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関西大学環境都市工学部の一般入試対策|2027年度の科目・配点と勉強法

関西大学環境都市工学部の建築・都市システム・エネルギー環境・化学工学を2027年度公式ガイドで解説。一般入試の理科選択、共通テスト併用・前期・後期の学科別条件、2026年度過去問と最低点、独自演習、出願・学習計画を整理します。

公開日 読了目安 約28分執筆:Eduroute編集部
関西大学環境都市工学部の建築、都市システム、エネルギー環境・化学工学の3学科と、2027年度一般選抜の準備を示した専用図

関西大学環境都市工学部は、3学科の学びと理科条件を結び付けて選ぶ

関西大学環境都市工学部の一般選抜では、志望学科を決め、方式ごとの理科指定と得点換算を確認し、数学・理科・英語を本番時間で解けるようにすることが大切です。建築学科、都市システム工学科、エネルギー環境・化学工学科で、一般入試の配点は共通ですが、共通テスト利用の指定科目には違いがあります。

先に押さえたいのは、①一般入試は2月2日・5日・7日の3日間、②大学独自の理科は物理・化学が対象、③2月7日は物理・化学の6大問から3大問を選択、④共通テスト後期の換算は3学科で異なる、という4点です。建築志望だから数学Ⅲを使わない、環境分野だから一般入試で生物を選べる、と考えないようにしましょう。

本記事は一般選抜に限定し、大学が「一般入試」と呼ぶ大学独自試験と、「共通テスト利用入試」の併用・前期・後期を扱います。学校推薦型選抜・総合型選抜などは、別の出願資格・選考内容で準備します。

情報確認日:2026年10月12日 JST。 制度・科目・配点は大学公式の2027年度入試ガイド、過去問と合格最低点は2026年度資料を根拠にしています。大学の学部入試ページや受験情報サイトには2026年度の情報もあるため、年度を区別しています。出願前には最新の募集要項、訂正・変更告知、出願画面で最終確認してください。

3学科の違いを、扱う対象と学び方から確かめる

2027年度入試ガイドに掲載されている学科は次の3つです。キャンパスは千里山です。名称にある「建築」「都市」「環境」を、実際の授業・実験・設計と結び付けて比較してください。

学科学びの中心と、志望理由を考える問い
建築学科建築計画・構造・環境を学び、設計・製図、実験などに取り組みます。住みやすさ、耐震性、室内環境、街との関係のうち、何を改善したいかを考えます
都市システム工学科道路・鉄道・橋・河川などの社会基盤、交通、都市計画、防災、環境管理など。3年次の都市インフラ設計コースと社会システム計画コースで、対象と方法を比較します
エネルギー環境・化学工学科化学工学を軸に、省エネルギー、新しいエネルギー源、環境浄化、化学プロセスを学びます。物質や熱をどのように移動・変換し、効率や環境負荷を改善するかに注目します

例えば「災害に強い街をつくりたい」という関心でも、建物の構造、道路や河川の整備、エネルギー供給のどこを扱いたいかで学科の比較軸が変わります。得意な受験科目に加えて、卒業研究のテーマ、授業の並び、実験・設計の内容を大学公式ページで確かめましょう。

建築分野への関心が強い人は、東京都市大学建築都市デザイン学部や工学院大学建築学部も、学びと一般選抜の両面から比較できます。大学名だけでなく、自分が履修したい内容まで比較することが、併願校選びを具体的にします。

一般入試は4方式、いずれも550点満点

環境都市工学部の一般入試は、2027年2月2日・5日・7日に行われます。大学全体の一般入試日程と、この学部を受験できる日を区別してください。2月2日には次の2方式がありますが、どちらか一方を選びます。同日に両方式を受験することはできません。

試験日・方式英語・数学・理科の配点と試験時間
2月2日:理科1科目選択方式英語200点・90分/数学200点・100分/理科150点・75分。合計550点
2月2日:理科設問選択方式(2科目型)英語150点・90分/数学200点・100分/理科200点・100分。合計550点
2月5日:理科設問選択方式英語150点・90分/数学200点・100分/理科200点・90分。合計550点
2月7日:理科設問選択方式(理数重視)英語100点・90分/数学225点・100分/理科225点・90分。合計550点

