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東京都市大学・理工学部の一般選抜対策|理科の選び方、共テ基準点型と科目別勉強法

東京都市大学理工学部7学科の一般選抜を解説。2027年度公式案内の前期・中期・後期、共通テスト基準点型、探究・情報併用を整理。2026年度問題原本の理科の選択規則と数学・物理・化学・生物・英語の対策を、自作例と図解で紹介します。

公開日 読了目安 約29分執筆:Eduroute編集部
東京都市大学理工学部の一般選抜を、独自試験、共通テスト基準点型、探究・情報併用の三つの視点で整理する図

都市大理工は、日程ごとの理科と共通テストの使い方から考える

東京都市大学理工学部の一般選抜では、前期・中期は理科・数学・英語の3教科、後期2教科型は数学と「理科または英語」を使います。前期の独自理科には生物が含まれますが、中期・後期の独自理科は物理・化学です。生物を主力にする受験生は、前期と同じ科目のまま中期を受験できると考えないことが大切です。

共通テストを使う場合も、方式の区別が必要です。前期3教科型は数学・理科と高得点1教科で判定します。前期5教科・6教科基準点型は、指定科目を受験し、大学が学科別に公表する基準点以上で合格となる制度です。後期6教科型は得点で選抜する方式で、前期の基準点をそのまま当てはめません。

さらに、探究問題・共テ併用型は理工学部7学科を同一の合否判定で受験し、入学手続時に1学科を選ぶ仕組みです。情報問題・共テ併用型は、理工学部では電気電子通信工学科だけが対象です。学科名と方式名をセットで確認しましょう。

本記事は理工学部の7学科の一般選抜・共通テスト利用入試を扱います。総合型選抜や学校推薦型選抜は別の制度です。建築都市デザイン学部、情報工学部、2027年4月新設と案内されている創発デザイン工学環も、理工学部の学科ではありません。

確認日は2026年10月5日です。制度・配点・日程は大学が公開する2027年度の方式別案内を基にしています。一般選抜・共通テスト利用入試の入学試験要項は、公式掲載予定が11月です。現在の案内を最終要項の確認済み情報と読み替えず、要項公開後に出願条件・書類・訂正を必ず再確認してください。問題分析・入試結果は2026年度、計算例・英文・時間配分・学習案は編集部の自作・提案です。

出典:公式受験情報ポータル、入学試験要項と掲載予定、前期の方式詳細。

7学科を、学ぶ対象と授業・研究室で比べる

学科の選択は、偏差値やその年の倍率だけで決めないようにしましょう。機械工学と機械システム工学、医用工学と医学、電気電子通信と情報工学は、名前が近くても学ぶ領域や進路の条件が異なります。

学科学科研究で確認したい内容
機械工学科材料・機械・流体・熱の力学、材料、加工、設計など。動く機械について、構造・強度・熱・製造のどこに関心があるかを考えます
機械システム工学科機械に電気・制御を組み合わせ、ロボットや宇宙システムなどを扱います。部品の性能に加え、複数の要素を統合して動かす学びを調べます
電気電子通信工学科電気・電子・通信を核に、計測、通信、制御などを学びます。情報を処理するソフトウェアへの関心と、回路・機器・通信の基盤への関心を整理します
医用工学科機械・電気電子の工学と、解剖・生理などの医学の基礎を結びつけます。医療機器や生体の計測など、工学から健康に関わる学びです
応用化学科有機・生物化学、物理化学・化学工学、無機・分析化学など。新材料、環境・エネルギー、食・健康への関心を、物質や反応を研究する視点へつなげます
原子力安全工学科原子炉、放射線、燃料サイクル、廃炉、リスク評価など。機械・電気の基礎も含め、安全を技術と評価の両面から調べます
自然科学科数学・生物・地学などを横断し、野外調査、分析、科学を伝える活動を学びます。特定の一分野だけに限定した学科として捉えず、カリキュラムを確認します

例えば医療への関心があっても、医用工学科を医師養成の医学科と同じ進路に結びつけることはできません。国家資格を重視する場合は、「学ぶ内容」「卒業によって得られる資格」「所定単位・別の課程・実務などが必要な資格」を区別し、大学へ条件を確認してください。

機械系の2学科で迷うなら、同じロボットでも、機構や加工を深めたいのか、計測・制御・電気と統合したシステムを作りたいのかを考えます。そのうえで必修科目、実験・実習、卒業研究のテーマを比べると、学科名だけで判断するより具体的になります。

