大学受験

工学院大学情報学部の一般入試対策|2027年度の科目・配点・4学科の選び方

工学院大学情報学部4学科の一般選抜を、2027年度公開資料から整理。S・A・B日程の数学Ⅲ、M日程、英語外部試験、共通テストの換算、情報学部総合の募集区分、2026年度公式過去問・結果と科目別の具体的対策を解説します。

公開日 読了目安 約38分執筆:Eduroute編集部
工学院大学情報学部の4学科と、数学Ⅲ・物理化学・共通テスト情報Ⅰの位置づけを整理した専用図

工学院大学情報学部は、数学Ⅲの有無を日程ごとに確かめる

工学院大学情報学部には、情報通信工学科・コンピュータ科学科・情報デザイン学科・情報科学科の4学科があります。「情報系だから数学Ⅲはいらない」「情報Ⅰを得意にすれば独自試験の理科を外せる」と考えて準備を始めると、志望日程の受験科目とずれてしまいます。

2027年度の公開入試ガイドでは、4学科のS日程・A日程・B日程は、数学Ⅲを含む数学が必須です。S・A・B本学試験型は、数学・英語・物理または化学の各100点、計300点。英語外部試験利用日程も数学Ⅲを含む数学が必要です。一方、M日程は数学Ⅲを含まない数学が必須で、英語・物理・化学から1科目を加えた計200点です。

本記事は一般選抜と大学入学共通テスト利用選抜に限定します。学校推薦型選抜・総合型選抜・特別選抜の準備とは分けてください。「情報学部総合」という入学区分もありますが、2027年度の一般選抜の募集対象に加えることはできません。

情報確認日:2026年10月12日 JST。 本記事は、公開済みの2027年度入試ガイド・公式方式別ページに基づきます。同日の募集要項・出願書類ページでは、一般選抜の最終募集要項は10月中旬公開予定で、掲載中の一般選抜要項は昨年度参考です。最終要項公開後に、科目・資格・出願書類・受付時刻・検定料・手続条件を再確認してください。2026年度の問題・結果は、2027年度の確定条件や合格基準として扱いません。

先に押さえる点は5つです。

  • S・A・Bと英語外部試験利用では数学Ⅲが必要。M日程と共通テスト利用は別の範囲です。
  • 独自試験の理科は物理または化学。生物・情報Ⅰ・国語への置き換えはできません。
  • 共通テスト前期は数学2試験・英語・指定理科が必須。後期は数学2試験に加え、指定教科から高得点の2教科を使います。
  • 英語資格は出願資格です。資格のスコアを独自英語100点に換算して加点する方式ではありません。
  • 科目が同じでも4学科の学びは異なります。志望順位と、合格した場合に進学する意思を先に決めます。

4学科の違いは、通信・システム・人・データのどこから課題を見るか

学科選びでは、「AIを学べるか」「プログラミングがあるか」だけでは区別しにくいでしょう。情報技術で解決したい課題を挙げ、その課題のどこを深く学びたいかまで考えると比較できます。

学科現行公式紹介の学びの中心志望を考えるための問い
情報通信工学科ネットワーク、通信、情報メディア・AI、デバイスの原理と応用データを安全・確実に届ける仕組みや、通信を支える機器に関心があるか
コンピュータ科学科ソフトウェア設計、情報セキュリティ、コンピュータ応用システムの仕組みを理解し、動くプログラムや安全な基盤をつくりたいか
情報デザイン学科コンテンツ設計、人間情報、知識情報人の認知・行動を踏まえ、情報を使いやすく伝える仕組みを設計したいか
情報科学科データ分析、AI、モデル化、社会・企業の情報システムデータから課題を見つけ、分析を意思決定やシステムの提案へつなげたいか

表の学びは情報学部公式と各学科紹介の要約、問いは編集部の整理です。たとえば医療データを扱う場合にも、収集・通信、システム開発、利用者への提示、分析という異なる接点があります。学科を排他的な職業区分に分けた表ではありません。

情報デザイン学科は、情報サービスやコンテンツを科学的な根拠に基づいて設計する学科です。建築学部の建築デザイン学科とは別で、美術の実技試験を前提とする学科でもありません。情報科学科とコンピュータ科学科も、名前の似ている部分だけで同一の学科と見なさず、研究室・専門科目を並べて比較しましょう。

学科の公式ページは、情報通信工学科、コンピュータ科学科、情報デザイン学科、情報科学科です。掲載カリキュラムは2026年度のものであり、2027年度入学生の履修科目の確定表としては扱いません。

共通の基礎教育と、通学先も確認する

現行の公式案内では、1年次から2年次第2クォーターまでは学部共通のカリキュラムで、数学・プログラミングなどを学びます。クォーターは1年を4期に分けた学修単位です。2年次第3クォーターから学科ごとの専門学修へ進みます。

4学科の通学先は、1・2年次が八王子、3・4年次が新宿です。ただし4年次は所属研究室によってキャンパスが異なるとの注記があります。通学時間や住居費は4年間を一つの場所で計算せず、学年ごとの移動も含めて見積もりましょう。

共通カリキュラムがあることと、一般選抜で学科を決めずに出願できることは別です。学びの内容は共通する部分があっても、入学区分の募集条件は次のように区別します。

情報学部総合は、一般選抜の5つ目の出願先ではない

学部総合入試の公式説明には、情報学部総合は指定校制推薦と一部の特別選抜で募集するとあります。2027年度のS・A・英語外部・B・M・共通テスト前後期の募集表にも、情報学部総合の一般募集はありません。