英語の出題範囲は「英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ」「論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」です。大学独自の英語にはリスニング試験がありません。共通テスト英語を使う方式では、リスニングの成績も必要です。

数学は3学科とも、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A、数学Bの数列、数学Cのベクトル・平面上の曲線と複素数平面が範囲です。数学Ⅲの微積分だけに偏らず、数学Ⅰ・A・Ⅱの基本計算、数列、ベクトル、複素数平面、曲線まで準備します。共通テストの「数学Ⅱ,数学B,数学C」は、大学独自試験とは別の試験・出題範囲です。

英語の得点力を生かすなら2月2日の1科目方式、数学・理科を重く評価してほしいなら2月7日が比較候補です。ただし、配点が大きい科目でも時間内に得点できなければ有利とはいえません。各日程の過去問で、実際に取れる点と失点の原因を確かめて選びましょう。

理科は物理・化学が対象、当日の大問選択も練習する

以下の物理・化学は、それぞれ「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」を表します。環境都市工学部の大学独自試験では、生物を選べません。 生物を使える共通テストの条件は、後の節で分けて説明します。

2027年度の一般入試科目・大問の選び方
2月2日:1科目物理または化学の1科目を出願時に届け出ます。届け出後の変更は認められません
2月2日:2科目型物理・化学の2科目が指定されます。各3大問、計6大問から当日に4大問を選びます
2月5日:設問選択物理・化学の各3大問、計6大問から当日に3大問を選びます。理科科目の出願時の届け出は不要です
2月7日:理数重視物理・化学の各3大問、計6大問から当日に3大問を選びます。理科科目の出願時の届け出は不要です

2月2日の2科目型は各科目に3大問しかないため、4大問を解くには両科目を使います。2月5日・7日は、物理3大問、化学3大問、両科目を組み合わせた3大問のいずれも選べます。環境都市工学部の2月7日に「物理の2大問が必須」という条件はありません。システム理工学部の理科条件とは分けて確認してください。

指定数より多く解答した場合、2月2日の2科目型は高得点の4大問、2月5日・7日は高得点の3大問が合否判定に使われます。ただし、初めから必要以上に解く計画にすると、選んだ問題の確認時間を失いかねません。最初の数分で全大問の題材・設問量を見て、解法の見通しが立つ問題を選ぶ練習をします。

2月5日の理科は150点満点から200点、2月7日は150点満点から225点へ傾斜換算されます。2月7日の数学は200点満点から225点、英語は200点満点から100点へ換算されます。配点の比較は、同じ素点をそのまま足すのではなく、方式の満点にそろえて行ってください。

共通テスト併用は、個別科目と共通テスト科目の組み合わせで選ぶ

併用は、共通テストと関西大学の個別学力検査を組み合わせます。環境都市工学部では2月2日・4日・5日・6日・7日に実施されます。2月4日・6日に個別試験を受ける機会があっても、これを環境都市工学部の一般入試の日程へ加えないでください。

共通テスト数学は「数学Ⅰ,数学A」と「数学Ⅱ,数学B,数学C」の2科目を使います。表の理科1科目は、物理・化学のうち高得点の科目を採用するという意味です。指定がある理科2科目は、下の学科別条件に従います。

個別試験日・併用方式個別試験+共通テストの配点
2月2日:4科目型・数学力重視方式個別数学200点+共テ英語100点、数学各50点、理科1科目100点。合計500点
2月4日:5科目型・語学力重視方式個別英語200点+共テ英語100点、数学各100点、理科2科目各100点。合計700点
2月5日・7日:4科目型・数学力/理科力重視方式個別数学または理科200点+共テ英語100点、数学各50点、理科1科目100点。合計500点
2月6日:5科目型・総合力重視方式個別英語200点+共テ数学各100点、理科2科目各100点、国語・地歴公民・情報から高得点の1科目を200点に換算。合計800点

