大学受験

東京都市大学・人間科学部の一般選抜対策|2教科型・550/620点の共テ換算・数学英語の勉強法

東京都市大学人間科学部の2027年度一般選抜8方式を公式資料で整理。前期から2教科型、2月3日の数学・国語の選択、共テ550/620点と第1解答、コース統合・資格・世田谷キャンパスを確認し、2026過去問に基づく数学・英語対策を自作例で解説します。

公開日 読了目安 約41分執筆:Eduroute編集部
東京都市大学人間科学部の子どもを中心とした5領域の学びと、独自2教科型・共テ550と620点を整理した図

人間科学部は、前期から英語と選択1教科の200点で受験する

東京都市大学人間科学部の対象は人間科学科の1学科です。独自試験の前期・中期・後期はいずれも、英語100点+数学または国語100点=200点の2教科型です。前期だけ理科を加えた3教科になるわけではありません。

前期2月3日は国語と数学の時限が別ですが、両方を受験することはできません。共通テスト利用入試・前期の基準点は、5教科550点/800点、6教科620点/900点です。都市生活学部の560/630点や、理工学部の数学・理科の配点を移さないことが、正しい計画の第一歩になります。

本記事では、人間科学部を四工大の学部別記事として扱います。一方、大学の共テ利用での配点区分は「文系重点方式」です。記事系列の分類によって大学の受験科目・配点が変わることはありません。

扱う範囲は一般選抜・共通テスト利用入試です。学校推薦型選抜や総合型選抜における活動、面接、課題等を、一般選抜の共通要件として説明しません。一般選抜・後期の小論文・共テ併用型は、この範囲に含めて別に整理します。

制度は2027年度の公式方式別案内、出題分析は2026年度の公式問題・解答例、過年度結果は2025・2026年度の公表値で確認しました。確認日は2026年10月10日です。ネット出願ガイダンスでは一般選抜・共テ利用の最終要項は11月掲載予定のため、出願時は掲載後の要項・訂正情報を改めて確認してください。

以下の数学・英語・換算例は、すべてEduroute編集部の説明用自作例です。実際の入試問題、実在する子どもの調査データ、生徒の合格実績を再現したものではありません。

人間科学科の学びは、子どもを中心に心理・教育・福祉・健康・情報をつなぐ

学科名の変更は2023年度、2コースの統合は2027年度

2026年度学修要覧によると、旧児童学科は2023年度以降の入学生から人間科学科に名称変更されています。2026年度から新しい学科名になったわけではありません。

これとは別に、大学の学部紹介は、2027年度より児童学コースと人間総合科学コースの2コース制を統合することを案内しています。2027年度の学部パンフレットも、新しい教育を案内しています。過年度資料にある「入学後に2コースから選ぶ」という説明を、そのまま2027年度入学生へ当てはめないでください。

所属キャンパスは世田谷キャンパスです。旧児童学科や等々力キャンパスを紹介する古い受験記事より、現在の公式案内を優先します。学科名、コース、キャンパスは、それぞれ別の確認事項です。

5領域は5学科ではなく、1学科の中で横断して学ぶ分野

公式の2027年度向け案内は、子どもを中心に共に生きる社会を考える学びとして、次の5領域を掲げています。カリキュラムには「2026年4月時点の予定で、変更の可能性がある」との注記があります。

領域と公式の学びの例高校生が考えたい問い
心理学系:生涯発達、発達や心理の理解子どもの行動を、一度の印象だけで説明していないか
教育学系:幼児教育の方法、学びを支える環境遊びや学びの環境を変えると、何が観察できるか
福祉学系:多様な背景や特別な配慮を必要とする子どもへの支援一人に合う支援が、別の人にも合うとは限らないのではないか
保健医療系:健康、栄養、安全などの基礎生活を支える知識を、他職種との協働にどうつなげるか
情報科学系:教育工学、ICT、データサイエンスや統計の基礎数字が増えたことと、支援の効果があったことを区別できるか

「情報科学系があるから情報工学部と同じ入試」「保健医療系があるから医療資格を取れる」とは限りません。情報や科学的な方法を、教育・保育・福祉の課題にどう使うかが、この学部を調べる際の重要な観点です。

公式カリキュラムは、基礎から専門、研究へ段階的に学ぶ構成を示しています。SD-PBLでは、少人数の学びから始まり、全学部を横断した協働へ進みます。また、学修要覧・学部パンフレットは、子育て支援センター「ぴっぴ」など、現場を観察し理論と実践をつなぐ機会を紹介しています。

高校段階では、専門用語の先取りだけでなく、観察した事実と自分の解釈を分ける、資料の条件を読む、根拠を示して説明する練習が役に立ちます。入試数学の条件整理や英語の研究・図表読解にも共通する学習姿勢です。ただし、次年度に子どもを題材にした問題が出るという予測ではありません。

資格の案内と将来の仕事は別に確認する

現行の学部公式案内は、保育士資格、幼稚園教諭一種免許状、社会福祉主事任用資格を取得できる資格として掲載しています。入学だけで自動的に得られるものではなく、所定の科目、実習等の条件を満たす必要があります。

確認事項読み方
資格・免許の名称保育士資格と幼稚園教諭一種免許状を区別する
履修・実習2027年度入学生に適用される科目と実習条件を確認する
任用資格社会福祉主事任用資格を、就職や採用を保証する資格と読まない
進路の例教育・保育、行政、企業等の紹介を、全員の進路や取得資格と同一視しない

心理学を学ぶこと、心理関連の進路を目指すこと、特定の国家資格の取得要件を満たすことも別です。資格を進学理由にする場合は、大学が明示する資格と、卒業後に必要な条件を個別に確認しましょう。

