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関西大学システム理工学部の一般入試対策|2027年度の科目・配点と勉強法

関西大学システム理工学部の5学科を、2027年度公式ガイドで解説。日程別の理科選択・配点、共通テスト併用・前期・後期、2026年度の過去問と合格最低点、数学・物理・化学・生物・英語の独自演習、出願と学習計画を整理します。

公開日 読了目安 約28分執筆:Eduroute編集部
関西大学システム理工学部の一般選抜について、5学科の選択と英語・数学・理科の配点を整理した専用図

関西大学システム理工学部は、志望学科と日程別の理科選択から考える

関西大学システム理工学部の受験では、学びたい学科を決め、理科の受験条件と配点が合う日程を選び、数学・理科・英語の答案を改善することが大切です。

一般入試はどの日程も550点満点ですが、英語の配点は100〜200点、数学は200〜225点、理科は150〜225点と異なります。理科も、1科目を受ける方式と、2科目の大問から選んで解く方式があります。

本記事は一般選抜に限定し、大学独自の「一般入試」と「共通テスト利用入試(併用・前期・後期)」を扱います。学校推薦型選抜・総合型選抜などは、出願資格も準備も別に確認してください。

情報確認日:2026年10月12日 JST。 制度の根拠は大学公式の2027年度入試ガイドです。過去問・合格最低点は2026年度の資料として区別します。出願前には、最新の募集要項と訂正・変更告知で最終確認してください。

最初に押さえたいのは、①グリーンエレクトロニクス工学科を含む5学科であること、②2月2日の理科1科目方式では生物を選べないこと、③2月7日は物理の大問2問が必須であること、④共通テスト利用では数学科でも物理が必要な方式があることです。以下で、それぞれの条件を整理します。

5学科の違いを、入学後に学ぶ内容から確かめる

2027年度入試ガイド掲載の学科は次の5つです。キャンパスは千里山です。「電気」「情報」「環境」といった語だけで決めず、大学公式の学科紹介とカリキュラムを読み、自分が取り組みたい問いや実験に結び付けてください。

学科学びの中心と、志望理由を考える手掛かり
数学科代数・幾何・解析、確率・統計など。計算の答えに加えて、なぜ成り立つかを論理的に説明したい人は、演習・ゼミでの学びも確認します
物理・応用物理学科自然法則の理解、計算による解析、光・磁性などの応用。実験と理論、数値シミュレーションのどこに関心があるかを考えます
機械工学科材料・力学、エネルギー、設計、計測・制御など。機械が動く原理と、実際に製作・制御する過程の両方を確認します
電気電子情報工学科電気エネルギー、電子回路・半導体、通信、コンピュータなど。電気・電子・情報を横断して学ぶ点と、各コースの内容を確かめます
グリーンエレクトロニクス工学科半導体、回路、計測・制御、数値計算・情報などを、省電力や環境負荷の低減と結び付けて学びます。ハードウェアとソフトウェアの両面に注目します

学科名が似ていても、扱う対象や授業の組み立ては異なります。例えばAIに関心がある場合も、アルゴリズムを学びたいのか、計算を支える回路や半導体の消費電力を改善したいのかで、比較すべき授業が変わります。入試の得意科目だけでなく、入学後の学びも判断材料にしましょう。

一般入試の4方式は、同じ550点満点でも配点が異なる

システム理工学部の一般入試は、2027年2月2日・5日・7日に実施されます。大学全体の一般入試が2月1〜7日にあることと、この学部を受験できる日程を混同しないでください。2月2日には、理科の解き方が異なる2方式がありますが、どちらか一方を選んで出願します。同日に両方式を受験することはできません。

2027年度の試験日・方式英語・数学・理科の配点/時間
2月2日:理科1科目選択方式英語200点・90分/数学200点・100分/理科150点・75分。合計550点
2月2日:理科設問選択方式(2科目型)英語150点・90分/数学200点・100分/理科200点・100分。合計550点
2月5日:理科設問選択方式英語150点・90分/数学200点・100分/理科200点・90分。合計550点
2月7日:理科設問選択方式(理数重視)英語100点・90分/数学225点・100分/理科225点・90分。合計550点