2月2日・5日・7日の共通テスト理科は、物理・化学から高得点の1科目です。ここでは生物を使えません。

2月4日・6日の共通テスト理科は、建築・都市システムが物理必須+化学または生物、エネルギー環境・化学工学が物理・化学必須です。学部全体を一律に「理科は自由に2科目」と説明することはできません。

2月5日・7日の個別試験では、数学、理科、両方のいずれを受けるかを出願時に届け出ます。数学は100分、理科は90分です。理科は物理・化学の6大問から3大問を選び、中央値方式で調整した後、200点満点へ換算します。両教科を受けた場合は、高得点の教科を合否判定に使います。同日の一般入試と併願する場合は、個別数学・理科の両方を選択する必要があります。併願先との理科選択条件が異なる場合の制限も、公式ガイドで確認してください。

2月6日の共通テスト国語は近代以降の文章が対象で、古文・漢文は含みません。また、この方式には共通テスト英語の加算がありません。 個別英語と共通テスト英語を常に両方使う制度ではありません。国語・地歴公民の指定範囲は最新要項で確認し、学校等で準備してください。Edurouteの高校生向け指導科目は数学・物理・化学・生物・英語です。

共通テスト前期は3つの型と、学科別の理科指定を確認する

前期は共通テスト成績のみで判定され、関西大学の個別学力検査はありません。2027年度は、従来の2つの4科目型に加えて、8科目型が新設されます。各型で判定に使う科目を確認してください。

前期の型配点と必須科目
4科目(数学・理科)型数学2科目各100点+理科2科目各100点。合計400点。この型では英語を使いません
4科目型英語100点+数学2科目各100点+理科1科目100点。合計400点
8科目型英語200点、国語200点、数学2科目各100点、理科2科目各100点、情報Ⅰ50点、地歴公民から高得点の1科目100点。合計950点

理科2科目を使う4科目(数学・理科)型と8科目型では、建築・都市システムは物理必須+化学または生物、エネルギー環境・化学工学は物理・化学必須です。

英語を使う4科目型では、建築・都市システムは物理必須、エネルギー環境・化学工学は物理・化学のうち高得点の1科目となります。4科目型の名前が似ていても、理科の数と英語の扱いが異なります。

8科目型の国語は古文・漢文を含む全範囲です。情報Ⅰは100点満点の成績を50点に換算します。幅広い科目を既に学んでいる人は比較候補にできますが、単に方式が増えたからといって受験直前に科目を増やすのではなく、現在の履修・受験科目と出願条件を照合しましょう。

関西大学環境都市工学部の共通テスト理科条件を、一般入試、理科2科目を使う方式、前期4科目型、学科別の後期換算に分けた比較図

共通テスト後期は、3学科で配点と倍にする科目が異なる

後期も共通テスト成績だけで判定します。3学科とも4科目型・500点満点ですが、理科の指定と傾斜配点が異なります。

後期の学科500点満点への換算
建築学科英語・数学ⅠA・数学ⅡBC・物理を各100点にそろえ、4科目のうち最高得点の1科目を200点にします
都市システム工学科英語200点+数学ⅠA100点+数学ⅡBC100点+物理100点です
エネルギー環境・化学工学科英語100点+数学ⅠA・数学ⅡBC・化学の3科目を各100点にそろえ、この3科目のうち最高得点の1科目を200点にします

エネルギー環境・化学工学科の後期は化学必須で、倍にする候補に英語は含まれません。 建築学科では英語も倍にする候補です。都市システム工学科は最高得点科目を選ぶのではなく、英語が200点に固定されています。この違いを自己採点の計算に反映してください。

同じ共通テスト得点を3学科へ換算する例

以下は制度を理解するための架空の得点で、合格予測ではありません。英語リーディング80点、リスニング60点、数学ⅠA70点、数学ⅡBC80点、物理65点、化学90点とします。各成績は共通テストの100点満点で示しています。

英語はリーディングを150点、リスニングを50点の比重に換算するため、80×1.5+60×0.5=150点/200点です。英語100点配点の方式では、その半分の75点になります。次の換算合計はすべて500点満点です。