2026年度公式結果では、情報学部総合の一般選抜の欄に「2026年度は募集していません」と示されています。2025年度には一般選抜の結果が掲載されているため、過年度の表や古い解説を読んだ場合には、現在も同じ出願ができると誤認しないことが大切です。

建築学部総合は、2027年度の一般選抜の募集表に掲載されています。しかし、別学部の制度を情報学部へ移すことはできません。一般選抜で情報学部を受験する人は、4学科の学びを比較し、学科ごとに出願先を決めます。入学後の学科変更が自動的に保証されるとも考えないでください。

一般選抜の方式を、使う科目と判定方法で比較する

以下は、2027年度公開ガイドの情報学部4学科に共通する条件です。「本学」は工学院大学の独自試験、「共テ」は大学入学共通テストを指します。

方式情報学部で判定に使う科目満点・主な条件
S日程・A日程数学Ⅲありの数学+英語+物理または化学各100点、計300点。同日の科目が一致すれば4学科まで
英語外部試験利用日程数学Ⅲありの数学+物理または化学各100点、計200点。基準を満たす英語資格が必要
B日程・本学試験型数学Ⅲありの数学+独自英語+物理または化学各100点、計300点。第2志望の申し込みが可能
B日程・共テプラス型数学Ⅲありの数学+物理または化学+共テ英語独自数理各100点+共テ英語100点、計300点
M日程数学Ⅲなしの数学+英語・物理・化学から1科目各100点、計200点。数学必須。第2志望の申し込みが可能
共テ前期数学2試験+英語+物理または化学。4教科型はさらに国語または情報Ⅰ3教科型・4教科型とも計600点。配点の配分が異なる
共テ後期数学2試験+英語・理科・国語・地歴公民・情報から指定の高得点2教科数学計200点+2教科各200点、計600点。第3志望まで

B日程の本学試験型と共テプラス型は、出願時にどちらかを選び、両方へ同時には申し込めません。情報学部のプラス型は共テ英語を使います。建築学部の共テ国語選択を、情報学部の条件に加えないでください。

共テ前期・後期は本学の個別学力試験を行わず、共テ成績と書類審査による選抜です。「独自試験がない」と「出願や書類提出が不要」は異なります。共テを受けただけでは工学院大学へ出願したことになりません。

数学Cは、数学Ⅲなしの日程でも範囲を狭めない

S・A・B・英語外部試験利用で情報学部に必要なのは、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cを含む数学です。M日程では数学Ⅲを除き、数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cが対象です。

公開ガイドの独自試験の出題範囲は、数学Ⅰ・Ⅱ・Aおよび対象方式の数学Ⅲが全範囲、数学Bが数列、数学Cがベクトルと平面上の曲線・複素数平面です。M日程を「数学Ⅲなしだから数ⅠAⅡBとベクトルだけ」と整理してしまうと、数学Cの学習が欠けます。

数学Ⅲを履修していない人がS・A・Bを志望する場合には、履修・演習の計画そのものを見直す必要があります。逆に、数学Ⅲを学習済みである人も、M日程では指定範囲に合う問題を解きます。問題冊子に複数の選択問題が載っていても、受験票や当日の指示で指定されていない組み合わせを解答してはいけません。

共テの数学は、「数学Ⅰ、数学A」と「数学Ⅱ、数学B、数学C」の両方が必須です。独自試験の数学Ⅲあり・なしの区分と、共テの2試験の指定は別に確認します。

工学院大学情報学部の独自試験と共通テスト利用を数学・理科・情報Ⅰの条件から比較した図

図は公開ガイドの情報学部の条件を編集部が整理したものです。情報Ⅰを使えることと、数学や理科の必須条件が消えることを混同しないための図です。共テ後期は理科を含めない組み合わせも可能ですが、数学2試験は必要です。

英語外部試験利用は、資格を確認してから数理2科目の計画を立てる

英語外部試験利用日程では、所定の資格・スコアを持つ人が、数学と物理または化学の200点で判定を受けます。英語資格を持つだけで合格が決まる方式ではなく、数学Ⅲや選択理科の対策が重要です。

外部試験2027年度公開ガイドの基準
実用英語技能検定CSE 1750
TOEFLiBT 38/PBT 425
TOEICL&R 400、またはL&R+S&W 575
GTEC4技能850、OFFICIAL SCOREの成績のみ
TEAPRLWS 186
IELTS3.5
Cambridge English140

2025年2月以降に実施された試験が有効で、出願時にスコアの原本またはコピーの提出が必要です。試験名だけでなく、技能の種類、実施年月、公式証明の種類を確認してください。「英検の級を持っているから条件を満たすだろう」と推測せず、提出する証明のCSEスコアを見ます。

同日A日程と併願する場合、数学・理科の科目を一致させます。A日程の判定も受けるには、その日の独自英語も受験します。資格のある人が英語の試験を受けずに、A日程300点の判定まで自動で受けられるわけではありません。

資格はすでに取得している場合に有効な選択肢ですが、これから取得を目指す人は、スコアの判明日と出願書類の期限を比べましょう。資格対策のために数学Ⅲや理科の仕上げが遅れないよう、現在の到達度と残り時間から判断します。詳細は公式の英語外部試験利用案内と最終要項で確認してください。