出典:理工学部の学科一覧、各学科の公式紹介:機械、機械システム、電気電子通信、医用、応用化学、原子力安全、自然科学。

2027年度の方式は、大学独自試験と共通テストの配点を分ける

以下は2027年度公式案内で確認した理工学部の条件です。「前期3教科型」は大学独自試験と共通テスト利用の両方に使われる名称なので、出願画面では区分まで確認してください。

方式理工学部の対象・判定
一般選抜・前期3教科型全7学科。理科100・数学100・英語100、計300点。数学は数学Ⅲを含みます
一般選抜・中期3教科型全7学科。理科100・数学100・英語100、計300点。独自理科は物理・化学です
一般選抜・後期2教科型全7学科。数学100と、理科または本学英語100、計200点。英語外部試験は利用できません
前期・探究問題・共テ併用型理工学部7学科を同一判定。共テ数学200+高得点1教科200+探究総合問題200、計600点
前期・情報問題・共テ併用型理工学部では電気電子通信工学科のみ。共テ数学200+理科200+独自情報Ⅰ・Ⅱ200、計600点。指定情報資格も利用できます
共テ利用・前期3教科型全7学科。数学200+理科200+高得点1教科200、計600点。独自試験なし
共テ利用・前期5教科基準点型全7学科。数学・理科・英語各200、国語・地歴公民各100、計800点。学科別基準点で判定
共テ利用・前期6教科基準点型全7学科。5教科基準点型の科目に情報Ⅰ100を加え、計900点。学科別基準点で判定
一般選抜・後期小論文・共テ併用型全7学科。共テ数学・理科・高得点1教科の計600+小論文140+調査書10、計750点
共テ利用・後期6教科型全7学科。数学・理科・英語各200、国語・地歴公民・情報Ⅰ各100、計900点。独自試験なし。前期の基準点型とは別方式

理工学部は、大学全体の前期・中期にある2教科型の対象ではありません。また、前期公式ページ冒頭には2月3日の国語・数学・英語について大学全体の説明がありますが、理工学部の募集表・試験スタイルA詳細には理科・数学Ⅲを含む数学・英語が指定されています。冒頭の説明だけで理工学部を国語選択へ変更できると判断せず、最終要項の学部別指定を確認してください。本記事の前期表は理工学部の試験スタイルA詳細に基づきます。

前期では試験日・選択教科の難易度差に対して得点を平準化します。中期・後期では選択教科について必要に応じた得点調整の案内があります。過去問の素点を、大学が公表する調整後の最低点とそのまま比べることはできません。

出典:公式の前期、中期、後期2教科型、探究併用、情報併用、後期小論文併用・訂正版PDF。

独自理科は、科目名だけでなく選択する問題群を確認する

前期の公式方式案内は、物理3題・化学3題・生物3題の計9題から3題を選ぶ構成を示しています。しかし、実際に過去問を解く際は、問題冊子冒頭の選択規則が必要です。

2026年度の前期3日分の原本では、第1〜6問から2題、第7〜9問から1題を選びます。例えば前期で第1・2・3問を選ぶ組み合わせは、この指定に沿いません。物理だけなら第1・2・7問、化学だけなら第3・4・8問、生物だけなら第5・6・9問です。科目をまたぐことはできますが、問題群ごとの指定数を守る必要があります。

2026年度原本前半の問題群後半の問題群合計
前期・2月1〜3日第1〜6問から2題。物理1・2、化学3・4、生物5・6第7〜9問から1題。物理7、化学8、生物93題
中期・後期の理科第1〜4問から2題。物理1・2、化学3・4第5〜6問から1題。物理5、化学63題

2026年度の東京都市大学理工学部で使う理科の選択規則。前期は第1〜6問から2題と第7〜9問から1題、中期・後期は第1〜4問から2題と第5〜6問から1題を選ぶ図

図は2026年度原本の規則です。2027年度の問題番号や選択方法を予告するものではありません。本番は冊子冒頭の指示を読み、選択解答する問題のマークも確認してください。2026年度原本には、3問を超えて解答問題をマークした場合は0点とする注意があります。

選択肢が多いからといって、直前に物理・化学・生物の全科目へ同じ量の対策を増やす必要はありません。まず主力科目を広く仕上げ、既に履修している別科目に実際の得点上の利点があるかを、問題群を守った演習で判断します。得意な単元名だけで選ぶと、後半の総合問題への準備が足りなくなることがあります。