後期の学科この例の換算合計
建築75+70+80+65+最高得点80=370点
都市システム150+70+80+65=365点
エネルギー環境・化学工学75+70+80+90+数学・化学中の最高得点90=405点

同じ生徒の得点でも、使う理科と倍にする科目で合計が変わります。ただし、学科ごとの志願状況や最低点は異なります。換算点だけを比較して「この学科なら合格」とは判断できません。まず入学後の学びを選び、その学科の方式・過年度結果と照合してください。

併願は「第2志望学科」「同日の2学部」「一般と併用」を分ける

環境都市工学部では、一般入試の2月2日・1科目方式、2月5日、2月7日に第2志望学科を届け出られます。2月2日・2科目型は、1学部につき1学科だけで、第2志望の届け出はありません。共通テスト利用入試は学科ごとの出願です。

第1志望で不合格でも第2志望の合格最低点を満たせば、第2志望学科に合格できます。ただし、その年度の志願・受験状況によって第2志望の最低点を調整する場合があります。第1志望に合格した場合、第2志望の合否判定は行われません。第2志望には、入学した場合に学びたい学科を選びましょう。

同日の一般入試で異なる2学部を併願できるのは、2月2日・2科目型と2月5日です。2月2日・2科目型は、両学部の学科で理科の選択科目が同一となることが条件です。環境都市工学部を含める場合は物理・化学の指定に合わせます。2月7日の一般入試に、この2学部併願方式はありません。

一般入試と共通テスト併用は、同日・同じ試験科目の組み合わせで、1回の個別試験から複数の判定を受けられる場合があります。例えば2月7日の環境都市工学部一般入試と同学部併用を組み合わせる場合も、出願は別に必要です。併用で個別数学・理科を両方届け出る点まで確認してください。別日の複数出願、同日の2学部併願、第2志望は、別々の仕組みです。

出願締切と検定料を、試験・入学手続の予定にまとめる

2027年度ガイドの出願期間・合格発表日は次のとおりです。出願にはデータ登録、検定料納入、必要書類送付があり、それぞれの締切条件を確認します。 表の最終日だけを見て、すべての手続が同時刻までできると考えないでください。

一般選抜の区分2027年度の出願期間/合格発表
一般入試・共通テスト併用1月7日〜1月19日/2月16日
共通テスト前期1月7日〜1月15日/2月16日
共通テスト後期2月17日〜3月7日/3月17日

前期は共通テストの自己採点結果を見てから出願する方式ではありません。 併用・後期とは出願時期が異なります。学校への書類依頼、受験会場と移動、他大学の試験日、合格後の入学手続・納入期限を一つの予定表にまとめてください。

入学検定料は一般入試が通常1出願35,000円、共通テスト前期・後期は1出願18,000円です。一般入試の指定された同日2学部併願では、1出願目35,000円+2出願目15,000円です。併用は1出願目35,000円、同一日の2出願目以降は1出願15,000円となり、同日の一般入試と組み合わせた場合も所定の扱いになります。

例えば一般入試の3日間で各1出願、共通テスト前期で2出願なら、35,000×3+18,000×2=141,000円です。これは検定料だけの例で、決済時の手数料、交通・宿泊、入学手続金は含めていません。第2志望学科を届け出ることと、別の出願を追加することを、件数と費用の両方で区別します。

2026年度の合格最低点は、学科と方式を固定して読む

大学公式の2026年度結果から、一般入試の2月2日・理科1科目選択方式と、2月7日・理数重視方式を示します。次の最低点はすべて550点満点です。2027年度の合格点を保証する数値ではありません。

学科2月2日・1科目/2月7日・理数重視
建築367点/409点
都市システム工学337点/379点
エネルギー環境・化学工学313点/342点

例えば建築学科の2月7日は409÷550×100=約74.4%でした。学部全体をまとめて「6割で合格」と考えると、学科・方式の違いを見落とします。2026年度の2月2日・2科目型は、建築409点、都市システム394点、エネルギー環境・化学工学352点でした。同じ試験日でも方式によって異なります。