学部の入学者受入方針は、人間への関心、人を尊重する姿勢、多面的に学ぶ意欲、基礎学力、協働する力や努力する意志を求めています。これを一般選抜で面接点が加わるという説明に置き換えず、学部選びの適合性を考える材料として使ってください。

2027年度の一般選抜8方式は、独自2教科と共テ利用を分けて整理する

一般選抜の方式人間科学科の判定2027年度募集人員
独自前期・2教科型D数学または国語100+英語100=200点18人
独自中期・2教科型B数学または国語100+英語100=200点2人
独自後期・2教科型B数学または国語100+英語100=200点1人
共テ前期・3教科型英語200+対象の高得点2教科各200=600点前期3・5・6教科型の合計7人
共テ前期・5教科基準点型指定5教科800点、基準550点上記7人の内数
共テ前期・6教科基準点型指定6教科900点、基準620点上記7人の内数
後期・小論文・共テ併用型共テ600+小論文140+調査書10=750点1人
共テ後期・6教科型指定6教科900点1人

共テ前期の募集7人を、3・5・6教科型それぞれ7人として足してはいけません。前期3日間の独自試験18人も、各日18人という意味ではありません。

人間科学科は「情報問題・共テ併用型」や一般選抜の「探究総合問題」の対象ではありません。 他学部の新しい方式を、東京都市大学の全学科にあるものとして転記しないでください。

小論文方式以外の独自2教科型について、調査書の点数を200点に別途加えるという説明もしません。方式ごとに判定対象を確認し、出願書類として必要なものと、得点として扱うものを分けます。

人間科学部の独自2教科型、英語必須の共テ3教科型、550と620点の基準点型、後期小論文方式を分けた図

独自試験は前期D・中後期Bを使い、2月3日の時限に注意する

前期2月1日・2日と2月3日は、選択の仕方が違う

試験日・方式選択教科英語合計
前期2月1日・2日D2時限:数学または国語90分、100点3時限80分、100点200点
前期2月3日D1時限の国語または2時限の数学90分、100点。両方不可3時限80分、100点200点
中期B2時限:数学または国語90分、100点3時限80分、100点200点
後期B1時限:数学または国語70分、100点2時限70分、100点200点

前期2月1日・2日の人間科学科には、1時限の受験教科がありません。同じ大学の他学部が1時限に理科や地理歴史を受けるからといって、人間科学科にもそれが必須になるわけではありません。

2月3日は、国語を選ぶと1時限に受験し、2時限は待機します。数学を選ぶ場合は2時限に合わせて集合します。集合時刻は受験票・要項で確認してください。時限が分かれているため、「両方を見てから得点が高そうな方だけ解く」という当日の行動はできません。

同一時限の科目選択について、公式案内は、当日配付される対象問題を見て選べると説明しています。ただし、これを2月3日の別時限にも広げないことが必要です。普段の学習では、数学と国語を両方最終日まで同じ重さで抱えず、複数回の時間付き演習で主力を決めましょう。

数学の範囲に数学Ⅲはなく、国語は近代以降の文章

数学は、数学Ⅰ・Ⅱ・A、数学Bの数列、数学Cのベクトルです。数学Ⅲや数学Cの複素数平面・平面上の曲線を、独自試験の必須範囲に加えません。一方、数学Ⅱの複素数の計算や方程式は範囲内です。「複素数平面がないから複素数も学習不要」とはしません。

国語は、現代の国語・言語文化のうち近代以降の文章です。古文・漢文を独自国語の出題対象として説明しません。国語を選ぶ受験生も、英語との合計200点を作る必要があります。

Edurouteの高校生・既卒生向け指導は、数学・物理・化学・生物・英語です。国語・地歴公民は指導対象外であり、本記事では受験条件として必要な範囲で整理しています。

前期の併願は「最大4学科」を人間科学科へ一律適用しない

前期Dの公式説明では、数学を選んだ場合のみ、Cのメディア情報学部情報システム学科と併願受験可能です。国語を選ぶDから、他学部の3教科型へ自動的に判定が付くわけではありません。

前期の制度紹介には大学全体の複数学科併願が書かれていますが、必要な教科を満たすことが前提です。「人間科学科なら2教科のまま4学科」「国語を選んでも情報システム学科を併願できる」と計画しないでください。

数学選択でCを加える場合は、情報システム学科そのものの学び・条件をメディア情報学部の記事でも比較します。合格先を増やすことだけでなく、進学して学びたい内容が合っているかを確認する必要があります。

前期は試験日・科目間の点数を平準化して判定します。英語外部試験のみなし得点も対象です。中期は外部英語のみなし得点を平準化しませんが、選択教科で必要に応じた得点調整があります。自分の素点を公表最低点へ直接当てはめないことが大切です。

共テ前期3教科型は、英語必須と高得点2教科の600点

人間科学科の共テ前期3教科型は、文系重点方式です。英語は必須で200点、残りは対象教科から高得点2教科を各200点として採用します。英語が低いからといって、数学・理科・情報の3教科に置き換えることはできません。

教科人間科学科での採用方法200点への換算
英語・必須リーディングRとリスニングL1.4R+0.6L
国語近代以降の文章110点分のみ得点÷110×200
地理歴史・公民対象1科目。2科目受験時は第1解答科目100点分を2倍
数学数学①または②。両方受験時は高得点グループ採用100点分を2倍
理科基礎2分野の枠または発展1科目。2科目受験時は第1解答科目採用100点分を2倍
情報情報Ⅰ100点分を2倍

数学①は数学Ⅰまたは数学Ⅰ・A、数学②は数学Ⅱ・B・Cです。①と②の両方を受けても、数学を2教科として数えません。理科の基礎枠も、50点の基礎1分野だけで100点分を受験した扱いにはできず、2分野を合わせた枠を確認します。

