条件と、値を読む順序を表にできるかを見ます。これは本番の難度を代表する問題ではなく、動作を追う基礎確認です。実際の2026年度問題には、これより複合的な思考が必要です。

資格を今から取得するかは、保有状況と残り時間によります。まだ資格がない人に、みなし点のためだけに新たな試験勉強を一律に勧めることはできません。独自情報を含む方式の追加が、数理英の完成を妨げないかを考えます。情報Ⅰ・ⅡはEdurouteの指導対象外です。本記事では受験方式の判断に必要な説明にとどめ、科目別の対策は数学・物理・化学・生物・英語を中心に扱います。

出典:情報併用型の出題・資格条件、2026年度公式過去問・解答解説。

独自前期・中期・後期では、理科の選択と時間が変わる

独自試験数学100点理科100点英語100点
前期3教科型90分・記述式90分・マーク/記述。物理・化学・生物の対象問題を選択80分・マーク/記述。指定外部試験利用可
中期3教科型90分・記述式80分・全問マーク。物理・化学の対象問題を選択80分・マーク/記述。指定外部試験利用可
後期2教科型70分・マーク/記述英語と選択。70分・全問マーク。物理・化学理科と選択。70分・マーク/記述。外部利用不可

数学の公式範囲は、Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列)・C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面)です。独自情報でデータ分析が出ることと、通常の独自数学の数学Bに「統計的な推測」が指定されることは別です。

前期は試験日や選択教科の難易度差に対して平準化を行い、外部英語のみなし得点も対象です。中期では外部英語のみなし得点の平準化を行いませんが、選択教科は必要に応じて得点調整する場合があります。後期にも選択教科の得点調整の案内があります。過去問の素点と公表合格最低点を、同じ尺度だと断定しないでください。

2026年度の理科は「9題から自由に3題」だけでは説明しきれない

公式の2026年度問題冊子には、前期は第1~6問から2題、第7~9問から1題を選ぶ指示があります。中期・後期も、第1~4問から2題、第5~6問から1題という指定です。

2026年度問題冊子前半の選択群後半の選択群1科目で解く場合の例
前期3日間第1~6問から2題第7~9問から1題物理1・2・7、化学3・4・8、生物5・6・9
中期・後期第1~4問から2題第5~6問から1題物理1・2・5、化学3・4・6

3題を超えて選択した場合の0点扱いも明示されています。分野の得意不得意で選ぶときも、この群の制約を守ります。表は2026年度の規則で、2027年度の番号・群を確定する予告ではありません。本番は必ず冊子冒頭の指示を読み、選択欄まで見直します。

生物選択者は、独自前期では生物を使えますが、独自中期の理科と後期の理科選択では使えません。後期を受けるなら本学英語で受験する選択肢があります。情報併用型では共テの生物を選択候補にできますが、独自情報の対策が別に必要です。共テ前期3なら理科を採用しない可能性もあります。方式を広げるためだけに物理・化学を急に追加する前に、残りの学習時間と併願校の指定を確認しましょう。

出典:前期スタイルA詳細、中期、後期、2026年度公式問題。

数学:数列・確率の条件を整理し、数Ⅲを記述答案へつなげる

2026年度の前期は、数Ⅲを含む3学部共通の数学で4大問・90分・記述式でした。小問でも途中式を省かず、条件から使う公式を選ぶ過程を示す練習が必要です。情報工学部専用のプログラミング問題になるわけではありません。

2026年度前期では、数列・複素数・ベクトル・対数・積分などの小問に加えて、確率や図形、関数の増減・グラフ・解の個数などを考える問題が見られます。大学提供のKei-Netの2027年度助言も、基礎、計算力、答案作成、90分演習を重視しています。微積だけに絞り、数列・ベクトル・複素数平面を後回しにする計画は避けます。

自作例1:漸化式では、等比数列に直す理由を書く

数列aₙがa₁=1、aₙ₊₁=2aₙ+3を満たすとき、一般項と初項から第n項までの和を求めます。

定数項を消すため、aₙ₊₁+3=2(aₙ+3)と変形します。bₙ=aₙ+3とおけば、b₁=4、bₙ₊₁=2bₙなので、bₙは初項4・公比2の等比数列です。したがって、

aₙ=4・2ⁿ⁻¹−3、Sₙ=4(2ⁿ−1)−3n

となります。一般項だけを暗記していると、なぜ「+3」を使うのか説明できません。定数cを使ってaₙ₊₁+c=2(aₙ+c)と比較すれば、3+c=2cからc=3と決められます。