共通テスト前期の3教科型と4教科型は、どちらも600点

情報学部の共テ前期は、数学・英語・指定理科が必須です。4教科型では、理科の配点を100点にして、国語または情報Ⅰの100点を加えます。単純に3教科型へ100点を上乗せする方式ではありません。

判定の部分前期3教科型前期4教科型
数学数学ⅠA100+数学ⅡBC100=200点同じ200点
英語R150+L50=200点同じ200点
理科物理または化学の第1解答科目を200点に換算同じ対象を100点で使用
国語・情報使用しない近代以降の国語を110点から100点へ換算、または情報Ⅰ100点。両方受験時は高得点
合計600点600点

英語はリーディングとリスニングをそれぞれ100点満点として、1.5×R+0.5×Lで200点へ換算します。理科は物理・化学のうち第1解答科目です。2科目受験したときに、第2解答の高い得点を自由に採用する制度ではありません。前期では生物・地学・理科基礎の組み合わせは、情報学部の指定理科を満たしません。

自作の換算例:情報Ⅰを加えると必ず得になるわけではない

数学ⅠA76、数学ⅡBC68、R82、L70、指定理科の第1解答72、情報Ⅰ86、近代以降の国語88/110だったとします。以下は制度理解のための架空の成績で、合格基準や実在生徒の結果ではありません。

数学は144点、英語は82×1.5+70×0.5=158点です。国語は88×100/110=80点なので、4教科型の追加部分は情報Ⅰの86点が使われます。

  • 3教科型:144+158+72×2=446/600点。
  • 4教科型:144+158+72+86=460/600点。
  • この条件では4教科型が14点高くなります。

共通部分が同じなら、4教科型と3教科型の点差は「追加科目の換算点−理科の100点満点の得点」です。情報Ⅰが60点なら、4教科型は434点となり、3教科型より12点低くなります。出願前には得点だけでなく、指定科目の受験状況と方式ごとの募集条件も確認します。

なお、B日程共テプラス型で使う英語は100点換算なので、0.75×R+0.25×Lです。同じR82・L70なら79点。独自数学66・理科74なら計219/300点です。前期600点の英語158点を、B日程へそのまま足さないようにしましょう。

共通テスト後期は、数学2試験と高得点2教科を組み合わせる

共テ後期も情報学部では数学ⅠA・数学ⅡBCが必須で、それぞれ100点、計200点です。そのうえで、指定された英語・理科・国語・地理歴史公民・情報の中から、高得点の2教科を各200点に換算して計600点で判定します。

英語はR150・L50、情報Ⅰは100点満点の得点を200点に換算します。国語は近代以降の文章の110点満点を、まず100点相当の得点として扱い、200点換算で使用します。理科は物理・化学に加えて、生物・地学、指定の理科基礎2分野の組み合わせも対象です。理科と地歴公民は第1解答科目の条件があります。

前期では物理または化学が必須でしたが、後期はたとえば数学2試験+英語+情報Ⅰという組み合わせが可能です。「どの方式でも理科を外せる」「後期なら数学ⅠAだけでよい」と一般化しないでください。

前節の架空の成績で、英語158点、情報Ⅰ172点、国語160点、理科144点だった場合、指定を満たす他の高得点教科がないとすると、英語と情報の2教科が採用されます。数学144+英語158+情報172=474/600点です。出願可能性の判断には、受験した科目・解答順・書類を合わせて照合します。

後期には第3志望までの志望制があります。志望学科間で科目条件が同じこと、同じ学科を重複して指定しないことが条件です。情報学部の別学科を候補にするときも、合格したら進学する学科だけを選び、順位を明確にしましょう。

国語・社会・地歴公民は、受験全体の科目条件としてここで整理していますが、Edurouteの高校生・既卒生向け指導対象は数学・物理・化学・生物・英語です。情報Ⅰも共テ利用条件の説明であり、専門指導科目の追加を意味しません。

2027年度の日程は、出願・試験・合格発表を別々に管理する

公開ガイドと公式入試カレンダーの情報学部の日程です。表中の月日はすべて2027年、合格発表は各日10時です。最終要項の公開後にWeb受付の終了時刻や書類の郵送条件を再確認します。

方式インターネット出願期間試験日合格発表
S日程1月6日〜1月20日1月28日2月3日
A・英語外部1月6日〜1月25日2月5・6・7・8日から選択2月12日
B日程2月1日〜2月16日2月22日2月26日
M日程2月17日〜3月2日3月8日3月18日
共テ前期1月6日〜1月15日本学の個別学力試験なし2月12日
共テ後期2月17日〜3月9日本学の個別学力試験なし3月18日

S・A・英語外部・共テ前期の入学金納入期限は2月20日、学費等納入・手続書類提出期限は3月11日です。B日程は入学金が3月5日、学費等と書類が3月11日です。M・共テ後期は書類提出が3月23日、入学金・学費等納入が3月25日で、締切が一つではありません。

前期側・B日程では、合格発表日が3月12日〜3月24日の国公立大学を併願する人に限り、3月25日まで学費等の振込延納を願い出られる案内があります。これは所定の条件・手続による学費等の延納です。入学金の期限まで自動的に延びる制度として計画しないでください。

納入は収納印、郵送書類は消印の条件を確認します。インターネットの登録期限、検定料支払い期限、出願書類の郵送期限も同じとは限りません。最終要項が公開されたら、保護者と一緒にそれぞれをカレンダーへ転記します。