最低点を使うときは、年度・学科・方式・満点をセットで記録します。共通テスト前期は、例えば2026年度の建築で数学・理科4科目型が311点/400点、英語を使う4科目型が321点/400点でした。2027新設の8科目型には、同じ型の2026年度実績はありません。

大学は一部科目を中央値方式で調整しています。環境都市工学部では、一般入試の理科1科目選択方式の理科、併用の数学力/理科力重視方式の個別数学・理科について、ガイドのQ&Aを確認します。全日程の全教科に同じ調整があるわけではありません。中央値や最高点が必要なため、家庭で採点した素点だけから大学の調整後得点を確定することはできません。

過去問演習では、公式の合格最低点との比較と、どの設問を時間内に解けたかの記録を分けましょう。難易度が変わると素点と調整後得点の関係も変わります。最後は「次の演習で直せる失点」を具体化することが大切です。

2026年度公式過去問から、対策する処理を具体化する

関西大学は2026年度の問題と解答・解答例を公開しています。数学は学部によって問題が異なるため、表紙に環境都市工学部が載っている問題を使います。本記事では主に2月5日の数学18〜19ページ、物理・化学7〜12ページ、英語26〜31ページを確認しました。数字は公開PDFのページで、冊子内の問題ページとは区別しています。

以下は確認した2026年度問題の内容です。2027年度に同じ題材・形式が必ず出るという意味ではありません。

科目確認した題材と、復習すべき処理
数学対数を含む関数の増減・凹凸・面積、接線と曲線の面積・極限、平面ベクトルの外分・対称移動・距離、小問集合。図形条件を式にし、記述と空所補充の両方に対応します
物理加速する箱の中の小球、ばねとエネルギー、コイルの過渡現象・交流、虹の屈折、ばね付きピストンと気体。座標系、変化の直前・直後、状態間のエネルギー収支を区別します
化学硫黄と無機化合物の実験、燃料電池、凝固点降下、気体平衡、異性体・高分子。反応式と係数比、実験条件、気体の総物質量、構造の候補を整理します
英語会話空所補充、文章を分割した部分の整序、長文の空所補充・内容一致・下線部理解。指示語、接続表現、説明の順序、選択肢と本文の範囲を確認します

河合塾Kei-Netの2026年度数学分析も、理工系の3日程で記述2題・空所補充2題、数学Ⅲとベクトルへの対応を挙げています。ただし、頻出分野の情報は、出題範囲から他の単元を削る理由にはしません。2026年度の問題で取りこぼした処理を、教科書・標準問題へ戻って直し、別の年度・日程で使えるか確かめます。

数学の演習1:対数関数の増減から、符号を確認して積分する

ここからの問題は、記事用の独自演習で、関西大学の過去問そのものではありません。解法を説明できるか確かめ、大学の実問題へつなげるために使ってください。

問題

x>0でf(x)=x log xとします。logは自然対数です。増減と最小値を求め、曲線とx軸、直線x=1、x=eで囲まれた面積を求めてください。

解き方

積の微分より、f′(x)=log x+1です。したがって0<x<1/eで減少、x>1/eで増加し、x=1/eで最小値−1/eを取ります。x→0+ではx log x→0、xが大きくなるとf(x)は大きくなります。原点は定義域に含まれないので、f(0)を勝手に代入しないでください。

面積を考える区間1≦x≦eではlog x≧0なので、f(x)も0以上です。部分積分で、∫x log x dx=(x²/2)log x−x²/4+定数となります。x=eでe²/4、x=1で−1/4ですから、面積は`(e²+1)/4`です。

最小値を求める区間と、面積を求める区間を区別しましょう。積分で符号を取り違える場合は、まず零点x=1とグラフの上下関係を書く練習をします。部分積分の結果は微分し直して確認できます。