英語の出題範囲は「英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ」「論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」です。大学独自の英語にリスニング試験はありません。共通テスト英語のリスニングは、利用する方式で別に必要です。

数学の範囲は、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A、数学Bの数列、数学Cのベクトル・平面上の曲線と複素数平面です。数学科だけが数学Ⅲを受けるという制度ではありません。大学独自の数学では、5学科ともこの範囲を準備します。共通テストの「数学Ⅱ,数学B,数学C」は別の試験なので、同じ範囲だと考えないでください。

英語が得意なら2月2日の1科目方式、数学・理科の得点力を生かしたいなら理数重視方式が比較候補になります。ただし、得意科目の配点だけで決めず、次の理科条件と、本番時間での過去問演習を合わせて判断してください。

理科は「出願時に選ぶ科目」と「当日に選ぶ大問」を分ける

一般入試の理科には、学科による指定、出願時の届け出、試験中の大問選択という別々の条件があります。各科目には「基礎」を含みます。以下の物理・化学・生物は、それぞれ物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物を表します。

2027年度の方式科目・大問の選択条件
2月2日:1科目5学科とも物理・化学から1科目を出願時に届け出ます。生物は選べません。届け出後の変更は認められません
2月2日:2科目型数学科は物理・化学・生物から2科目を届け出ます。他の4学科は物理・化学が必須です。選んだ2科目の各3大問、計6大問から当日に4大問を選びます
2月5日:設問選択物理・化学の各3大問、計6大問から当日に3大問を選びます。理科科目の出願時の届け出は不要です
2月7日:理数重視物理+化学、または物理+生物の2科目を届け出ます。物理の3大問から2大問を必ず解き、残り4大問から1大問を選び、計3大問を解きます

2月7日の残り1大問には、未選択の物理の大問も含まれます。 したがって、物理を3大問とも解くことも可能です。「物理2問と化学または生物1問が必須」という説明では正確ではありません。

関西大学システム理工学部の2027年度一般入試で、2月2日の1科目・2科目型、2月5日の設問選択、2月7日の物理2大問必須を比較した図

指定数より多く解答した場合、2月2日の2科目型は高得点の4大問、2月5日は高得点の3大問を使用します。2月7日は、物理の高得点の2大問と、残りから解答した高得点の1大問を使用します。この規定があっても、試験時間が延びるわけではありません。練習では、最初に全体を見渡し、取り組む大問と切り替える基準を決めておくとよいでしょう。

例えば、数学科で生物を主に学んでいる人は、2月2日の2科目型なら生物と別の1科目を選べます。一方、2月7日は物理2大問を解く必要があるため、生物だけの準備では足りません。数学科以外で2月2日の2科目型を使う場合も、物理・化学の両方が必要です。

共通テスト併用は、個別試験と共通テストの両方を確認する

共通テスト利用入試の「併用」は、共通テストだけで合否を判定する方式ではありません。大学独自の個別学力検査も受験します。2027年度には、2月5日の数学力/理科力重視方式が加わっています。旧年度の学部紹介だけで判断せず、2027年度ガイドの35〜36ページを確認してください。

以下の共通テスト数学2科目は「数学Ⅰ,数学A」と「数学Ⅱ,数学B,数学C」です。表中の英語・物理などの配点は、大学が利用する満点です。

2027年度の併用日程個別試験+共通テストの組み合わせ
2月4日:語学力重視個別英語200点。数学科は共テ英語100点+数学2科目各150点=計600点。他の4学科は共テ英語100点+数学各100点+物理200点=計700点
2月5日:数学力/理科力重視5学科共通。個別数学または理科200点+共テ英語100点・数学各50点・物理100点=計500点
2月6日:総合力重視個別英語200点。数学科は共テ数学各100点+国語・地歴公民・情報から高得点1科目200点=計600点。他の4学科は、さらに共テ物理200点を加えて計800点
2月7日:数学力/理科力重視5学科共通。個別数学または理科200点+共テ英語100点・数学各50点・物理100点=計500点