生物を主力にする場合、独自中期の受験には物理・化学の対策が必要です。一方、独自後期は数学と英語を選ぶ受け方があり、共テ利用では指定の生物も使えます。「中期を受けるために新しい科目を増やす」学習負担と、現在の科目で利用できる方式を比較して決めましょう。

出典:大学公式の2026年度問題・解答一覧。前期3日、中期、後期の理科冊子冒頭を照合しています。

数学は、小問でも途中式を残し、微積分のグラフまで仕上げる

2027年度公式案内の理工学部の独自数学は、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A、数学Bの数列、数学Cのベクトル・平面上の曲線と複素数平面です。前期・中期は90分・記述式、後期は70分・マーク式と記述式の併用です。

2026年度前期の理系数学は3日とも大問4題でした。第1・2問が小問集合、第3・4問がまとまった問題という構成です。原本は小問も答えだけでなく過程を書くよう指示しています。解答が合っていても、条件や立式を省略する習慣がある人は、普段から記述を伴う練習へ変えましょう。

2026年度前期の原本確認できた内容対策へつなげる点
2月1日数列、複素数、ベクトル、対数、積分などの小問。確率の大問、関数の増減・グラフ・解の個数計算を正確に進め、確率の条件を場合分けする。グラフを描く情報を答案に残す
2月2日方程式の解、複素数平面、空間ベクトル、対数、領域、積分など。ベクトルの大問、関数の増減と共有点図形の条件を内積・範囲へ翻訳する。パラメータの許容範囲を忘れない
2月3日方程式、円、空間図形、接線、三角比、極限など。円と直線、関数の増減・面積接する・交わる条件を式へ直し、面積の積分区間をグラフから決める

この3日分だけで、次年度の出題単元を断定することはできません。微積分に加え、数列・確率・ベクトル・複素数平面などの小問を落とさない準備が必要です。中期・後期は時間と形式が異なるため、前期の問題だけを繰り返して終了しないようにします。

自作例:指数関数の増減と、方程式の解の個数

編集部の練習例として、x≧0で f(x)=x²e⁻ˣを考えます。大学の過去問を改変した問題ではありません。

積の微分から、f′(x)=e⁻ˣ(2x−x²)=xe⁻ˣ(2−x)です。e⁻ˣは正なので、0<x<2では増加、x>2では減少します。f(0)=0、最大値はf(2)=4/e²、x→∞でf(x)→0です。

したがって、f(x)=kがx≧0で異なる2つの解を持つ条件は、0<k<4/e²です。k=4/e²ならx=2だけ、k=0ならx=0だけです。無限遠で0へ近づくことを、有限のxで0になることと混同してはいけません。

別の練習として、0から2までのxe⁻ˣの積分は、部分積分により1−3/e²となります。原始関数−(x+1)e⁻ˣを微分して戻るかも確認します。グラフ、定義域、端点、極限、計算の検算を一つの答案に結びつける練習が有効です。

90分の演習では、問題ごとの得点と停止理由を残す

最初は90分で1年分を解き、各大問に使った時間を記録します。例えば全体確認5分、小問集合2題で計35分、大問2題で計40分、検算10分という計画を試せます。これは編集部の配分例で、大学が示す配点・推奨時間ではありません。

復習では「数Ⅲが苦手」で終えず、微分の公式、計算、増減表、極限、グラフ、条件を満たす範囲のどこで止まったかを分けます。途中まで正しい式が書けても、大学が公開していない部分点を自分で確定点として計上しないことも大切です。

出典:公式過去問、大学提供の数学Ⅲ・C分析・学習助言(Kei-Net)。

物理は、短い設問でも図と適用条件を省略しない

2026年度前期の物理は、第1・2問の小問集合と、第7問の総合問題です。小問には力学・熱・波動・電磁気が含まれ、総合問題では放物運動と衝突、ばねを用いた運動などが扱われました。単元を広く学ぶことと、連続する設定を追うことの両方が必要です。

解説を読むと短い計算に見える問題でも、最初の立式は自分で決めます。例えば力学なら、どの物体を取り出し、どちらを正にして、どの力が働くかを描きます。衝突前後の運動量保存と、衝突中に成立するとは限らない力学的エネルギー保存を区別しましょう。