検算ではa₁=1、a₂=5、a₃=13を元の漸化式と一般項で照合し、S₃=19も確認します。元の条件へ戻る習慣をつけると、等比数列の初項や指数のずれを発見できます。

自作例2:条件付き確率は、抽出方法と条件の母集団を分ける

袋Aには赤玉4個・青玉1個、袋Bには赤玉2個・青玉3個が入っています。袋を等確率で一つ選び、その袋から玉を戻さず2個取り出したところ、2個とも赤でした。選んだ袋がAである確率を求めます。各袋で玉の組合せは等確率とします。

袋Aから赤2個を取る確率は₄C₂/₅C₂=6/10、袋Bなら₂C₂/₅C₂=1/10です。「赤2個」をRと書くと、

P(AかつR)=(1/2)×(6/10)=3/10

P(R)=(1/2)×(6/10)+(1/2)×(1/10)=7/20

よって、P(A|R)=(3/10)÷(7/20)=6/7です。

最初の袋選びは1/2でも、「赤2個と分かった後」の条件付き確率は1/2ではありません。また、玉を戻す場合は別の計算になります。答案には、袋の選択、戻さない抽出、条件Rの全確率という順序を残します。公式の形を覚えるだけでなく、分母に何を数えたかを言葉で説明しましょう。

自作例3:グラフでは、極値と端の極限をそろえて解の個数を判断する

f(x)=log x/x(x>0、logは自然対数)について、増減と方程式f(x)=cの正の実数解の個数を考えます。

f′(x)=(1−log x)/x²なので、0<x<eで増加し、x>eで減少します。最大値はf(e)=1/eです。さらに、x→0+でf(x)→−∞、x→∞でf(x)→0であり、x>1ではf(x)>0です。これをそろえると、

  • c<0:0<x<1に1個。
  • c=0:x=1の1個。
  • 0<c<1/e:1<x<eとx>eに各1個、計2個。
  • c=1/e:x=eの1個。
  • c>1/e:0個。

と判断できます。x→∞で0へ近づくことは、無限大を方程式の解として数えることではありません。「最大値を出したが、c=0で2個と数えた」という誤りは、端の極限と実際の交点を分けることで防げます。

数Ⅲの積分もつなげます。∫₁ᵉ(log x/x)dxは、u=log xと置けば∫₀¹u du=1/2です。置換したら積分区間も変えることを答案に残しましょう。微分・極限・グラフ・積分を別々の暗記で終わらせず、同じ関数の性質を説明できる状態にします。

90分・70分での練習を分ける

前期90分では、最初の5分で全体の条件と設問を確認し、小問に30分、残りの大問に45分、見直しに10分を使う配分を出発点にできます。これは編集部の練習案で、配点や本番での最適順序を保証するものではありません。計測して、計算が止まる場所と説明に時間がかかる場所を分けます。

2026年度の後期数学は70分で、マーク式と記述式を併用する2大問構成でした。後期を受けるなら、前期4大問を70分へ縮めるだけでなく、後期の公式問題で選択欄、数値の符号、記述部分を確認します。

出典:2026年度公式数学問題・解説、Kei-Net・大学提供の数学Ⅲ・C分析と2027年度助言。

物理:回路の状態と条件を図にしてから、法則を選ぶ

2026年度問題では、力学・熱・波動・電磁気などの処理が必要です。Kei-Netの大学提供分析も、前期の物理は基礎~標準の全分野を扱い、後半の記述問題では思考と説明が必要だとしています。情報工学部志望だからといって電気回路だけを学ぶ計画にはせず、力学の運動・力・エネルギー、熱の状態変化、波の関係を含めて確認します。

自作例:充電開始と十分時間がたった後を分ける

起電力12Vの理想電池、抵抗3.0kΩ、容量20μFのコンデンサーを直列につなぎます。コンデンサーは初め無電荷で、スイッチを閉じて充電します。導線・スイッチの抵抗や電池の内部抵抗、回路のインダクタンスは無視します。