2月6日の国語は近代以降の文章のみです。この方式は共通テスト英語を加算する組み合わせではありません。地歴公民の対象科目は、公式ガイドの該当欄で確認してください。国語・地歴公民はEdurouteの指導対象外ですが、方式によって受験・対策が必要です。

2月5日・7日は個別数学と理科の両方を届け出ることもでき、その場合は高得点の教科を採用します。一般入試と同時に併願する場合は、両教科の届け出が必要です。2月7日に一般入試と併用で理科の選択科目が異なる場合は、併用の個別試験では数学のみを選択するという条件もあります。

2月5日の個別理科は物理・化学から計3大問、2月7日は物理2大問を必須とする計3大問です。一般入試と同じ日の問題を利用しますが、得点調整・換算後の配点は併用の200点です。一般入試の225点を、そのまま併用の配点として使わないでください。

共通テスト前期の4科目型と新しい8科目型を比較する

2027年度の前期には、4科目型と新設の8科目型があります。いずれも大学独自の試験はなく、5学科に共通する科目構成です。

2027年度の前期必要科目と配点
4科目型・700点英語200点、数学ⅠA125点、数学ⅡBC125点、物理250点。理科は物理が必須です
8科目型・950点英語200点、国語200点、数学ⅠA100点、数学ⅡBC100点、物理100点、化学100点、情報Ⅰ50点、対象の地歴公民から高得点1科目100点

8科目型の国語は古文・漢文も含みます。理科は物理と化学の2科目です。一般入試で生物を利用できる組み合わせがあることを、共通テスト前期でも生物を使えるという意味に取り違えないでください。

共通テスト英語は、リーディング100点・リスニング100点を、そのまま1対1で使う配点ではありません。まずリーディング150点・リスニング50点の計200点に換算し、方式に応じて英語200点または100点として利用します。

換算の確認例として、共通テストの素点がリーディング80点、リスニング60点なら、英語200点配点では 80×1.5+60×0.5=150点 です。英語100点配点では75点になります。さらに数学ⅠA70点、数学ⅡBC80点、物理90点なら、前期4科目型では 150+70×1.25+80×1.25+90×2.5=562.5点/700点 です。これは配点を理解するための例で、合格を予測するものではありません。

4科目型は物理250点が全体の約35.7%を占めます。8科目型は国語・化学・情報・地歴公民も必要です。共通テストで実際に受験する科目と、科目別の安定度から比較し、「科目が多いほど有利」と一律に考えないようにしましょう。

共通テスト後期は、英語資格の方式と通常の方式を区別する

後期も大学独自の試験はありません。一般入試の結果が出てから出願することができますが、必要な共通テスト科目と、資格を使う場合の条件は先に確認しておきましょう。

2027年度の後期科目・配点と注意点
英語外部試験利用・3科目型5学科共通。所定の英語資格を出願条件とし、共テ数学ⅠA200点+数学ⅡBC200点+物理100点=500点。英語資格を英語の得点として加算する方式ではありません
数学科・3科目型共テ英語・数学ⅠA・数学ⅡBCを各100点に換算し、最も高得点の1科目を200点として合計400点。理科は課しません
他の4学科・4科目型共テ英語・数学ⅠA・数学ⅡBC・物理を各100点に換算し、最も高得点の1科目を200点として合計500点

例えば数学科の通常の3科目型で、大学換算後の英語75点・数学ⅠA80点・数学ⅡBC65点なら、数学ⅠAを2倍にして 75+160+65=300点/400点 です。同じ3科目に物理70点を加え、他の4学科の通常の4科目型で考えると 75+160+65+70=370点/500点 です。2倍にする科目を受験生が自由に指定する方式ではありません。