自作例:直列コンデンサーの電圧を確認する

容量2.0μFと6.0μFの理想的なコンデンサーを直列につなぎ、12Vの電源で充電する例です。中間の導体が初めに電荷を持たないとすると、両コンデンサーに蓄えられる電荷の大きさは同じです。

合成容量Cは、1/C=1/2.0+1/6.0より1.5μFです。電荷Q=CV=18μC。それぞれの電圧はQ/Cから、2.0μF側が9V、6.0μF側が3Vとなり、和は12Vです。直列だから電圧が半分ずつになる、という誤解をここで修正できます。

全体の静電エネルギーは(1/2)CV²=108μJです。各コンデンサーのエネルギー81μJと27μJを足しても一致します。μF・μC・μJを使うときも、単位の関係を説明できる状態にしましょう。電源を外した後や誘電体を入れた後の問題では、保存される量や電源との接続条件を新たに確認します。

対策では、まず教科書の基本問題を図から立式できるようにし、次に小問集合を時間を測って解きます。総合問題は「前の小問の結果を次の条件へどう使うか」を説明します。2026年度で少なかった分野を、2027年度の出題範囲から勝手に除かないでください。

出典:公式2026年度理科問題、大学提供の物理分析・助言(Kei-Net)。

化学は、知識を広く押さえ、物質量で長い設定をつなぐ

2026年度前期の化学は、第3・4問で理論・無機・有機などの小問、第8問でまとまった設定を扱っています。第8問の題材は、2月1日が金属の酸化・結晶・電気分解など、2月2日が過酸化水素とマンガンに関する酸化還元、2月3日がアセチレンなどでした。単一のテーマだけを仕上げるより、化学量計算と知識を組み合わせる準備が必要です。

正誤問題は、答えの番号を記憶せず、誤った部分を正しい内容へ直します。計算問題は、反応式、物質量、濃度、体積の順に整理します。途中で「水溶液全体」と「取り出した一部」の量を混同していないかを確認しましょう。

自作例:炭酸ナトリウムを反応させた後の残った酸

無水の炭酸ナトリウムNa₂CO₃ 1.06gを、0.200mol/Lの塩酸150mLと完全に反応させます。二酸化炭素を十分に除いた後、溶液を水で250mLにします。その25.0mLを中和するのに必要な0.100mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液の体積を求める練習です。Na₂CO₃のモル質量は106g/molとします。

反応式はNa₂CO₃+2HCl→2NaCl+H₂O+CO₂です。Na₂CO₃は1.06/106=0.0100molなので、塩酸を0.0200mol消費します。塩酸は初めに0.200×0.150=0.0300molあり、反応後は0.0100mol残ります。

250mL中の25.0mLには、その10分の1の0.00100molの塩酸が含まれます。中和に必要なNaOHも0.00100molなので、体積は0.00100/0.100=0.0100L、10.0mLです。

最初の塩酸をすべてNaOHで中和する計算や、反応後の塩酸を分取割合なしで使う計算は誤りです。復習ノートには「反応前→反応後→希釈→分取」の各段階の物質量を残します。酸化還元なら電子の授受、有機なら官能基と反応、気体なら温度・圧力など、立式の根拠も対応させてください。

出典:大学公式の2026年度理科問題・解答。化学の題材は前期3日分の原本に基づきます。

生物は、用語の意味と資料からの推論を分けて練習する

前期の生物を選ぶ場合、小問で広い範囲を問われることと、後半の総合問題に対応することの両方を準備します。2026年度原本では、生態・進化、DNAの解析、神経、免疫、タンパク質、光合成などを確認できます。後半には遺伝子頻度、進化、人類の系統などが含まれました。

用語を見て説明できることと、未知の資料にその知識を使えることは別です。復習では、知識の誤り、表・図の読み違い、前提の見落とし、記述に必要な因果関係の不足を分けます。生物の記述も、長く書けば点になるわけではありません。

自作例:遺伝子頻度は、前提を確認してから計算する

ある大きな集団で、常染色体上の2つの対立遺伝子A・aについて、ハーディー・ワインベルグの法則が成立しているとします。aaの頻度が9%であるとき、aの頻度qはq²=0.09から0.30です。Aの頻度pは1−q=0.70で、Aaの頻度は2pq=0.42、つまり42%です。

この計算では、aaの頻度9%をaの頻度9%と読み替えてはいけません。また、無作為交配や選択・移住などの条件を無視して、どの集団にもq²の関係を当てはめることはできません。実験・集団の条件を最初に確認する練習例です。