試験時間と会場は、同じ大学でも日程によって異なる

S・A日程の数学は10時〜11時30分の90分、英語は12時40分〜13時50分の70分、理科は14時30分〜15時50分の80分です。英語外部試験利用だけの出願なら、数学・理科を受験します。A日程との同日併願ではA判定のために英語も受験します。

B・M日程は、英語10時〜11時10分、数学12時30分〜14時、理科14時40分〜16時です。Mで数学+理科を選ぶ人が、S・Aと同じ順番・開始時刻で動くわけではありません。科目を受けない時間帯の集合・待機についても受験票と最終案内を確認します。

S日程は新宿・八王子と地方9会場の計11会場、B日程は新宿と地方6会場の計7会場です。A・英語外部の2月5・6日は新宿と地方16会場の計17会場ですが、2月7・8日は新宿キャンパスです。M日程は新宿キャンパスです。収容定員による会場振替の注記もあるため、希望した会場だけを前提に移動を確定しないようにしましょう。

情報学部が入学後に八王子へ通うことと、入試会場が八王子であることは別です。試験直前には、受験票に記載された会場、建物、集合時刻を確認します。

募集人員は、学科別と学部全体の数字を区別する

2027年度公開ガイドの情報学部の募集です。入学定員は学科全体の定員で、一般選抜の募集人員ではありません。共テ前期の募集は3教科型・4教科型をまとめた人数です。

学科入学定員S日程/A日程共テ前期
情報通信工学科90名14名/26名20名
コンピュータ科学科90名14名/26名20名
情報デザイン学科70名11名/20名16名
情報科学科60名9名/17名14名

英語外部試験利用日程は情報学部全体で5名、B日程は全体で26名、M日程は全体で6名、共テ後期は全体で4名です。結合セルにある学部全体の人数を、4学科それぞれの募集人員として転記しないようにします。

募集が少ない日程を見て、受験をあきらめる必要はありません。ただし「2科目なら後期のほうが簡単」「枠が小さい学科ほど合格点が低い」など、人数だけから難易度は判断できません。志願者の成績分布や併願状況が分からないためです。方式を決めるときは、科目への対応、残り期間、進学意思、検定料を合わせて判断します。

併願は、4学科の共通科目を生かしながら志望順位を決める

S日程は1回の受験で異なる4学科まで、A日程は各日4学科まで出願できます。4日すべて受験すればA日程は最大16出願ですが、すべてを使うことが推奨されているわけではありません。同日の出願学科間で、数学範囲・理科などの受験科目を一致させます。

情報学部4学科を、数学Ⅲあり+英語+化学で同日に出願する場合は、科目条件が共通です。一方、情報通信工学科を物理、情報科学科を化学にして、その日の理科を2科目受ける計画はできません。学科数を増やしても、同日の受験科目は増やせません。

他学部を含める場合、S・Aでは先進工学部の応用物理・機械理工は物理必須です。情報学部を化学で受ける人が、その2学科を同じ科目のまま追加することはできません。工学部3学科は物理・化学の選択が共通ですが、学びは異なります。工学部の記事も使って、情報・通信と機械・電気のどこを専攻したいか比較してください。

B・M日程では第2志望の申し込みが可能です。情報学部だけでなく先進工学部・工学部の所定の学科を候補にできますが、科目の一致などを確認します。建築学部の志望制とはグループが分かれます。第1志望の合格ラインに達しない場合に、第2志望の条件を満たせばそこで合格する仕組みで、異なる2学科の同順位の併願とは区別します。

3つの受験計画の例

数学Ⅲ・物理・英語を準備している人は、S・Aを中心にし、取得済みの英語資格があれば英語外部も検討できます。Bを追加する場合は、共テ英語の換算点と独自英語の演習結果を比較します。違う試験の点数を同じ難易度の数値として扱わず、独自英語は複数回の演習で安定度を見ます。

数学Ⅲを学習していない人は、M日程や共テ利用の指定に対応できるか確認します。ただし前期の多くの独自日程が対象外になるので、Mだけに受験計画を依存する前に他大学の受験日・科目も照合します。数学Ⅲを追加履修する場合は、学校・担当教員と、演習まで到達する時間を相談します。

化学を選択する人は、情報学部の独自試験を物理へ変更する必要はありません。化学の80分で取れる問題を増やしつつ、情報通信やコンピュータの学びに必要な物理の基礎は、入学準備の課題として分けて考えます。入試直前に学科名だけを理由に科目を切り替えると、受験に必要な完成度を下げることがあります。

S日程には、高校等の活動記録を200字程度入力する要件もあります。得点化せず、入学後の参考資料として扱うという公式説明です。活動実績を学科試験の加点として見込む準備にはしません。

検定料は、試験日数と判定の追加を分けて計算する

公式の入学検定料割引と2027公開ガイドを根拠に整理します。同日併願、複数日、種別間割引、志望制は異なる仕組みです。

出願の組み方公開ガイドの検定料の考え方
S日程1学科33,000円
S日程で同日4学科33,000+10,000×3=63,000円
A・英語外部の最初の1日1判定33,000円。同日追加判定は1件につき10,000円
A・英語外部で別の試験日を追加基本の検定料は追加日ごと16,500円。同日の追加判定料は別に計算
Sなどから別種別へ追加種別間割引の対象は基本料16,500円。追加判定料まで半額とはしない
B・Mの第2志望第2志望を加えても1学科分。通常33,000円、対象の種別間割引では16,500円
共テ前期1出願15,000円。追加ごと10,000円、4出願45,000円。5出願目以降の追加料は無料
共テ後期第3志望まで申し込んでも15,000円