充電開始直後のコンデンサーの電圧は0Vなので、抵抗に12Vがかかります。電流は、

I₀=12/(3.0×10³)=4.0mA

です。十分時間がたった後は電流が0となり、抵抗の電圧降下も0です。コンデンサーの電圧は12Vなので、

Q=CV=(20×10⁻⁶)×12=240μC

蓄えたエネルギーU=CV²/2=1.44mJ

となります。次に電池を切り離し、充電したコンデンサーを同じ抵抗だけを通して完全に放電させれば、抵抗で生じるジュール熱は1.44mJです。電池をつないだままの別の回路と混同しないよう、切り替え後の接続も描きます。

充電中、電池がした仕事はEQ=2.88mJです。蓄えた1.44mJとの差は、充電時に抵抗で生じる熱です。「電池の仕事がすべてコンデンサーに蓄えられる」という誤りは、エネルギーの行き先を二つに分けると修正できます。

この例で大切なのは、公式の数ではなく、開始直後・充電完了後・接続変更後で状態を描き直すことです。力学なら衝突前後、熱なら断熱か等温か、波なら固定端か自由端かを同じように分けます。式が正しく見えても条件が違えば使えません。問題を解いた後は、「どの状態に、どの法則を適用したか」を一行で説明しましょう。

前期の記述では、物理量の定義、法則、代入、単位をそろえます。中期・後期の全問マークでも、選択肢だけを眺めて推測せず、短い式と単位を書いてから答えを選びます。

出典:2026年度公式理科問題・解説、Kei-Net・大学提供の物理分析と2027年度助言。

化学:物質量・反応量・構造の根拠をつなぐ

2026年度前期の化学は、理論・無機・有機をまたいで考える問題が含まれています。例えば後半の化学問題では、2月1日は金属の酸化・結晶・電気分解など、2月2日は酸化還元、2月3日は有機物の反応や工業的な利用を扱いました。日程ごとに内容が変わるため、得意な計算単元だけで3日分の対応力があるとは判断できません。

自作例:燃焼分析で組成を求めても、構造はまだ一つに決まらない

炭素・水素・酸素のみを含む純粋な化合物4.60gを完全燃焼させ、二酸化炭素8.80g、水5.40gを得たとします。化合物のモル質量は46.0g/mol、原子量はC=12.0、H=1.0、O=16.0とします。

CO₂は8.80/44.0=0.200molなので、試料に含まれるC原子は0.200mol、質量2.40gです。水は5.40/18.0=0.300molなので、H原子は水の2倍の0.600mol、質量0.600gです。

試料中のOの質量は、4.60−2.40−0.600=1.60g、物質量は0.100molです。原子の物質量比C:H:O=0.200:0.600:0.100=2:6:1より、組成式はC₂H₆O。組成式の式量46.0がモル質量と一致するので、分子式もC₂H₆Oです。

ここまででは、エタノールCH₃CH₂OHとジメチルエーテルCH₃OCH₃を区別できません。さらに「純粋で水を含まない試料に金属ナトリウムを加えると水素を発生する」という情報があれば、この二つの候補ではヒドロキシ基を持つエタノールと判断できます。水分の混入があると、ナトリウムと水の反応による水素が区別を妨げるため、条件の「水を含まない」が必要です。

失点は「水0.300molをH原子0.300molとした」「燃焼に使った酸素まで試料中の酸素に数えた」「分子式だけで構造まで決めた」といった段階で起こります。復習では、質量から物質量へ、原子数へ、残りの質量へ、構造候補へと、どこで根拠が変わるかを記録します。

反応式を使って、計算と知識の両方を見直す

理論化学では、濃度・分取した体積・反応した量と残った量を区別します。酸化還元や電気分解では、移動する電子数と反応式を先に確認します。無機・有機では、色や官能基の知識を単独の暗記で終わらせず、何の観察から何を結論にできるかを説明します。

前期の記述は化学反応式・構造式・理由の説明を含めて練習します。中期・後期は全問マークなので、同じ知識でも正誤を短時間で判定する練習が必要です。過去問は選択群を守って解き、計算問題だけを採点するのでなく、反応条件の読み落としも失点として数えます。

出典:2026年度公式理科問題・解答解説。

生物:前期の選択肢を確保し、実験結果から説明を組み立てる

生物は独自前期3教科型で使えます。独自中期や後期の理科には含まれないため、前期の準備と、その後に残す方式をセットで決めます。2026年度前期には、分子・細胞、神経・免疫、進化・遺伝などを扱う設問が見られます。用語を知っているだけでなく、実験条件を読んで結果を説明できることが重要です。