理科2科目で高得点の方を採る理系重点方式と違い、人間科学科では第1解答科目を使います。これは学部名から推測せず、対象の文系重点表で読む事項です。地歴公民2科目にも第1解答の条件があります。

英語でリスニング免除の受験上の配慮を認められた人は、公式の別換算によります。通常の受験生が「リスニングが苦手だからRだけで出願する」と自由に切り替える制度ではありません。

自作換算例:理科の第2解答が高くても、採用できるとは限らない

次の架空の共テ得点を使います。国語は満点110点の対象部分、その他は各100点満点です。

項目架空の素点前期3教科型で使う換算得点
英語R/L72/84必須151.2
国語・近代以降77/110140
地歴公民・第1解答66132
数学①/②62/75高い②を採用し150
理科・第1/第2解答48/81第1解答の48を採用し96
情報Ⅰ79158

英語は1.4×72+0.6×84=151.2点です。選択教科の換算後は、情報158、数学150、国語140、地歴公民132、理科96の順です。したがって、

151.2+158+150=459.2点/600点

となります。第2解答の理科81を2倍して162点とし、数学の代わりに採用した471.2点は、この受験条件では使えません。

この例から分かるのは、得点表に高い数字があることと、大学が採用する得点であることは違う、という点です。3教科型の「高得点2教科」は、教科内の採用ルールを適用した後に比較します。

共テ5・6教科基準点型は、550/620点と指定教科の受験を両方確認する

国語・地歴公民・英語が200点、数学・理科・情報が100点

教科5教科型6教科型
国語・近代以降の文章200点換算200点換算
地理歴史・公民200点換算200点換算
数学採用100点分採用100点分
理科採用100点分採用100点分
英語R140+L60=200点換算R140+L60=200点換算
情報Ⅰ判定に含めない100点
合計/人間科学科の基準800点/550点900点/620点

これらは、指定する5教科または6教科を受験したうえで、大学が定める換算・基準を満たす方式です。得意な5科目を自由に足す方式でも、基準を満たしたら出願手続を省略できる方式でもありません。

国語、地歴公民、数学、理科、英語の採用規則は文系重点表を使います。数学①②を両方受験した場合は高いグループですが、理科2科目は第1解答です。独自2教科型には理科がなくても、5・6教科基準点型では理科を含む指定教科の受験が必要です。

大学は基準点以上を合格とする制度として案内しています。この説明は、適切に出願し指定教科・採用条件等を満たした場合の制度上の基準です。模試の得点率をそのまま使った個人の合格保証とは異なります。

自作換算例:同じ成績でも、5教科は未達、6教科は基準以上になる

先ほどの架空の得点を5教科型へ換算すると、

国語140+地歴公民132+数学75+理科48+英語151.2=546.2点

です。人間科学科の550点には3.8点足りません。情報Ⅰ79点を加える6教科型では、

546.2+79=625.2点

となり、620点の基準以上になります。情報Ⅰが60点なら606.2点となり、620点未満です。「6教科なら科目が増えるから必ず有利」とは言えません。

また、数学②が75点から79点へ上がれば、5教科型は550.2点、6教科型は629.2点です。前期3教科型でも数学が158点になり、英語151.2+情報158+数学158=467.2点となります。

一方、理科の採用得点が48から53へ上がると、5・6教科型の合計は5点上がりますが、前期3教科型では理科106点が高得点2教科に入らず、459.2点のままです。同じ5点の改善でも、どの方式で使うかによって効果が違います。

学習計画では、方式ごとの採用を表にしてから優先順位を決めましょう。共テの理科を必要とするなら、基礎2分野か発展科目か、履修状況と併願大学の条件も確認します。人間科学科の独自試験だけを理由に、他方式で必要な理科をやめないことが必要です。

共テ後期6教科型に、前期の620点基準を流用しない

共テ後期も文系重点の900点ですが、名称は「6教科型」です。前期の6教科基準点型とは違い、620点以上を合格とする制度として扱いません。 募集人員は1人であり、過年度の別方式の得点率を安全圏にすることもできません。

共テ前期は共テ実施前に出願が締め切られます。後期は共テ受験後に出願できます。得点判明後に選べることと、前期と同じ条件で合格できることを分けて理解してください。

数学は2026年度の大問2題を基準に、広い小問と関数の説明を両立する

前期・中期90分と、後期70分は解答形式も分けて練習する

大学が公開する2026年度の環境・メディア情報・デザイン・データ科学・都市生活・人間科学の共通数学を確認すると、次の構成です。理工系学部の数学Ⅲを含む別問題ではありません。

2026年度の数学確認した構成・解答練習で確認すること
前期2月1日大問2題。小問集合8問+関数。90分、計算過程を示す記述幅広い単元と、対称移動・交点・面積のつながり
前期2月2日大問2題。小問集合8問+関数。90分、記述数列等の条件整理、放物線の図と関係
前期2月3日大問2題。小問集合8問+関数。90分、記述パラメータを含む交点・幅・面積
中期大問2題。小問集合8問+関数・領域。90分、記述領域の共通部分を図で特定して積分する
後期大問2題。小問集合7問+円・接線・領域。70分、マーク式・記述式併用小問の解答欄と、円・領域の記述を両立する

2027年度の独自方式別案内でも、前期・中期数学は記述式、後期はマーク式・記述式併用です。後期は小問の指定欄に正しい値を入れ、大問の記述では計算過程を示す必要があります。70分の中で両方を処理する練習をしてください。

Kei-Netの2026年度分析も、対象5学部の数学を大問2題、小問集合8問、90分の記述式として整理しています。一部の受験対策記事にある数学4題の説明を、最新の対象問題の構成として使いません。