資料問題では、まず「観察された事実」と「そこから推論する内容」を別々に書きます。対照条件や測定値が不足しているなら、原因を断定できません。過去問を解き直すときも、解説の結論だけでなく、どのデータが結論を支えるかを指させる状態にしましょう。

生物が得意でも、前期・中期・後期で利用できる理科が違います。生物の学習量を削って物理・化学を追加する前に、共テ利用、探究併用、後期の数学+英語などの条件と、自分の準備を比べてください。

出典:大学公式の2026年度理科問題・解答。生物の分析は前期3日分の原本に基づきます。

英語は、図表読解・語句補充・整序まで80分で処理する

2026年度前期は3日ともPartⅠ〜Ⅴの5大問で、読解だけでなく図表、会話、整序が組み込まれていました。古い記事の形式をそのまま練習するより、最新の原本で設問の出し方を確認します。

2026年度前期の構成練習で確認すること
PartⅠ・長文読解内容一致と日本語の解答。各段落の主張を、設問の根拠になる文と結びつける
PartⅡ・語句補充文の構造、品詞、語形、前後のつながりから語群を使う。使った選択肢の管理も行う
PartⅢ・図表を含む読解本文と図表を往復し、単位・対象・割合・比較条件を確認する
PartⅣ・会話空所前後の発話の目的、同意・依頼・提案などの流れをつかむ
PartⅤ・整序英文の内容を踏まえ、指定語句をすべて使って文を組み立てる

独立した一般的な文法問題の大問がないことは、文法が不要という意味ではありません。語句補充・整序・読解で使えるよう、語彙と構文を復習します。2026年度PartⅤは英文の文脈の中で整序する形式です。日本語の会話文を使う古い説明だけに合わせて準備を終えないでください。

自作例:割合と人数を混同しない

次の英文と表は編集部の練習用です。

The share of students who cycled to campus rose, but the number of cyclists fell.
年学生数自転車通学の割合自転車通学者数
年A800人25%200人
年B600人30%180人

英文は「自転車通学をした学生の割合は上がったが、人数は減った」という意味です。25%→30%は5ポイント上昇で、人数は200→180人、20人減少です。「割合が増えたから人数も増えた」という選択肢は支持されません。share・numberの違い、比較の分母、butの前後の関係を確認します。

80分の演習では、例えばⅠ25分、Ⅱ12分、Ⅲ18分、Ⅳ8分、Ⅴ10分、見直し7分という配分を試せます。自分の処理時間に合わせて修正する案で、公式の配点を示すものではありません。日本語記述は、設問が理由を求めるなら原因・結果をそろえ、本文にない説明を足さないようにします。

出典:公式2026年度英語問題、大学提供の英語分析・助言(Kei-Net)。

英語外部試験は、換算点と有効期限、前期の平準化を確認する

2027年度公式案内では、一般選抜の前期・中期で指定の英語外部試験を利用できます。利用しても本学英語を受験でき、高い方を英語の得点として採用します。外部試験を使う場合、本学英語を受験せずに受験を終える選択もできます。独自後期2教科型では利用できません。

英検の例は次のとおりです。単に「2級を持っている」などの級名だけで換算点を決めず、必要な受験級・4技能・CSEスコア・受験時期を確認します。

英検CSEスコアの基準みなし得点
2,304以上90点
2,142以上70点
1,980以上60点
1,855以上50点

英検は準2級以上の受験と4技能受験が必要で、合否にかかわらずCSEスコアを使う案内です。英検・Cambridge Englishは2024年4月以降、それ以外の指定試験は2025年2月以降に受験したものが対象です。他の資格の基準は、それぞれの公式換算表を確認してください。

前期では外部試験のみなし得点も平準化の対象です。中期はみなし得点の平準化を行わないと案内されています。「CSEで90点になるから前期の合否判定点も必ず90点」とは捉えません。

例えば中期でCSE2,142以上の条件を満たすなら、みなし得点は70点です。本学英語で82点を得た場合には高い方を使えます。ただし、資格条件の確認と出願時の利用登録が必要です。英検・GTEC・TEAPは大学がスコア照会を行うため証明書提出不要と案内されていますが、登録そのものが不要になるわけではありません。最終要項で照会に必要な情報と提出方法を確認しましょう。