自作例:DNA分子の数と、密度帯の割合を分ける

初め両鎖とも重い同位体で標識したDNAを持つ細胞を、軽い同位体だけを取り込める培地へ移します。DNAは半保存的に複製し、同調して3回複製するとします。標識以外の影響、DNAの分解・組換えなどは考えません。初めのDNA1分子から生じる分子を追います。

1回目では、各分子が重い旧鎖1本と軽い新鎖1本を持つので、2分子とも中間密度です。2回目では、重い鎖を含む中間密度の分子が2個、軽い鎖だけの分子が2個。3回目では、中間密度2個・軽い密度6個、計8個になります。

したがって、3回目の分子数の割合は中間密度1/4、軽い密度3/4、重い密度0です。「3回複製したから中間密度が1/8」とするのは、初めの重い鎖が2本あることを数え落としています。

仮に保存的複製なら、初めの両鎖が組として残るため、3回目には重いDNAが1個、軽いDNAが7個という別の予想になります。観察された密度帯を、各複製モデルの予想と比べることが、用語を選ぶだけの解答との違いです。この理想化例では分子数を扱っており、実際の実験では密度帯の観察・検出条件も確認します。

記述は「結果→仕組み→結論」の順で

例えば「中間密度と軽い密度の2種類がある」という結果に対し、「重い旧鎖を持つ分子と、軽い鎖だけを持つ分子がある」と仕組みを示し、半保存的複製の予想と比較します。問題文にない測定値や条件を足さず、求められた範囲の根拠を使います。

生物の演習後は、知識不足、グラフの軸・単位の読み違い、対照実験の取り違え、結論の言い過ぎを分けます。覚える量を増やすだけでは直らない誤りがあるため、実験図を描き直し、結果から言えること・言えないことを一文ずつ書く練習も行いましょう。

出典:前期の選択科目、2026年度公式生物問題・解説。

英語:長文・図表・会話・英文内整序を時間内に処理する

2026年度の前期英語は5大問・80分で、マーク式と記述式の併用です。読解と日本語での説明、語群による空所補充、図表を含む英文、会話、英文中の語句整序を扱っています。大学提供のKei-Net分析も、2025年度以降の第V問を英文中の整序として説明しています。古い記事の「日本語の会話文を整序英作文で答える」という説明だけに合わせて準備しないことが必要です。

情報分野の専門語を先に大量に覚えるより、比較・因果・譲歩・指示語を正確に読めるかを確認します。図表では、数値の大きさだけでなく、割合の分母が何かをそろえます。

自作英文:精度の高いフィルターが、すべての評価で優れるとは限らない

以下は架空の英文とデータです。実在の実験・製品や過去問ではありません。

In a trial with 1,000 messages, 100 were unwanted. Filter A blocked 100 messages, of which 80 were unwanted. Filter B blocked 60 messages, of which 54 were unwanted. Although B blocked fewer wanted messages, it left more unwanted messages unblocked. Both filters were tested on the same messages. The results show a trade-off in this trial; they do not establish which filter would perform better on every future set of messages.
評価項目Filter AFilter B
ブロックした総数10060
ブロックした不要メッセージ8054
ブロックした必要メッセージ206
ブロックした中で不要だった割合80/100=80%54/60=90%
不要100件のうちブロックできた割合80/100=80%54/100=54%
ブロックできなかった不要メッセージ2046

「ブロックした中で不要だった割合」ならBが高いですが、「不要なものをどれだけ捕まえたか」ならAが高いという結果です。Bが必要メッセージを誤って止めた数は少ない一方、不要メッセージの見逃しは多くなっています。

本文のAlthoughの節と、その後の主節を分けると、誤って止める数を減らすことと、見逃しを減らすことの間に、この試行ではトレードオフがあると読めます。第2文のof whichは、ブロックした100件の内訳を示します。100という数字が二つの意味で使われているため、表の見出しを確認しないと偶然同じ値になるAの割合だけを見て混同します。

内容一致で「Bはあらゆる将来のデータでも優れる」とした選択肢は、最後の文の制限に反します。日本語の理由説明なら、「Bは必要メッセージを止める数が少ないが、不要メッセージを見逃す数が多いため」と、比較する対象を明示します。これは実際の採点基準ではなく、根拠を残す練習です。