小問には、整数・n進法、数列、式と証明、複素数、指数・対数、三角関数、確率、ベクトル等が含まれます。大問2では、グラフ、交点、不等式の領域、最大・最小、積分をつなぐ力が必要でした。

これは2026年度の実績です。「来年も同じ小問8問」「確率は必ず出る」「データの分析は出ない」と範囲を決めつける根拠にはしません。数学Ⅰのデータの分析も、指定範囲の基礎として学習します。

最初の診断は、答えではなく最初に書けなかった条件まで戻る

90分の演習を1回行い、失点を次のように分けます。

起きたこと戻る学習次の確認
対数の計算はできたが、不適な解を残した真数条件と定義域条件を最初の行へ書けるか
確率で分子だけ数えた試行の区別、条件付き確率の母集団分母が何を数えるか説明できるか
ベクトルで垂線の足を勘で決めた内積0、点の位置を1変数で表す方法条件から係数を求められるか
積分値は出たが面積の符号が逆交点、上下関係、区間分割積分前に領域を図示できるか
方針は合っていたが時間切れ小問の解く順、保留と再開同じ精度で時間を短縮できるか

小問が並んでいても、最終値だけを書けば十分とは限りません。前期・中期では、どの条件を用いたかが読み取れる答案を作ります。ただし、具体的な途中式に何点の部分点が付くかは公開資料から断定しません。

初回の時間配分の一案は、全体確認5分、小問集合40分、関数35分、見直し10分です。配点から導いた最適配分ではなく、90分を使い切るための仮案です。小問に使いすぎたなら、保留した問題へ戻る時刻を決めて調整します。

数学の自作例は、条件・図・途中式を一つの答案につなげる

自作例1:放物線と直線の面積は、交点と上下関係から決める

放物線y=x²−2xと直線y=x+4で囲まれる面積を求めます。

まず、交点のx座標はx²−2x=x+4から、

x²−3x−4=(x+1)(x−4)=0、よってx=−1、4

です。区間−1≦x≦4では、直線から放物線を引いた差は

−x²+3x+4=(x+1)(4−x)≧0

です。したがって、面積は「上の直線−下の放物線」を−1から4まで積分します。

原始関数は−x³/3+3x²/2+4xです。x=4で56/3、x=−1で−13/6なので、

56/3−(−13/6)=125/6

となります。交点を求めた後、符号確認をせず逆に引けば、面積が負になる誤りが生じます。

さらに「x≦1の部分の面積」を求めるなら、積分区間は−1から1へ変わり、22/3です。全体の125/6をそのまま答えてはいけません。残りの1から4の部分は27/2で、22/3+27/2=125/6と確認できます。

2026年度の中期には、不等式の領域との共通部分を扱う問題がありました。その対策としては、全体の面積を計算して終えるのではなく、条件を追加したら、どの部分を積分するかが変わることを図で説明する練習が必要です。

自作例2:最大・最小は、微分で得た候補と区間の端を比較する

f(x)=x³−3xを−2≦x≦2で考えます。f'(x)=3(x²−1)なので、区間内の停留点はx=−1、1です。しかし、端点を含む区間の最大・最小は、この2点だけで決められません。

比較するxf(x)
−2−2
−12
1−2
22

最大値は2で、x=−1と2の両方で取ります。最小値は−2で、x=−2と1の両方で取ります。「最大となるx」を一つだけ書くと、条件を落とします。

答案には、微分、増減または候補の整理、端点との比較、最大・最小の値とそれを取るxを順に残してください。微分計算だけできる状態から、設問が求める量を最後まで答えられる状態へ進めます。

自作例3:条件付き確率は、分母を条件に合わせて変える

区別できるカードが8枚あり、Aの印が5枚、Bの印が3枚あります。2枚を同時に取り出します。「少なくとも1枚がAだった」と分かっているとき、ちょうど1枚がAである確率を求めます。

全体の2枚の選び方は8C2=28通りです。B2枚は3C2=3通りなので、「少なくとも1枚A」の選び方は28−3=25通りです。

ちょうど1枚Aは、Aの5枚とBの3枚から1枚ずつ選ぶため、5×3=15通りです。したがって、条件付き確率は、

15/25=3/5

です。15/28は、条件を付けない場合の「ちょうど1枚A」の確率です。計算自体が合っていても、分母が設問の条件に対応していなければ解答は変わります。

確率で詰まる場合は、公式を増やす前に、「全部の場合」「条件を満たす場合」「その中で目的を満たす場合」を、言葉と式で3行に分けてみましょう。

自作例4:数列は、ずらした列が何になるかまで確認する

a₁=5、aₙ₊₁=2aₙ+3を満たす数列を考えます。3を見て単に等比数列と判断することはできません。

両辺に3を加えると、

aₙ₊₁+3=2(aₙ+3)

です。bₙ=aₙ+3と置けば、b₁=8、公比2の等比数列となります。したがって、

aₙ=8×2ⁿ⁻¹−3

です。n=1、2、3を代入すると5、13、29となり、元の漸化式と一致します。

初項から第n項までの和は、

Sₙ=8(2ⁿ−1)−3n

です。n=3なら56−9=47で、5+13+29とも一致します。新しく置いたbₙの和だけで答えず、毎項引いた3の合計−3nを戻します。

数列を復習するときは、一般項、最初の数項、和の3つを照合してください。式を暗記しただけの場合より、添字や定数項の誤りを見つけやすくなります。

自作例5:ベクトルの垂線の足は、内積0で求める

原点からの位置ベクトルu=(2,3)をもつ点を通り、方向ベクトルv=(2,−1)をもつ直線を考えます。直線上の点はp=u+tv=(2+2t,3−t)です。

原点から下ろした垂線の足では、p・v=0です。したがって、

(2+2t)×2+(3−t)×(−1)=1+5t=0

からt=−1/5となり、垂線の足は(8/5,16/5)です。原点からの距離の2乗は、

(8/5)²+(16/5)²=64/5

で、距離は8/√5です。最後にp・v=16/5−16/5=0と確認します。

「垂直だから座標を一つ0にする」という思い込みではなく、直線上にある条件と垂直の条件を同時に使うことが大切です。この自作例は平面ですが、同じ条件整理は空間ベクトルの復習にもつながります。