自作の出願費用例

Sで情報学部4学科に出願し、Aの1日に2学科を追加する場合、Sは63,000円です。Aの基本料へ種別間割引が適用される条件では16,500円、同日の2学科目の判定料10,000円を加え、Aは26,500円。合計は89,500円です。その後Bを加え、種別間割引の対象なら16,500円を足して106,000円となります。Bの第2志望に追加料はありません。

これは上記の条件を指定した試算で、出願者全員の料金ではありません。英語外部の判定も追加する場合や、Aで別日を増やす場合は、判定数・日数に応じて変わります。共テ前期で4学科に3教科型・4教科型の両方を申し込むなら8出願ですが、公式の追加無料の条件では総額45,000円です。4教科型が自動的に付くのではなく、所定の出願が必要です。

SとA・英語外部で同じ学科へ出願し、Sでその学科に合格して入学した場合、同一学科分の検定料を入学後に返還する案内があります。同一学科以外の併願判定料は対象外です。受験前の支払い額から、返還予定額を勝手に差し引いて支払うものではありません。

家庭では、検定料に加えて交通・宿泊、合格後の入学金、学費の支払い時期を一覧にします。返還・延納・奨学金があるかだけでなく、先にどれだけの資金が必要かを確認しましょう。

奨学金は、給付時期と継続条件を確認する

S日程では、成績上位の対象者へ入学初年度100万円を入学後に給付します。2026年度実績の47名は大学全体の対象人数であり、情報学部だけの人数ではありません。

A日程と共テ前期は、対象者の年間授業料から50万円を減免する案内があります。年間2回の納付額から減額され、所定の成績を収めると最大4年間の減免を受けられます。2年次以降の継続には各学科上位30%という条件が示されています。2026年度対象人数はA70名、共テ前期303名で、こちらも全学の実績です。

「最大4年間」を、入学時に4年分の受給が確約される意味にしないでください。英語外部・B・Mを含む全日程に、Aと同じ減免が付くとも考えません。対象者への通知、初回の納付、継続条件を公式奨学金案内と最終要項で確認します。

2026年度の結果は、志願者数と合格者数を正しく読む

以下は公式の2026・2025年度結果PDFのうち、2026年度のS・A日程の情報学部です。セルは「志願者数/合格者数」の順で、受験者数ではありません。

学科S日程・2026年度A日程・2026年度
情報通信工学科206/28名439/49名
コンピュータ科学科258/39名528/61名
情報デザイン学科179/18名376/39名
情報科学科221/39名421/56名

英語外部試験利用は情報学部合算で志願566名・合格40名、Bは合算230名・26名、Mは合算166名・21名です。学部合算の数字を各学科へ割り振ったり、S・Aの学科別数字と同じ粒度で順位付けしたりはしません。

このPDFには学科別の受験者数や合格最低点が掲載されていません。志願者数を合格者数で割った値は、受験者数を分子にする実質倍率とは異なります。また、複数日・複数学科への出願があるため、SとAの志願数を足して独立した受験生の人数とすることもできません。

情報デザイン学科のSが179/18だったことから、情報科学科より自分に難しいかどうかを判断することはできません。出願者の成績、受験状況、志望順位が分からないためです。過去の結果は、方式の規模や計画を考える資料として使い、2027年度の個人の合格確率に読み替えないようにします。

公式過去問は、出題日と自分の指定科目をそろえて使う

大学は入試問題の傾向と対策で、一般選抜向けの説明と過去問PDFを公開しています。本記事では2026年度B日程2月22日の数学・物理・化学の問題原本を画像として確認しました。具体的な分析範囲は、B冊子のPDF4ページの数学、5・6ページの物理、7〜9ページの化学です。A日程の公式PDFも参考資料に掲載していますが、A4日分の全設問をこの分析で読了したとは扱いません。

数学には数学Ⅲあり・なしの解答問題の指定があり、2026年度BではⅢありが第1〜4問、Ⅲなしが第1〜3問と第5問です。情報学部のB受験者はⅢありの組み合わせが対象です。「後半の解きやすい問題を自由に選ぶ」という使い方をしないよう、演習時から冒頭の指示を読みます。

物理は、小問集合、ばねと物体の運動、理想気体の状態変化、内部抵抗をもつ測定器の問題を確認しました。化学は、酸塩基とpH、燃焼と反応熱、芳香族化合物、ナイロン66と実験操作を含む構成でした。次年度にこの題材が再出題されると予言するための一覧ではありません。条件を読んで計算・説明へつなぐ練習に使います。

一般選抜の数学は枠内記入式と記述式を併用し、物理・化学でも答えだけでなく計算・説明が必要です。英語は著作権等によりWebの問題掲載対象外とされているので、非掲載の原文を直接読んだ分析とは称しません。以下では、大学公式の一般選抜向け説明と、確認済みの原本に基づき、編集部の自作例を示します。

数学対策:置換後の範囲と、元の変数へ戻す手順を答案に残す

2026年度B数学では、小問の二次方程式・三角関数・確率・図形から、座標と三角形、指数式の置換と解の個数、三角関数の積分・極値へ進む問題を確認しました。第3問のように、置換後の式をつくれても、置換変数の範囲や元の変数の解の個数を誤ると、結論まで到達しません。