英語資格の例は、英検2級以上を受検し、CSEスコア1,950以上です。「2級合格」とだけ書くと条件を十分に表せません。S-CBT・S-Interviewも対象となります。2027年度ガイドでは、スコア・グレードは2025年1月以降に受検したものを有効としています。

GTEC、TEAP、IELTSなどにも対象試験・スコア・提出書類の指定があります。TOEFL iBTには受検日によって異なる基準があり、Home Editionは対象外です。資格名だけを見て出願せず、公式ガイド37ページと最新要項で、試験の種類・受検日・証明書まで照合してください。

第2志望学科と2学部併願は、別の仕組みとして使う

理科1科目選択方式(2月2日)、理科設問選択方式(2月5日)、理数重視方式(2月7日)では、システム理工学部内で第2志望学科まで届け出ることができます。2月2日の2科目型は、1学部につき志望学科を1学科届け出る方式で、第2志望学科の制度はありません。 2月2日の1科目方式と2月7日には、理科の選択科目が同一の学科に限るという条件もあります。第1志望が不合格でも、第2志望の合格最低点を満たすと合格する場合があります。ただし、第2志望の判定では志願動向などにより最低点を調整する場合があり、第1志望に合格した場合は第2志望の合否判定をしません。

「2学部併願」は、同じ試験結果を利用して別の学部にも出願する仕組みです。学部内の第2志望を届け出ることと同じではありません。この学部で2学部併願を使えるのは、2月2日の2科目型と2月5日の設問選択方式です。2月2日の1科目方式や2月7日には、この2学部併願方式はありません。2月2日の2科目型では、併願する両学部の学科で理科の選択科目が同一であることが条件です。

併願先は、関西大学内でも数学の範囲や理科の指定を照合してから決めてください。他大学と組み合わせる場合は、試験日、移動、入学手続期限も一覧化します。四工大の一般入試比較は、関東の工学系大学を併願候補に入れるときの科目・日程確認にも使えます。関西大学と同じ受験条件だという意味ではありません。

2027年度の出願日程・検定料を、家族と共有する

ガイドに掲載された主な日程は以下の通りです。一般入試と併用の出願期間が同じでも、共通テスト前期の締め切りは早いので注意してください。

2027年度の区分出願期間・試験・合格発表
一般入試出願1月7〜19日。学部の試験2月2・5・7日。合格発表2月16日
共テ併用出願1月7〜19日。個別試験2月4・5・6・7日。合格発表2月16日
共テ前期出願1月7〜15日。個別試験なし。合格発表2月16日
共テ後期出願2月17日〜3月7日。個別試験なし。合格発表3月17日

一般入試の出願では、最終日のデータ登録が23時まで、検定料納入が24時まで、必要書類は1月19日の消印有効です。画面への登録だけで出願が完了するわけではありません。受験票の取得、試験会場、入学手続の各期限も、最新要項で確認してください。

一般入試は1出願35,000円で、同一試験日に2学部目を追加する場合は15,000円です。共通テスト利用の前期・後期は1出願18,000円です。併用は1出願35,000円ですが、同じ試験日に一般入試や併用を複数出願する場合の追加料金の規定があります。別日にも同じ割引が使えると考えないでください。

費用例として、一般入試を2月2・5・7日に各1出願し、共通テスト前期を1出願するなら、検定料は 35,000×3+18,000=123,000円 です。

交通・宿泊、出願時の決済手数料、入学手続に必要な費用は別に計画します。合格発表を待てる日程と、先に支払う必要がある費用を保護者と共有すると、直前の判断がしやすくなります。

2026年度の合格最低点は、学科・方式を固定して読む

大学公式の2027年度入試ガイド54ページには、2026年度の一般入試合格最低点が掲載されています。次の表はそのうち、2月2日の理科1科目方式と2月7日の理数重視方式を抜き出したものです。すべて550点満点、2026年度の結果です。