自作例6:対数では、方程式を解く前に真数条件を書く

log₂(x−1)+log₂(x+2)=2を解きます。真数条件はx−1>0、x+2>0で、両方を満たすのはx>1です。

対数の性質から(x−1)(x+2)=4、すなわちx²+x−6=0です。候補はx=2、−3ですが、真数条件で−3を除き、解はx=2です。

元の式に戻せばlog₂1+log₂4=0+2=2と確認できます。誤りを「符号ミス」で一括りにせず、条件を書かなかったために不適な候補を残したのかを分けて復習しましょう。

自作例7:平均が変わっても、中央値が同じことはある

架空の測定値1、3、5、7の平均は4、中央値も4です。平均との差の2乗の平均である分散は、(9+1+1+9)÷4=5です。

最後の値だけを15へ変えると、1、3、5、15の平均は6、中央値は4のままです。分散は(25+9+1+81)÷4=29へ変わります。

この違いは、数学Ⅰのデータの分析の基本事項として復習できます。「平均が上がった」という説明を読んだら、何人分のデータか、極端な値があるか、ばらつきがどう変わったかも確認しましょう。

人の行動や発達に関わる資料を考えるときにも、一つの代表値だけで全体を説明しない姿勢が役に立ちます。ただし、この架空の数列を実際の発達基準や評価尺度として使うものではありません。

英語は5大問を通して、根拠・図表・品詞・語順を処理する

2026年度の前期は、長文だけでなく図表と整序まである

Kei-Netの2026年度分析は、前期3日間をPartⅠ〜Ⅴの5大問、マーク式・記述式併用と整理しています。大学公開の前期2月1日、中期、後期の問題でも5大問の構成を確認できます。試験時間は前期・中期80分、後期70分です。

Part2026年度前期の内容普段の復習で残すもの
Ⅰ長文、内容一致、英文の質問への日本語解答、段落の要点正解の根拠、段落の役割、記述に必要な要素
Ⅱ本文の空所への語群補充品詞・語形・前後の構文・文脈
Ⅲ表・図・グラフを伴う読解対象、単位、分母、比較条件
Ⅳ対話の空所補充発言の目的、相手の返答との関係
Ⅴ英文の文脈に基づく整序主語・動詞、語句のまとまり、修飾の範囲

PartⅤを、古い対策記事の「日本語の対話をもとにした整序」の説明だけで練習しないでください。2026年度の公開問題は、前後の英文の内容を理解して、指定語句を並べる形式です。

PartⅡでは、単語の日本語訳が分かるだけでは決まりません。例えば空所が主語の位置なのか、動詞を修飾する位置なのかを見て、候補の品詞・語形を絞ります。PartⅠやⅢでは、本文に同じ単語があることより、主語、数量、比較対象、因果関係が一致するかを確認します。

心理・教育・保育の専門英文だけを集める必要はありません。前期の問題は大学内の共通問題で、2026年度も芸術、都市、記憶等の複数の題材を扱いました。学部への関心と、本文に書かれた内容を読むことは分けて考えます。

自作英文:同じ人の前後を比較しても、増加数と変化した人数は違う

次の文章と表は、自作の読解練習です。実在する調査や大学の問題ではありません。

Thirty students answered the same question before and after a workshop: “Do you feel confident speaking in a group?” Six students changed their answer from no to yes, while three changed it from yes to no. Thirteen answered yes on both occasions, and eight answered no on both occasions. Thus, the number of yes answers rose from sixteen to nineteen. This change may suggest greater confidence among the participants. However, the figures alone do not prove that the workshop caused the change. Other experiences during the same period may also have affected their answers.
30人の回答後:yes後:no前の合計
前:yes13人3人16人
前:no6人8人14人
後の合計19人11人30人

ここで、yesの人数は16から19へ3人増加しています。しかし、noからyesへ変えたのは6人です。逆方向に変えた3人を差し引いた増加数と、変化した人の人数を混同しないでください。

前のyes率は16/30、後は19/30なので、率の差は3/30=10パーセントポイントです。「10%増」と同じ意味ではありません。最初の16人に対する増加率は3/16=18.75%となります。

英語では、次の3つを区別します。

  • rose from sixteen to nineteen:yesの人数の増加。
  • changed their answer from no to yes:特定の方向に回答を変えた人数。
  • may suggest/do not prove:可能性を示す表現と、証明できることの限界。

「参加者の自信が高まった可能性がある」を「ワークショップの効果が証明された」へ読み替えると、文章後半の留保を落とします。この自作例では比較群も示されていません。表の数字だけで原因を確定せず、本文がどこまで述べているかを読む練習です。

日本語記述で「効果が証明されたと言えない理由」を問うなら、「同期間の別の経験も回答に影響した可能性があり、数字だけではワークショップが変化の原因だったと判断できない」といった、設問に対応した要素をまとめます。文章をすべて訳すのではなく、問われた理由を選びます。

自作例:onlyの位置を変えると、数えるものが変わる

Only eight students completed both tasks. は、両方の課題を終えた生徒が8人に限られるという意味です。Eight students completed only one task. は、8人が一つだけの課題を終えたという意味になります。