日常の演習でも、「式を変えた」「方程式を解いた」で止めず、定義域、端点、逆に戻せるか、重複があるかまで確認します。公式を一つ覚えるだけでは、複数の条件を合わせる設問に対応しにくくなります。

自作例1:同じ置換値に、元の変数が何個あるか

以下は編集部の自作問題です。大学の過去問本文や2027年度の出題予想ではありません。実数xに対し、f(x)=4^x+4^(−x)−6(2^x+2^(−x))とし、方程式f(x)=kの実数解の個数を調べます。

まずt=2^x+2^(−x)と置くと、2^xは正です。相加相乗平均、または正数u=2^xに対する(u−1)²/u≧0から、t≧2となります。t=2になるのはx=0だけです。

4^x+4^(−x)=t²−2なので、f(x)=t²−6t−2=(t−3)²−11です。t≧2の範囲での最小値は、t=3のとき−11です。ただし、これは「xが3のとき」ではありません。

t=3を元へ戻すと、u+1/u=3よりu²−3u+1=0。u=(3±√5)/2なので、xは±log₂((3+√5)/2)の2個です。一般にt>2なら、uの2解は正で互いに逆数となり、異なる2つの実数xへ戻ります。

kの範囲t≧2での状況実数xの解の個数
k<−11tの解なし0個
k=−11t=3のみ2個
−11<k<−10異なる2つのtがともに2より大きい4個
k=−10t=2と41+2=3個
k>−10条件を満たすtは1つで2より大きい2個

ここで「tが2個だからxも2個」とすると誤りです。置換した変数の解の数と、元の変数の解の数を分ける点が、情報処理の条件分岐にもつながる学習になります。答案では、t≧2、t=2の特別な場合、t>2から2解へ戻る理由を短く示しましょう。

自作例2:交点で積分区間を決める

0≦x≦π/2で、y=sin2xとy=sinxに囲まれた部分の面積を求める自作例です。sin2x−sinx=sinx(2cosx−1)より、交点はx=0、π/3です。0<x<π/3ではsin2xのほうが上です。

面積は、0からπ/3までsin2x−sinxを積分します。原始関数は−cos2x/2+cosxで、上端は3/4、下端は1/2。差を取って1/4です。sin2xの積分で係数1/2を落としたり、関数が逆転する範囲まで無条件に積分したりしないことが要点です。

数学Ⅲの演習では、計算公式を確かめる日と、交点・符号・面積の意味を説明する日を分けず、1問の中で両方を確認します。数学Cもベクトル、曲線、複素数平面まで含めて短い演習を回し、特定の過去問に出なかった分野を学習対象から外さないようにしましょう。

物理対策:測定する装置も、回路の一部として考える

2026年度Bの物理では、内部抵抗の大きさを切り替える測定器について、接続位置、発熱、単位、電流・電圧のどちらを測っているかを考える問題がありました。身近な機器が題材でも、使う基本は回路図、抵抗の接続、オームの法則、電力です。物語の長さに引かれて、回路図を描かずに答えを探さないようにします。

河合塾Kei-Netの2026年度物理分析も、日程差、空所補充やグラフを用いる設問への対応を挙げています。S・Aの具体例をBの問題と読み替えず、確認した日の原本に合わせて学習します。

自作例:電圧計の抵抗が小さいと、読みが変わる

以下は、理想化した直流回路についての自作計算です。内部抵抗を無視できる12Vの電源に、1.0kΩの抵抗2個を直列につなぎます。下側の抵抗の電圧は、測定器をつながないと6.0Vです。

この抵抗へ、内部抵抗が1.0kΩの電圧計を並列に接続します。下側の抵抗と電圧計の合成抵抗は、1/R=1/1000+1/1000より500Ωです。回路全体は上側1000+下側500=1500Ωとなり、全電流は12/1500=0.008Aです。

電圧計の示す値は、下側の並列部分の電圧なので、0.008×500=4.0Vです。最初の6.0Vをそのまま測れたことにはなりません。下側の抵抗と電圧計には、それぞれ4.0mAが流れ、上側の8.0mAと整合します。

内部抵抗を99kΩに変えると、下側の合成抵抗は990Ω、読みは12×990/1990≒5.97Vです。電圧計の内部抵抗を大きくすると、回路に流れ込む電流が小さくなり、元の電圧への影響を抑えられることが数値から分かります。「電圧計は並列」という暗記を、並列にした後の回路まで計算する練習へ進めましょう。

ばねの運動では、物体が離れる瞬間に系を分ける

もう一つの自作例です。滑らかな水平面上で、質量3.0kgの台にばねをつなぎ、その右側へ2.0kgの物体を接して置きます。ばね定数50N/m、初めの圧縮0.20mとし、両者は接して静止しているとします。ばねが伸びて自然長になるまでは、5.0kgが一緒に動きます。

初めの弾性エネルギーは50×0.20²/2=1.0Jです。自然長での速さvは、5.0v²/2=1.0より√0.4m/s。物体が台から離れた後は、台の運動エネルギー0.60Jだけが、台についたばねを伸ばすエネルギーになります。伸びの最大値は50s²/2=0.60より√0.024m、約0.155mです。

最初から最後まで全質量5.0kgがばねに結合していると考えると、台の動きを誤ります。力の向き、接触の有無、自然長、離れた後という状態を図で区切る練習が重要です。熱・波動・原子も含む指定範囲を学び、回路の例だけを出題予想として偏って練習しないようにします。