語群・整序・会話は、文脈と構文の両方で判断する

2026年度前期の語群補充には、語群の語を一度ずつ使う制約があります。空所一つだけを解いて終わらず、必要な品詞、文脈、残る語との整合を見直します。整序は主語・動詞・修飾のまとまりから組み、前後の英文へ戻して確認します。会話では、返答の単語を知っていても、相手の提案・確認・断りのどれに答えるかを外すと誤ります。

80分の練習案は、全体確認3分、最初の読解27分、語群・文法12分、図表を伴う読解18分、会話・整序15分、見直し5分です。これは公式の時間指定ではありません。記述の説明が長くなる人は、設問の求める範囲を先に確かめ、英文をすべて訳す作業と分けます。後期は70分なので、後期問題で配分を調整します。

出典:2026年度公式英語問題・解説、Kei-Net・大学提供の英語分析と2027年度助言。

英語外部試験は前期・中期で使える。取得は出願の必須条件ではない

前期・中期3教科型では、指定英語外部試験の結果を本学英語のみなし得点として利用できます。利用者は本学英語を受験しないことも、受験して高い方を採用することも可能です。資格を持たない人は本学英語で受験できます。外部スコアを、全受験者の必須出願条件としないようにします。

英検を使う場合の主な換算は以下のとおりです。

英検CSEスコア本学英語のみなし得点/100点
2304以上90点
2142以上70点
1980以上60点
1855以上50点

英検は準2級以上の受験と4技能の受験が必要で、合否にかかわらずCSEスコアに応じて換算します。確認時点の有効条件は、英検・Cambridge Englishが2024年4月以降に受験したもの、その他の指定試験が2025年2月以降に受験したものです。試験種別・スコア表示・提出物は、大学の2027年度換算表で確認してください。

出願時に利用を登録します。英検・GTEC・TEAPは大学が試験団体へ照会するため証明書提出不要と案内していますが、利用登録まで不要になるわけではありません。情報資格の利用では証明書提出が必要なので、同じ処理だと考えないでください。

前期の英語みなしは平準化の対象です。英検で70点のみなしがあっても、物理・数学の自己採点へ単純に70を足せば合格最低点と比較できる、と断定はできません。中期の英語みなしは平準化しませんが、選択教科に調整がある可能性は別に考えます。後期2教科型では外部英語は使えず、英語を選ぶなら本学英語を受けます。

資格保有者は、換算点と本学英語の到達度、試験当日の負担を比べます。未保有者は、取得までの時間が数理英全体の準備を圧迫しないかを見ます。みなし利用を理由に、共テ英語や後期の本学英語に必要な読解練習まで止めないことが大切です。

出典:2027年度英語外部試験利用の公式換算表。

小論文併用は訂正済み配点を使い、共テ後期6は基準点型と区別する

後期小論文・共テ併用型は、2026年8月21日更新の公式案内と訂正済みPDFを確認しています。情報工学部の共テ部分は数学必須200点と高得点2教科各200点の計600点です。独自小論文140点、調査書10点を加え、750点満点で判定します。理工・建築都市の「数学・理科必須+選択1」とは異なります。

調査書は「全体の学習成績の状況」を2倍し、切り上げます。3.7なら3.7×2=7.4→8点です。小論文は資料を読み、内容を把握して作成する試験で、2027年3月4日14時20分~15時40分に世田谷で実施します。同日の後期2教科型の終了後に受験でき、両方への出願も可能です。

ただし、小論文を追加すれば自動的に有利になるわけではありません。共テの換算得点、資料読解・記述の準備、同日受験の負担を確認します。小論文・国語・地歴公民はEdurouteの指導対象外です。学校などで必要な準備の相談先を確保し、この記事の数理英対策と区別します。

共テ利用・後期6教科型は、数学・理科・英語各200点、国語・地歴公民・情報Ⅰ各100点の900点です。共テ後に出願できますが、前期6教科基準点型の650点以上なら合格という制度を、後期6教科型へ広げることはできません。前期の出願締切を過ぎた後に同じ制度へ出せる、という見方も避けます。

出典:小論文併用の更新告知、訂正済みPDF、共テ後期6教科型。

2027年度の日程・会場・検定料を、併願校と同じ表で管理する

大学公式案内で確認した日程です。共テは2027年1月16日(土)・17日(日)です。以下の締切はWEB出願登録の終了時刻で、支払・必要書類の条件は最終要項で別に確認します。