数字が同じでも、bothとonly one、onlyが掛かる範囲によって内容は違います。整序では、語順を文法的に作れたら終わりにせず、前後の文脈に合う意味になっているかも確認してください。

同じように、not all、at least、no more than等の限定・数量表現は、内容一致や図表問題で重要です。知らない難語を増やす前に、基本語が主張をどこまで限定しているかを精読で確かめます。

80分の仮配分と、70分への切り替えを記録する

前期・中期の最初の仮配分を、Ⅰ25分、Ⅱ12分、Ⅲ18分、Ⅳ8分、Ⅴ12分、見直し5分の合計80分とします。大問別配点から算出した配分ではなく、自分の処理時間を測るための一案です。

後期の70分では、Ⅰ22分、Ⅱ10分、Ⅲ15分、Ⅳ7分、Ⅴ11分、見直し5分などへ調整します。数字を守ることより、どの部分で時間を使いすぎたか、どの正答を急いで落としたかを記録することが重要です。

解き直しでは、誤答を「単語が不明」「構文を取り違えた」「表の分母が違った」「本文より強い選択肢を選んだ」「整序は合っていたが文脈に合わない」に分けます。辞書を使い本文を読み直した後、別の文章で同じ処理を試してください。

本文の内容を覚えた後の高得点だけでは、本番形式への対応を測れません。未使用の問題で全体時間を測る演習と、使用済みの問題で読み方を修正する復習を分けましょう。

英語外部試験は、前期・中期で使う得点換算として考える

英検は級の合格だけでなく、4技能CSEスコアで読む

2027年度の公式英語外部試験案内は、前期・中期でのみなし得点換算を示しています。英検は準2級以上の受験、4技能受験が必要で、合否にかかわらずCSEスコアで換算されます。

英検の条件を満たすCSEスコア英語100点へのみなし得点
2,304以上90点
2,142以上70点
1,980以上60点
1,855以上50点

例えばCSE2,141は2,142に届かないため、70点ではなく60点の区分です。模試の偏差値や、合格した級だけから換算しません。

英検とCambridge Englishは2024年4月以降、その他の対象試験は2025年2月以降に受験したものが有効とされています。対象の資格、技能数、スコアの形式、有効期限をまとめて確認してください。他試験の細かな換算は、公式表を使います。

英検・GTEC・TEAPは証明書提出不要の扱いですが、出願時の必要なスコア登録等まで不要になるわけではありません。大学が照会するための入力と、証明書の提出を分けて考えます。

外部試験の利用は、全員に必要な出願資格ではない

人間科学科の通常の独自2教科型は、本学英語を受験して出願する経路があります。外部試験で所定スコアを持つことを、一般選抜の全受験生に必須の資格として説明しません。

外部試験を利用する人は、本学英語を受験しない選択が可能です。両方受ける場合は高い方の得点を使う制度です。ただし、前期は外部のみなし得点も平準化の対象です。表の70点を、そのまま平準化後の最低点に足して合格判定することはできません。

中期では、例えば選択教科の素点67と英語のみなし70なら、調整前の単純合計は137点です。ただし、選択教科は必要に応じて得点調整される場合があり、最終判定の合計や合格をこの計算だけで断定しません。

独自後期2教科型では外部英語を使えません。 共テ利用でも、外部英語の70・90点を共テ英語200点の代わりに足す制度ではありません。後期も検討するなら、英語読解の演習を止めないことが必要です。

後期小論文・共テ併用型は、共テ600点と小論文・調査書で判定する

人間科学科の小論文・共テ併用型は、文系重点方式です。共テは英語必須200点と、対象教科の高得点2教科各200点の合計600点で、数学・理科等の採用条件も対象の表を使います。

評価するもの人間科学科の配点・時間
共テ英語必須+高得点2教科、600点
小論文140点、80分
調査書全体の学習成績の状況を2倍し、小数点以下を切り上げ、10点
合計750点

例えば全体の学習成績の状況3.7なら、3.7×2=7.4を切り上げて8点です。評定を140点へ換算する方式ではありません。

小論文は2027年3月4日14:20〜15:40、世田谷キャンパスで実施予定です。同日の独自後期2教科型と両方受験できます。小論文の対象学科・募集・配点は、2026年8月21日更新の公式訂正PDFでも照合しました。

これは一般選抜の一方式です。総合型選抜での面接、グループ活動、保育分野の実技等を、この方式の共通要件として加えません。また、大学が示していない翌年の出題テーマや採点基準は予言しません。

練習では、与えられた資料に書かれた事実と自分の意見を分け、設問が求める課題について条件・根拠を伴う説明を作ります。先ほどの回答表なら、「yesが3人増えた」という事実と、「支援の効果だった」という解釈の違いを言えるかが、一つの確認になります。

Edurouteは小論文・国語の専門指導を提供するという説明はしていません。小論文方式を使う場合は、学校等での添削も含め、必要な準備を別に確保してください。共テ英語・数学等の対策だけで、小論文の140点まで準備できたと考えないことが大切です。

出願・試験・手続の日程と検定料は、方式ごとに家族と共有する

共テ前期の出願締切は、共テ本番より前にある

2027年度公式日程に基づく主要日程です。共テ本番は1月16日(土)・17日(日)です。前期の共テ利用は、自己採点後に申し込む経路ではありません。

方式出願登録期間試験日合格発表/入学手続期限
共テ前期3・5・6教科型1月5日9:00〜1月15日17:00共テ1月16・17日2月12日/2月18日
独自前期1月5日9:00〜1月21日17:002月1・2・3日2月12日/2月18日
独自中期1月5日9:00〜2月13日17:002月20日2月25日/3月2日
独自後期1月5日9:00〜2月26日17:003月4日3月10日/3月14日
後期小論文・共テ併用型1月5日9:00〜2月26日17:00共テ+小論文3月4日3月10日/3月14日
共テ後期6教科型2月5日9:00〜3月10日17:00共テ1月16・17日3月18日/3月24日