化学対策:中和後の残量を、混合後の体積で濃度へ戻す

2026年度B化学では、中和前後のpH、反応熱、芳香族化合物の製法・反応、ナイロン66と界面での重合を確認しました。知識問題と計算問題が独立しているとは限らず、反応式を正しく書けることが、物質量・熱量・構造の説明につながります。

自作例1:2価の塩基を、1mol=1molの中和として扱わない

25℃で、0.0200mol/Lの塩酸25.0mLに、0.0100mol/Lの水酸化カルシウム水溶液を加える自作例です。強酸・強塩基は完全に電離し、混合後の体積は加える前の体積の和、水のイオン積は1.0×10^(−14)とします。

塩酸由来のH⁺は0.0200×0.0250=5.00×10^(−4)molです。水酸化カルシウムは1molからOH⁻を2mol生じるので、完全中和に必要な体積は、5.00×10^(−4)/(2×0.0100)=0.0250L、25.0mLです。

10.0mL加えた場合、OH⁻は2.00×10^(−4)mol。H⁺が3.00×10^(−4)mol残り、体積は35.0mLなので、H⁺濃度は約8.57×10^(−3)mol/L、pHは約2.07です。初めの塩酸25.0mLで割ると誤りです。

40.0mL加えた場合、OH⁻は8.00×10^(−4)molで、3.00×10^(−4)molが過剰です。体積65.0mLからOH⁻濃度は約4.62×10^(−3)mol/L、pOHは約2.34、pHは約11.66となります。中和点を超えた後もH⁺の残量を計算し続けるのではなく、どちらが過剰かを先に判断します。

答案には、電離と中和の対応、初めの量、反応後の残量、総体積、濃度の順を残します。pHが7より小さいか大きいかという定性的な確認も、符号や対象イオンの誤りの発見に役立ちます。

自作例2:縮合重合は、繰り返し単位で質量を数える

二価カルボン酸C₆H₁₀O₄と二価アミンC₆H₁₆N₂からポリアミドができる、鎖の両端を無視するモデルを考えます。これは自作の理解例です。原子量C12・H1・O16・N14とすると、それぞれ146、116です。繰り返し単位の形成で水2分子を除くので、146+116−36=226となります。

繰り返し単位が100個に相当するモデルなら22,600です。ただし実際の分子量は末端基や重合度分布も関わり、この計算をそのまま実測値とすることはできません。「単量体2種の質量を足すだけ」「重合ならすべて小分子を放出する」と考えず、付加重合との違いや、できる結合まで説明します。

反応熱の演習では、反応式を逆にすると符号が反転し、係数を倍にすれば熱量も倍になることを確かめます。芳香族では官能基の位置と反応条件、高分子では単量体・結合・副生成物・実験操作を結び付け、名称だけを暗記して終わらないようにしましょう。

英語対策:文章の結論と、数値が示せる範囲を分ける

大学公式の一般選抜向け説明では、文章の内容理解、単語・熟語の空所補充、文法・語法、会話、和文英訳やグラフを説明する記述が挙げられています。英語は独自試験で70分です。どの形式も、文脈に合う意味を取り、答案に必要な情報を絞る練習をします。

同じ公式ページにある基礎学力調査の説明には120〜150語の意見作文が示されていますが、それを一般選抜の指定語数と読み替えません。教材・過去問では、選抜区分、年度、日程、実際の解答指示を確認してください。

自作英文:精度が高くても、すべての場面に適用できるとは限らない

次は編集部の自作英文で、大学の過去問ではありません。

Model A classified 900 of 1,000 images correctly, while Model B classified 920. However, the images were collected from one hospital, and rare cases were not included. The researchers therefore tested both models on data from other hospitals before recommending either for wider use.

ここで問うのは、数値と文章の役割です。Aの正答率は90%、Bは92%で、差は2パーセントポイントです。AからBへの相対的な増加率は(92−90)/90×100≒2.22%で、同じ数値ではありません。

Howeverは、Bの数値が高いという事実を取り消しているのではなく、評価に使ったデータの範囲が限られる点を示します。thereforeの後は、その制約を踏まえて別の病院のデータで検証した行動です。本文から「Bはすべての病院で優れている」「珍しい症例も十分に分類できる」とは結論できません。

短い英文で差を説明するなら、たとえば「Model B's accuracy was two percentage points higher than Model A's on this dataset.」と書けます。on this datasetを残すことで、比較条件を限定できます。独自の作文の得点基準を示した例ではありませんが、比較・数値・条件を正しく一文にまとめる練習になります。

復習では、正しい選択肢の理由だけでなく、誤答が本文のどの条件を越えているかを示します。語彙が分からなかったのか、接続語の役割を取り違えたのか、根拠の範囲を広げたのかを区別しましょう。

英語外部を利用する人も、同日AやB本学型を受験するなら独自英語の対策が必要です。資格があることだけを理由に長文・文法・記述をすべて止めないようにします。

学習計画は、残り時間より先に現在の失点を確認する

以下はS・Aを主軸とする人の約12週間の自作計画例です。学校の授業や他大学の日程によって調整し、一定の時間配分を全員へ当てはめるものではありません。数学Ⅲが未履修なら、最初の数週間で全範囲を完成できると仮定せず、履修と方式選択を先に相談します。