数学の演習2:対称移動を使い、折れ線の最短距離を求める

問題

平面上にO=(0,0)、E=(0,1)があり、Pは直線x+y=2上を動きます。OP+PEが最小になるPの座標と、その最小値を求めてください。

解き方

Eを直線x+y=2に関して対称移動した点をE′とすると、`E′=(1,2)`です。中点(1/2,3/2)が直線上にあり、EE′の方向(1,1)が直線に垂直であることから確認できます。

Pは対称軸上にあるのでPE=PE′です。三角形の辺の関係よりOP+PE′≧OE′=√5で、O・P・E′がこの順に一直線に並ぶと等号になります。線分OE′上の点をP=(t,2t)と置くと、直線の条件は3t=2。よって`P=(2/3,4/3)`、最小値は`√5`です。

ただ「対称にすればよい」で終えず、①対称点が正しい理由、②距離が等しい理由、③等号を実現する交点が線分上にあることを答案へ書きます。ベクトルや座標の問題では、式で得た点が図形条件を満たすか検算してください。

物理は、観測者の座標系と切り替わる時刻を明示する

力学では、同じ小球でも床から見た運動と加速する箱から見た運動を区別します。電磁気では、スイッチを切り替えた直後、十分時間が経過した状態、交流の位相を整理します。波・熱・原子まで範囲を準備し、大問の題材を見て選べる状態をつくりましょう。

独自演習:加速する車内から小球を見たらどう動くか

車が水平右向きに4.0 m/s²で加速しています。車内で質量0.50 kgの小球を糸につるし、車に対して静止させます。重力加速度は10 m/s²です。糸の鉛直からの傾きと張力を求めてください。さらに、車の速度が3.0 m/sの瞬間に糸を切り、切った場所から鉛直に0.80 m落ちるまでの、小球の車に対する水平変位を求めます。空気抵抗を無視し、車の加速度は一定とします。

車内の座標系では左向きの慣性力ma=2.0 Nと下向きの重力mg=5.0 Nを考えます。糸は鉛直から後方に傾き、傾きをθとすると、tan θ=a/g=0.40。張力は`T=√(2.0²+5.0²)=√29 N`です。

糸を切ると、小球の初速度は床から見て水平右向き3.0 m/s、鉛直0です。落下時間は0.80=(1/2)×10×t²より0.40秒です。この間、床から見た小球の水平変位は3.0×0.40=1.20 m、車の水平変位は3.0×0.40+(1/2)×4.0×0.40²=1.52 m。差を取ると、車から見た小球の水平変位は`−0.32 m`、すなわち後方へ0.32 mです。

床の座標系では小球に水平方向の力はありません。車内で左向きの慣性力を使う説明と、床で水平等速運動を使う説明を、同じ式の中で混ぜないようにします。解答の最後には、向きと単位まで書いてください。

化学は、燃料電池・平衡の量的関係と構造を両方扱う

化学では、無機の沈殿・溶解・酸化還元、理論の気体・溶液・平衡、有機の官能基変換・異性体、高分子まで学習します。無機化合物の実験は「加えた試薬→観察→残る候補」を表にし、気体平衡は反応前・変化量・平衡時の物質量を並べます。化学工学に関心がある人も、入試で有機・高分子を省くことはできません。

独自演習:水素の物質量から、燃料電池の電気エネルギーを計算する

酸性条件の水素・酸素燃料電池で水素0.025 molを完全に消費します。電圧は一定で1.0 V、ファラデー定数は9.65×10⁴ C/molとします。電子の授受をすべて外部回路で利用できると仮定し、移動した電気量と取り出す電気エネルギーを求めてください。水素の燃焼エンタルピーを−286 kJ/molとしたとき、電気エネルギーは燃焼で放出されるエネルギーの何%かも求めます。

負極の半反応式はH₂ → 2H⁺+2e⁻、正極は(1/2)O₂+2H⁺+2e⁻ → H₂Oです。全体でH₂+(1/2)O₂ → H₂Oとなります。水素1 molにつき電子2 molが移動するので、電子の物質量は0.050 molです。

電気量はQ=0.050×9.65×10⁴=4,825 C。電気エネルギーはW=QV=4,825 J=4.825 kJで、与えた数値の有効数字に合わせれば`4.8 kJ`です。燃焼エネルギーの絶対値は0.025×286=7.15 kJなので、比は4.825÷7.15×100=約67%です。