表の出願期間は、ネット登録だけ済めば全手続が終わるという意味ではありません。ネット出願ガイダンスによると、検定料納入と書類郵送は登録日を含め4日以内が原則で、最終日を超えることはできません。郵送は所定の消印条件によります。

例えば1月14日に共テ前期の登録をした場合、「4日以内だから1月17日まで払える」とはできません。出願最終日の1月15日を超えない納入・郵送手続が必要です。書類がそろってから登録し、受験票の確認まで進めます。

前期の学外試験場は2月1日・2日のみで、2月3日は世田谷キャンパスです。中期にも学外試験場がありますが、独自後期・小論文は世田谷です。学外会場は収容人数等によって変更となる場合があるため、希望会場の入力だけで確定したと考えないでください。

検定料は同じ学科でも、日程・方式を増やすと出願数が変わる

出願する組み合わせの例検定料の計算
独自前期を1日、人間科学科のみ35,000円
独自前期を2日、人間科学科のみ35,000+18,000=53,000円
独自前期を3日、人間科学科のみ35,000+18,000×2=71,000円
共テ前期を1方式、人間科学科のみ18,000円
共テ前期3・5・6教科型を人間科学科へ出願3出願として24,000円
上記の独自前期3日+共テ前期3方式71,000+24,000=95,000円

共テ前期は1出願18,000円、2〜4出願24,000円です。同じ人間科学科でも3・5・6教科型へ申し込むと3出願として数えます。「同じ学科だから全部18,000円」とはしません。

後期小論文・共テ併用型は単独出願35,000円で、当該年度の一般選抜・共テ利用の出願がある場合は1学科18,000円という条件があります。一般の独自試験の追加出願と、共テ前期の割引と、小論文の条件を混ぜて計算しないでください。

表は公式の検定料だけの計算例です。別途かかる決済手数料、交通・宿泊費、入学金・学費を含めた家計全体の予算ではありません。3日受験を当然の前提にせず、併願日程、体力、費用と、初日の失敗を修正できる利点を合わせて判断します。

延納できるのは、初回の期限までに入学金納入と申請をした場合

合格した方式所定の延納先
独自前期・共テ前期他の私立大併願3月2日、国公立前期併願3月11日、国公立中後期併願3月24日
独自中期国公立前期併願3月11日、国公立中後期併願3月24日
独自後期・後期小論文国公立中後期併願3月24日
共テ後期6教科型延納不可

延納は、最初の入学手続期限までに入学金を納め、延納申請を行ったうえで、入学金以外の授業料等の最終手続を延期する制度です。入学金の納入も自動的に延期されるわけではありません。

例えば2月12日の前期合格から2月18日の初回期限までは短いため、結果を見てから家族が費用を初めて調べるのではなく、必要な手続を出願前に共有しておきます。共テ後期の発表3月18日・手続3月24日には、前期の延納条件を流用しません。

過年度の最低点は200点・平準化後で読み、前年の倍率だけで安全を判断しない

2026年度の公式前期結果表にある人間科学科の数値です。2025年度の値も同じ公式表の比較欄によります。

年度志願者数受験者数合格者数公式倍率
2026204198277.3倍
2025197187852.2倍
年度合格最低点満点・点数の扱い
2026134.38点200点、平準化後
2025109.04点200点、平準化後

倍率は受験者数÷合格者数です。2026年度は198÷27≒7.3、2025年度は187÷85=2.2です。志願者数を合格者数で割った数を、公式の実質倍率として使いません。

前期は複数日の受験を含むため、表の志願者・受験者数を、そのまま異なる人数や「何人に1人」の個人の合格確率として読みません。2027年度の独自前期募集18人と、2026年度前期の募集26人も年度が違います。

2026年度と2025年度では、合格者数、倍率、最低点が変わりました。前年の2.2倍だけを見て「簡単だから直前だけでよい」と考えるのも、7.3倍を見て「自分の合格確率は約14%」と考えるのも適切ではありません。

最低点は2教科200点満点の平準化後です。300点満点へ読み替えず、外部英語のみなし得点と過去問の素点を足した値との単純比較も避けます。2027年度はコース統合も案内されていますが、志願動向が上がる・下がるという因果関係を資料なしに断定しません。

実際の準備は、複数の未使用問題で合計点のばらつきと時間内の完成度を測ることから進めます。最低点を覚えることより、英語で毎回同じ根拠確認を行えるか、数学で条件の取り違えを減らせるかを点検しましょう。

10月からの学習は、主力2教科と共テの必要科目を別に管理する

まず決めるのは、使う方式と数学・国語の主力

独自前期を数学で受験するなら、数学と英語を固定したうえで、共テ利用の受験教科を別に整理します。5・6教科基準点型を使わない人へ、理科や情報Ⅰを人間科学科独自試験の必須対策として追加する必要はありません。

反対に、国公立大学等も併願し、共テ5・6教科型を使う人は、独自が2教科であっても共テ理科・地歴公民を必要に応じて残します。受験する科目一覧に「どの大学のどの方式で必要か」を付けると、学習の目的がはっきりします。

数学か国語かを決める際は、得意という自己評価だけでなく、時間内の得点、記述の完成、別年度でも再現できるかを比べます。どちらの選択でも英語100点は残るので、選択科目の比較に時間を使いすぎて英語を止めないようにします。