方式出願登録締切・17時本学試験日合格発表/手続期限
共テ前期3/5/61月15日(金)独自試験なし2月12日(金)/2月18日(木)
独自前期31月21日(木)2月1日(月)・2日(火)・3日(水)から選択2月12日(金)/2月18日(木)
前期情報併用1月21日(木)2月4日(木)10:00~11:002月12日(金)/2月18日(木)
独自中期32月13日(土)2月20日(土)2月25日(木)/3月2日(火)
独自後期22月26日(金)3月4日(木)3月10日(水)/3月14日(日)
後期小論文併用2月26日(金)3月4日(木)14:20~15:403月10日(水)/3月14日(日)
共テ後期63月10日(水)独自試験なし3月18日(木)/3月24日(水)

共テ後期6の出願開始は2月5日(金)9時、それ以外の表の方式は1月5日(火)9時です。情報併用は共テ後に出願締切がありますが、独自情報試験の対策と必要科目の共テ受験を後から追加できるわけではありません。

独自前期は同じスタイルAで1日最大4出願が可能です。情報工学部2学科なら、同一日の試験で両学科へ出願できます。前期3日とも自由選択で、学科ごとの指定日に固定する制度ではありません。出願を増やせば合格が保証されるわけではないので、志望順位と受験負担から選びます。

前期の学外試験場は全国20か所で2月1・2日のみ、2月3日は世田谷です。中期には全国14か所の学外試験場があります。情報併用・後期2教科・小論文併用は世田谷です。学外会場は定員等による扱いも確認し、選択した会場・集合時刻を受験票で確かめます。

検定料は一般選抜と共テ前期の割引を混ぜない

一般選抜は1出願35,000円、他の一般選抜を含め2出願目以降は1出願につき18,000円追加と案内されています。例えば一般選抜の前期で情報工学部2学科に出願するなら計53,000円、さらに情報併用で1出願加えるなら計71,000円です。受験できる科目・資格の条件を満たすことを前提とする料金例です。

共テ前期は1出願18,000円、2~4出願の総額24,000円という別の割引があります。例えば2学科について5教科基準点型と6教科基準点型をそれぞれ出す4出願なら、計24,000円です。一般選抜の追加18,000円のルールへ混ぜず、出願画面の申込内容と料金を確認します。決済に伴う手数料などは別途確認してください。

手続期限と延納は、入学金を分けて読む

前期系の手続期限は2月18日です。大学の案内では、期限までに入学金を納めて延納申請をすれば、併願区分により授業料等の最終手続を延期できます。前期系では、他の私立大学併願は3月2日、国公立前期併願は3月11日、国公立中後期併願は3月24日です。

中期は国公立前期併願で3月11日、国公立中後期併願で3月24日、後期2教科・小論文併用は国公立中後期併願で3月24日という案内です。入学金も一緒に後払いにできる意味ではありません。共テ後期6教科型は延納不可です。合格発表だけでなく、入学金・授業料等の支払日と家族の確認予定も同じ表に入れましょう。

出典:2027年度公式入試カレンダー、方式別日程、一般選抜前期、情報併用、共テ前期、共テ後期。

2026年度の結果は、方式・分母・得点調整をそろえて読む

下表は大学公式の独自前期3教科型の結果です。情報併用や共テ利用を合計した学部全体の倍率ではありません。前期3日間の延べ人数であり、実人数・個人の合格確率とは区別します。

学科・年度志願者受験者合格者実質倍率
情報科学科・20269729301068.8倍
情報科学科・20251,0921,0421169.0倍
知能情報工学科・2026619591866.9倍
知能情報工学科・2025670640936.9倍

同じ独自前期3教科型の合格最低点は、次のとおりです。

学科2026年度/300点2025年度/300点
情報科学科204.72206.26
知能情報工学科198.14201.96

倍率は受験者数÷合格者数です。情報科学科2026年度なら930÷106≒8.8倍で、972÷106ではありません。2026年度の知能情報工学科の倍率が情報科学科より低くても、自分の適性や2027年度の競争を決める数値にはなりません。