出典:大学公式の英語外部試験利用・換算表。

共通テストは、数学2科目と高得点教科の換算を正しく計算する

理工学部の共テ数学は、「数学Ⅰ、数学A」と「数学Ⅱ、数学B、数学C」の両方で計200点です。数学②だけでよい方式として扱いません。理科は物理・化学・生物・地学が対象で、基礎科目の組み合わせは対象外です。2科目受験した場合は高得点科目を使います。

教科理工学部で使う換算
数学数学ⅠA+数学ⅡBCの合計200点
理科対象の1科目100点を2倍し200点。2科目受験時は高得点科目
英語R100点を140点、L100点を60点に換算。通常は1.4R+0.6Lで計200点
国語近代以降の文章110点を100点へ換算。3教科型・探究併用などの選択教科では、さらに2倍して200点
地歴公民1科目。2科目受験時は第1解答科目。3教科型などでは100点を2倍、5・6教科型では100点
情報Ⅰ3教科型・探究併用などの選択教科では100点を2倍。6教科型では100点

英語リスニング免除など、受験上の配慮がある場合は別の取扱いです。上表の通常の式だけで判定点を計算しないでください。国語・地歴公民は受験上必要な範囲で説明していますが、Edurouteの高校生・既卒生向けの指導科目は数学・物理・化学・生物・英語です。

前期3教科型は、英語が必須の3教科ではない

理工学部は数学と理科が必須で、残る1教科は国語・地歴公民・英語・情報のうち高得点の教科です。例えば数学ⅠA72、数学ⅡBC68、物理70、化学65、英語R75・L60、国語の近代以降77/110、地歴公民第1解答科目64、情報Ⅰ80という自作の得点例を考えます。

数学は140点、理科は物理を採用して140点です。選択教科の換算は英語141点、国語140点、地歴公民128点、情報160点なので、情報を採用し、合計は440/600点です。この例は換算方法の練習であり、440点を合格目標として示すものではありません。

5教科・6教科基準点型は、学科別基準と必要科目を確認する

理工学部の学科前期5教科・800点満点前期6教科・900点満点
機械工学科550点以上620点以上
機械システム工学科550点以上620点以上
電気電子通信工学科550点以上620点以上
医用工学科550点以上620点以上
応用化学科580点以上650点以上
原子力安全工学科550点以上620点以上
自然科学科550点以上620点以上

上表は2027年度公式案内の基準です。応用化学科を他の6学科と同じ基準にまとめません。指定科目の受験、出願資格、所定の出願手続を満たすことが前提です。模試の得点率や過年度のボーダーではなく、この方式で大学が公表する基準点を確認します。

自作例として、数学150・理科150・英語150・国語70・地歴公民60なら、5教科合計は580点です。情報Ⅰ70を加えると6教科合計は650点です。換算後の点数なので、国語の70点を共テ国語全体の素点70点と取り違えないようにします。数値上は上表の応用化学科の基準にも達する例ですが、実際の合格には必要な科目と出願条件の確認が欠かせません。

6教科型は基準点も5教科型より70点高いため、「情報を受ければ常に有利」とはいえません。情報の実得点が70点を超えるかどうかで、5教科型と比べた基準点との差は変わります。前期の出願は共テ実施前に締め切られるため、自己採点を見てから前期基準点型へ出願することはできません。

後期6教科型は同じ900点配点でも、大学の案内は得点で合否を判定する方式です。前期の620点・650点で合格する基準点型と混同しないでください。

出典:公式前期3教科型、5教科基準点型、6教科基準点型、後期6教科型。旺文社パスナビの科目表は確認時に2026年度が選択されており、2027年度の学科別基準は大学公式を優先しています。

探究・情報・小論文の併用型は、独自部分だけに注目しない

探究併用は、7学科の同一判定と120分の資料処理を理解する

理工学部への1出願分の検定料で7学科を受験し、7学科同一の合否判定を行い、入学手続時に1学科を選ぶ方式です。各学科を別々の試験として受ける制度ではありません。創発デザイン工学環も併せて受験する場合は別の出願・費用の案内があるため、理工7学科の扱いを学環へそのまま広げません。

配点は共テ数学200、高得点1教科200、探究総合200です。探究併用の選択教科には理科も含まれます。先ほどの共テ例なら、数学140と情報160で共テ部分300/400点。仮に探究総合が130点なら合計430/600点です。これは架空の計算例です。