自作の1週間例:数学・英語を毎日動かし、週末に方式の得点へ戻す

次は、数学選択で独自前期と共テを併願する人の自作学習例です。学校・仕事・併願校の負担に応じて時間は調整します。時間数だけで合格を保証するものではありません。

日数学・英語で行うこと記録する成果
月数学の小問45分、英語の精読40分条件を書けなかった小問、段落の主張
火数列・対数等の復習45分、英語語彙・空所40分初見で使えなかった型、品詞の判断
水関数・領域60分、図表読解35分積分区間、表の対象・単位・分母
木数学の誤答を白紙から再現45分、英語記述40分答案の根拠、設問に不要な訳
金英語80分通し、数学の計算確認25分大問別の所要時間と時間切れ
土数学90分通し、英語の解き直し60分小問と関数の時間、根拠を戻した箇所
日誤答の再確認、共テ用換算表の更新次週に直す失点を各科目2つまで決める

共テで必要な理科・情報等の時間は、この表とは別に確保します。独自2教科を毎日行えば、指定6教科の準備も済んだことにはなりません。例えば基準点型で理科の採用得点を上げたい人は、学校教材・共テ形式で単元を絞った復習を入れ、改善が換算後の合計へどう反映されたかも見ます。

毎回新しい問題を増やすだけでなく、2〜3日後に誤答を白紙から解き直してください。解答例を見ながらならできる状態と、必要な条件を自分で選べる状態は違います。

11〜12月は、未使用問題と修正後の再現を組み合わせる

11月は、掲載された最終要項で科目・出願・英語資格を再確認し、時間付き演習を続けます。外部英語を使う人も、後期を視野に入れるなら読解と整序を維持します。

12月は、前期3日間の形式や中期の問題を比較し、日程を変えても失点が偏らないか点検します。後期まで使うなら、数学のマーク、英語70分の演習を別に入れます。解く順序や保留した問題への戻り方を、答案ごとに調整しましょう。

共テ直前は、採用教科・第1解答の条件も確認します。自己採点後は、600点型と800・900点型を同じ表で足さず、各方式の換算欄を使って計算します。計算のやり直しだけでなく、受験科目の充足もチェックしてください。

保護者は、学科名よりも履修・日程・学習の再現を一緒に確認する

家庭では「今日は何時間やったか」だけでなく、次の3点を共有すると、本人が具体的に準備を進めやすくなります。

  1. 学部選びでは、2027年度の新しい学び、資格の要件、世田谷への通学を確認する。
  2. 学習では、数学の条件整理や英語の根拠確認が、初見の問題でもできるかを見る。
  3. 手続では、共テ前期の1月15日締切、前期合格後の2月18日期限、会場と費用を早めに共有する。

例えば数学の点が下がったときは、問題集をすぐ増やす前に、積分範囲を誤ったのか、計算が遅かったのか、方針そのものが立たなかったのかを本人に説明してもらいます。説明できたら、次の一週間で直す行動を一つ決めます。

志望理由でも「子どもが好き」だけで終えず、どの領域を学び、何を調べ、どのような支援や仕事へつなげたいかを具体化します。これは一般選抜に志望理由の点数が加わるという意味ではなく、進学先との適合性を考えるためです。

よくある質問

理系系列に含めるなら、理科を独自試験で受けるのですか

いいえ。本記事系列では人間科学部を扱いますが、独自前期・中期・後期の人間科学科は英語と数学または国語の2教科です。共テ5・6教科型では理科も指定教科に含まれるため、方式別に判断します。

2027年度は児童学コースと人間総合科学コースを選ぶのですか

大学公式は2027年度より2コースを統合すると案内しています。2026年度以前のコース選択を、新入生向けの制度として使いません。人間科学科への名称変更は2023年度以降の入学生からで、コース統合とは別の変更です。

2月3日は国語と数学を両方受けて、高い方で判定できますか

できません。人間科学科の前期Dは、1時限の国語または2時限の数学から選び、両方受験不可です。国語を選んだ場合は2時限が待機となります。

数学Ⅲは必要ですか。数学Cはすべて必要ですか

独自数学に数学Ⅲは含まれず、数学Cはベクトルです。ただし、数学Ⅱの複素数・方程式は範囲に含まれます。併願校の数学Ⅲを学習するかどうかは、別に確認します。

共テ3教科型は理科2科目の高い方を使えますか

人間科学科では2科目受験時に第1解答科目を使います。数学①②を両方受けたときの高得点採用と、理科の規則を混同しないでください。英語は必須です。

共テ6教科型なら、後期も620点で合格ですか

620点は前期6教科基準点型の基準です。後期6教科型を同じ基準点保証の制度として扱いません。後期の900点換算と募集1人を確認します。

英検準2級に合格していれば、外部英語は90点になりますか

なりません。準2級以上の4技能受験等の条件を満たしたうえで、CSEスコアで換算します。90点は2,304以上です。有効期限、登録等も確認してください。外部利用は前期・中期で、独自後期には使えません。

資格や就職先は、入学すれば自動的に決まりますか

いいえ。公式が掲載する保育士資格等にも履修・実習等の条件があります。進路紹介は就職を保証するものではありません。2027年度入学生に適用される条件を大学の最新資料で確認してください。

大学内で学びを比較したい場合は、都市生活学部の記事やデザイン・データ科学部の記事も参照してください。名称が似ていても、教育内容、受験教科、共テ基準点、キャンパスの条件は異なります。

参考資料

確認日:2026年10月10日。2027年度の制度、2026年度の問題、2025・2026年度の結果を区別して参照しています。

大学公式:2027年度の一般選抜・出願

大学公式:学部の教育と過去問・結果

補助資料・競合記事の参照

出願時には、大学公式の最終募集要項・訂正情報で、対象学科、受験教科、外部英語、必要書類、検定料、試験会場、入学手続を確認してください。

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