合格最低点は得点調整後の公表値です。前期の外部英語も平準化されるため、過去問の素点の合計と小数第2位まで直接比較して「これだけ取れば合格」とする使い方は避けます。過去問では、得点の再現性、時間内の完答、選択群や単位・符号の誤りを確認し、未完成の単元を特定します。

結果の読み方を保護者と共有するなら、「情報科学科の志願者が減ったから準備を減らす」ではなく、「前期で受験者930人、合格者106人という結果があり、数理英の標準問題を安定して解く準備を続ける」と整理すると、数値と学習行動がつながります。

出典:大学公式・前期結果掲載ページ、2026・2025年度前期結果の公式表。

10月以降は、方式追加より「今の答案の失点」から学習を決める

2027年度受験に向けて10月から準備を進めるなら、まず独自前期の過去問1日分を時間内で解きます。未習範囲があればその状態も記録し、解けなかった理由を「未習」「条件を読めない」「立式できない」「計算ミス」「記述不足」「時間切れ」に分けます。素点だけを見ると、理解不足と時間不足を同じ対策で扱ってしまいます。

共テ模試は、大学の指定教科と換算へ直します。前期3では高得点2教科が何か、5/6教科では基準からどこに不足があるか、情報併用では理科・英語のどちらを採用するかを別々に書きます。方式を追加するたびに、受験日・費用・必要科目・追加対策を確認します。

自作の1週間例:記述の弱点を一つずつ直す

以下は、数Ⅲの増減表と英語の理由説明に課題がある受験生向けの練習例です。学校の課題や併願校、体調に合わせて調整します。

日数学理科英語・受験管理
月過去問の誤答を分類し、定義域・微分・極限を確認既習単元の誤答を1題解き直す日本語説明を、根拠文と主語・述語に分ける
火数列・確率の典型問題で条件を一文書く反応式・回路図・実験図を描き直す語群補充の品詞と文脈を説明する
水log・指数の微積を計算し、端の極限も調べる単位と有効な条件を付けて解く図表の分母・比較対象を確認する
木月曜の問題を解答なしで再演習前期の選択群を守って解くalthough・howeverなどの前後を要約する
金説明が欠けた答案を学校等で確認する誤答の原因が知識か計算かを分ける会話・英文内整序を時間計測する
土数理英を本番時間で演習し、未習・時間切れを別記科目ごとの時間と選択欄を確認共テ換算、資格期限、出願候補を確認する
日再発した誤りから翌週の範囲を決める休息を確保し、短い再確認にする保護者と日程・費用・手続を共有する

「問題集を何周したか」だけで完成を判断しないことが大切です。数日後に同じ問題を解答なしで説明できるか、初めての条件でも使う公式を選べるかを確かめます。独自情報の方式を候補にする場合も、情報の未習範囲と数理英に使う時間を同じ計画に書き、準備可能な方式を残します。

11月に最終要項が公開されたら、学科、方式、共テの科目指定、外部試験・資格の有効条件、必要書類、検定料、会場、支払期限を再照合します。1月15日の共テ前期締切と、1月21日の独自前期・情報併用締切を分けて管理してください。共テ後の自己採点で、すでに締め切った前期方式へ出願できると考えないことも重要です。

学科選びと方式選びを決めたら、今週の学習へ落とし込む

情報工学部の準備では、2学科の学び、数Ⅲを含む独自3教科、共テ前期3の高得点2教科、独自情報Ⅰ・Ⅱと資格利用を、それぞれ確認します。同じ学部でも、持っている資格と教科の得点状況で、選ぶ方式の負担は変わります。

今週の最初の作業は、志望学科の公式紹介を読むこと、過去問1日分の失点を分類すること、共テの換算表をつくることの三つです。そこから「数学の記述を直す」「理科の選択群を確かめる」「英語の根拠を示す」といった具体的な行動へつなげましょう。

関連分野を比べたい人は、東京都市大学理工学部の対策、芝浦工業大学システム理工学部の対策、法政大学情報科学部の対策も参考にしてください。学科の学びを比べる導線であり、科目指定や得点制度を大学間で共通とするものではありません。

参考資料

確認日:2026年10月6日。2027年度の制度・配点・日程は大学公式案内、問題・結果は2026年度資料を中心に照合しました。一般選抜・共通テスト利用入試の最終要項は確認時点で11月掲載予定です。公開後の要項と訂正情報を優先し、出願・必要科目・証明書・検定料支払・書類提出・入学手続の条件を最終確認してください。

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