2026年度の学科2月2日・1科目2月7日・理数重視
数学科347点396点
物理・応用物理学科334点360点
機械工学科317点361点
電気電子情報工学科342点384点
グリーンエレクトロニクス工学科301点335点

同じ学科でも方式によって数値が異なります。例えば数学科の2月7日は396/550=72.0%です。「どの学科・方式でも6割なら十分」とは言えません。最低点は科目ごとの必要得点でもなく、翌年度の合格点でもありません。

さらに、大学は一般入試の理科1科目選択方式の理科に中央値方式による得点調整を行います。併用の数学力/理科力重視方式でも、数学または理科の得点調整があります。過去問の素点を単純に合計した結果と、公表された合格最低点をそのまま比較しないでください。調整の対象・計算方法はガイド56ページに掲載されています。

学習目標は、過年度の総合最低点を見たうえで、「数学で条件の見落としを減らす」「英語の内容一致を根拠付きで選ぶ」といった答案上の改善に落とし込みます。調整後の点数や合格可能性を、自己採点だけで断定しないことが大切です。

2026年度の数学から、数学Ⅲと空所補充の弱点を見つける

大学公開の2026年度問題集では、理工系の数学は100分・4大問です。2月2日の問題集8〜9ページには、微分・曲線と接線・面積、空間の座標と球、サイコロによる点の移動と確率、代数・図形・指数・三角関数などの小問が出題されています。河合塾Kei-Netの2026年度分析では、2月2・5・7日のいずれも、記述式2大問と空所補充式2大問の構成が確認できます。

ここから必要になるのは、数学Ⅲの微積分を仕上げることと、ⅠAⅡBCの標準問題を取りこぼさないことです。空所補充でも、途中式を自分で残す習慣は有効です。1つ前の空所が後の条件になる場合、どこから誤ったのかを復習しやすくなります。大学の数学講評も、問題文の条件を正確に読み、論理を伝える答案を作ることを求めています。

学習では、まず教科書例題で定義・公式の条件を説明できるようにし、標準問題で初見の立式を練習します。その後、過去問を100分で解き、失点を「条件」「立式」「計算」「答案の不足」に分類してください。難問集を増やす前に、対数の定義域、増減表、ベクトルの内積、確率の数え落としを点検すると、復習先が具体的になります。

数学の演習1:微分から解の個数・面積までつなぐ

以下は編集部作成の演習です。大学の過去問の転載や、大学公表の採点基準ではありません。数学Ⅲで微分した後に、結果をグラフや積分へつなぐ練習として使ってください。以降の演習も同様です。

問題: f(x)=log x/x(x>0) とします。logは自然対数です。最大値を求め、方程式 f(x)=k の実数解の個数を調べます。さらに、1≦x≦eで曲線とx軸に挟まれる面積を求めてください。

商の微分から f′(x)=(1−log x)/x² です。x²は正なので、0<x<eで増加し、x>eで減少します。したがって最大値は f(e)=1/e です。x→0+でf(x)→−∞、x→∞でf(x)→0+、f(1)=0も合わせて判断します。

kの条件f(x)=kの実数解の個数
k≦01個。k=0ではx=1
0<k<1/e2個
k=1/e1個。x=e
k>1/e0個

面積は、この区間でf(x)≧0であることを確認して、∫₁ᵉ (log x/x) dx=[(log x)²/2]₁ᵉ=1/2 です。微分の式だけを答えにせず、定義域、極限、符号を使って次の設問に進みます。特にk=0は、正の小さいkと同じ解の個数にはなりません。

数学の演習2:確率は条件を付けた後の母集団を変える

問題: 原点から始め、公平なサイコロを3回投げます。1〜3ならx方向に+1、4・5ならy方向に+1、6ならy方向に−1進みます。最後に点が(2,1)となる確率と、「x座標が2だった」という条件のもとでy座標が1である確率を求めてください。