時期主に取り組むこと次へ進む前の確認
最初の1〜3週教科書・傍用問題で、数Ⅲ・数Cと理科の未習・曖昧な単元を特定。英語の文法・語彙・構文を点検解答を見ずに基本問題の方針を説明できるか
4〜6週標準問題を、途中式・根拠つきで解く。指数の置換、積分、回路、反応量などを横断して復習正解しても、定義域・単位・条件が抜けていないか
7〜9週指定日程の過去問を90・70・80分で演習。解答指定を守り、白紙と誤答を分ける時間内に取れた点と、時間外に回収できる点の差は何か
10〜12週失点した類題と過去問を再演習。出願書類・会場・納入日を確定以前の誤りが、初見の似た問題でも減っているか

数学は得意分野の難問だけを増やさず、小問の正確さと後半の説明力を両方記録します。理科は「知っていたはず」の式を、問題の条件に合う形で選べるかを点検します。英語は単語帳だけで終わらせず、70分の中で読む・根拠を探す・記述する時間を測ります。

M日程を受ける予定がある人は、数Ⅲなしの指定範囲と選択する第2科目の200点構成へ合わせます。前期の受験が終わってから範囲を初めて確認するのでなく、数学Cの曲線・複素数平面など、残すべき内容を先に整理します。

共テを併用する人は、RとLの配分、数学2試験、理科の解答順を別に管理します。学部で指定されない科目を得点源として計算してしまうと、学習の成果が判定へ反映されないことがあります。方式ごとの換算表を、模試・過去問の成績に一度当てはめてみましょう。

過去問の復習は、得点と「戻るべき単元」を一緒に記録する

1回の演習で総点を見て終わると、次の学習内容を決めにくくなります。問題ごとに、時間内に解けたか、時間を延ばせば解けたか、解説を読むまで方針がなかったかを分けます。

たとえば指数式の置換で誤答したとき、計算練習を増やす前に、t≧2を落としたのか、tからxへ戻す段階で個数を誤ったのかを確認します。積分なら、交点、上下関係、原始関数、端点の代入のどこで崩れたかを記録します。同じ「数学の計算ミス」でも戻る場所は異なります。

物理の測定器で誤ったなら、電圧計を並列に置けなかったのか、並列抵抗を足してしまったのか、単位kΩをΩへ戻せなかったのかを区別します。化学のpHなら、OH⁻の2倍、過剰イオン、混合後体積、対数のいずれを誤ったかを記録します。英語なら、未知語・構文・根拠・比較条件を分けます。

復習は、解説を写す作業だけにしません。まず教科書の定義・法則へ戻り、短い類題を自力で解き、その後に元の問題を解き直します。再演習で正解した場合も、覚えた答えを再現しただけではないか、別の数値や条件で説明できるかを確かめましょう。

同じ科目100点だから3科目を同じ時間だけ勉強する、という決め方も必須ではありません。回収可能な失点の多い科目へ時間を配分しつつ、得意科目の維持に必要な演習を残します。複数回の成績を見て、取りこぼしの減少と時間内の安定度で調整するのが実用的です。

保護者との確認と、よくある疑問

情報Ⅰが得意なら、独自試験でも情報を選べますか

2027公開ガイドの情報学部のS・A・B・M・英語外部の独自試験には、情報Ⅰを選ぶ欄はありません。共テ前期4教科型や共テ後期での利用と区別します。共テ前期4教科型でも、数学2試験・英語・指定理科は必要です。

数学Ⅲなしで受けられる日程はありますか

M日程の独自数学はⅢなしです。共テ利用も数学Ⅲを試験範囲とする方式ではありません。ただしMは数学Cの曲線・複素数平面まで、共テは数学ⅠA・ⅡBCの両方が必要です。S・A・Bや英語外部をⅢなしへ変えることはできません。

情報デザイン学科は、文系の科目だけで受けられますか

学科名から判断しません。S・A・Bは他の情報学部3学科と同じく数学Ⅲを含む数学と指定理科が必要です。Mで数学+英語を選ぶこと、共テ後期で所定の組み合わせを使うことは可能ですが、方式ごとの数学の必須条件を満たす必要があります。

合格最低点が分からない場合、どう目標を決めますか

公式結果にない最低点を推測して、確定基準のように使わないことが大切です。まず時間内の科目別成績を複数回取り、標準問題の失点、記述不足、白紙の理由を整理します。必要なら学校や担当講師に答案を見てもらい、今の学力から改善できる部分を確認します。

保護者は、何を一緒に点検すると役立ちますか

出願学科と志望順位、数学範囲と理科、資格証明の年月・種類、試験会場、納入期限、郵送の期限を確認します。学習面では「何点だったか」だけでなく、「次に何を直すと、同じ誤りを減らせるか」を聞くと、演習後の行動につながります。

学科の研究内容と、キャンパスの移動を含む4年間の生活も比較します。情報系の他大学とは、東京都市大学情報工学部、東京電機大学システムデザイン工学部の記事も使えます。名前が似た学科でも、数学の範囲、独自情報の有無、英語資格、学修分野を大学ごとに確認してください。

2027年度の最終一般選抜要項が公開されたら、記事の表と要項の科目・日程・資格・手続を照合します。古いPDFの印刷物だけで出願せず、大学公式ページの更新・訂正も確認しましょう。

参考資料

確認日:2026年10月12日 JST。2027年度は公開入試ガイド・方式別ページ段階です。最終一般選抜要項は確認時点で10月中旬公開予定。公開後の要項と大学の更新・訂正が出願時の最終根拠です。2026年度の結果・過去問・補助分析は年度を分けて参照しています。

関連記事