復習では、電子2 molを酸素1 molの係数と混同していないか、JとkJの換算、エンタルピーの符号と絶対値を確認します。

ここでは指定した理想条件の計算をしており、実際の装置の効率を示す数値ではありません。

生物を使う人は、物理必須の共通テスト方式と組み合わせる

建築・都市システムでは、共通テスト併用2月4日・6日、前期4科目(数学・理科)型・8科目型において、物理に加えて生物を使えます。生物だけで物理の指定を置き換えることはできません。 エネルギー環境・化学工学科のこれらの型は物理・化学指定です。

生物を履修している人は、この条件に合う共通テストの準備として、教科書の知識と実験・グラフの読み取りを結び付けます。この節は共通テストに向けた学習例であり、環境都市工学部の大学独自試験に生物があるという説明ではありません。

独自演習:二酸化炭素と栄養条件を、比較する組み合わせで分ける

同じ植物を、光・温度・測定時間をそろえて測定したとします。次の数値は架空の二酸化炭素固定速度で、単位はすべて同じです。

条件固定速度
A:通常のCO₂、通常の栄養条件6
B:高いCO₂、通常の栄養条件9
C:通常のCO₂、多い栄養条件8
D:高いCO₂、多い栄養条件13

通常の栄養条件でCO₂濃度の違いを見るならAとBを比べ、差は3です。栄養条件が多い場合ならCとDを比べ、差は5です。通常のCO₂濃度で栄養条件の違いを見るならAとCです。AとDは2条件が同時に変わるので、差7をCO₂濃度だけの効果とは説明できません。

この表で観察した違いと、その違いを起こした仕組みは分けて考えます。反復測定やばらつきの情報がないため、有意な差かどうかも表だけでは判断できません。実験問題では、何を同じにし、何を変え、何を測定したかを最初に書き出しましょう。

英語は、文章の接続と選択肢の範囲を確認する

2026年度の英語では、会話の空所補充、文章の各部分の整序、2つの長文問題を確認できます。河合塾Kei-Netの分析も、文法・語彙と文構造に加え、前後の論理関係を読むことを重視しています。読解の復習では、正解を覚えるだけでなく、代名詞の指す語、逆接・例示の関係、選択肢が本文のどこに対応するかを説明します。

独自演習:都市の屋根を題材に、文のつながりを読む

次の4文を読み、Aに続く順序を考えてください。本文から支持される結論も、日本語で一文にまとめます。

A. A city tested two roof materials during a hot week.

B. This result suggested that reflection alone did not explain their nighttime temperatures.

C. However, both roofs remained warm after sunset.

D. One reflected more sunlight than the other.

順序はA→D→C→Bです。DのOneとthe otherはAのtwo roof materialsを受けます。Cは日中の反射性能に関するDから、日没後も温かいという観察へ話を進めます。BのThis resultはCの観察を受け、reflection aloneという限定付きの結論を示します。

支持されるのは、「夜間の温度は反射性能だけでは説明できないと、この結果から示唆された」です。「反射性能は温度に全く影響しない」「一方の屋根は常に冷たい」という選択肢なら、alone、both、after sunsetの範囲を読み違えています。実際の整序では部分が複数文からなるため、部分内の最後の文と、次の部分の最初の文をつなげて検討してください。

残り期間の計画は、単元の完成度と本番演習で決める

現在の学年・学習状況に合わせて調整する学習モデルです。大学が指定する時間配分や、合格を保証する計画ではありません。

時期・状態数学・理科・英語で行うこと
基礎に抜けがある段階数学は教科書例題と標準計算を説明し、数学Ⅲを支える対数・三角関数も復習。理科は現象・反応式・係数比、英語は文構造と語彙を確認します
標準問題を解ける段階数学は微積分・ベクトルなどの答案を時間を測って作成。物理・化学は全範囲から大問を選ぶ練習。英語は整序の根拠と内容一致の判定箇所を記録します
秋〜12月の実戦期志望方式の公式過去問を本番時間で解き、選ぶ大問・解く順番・見直しを調整。必要な共通テスト科目の準備も継続します
1月〜個別試験直前出願・書類・会場を確認し、誤答の再演習を優先。共通テスト後は自己採点を方式別に換算し、併用・後期の条件を確認します