(2,1)になるには、x方向が2回、y方向に+1が1回必要です。y方向の回を置く位置は3通りなので、確率は 3×(3/6)²×(2/6)=1/4 です。

一方、x座標が2になる確率は、残る1回がy方向のどちらでもよいので、3×(3/6)²×(3/6)=3/8 です。条件付き確率は (1/4)÷(3/8)=2/3 になります。

「y方向は上下の2種類だから1/2」と考えるのは誤りです。上に進む出目は4・5の2個、下に進む出目は6の1個です。まず出目ごとの確率を決め、条件が付いた後の母集団で割り直します。確率の復習では、答えの数値だけでなく、何を分母にしたかを確認しましょう。

物理は、図・力の向き・状態の変化を式にする

2026年度2月2日の物理では、ばねと円運動、電磁誘導と磁場中の荷電粒子、光の干渉・電磁波・光電効果・物質波が扱われています。大学の全体講評でも、公式の暗記に加え、問題文から状況を描き、式が表す現象を確認する力が重視されています。これは2026年度に確認した内容で、次年度の各大問の分野を保証するものではありません。

復習では、文章を読み直すだけでなく、①物体・回路を図にする、②力・電流・速度の向きを決める、③状態が変わる前後で式を分ける、④単位と極端な場合で確認する、という順で答案を作ってください。力学・電磁気を軸に学びながら、波動・熱・原子も出題範囲から落とさないことが大切です。

独自演習: 磁束密度B=0.50Tの一様な磁場中で、有効な長さℓ=0.20mの導体棒が、磁場と棒の両方に垂直にv=3.0m/sで動きます。回路の全抵抗は2.0Ω、回路の自己インダクタンスは無視します。棒に生じる起電力、電流、等速で動かし続けるための力の大きさを求めてください。

起電力は E=Bℓv=0.30V、電流は I=E/R=0.15A です。棒に働く磁力は運動を妨げる向きで、大きさは F=BℓI=0.015N です。したがって等速運動を保つ外力は、運動方向に0.015N必要です。

検算として、外力の仕事率は Fv=0.045W、抵抗の消費電力は I²R=0.045W で一致します。同じB・ℓ・Rで速度を2倍にすると、E・I・Fは2倍、消費電力は4倍になります。「電流が2倍だから電力も2倍」としていないかを確認してください。

化学は、知識を物質量・反応式・グラフに結び付ける

2026年度の化学の全体講評では、3日程とも無機・物理化学・有機の3大問で構成され、計算、単元をまたぐ設問、図表の読み取りに課題が見られたと説明されています。2月2日の問題でも、元素・無機反応、アルミニウムの製造と結晶、反応速度・平衡、界面活性剤、有機化合物の元素分析・構造・加水分解が扱われています。

無機は性質だけでなく反応式と観察結果、有機は官能基と反応の前後、理論は物質量・濃度・平衡の条件を組み合わせて整理します。計算では最初にmolへ直し、反応式の係数を見てから、gやmLへ戻してください。グラフには、横軸・縦軸の量と単位を書き添えます。

独自演習: 酢酸エチル8.80gを、十分な量の水酸化ナトリウム水溶液と反応させ、完全に加水分解します。酢酸エチルのモル質量は88.0g/molとします。必要なNaOHの物質量と、できるエタノールの質量を求めてください。NaOHは40.0g/mol、エタノールは46.0g/molです。

反応式は CH₃COOC₂H₅+NaOH → CH₃COONa+C₂H₅OH です。酢酸エチルは 8.80/88.0=0.100mol で、係数比が1:1:1:1なので、NaOHも0.100mol、エタノールも0.100molです。必要なNaOHは4.00g、生成するエタノールは 4.60g になります。

NaOH水溶液が0.500mol/Lなら、理論上必要な最小量は 0.100/0.500=0.200L=200mL です。完全反応を仮定した物質量の計算であり、実験でこの量を加えれば必ず瞬時に完了するという意味ではありません。生成物を酢酸と書かず、塩基性条件で酢酸ナトリウムになることも確認します。