2026年度の探究総合は120分・大問6題で、日本語資料、英文と図表、科学的な式・実験データ、短い推論記述などを確認できます。探究活動の実績を書いた報告書を提出して終わる入試ではありません。資料の条件、単位、比較対象を読み、計算・推論・表現を試験時間内に行う準備が必要です。

練習では、資料を読み終えた後に「問いに使う情報はどれか」「計算に必要な単位はそろっているか」「結論を支える根拠はどこか」を整理します。英語が共テの採用教科にならなくても、探究総合の英文資料を読む力は必要です。

情報併用は、電気電子通信工学科だけの条件で考える

理工学部の対象は電気電子通信工学科のみです。共テ数学200・理科200と、独自情報Ⅰ・Ⅱ200を合わせます。独自情報は60分で、2027年度案内はマーク式と記述式の併用です。共テの情報Ⅰの点数をそのまま独自情報200点へ使う方式ではありません。

2026年度原本は、ネットワーク、プログラム、0・1の規則、統計に関する式などを含みます。情報Ⅰだけでなく情報Ⅱの範囲も確認し、プログラムを一行ずつ追う練習、データや式の意味を説明する練習を行います。

指定資格の換算は、応用情報技術者試験200点、基本情報技術者試験160点です。有効期限は2024年4月以降に受験したものと案内されています。登録と証明書の提出が必要で、独自情報も受験した場合は高得点の方を採用できます。その他の上位資格は事前相談の案内を確認します。

例えば共テ数学140・理科140、条件を満たした基本情報の換算160点なら合計440/600点です。情報資格があっても、共テの指定数学・理科の受験は必要です。探究と情報は同じ2月4日10時開始のため、両独自試験を同時に受ける計画は立てられません。

後期小論文併用は、共テ600+小論文140+調査書10

訂正後の2027年度公式資料では、理工学部の共テ数学・理科・高得点1教科で600点、小論文140点、調査書10点の計750点です。調査書は「全体の学習成績の状況」を2倍し、切り上げます。例えば3.7なら7.4を切り上げて8点です。

小論文は80分、文献や資料を読んで論述する案内です。「評定が高ければ決まる」「小論文だけで大きく逆転できる」と決めつけず、共テ部分が600/750点を占めることも考えます。同日の独自後期2教科型終了後に実施され、両方受験することもできます。小論文・国語はEdurouteの専門指導科目として案内していません。

出典:探究併用、情報併用・資格換算、後期小論文併用・訂正案内、訂正後の2027年度PDF、公式2026年度問題。

日程は、試験日より先に出願締切と入学手続を整理する

以下は2027年度の公式カレンダー・方式別案内による日程です。共テ実施日は1月16日・17日で、共テを使う方式では大学への出願とは別に共テの受験手続が必要です。

方式出願期間独自試験日合格発表/入学手続期限
共テ前期3・5・6教科1/5 9時〜1/15 17時なし2/12/2/18
独自前期3教科1/5 9時〜1/21 17時2/1・2・3から選択2/12/2/18
探究併用・情報併用1/5 9時〜1/21 17時2/42/12/2/18
独自中期3教科1/5 9時〜2/13 17時2/202/25/3/2
独自後期2教科・後期小論文併用1/5 9時〜2/26 17時3/43/10/3/14
共テ後期6教科2/5 9時〜3/10 17時なし3/18/3/24。延納不可

前期は全7学科が2月1〜3日のすべてで対象で、同一学科を複数日受験することもできます。同一試験スタイル内で1日最大4出願、3日間で最大12出願という案内です。学外試験場は前期2月1・2日と中期に設置され、前期2月3日、探究・情報併用、独自後期・小論文は本学世田谷キャンパスです。

前期3教科の理科・数学は各90分、英語は80分です。中期は理科80分、数学90分、英語80分、後期2教科型は各70分です。試験日だけを並べず、移動・宿泊、試験終了、翌日の他大学受験まで含めて計画します。学外試験場には収容人数による変更の案内もあるため、希望した会場が必ず確保されると考えないでください。

入学手続の延納には、所定期限までの入学金納入と延納申請が必要です。前期は他の私立大併願で3月2日、国公立前期併願で3月11日、国公立中後期併願で3月24日まで、入学金を除く授業料等の最終手続を延期する案内です。中期・後期は対象となる併願区分が異なるので、各方式の表で確認します。入学金自体をその日まで払わなくてよい制度として扱いません。