数学100分の演習なら、全体確認5分、小問集合20分、他の3大問を各20分、見直し15分で合計100分という試し方があります。問題によっては小問が長くなるため、固定の順序を守るよりも、着手しても方針が立たないときに移る基準を決めてください。

英語90分なら、会話・整序20分、長文各30分、確認10分で合計90分が一つの出発点です。理科90分・3大問選択なら、全体確認5分、選んだ3大問を各25分、確認10分で合計90分になります。2月2日の2科目型は100分・4大問なので、別に演習します。練習後には解いた数だけでなく、途中で選び直した時間や未確認の解答を記録しましょう。

参考書は、書名を増やす前に、今使っている教科書・標準問題集の誤答を再現できるかを確認します。解説を見た翌日と数日後に、方針・途中式・根拠まで自力で書く練習をします。

微積分の失点が計算なのか面積の設定なのか、化学の失点が物質量なのか反応の理解なのかで、戻る問題は変わります。

生徒・保護者が確認したい、よくある疑問

化学が得意なら、一般入試は化学だけで受けられますか

2月2日の1科目方式は化学を届け出て受験できます。2月5日・7日は化学の3大問をすべて選ぶことも可能です。2月2日の2科目型は物理・化学の計6大問から4大問なので、両科目を使います。併用・前期・後期には学科別の物理・化学指定があるため、独自試験の条件と共通テストの条件を別に確認してください。

建築学科でも数学Ⅲの準備が必要ですか

大学独自の数学には数学Ⅲが含まれます。2026年度には対数関数の微分・積分・面積・極限を含む問題を確認できます。数学ⅠA・Ⅱ・B・Cの小問や図形条件も得点につながるため、全範囲の基礎を固めた上で数学Ⅲを完成させます。

第2志望を出せば、学科を増やした分だけ合格判定を受けられますか

第2志望は、利用できる一般入試方式で所定の取り扱いを受ける制度です。第1志望に合格した場合は第2志望の合否判定はありません。共通テスト利用で別学科にも出願することや、同日の2学部併願とは仕組みが異なります。

保護者は、どの記録を見ると支援しやすいですか

合計点に加えて、「時間内に解けた大問」「選択や計算で失った時間」「同じ原因の再発」を見てください。教材を増やす前に、予定した復習を終えられているかを本人と確認します。

出願・書類・移動・入学手続の予定を一緒に整理することも、学習時間を守る支援になります。

出願前には、学科・方式・指定科目を一行ずつ照合する

次の項目を、最新募集要項と出願画面で照合してください。

  • 正式な志望学科名と、入学後に学びたい内容が一致しているか。
  • 一般入試の2月2日で、1科目方式と2科目型のどちらを選んだか。
  • 独自の理科科目・大問選択と、共通テストの指定科目を区別したか。
  • 建築・都市システムで生物を使う場合、物理必須の条件も満たしたか。
  • 後期の理科と傾斜配点を、3学科で取り違えていないか。
  • 第2志望、同日2学部、一般・併用の併願を、それぞれ正しく登録したか。
  • データ登録・検定料・書類、受験会場、他大学との日程、入学手続を確認したか。

方式を決めた後は、受験する科目の答案を改善していきます。英語の論理関係、数学の図形条件と計算、物理の座標系、化学の係数比を、一つずつ自分の説明で確認しましょう。

参考資料

確認日:2026年10月12日 JST。科目・配点・日程は2027年度大学公式ガイドを優先しています。問題・最低点は2026年度、Kei-Netは2026年度分析と2027年度学習助言、パスナビは確認時に表示されている2026年度情報として区別しました。競合記事は構成・学習課題を比較するために参照し、制度の根拠には大学公式資料を用いています。

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