一般選抜の検定料は原則1出願35,000円、2出願目以降は1出願につき18,000円追加という案内です。共テ利用は1出願18,000円からで、併願割引の区分が異なります。例えば独自前期の同一日に3出願なら、案内上は35,000+18,000×2=71,000円です。複数日や共テ利用と組み合わせる総額は、選ぶ区分と出願画面で確認し、決済手数料・交通費・宿泊費も予算に入れてください。

出典:2027年度公式入試カレンダー、カレンダーPDF、各方式の出願・手続案内。要項公開後は登録・支払・書類提出の締切を分けて再確認します。

2026年度の倍率・最低点は、調整後の参考値として使う

大学が前期の公式ページに掲載する2026年度結果を示します。倍率は受験者数÷合格者数です。前期3日分の集計で、受験機会ごとの数値を1人が1回だけ受けた人数や個人の合格確率として解釈しません。

学科2026受験者数合格者数大学公表倍率合格者最低得点・300点満点
機械工学科1,1362135.3倍193.50
機械システム工学科8691904.6倍186.50
電気電子通信工学科8802194.0倍183.98
医用工学科370914.1倍183.70
応用化学科7016111.5倍205.56
原子力安全工学科191404.8倍189.46
自然科学科561658.6倍200.92

この最低得点は素点ではなく、平準化した点数です。過去問で数学・理科・英語の素点を合計し、上表の数値を超えたので合格相当と断定することはできません。学科の募集人数、受験者層、合格者数も年度で変わります。

例えば自然科学科は2025年度の公表倍率5.0倍から2026年度8.6倍へ変化しています。1年の倍率だけを見て受験科目や学科を頻繁に変更するより、学びたい内容、使える方式、過去問での弱点を先に整理する方が学習計画を保ちやすくなります。前期の結果を中期・後期・共テ利用の難しさへそのまま広げないでください。

出典:大学公式の前期志願・合格状況掲載ページ、2026年度の公式結果表。

学習計画は、方式を絞って弱点を再演習へつなげる

基礎が未完成なら、数学の微積分・数列・ベクトル、主力理科の全範囲、英語の語彙・構文に戻ります。毎回違う参考書を増やすより、今の教材で説明できない部分を特定します。その後、単元の混合演習、時間を測る過去問、答案の修正へ進みましょう。

現状次にすること確認する成果
数学の計算はできるが記述が抜ける小問も条件・立式・結論を答案に書き、先生に確認してもらう初見の類題でも途中式と根拠を書ける
理科で問題選びに時間がかかる原本の問題群を守り、選んだ理由と切替時刻を記録する選択に使う時間が減り、指定数を確実に守れる
英語の図表で失点する分母・単位・比較対象を欄外へ整理してから選択肢を照合する本文の根拠と数値を組み合わせて説明できる
共テ方式の得点計算が曖昧必須科目と換算後の点数を方式別に表にする数学2科目、高得点理科、地歴公民第1解答科目を正しく扱える
探究・情報併用を追加したい最新原本を1回時間を測って解き、共テ部分と独自部分を別々に診断する追加対策に必要な範囲と時間を判断できる

1週間の例なら、数学は微積分計算と記述の直し、理科は主力科目の弱点と指定問題群の演習、英語は語句補充・図表読解・整序を回します。週末に1方式の過去問を通して解き、解答・解説を確認して、翌週の単元学習へ戻します。全科目・全方式を毎週詰め込まず、自分の未完成部分と残り時間に合わせて配分します。

併願先との共通部分を調べる場合は、芝浦工業大学工学部の一般選抜対策、法政大学理工学部の一般選抜対策も参照できます。英語資格の扱い、理科の選択、数学の配点は大学ごとに異なるため、同じ「四工大」「私立理系」でも条件を共通化しないでください。

保護者は、出願先と方式、資格受験日、入学金・延納申請、移動の負担を一緒に確認すると支えになります。生徒は直近の答案から「何点だったか」に加え、「何を直すか」を1〜3項目に絞ります。学習相談の際も、志望学科、利用方式、履修済み理科、最新の答案があると、数学・物理・化学・生物・英語のどこへ時間を配分するかを具体的に考えられます。

参考資料

確認日:2026年10月5日。2027年度制度は公式の方式別案内に基づき、一般選抜・共テ利用の最終要項は11月掲載予定です。出願前には要項、訂正・追加案内、各手続の期限で最終確認してください。

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