生物を選ぶ人は、実験の比較条件と記述を練習する

システム理工学部で生物を利用できる一般入試の組み合わせは、数学科の2月2日・2科目型と、5学科の2月7日・物理+生物です。2月7日に生物を届け出ても、物理の大問2問が必須である条件は変わりません。

2026年度の生物の大学講評では、遺伝情報、代謝、生理、植物などの内容を、実験結果や数値データと結び付けて考える力が説明されています。すべての大問に記述式問題が含まれているため、用語を覚えることに加え、条件・結果・理由を短い文章にまとめる練習が必要です。

独自演習: 植物の葉から分離した葉緑体を使い、人工的な電子受容体の還元を調べます。同じ葉緑体量・温度・測定時間で、次の結果が得られたとします。「光があればどんな葉緑体でも同程度に還元できる」と言えるでしょうか。

実験条件電子受容体の還元量・相対値
A:未加熱の葉緑体・光あり10
B:未加熱の葉緑体・光なし1
C:加熱した葉緑体・光あり1

AとBの比較では、葉緑体の加熱条件を変えずに光の有無を比べています。AとCの比較では、光がある条件で加熱の有無を比べています。したがって、この実験では光によって還元量が増え、加熱によってその増加が失われています。光の存在だけでなく、加熱で損なわれる葉緑体の働きも必要だと考えられます。

BとCだけを比較すると、光と加熱の2条件が同時に変わるので、光の効果を単独では判定できません。また、この表だけで特定の酵素名や、葉緑体全体の二酸化炭素固定量まで断定することもできません。記述では「どの組を比較したか」を根拠として示しましょう。

英語は、段落のつながりと選択肢の根拠を押さえる

2026年度英語の大学講評は、大問Ⅰの会話空所補充とパラグラフ整序、大問Ⅱの長文空所補充・全体内容、大問Ⅲの下線部の意味・推論と全体内容を説明しています。90分で解くために、単語・文法の知識と、文同士のつながり、段落の役割の両方を準備してください。

パラグラフ整序では、代名詞が指すもの、接続語、例示から結論への順序が手掛かりになります。2026年度の大問ⅠBは、各部分の絶対的な順番ではなく、ある部分の後に何が続くかという相対的な位置関係を答える形式です。問題形式を確かめずに、単に「何番目か」を記入する練習で終わらないようにしましょう。

独自演習: 次の3文を、自然な順番に並べてください。A:However, its battery lasted only two hours. B:The engineers built a small sensor to measure air quality. C:To solve this problem, they reduced how often it sent data.

順番は B→A→C です。Bでsensorを導入し、Aのitsがそのセンサーを指します。Aで電池の持続時間という問題を示し、Cのthis problemがそれを受けて、データ送信の頻度を下げる対策につながります。

例えば「データ送信を完全に停止した」という選択肢は、reduced how often からは導けません。「頻度を減らす」と「停止する」は異なります。長文の復習では、誤答選択肢を見て、本文のどの語を広げ過ぎたか、何を読み落としたかを説明してください。単語の意味を調べ直すだけでなく、正解の根拠を本文に戻して確かめます。

過去問は、選ぶ大問と復習する原因を記録する

過去問演習は、まず受験予定の日程・方式を固定し、当日の制限時間と大問選択に合わせて実施します。2月2日の2科目型を75分で解いたり、2月7日に物理を1大問しか解かずに得点を比較したりすると、本番と条件が変わってしまいます。

数学100分の練習配分の一例は、全体確認5分、4大問に20分ずつ、最後の検算15分です。英語90分なら全体確認3分、大問Ⅰ18分、大問Ⅱ30分、大問Ⅲ31分、見直し8分という配分が考えられます。これは編集部の練習例で、大学推奨の時間や大問別配点ではありません。自分の答案で時間を測り、調整してください。

理科の設問選択では、各大問を見て、使う法則・反応・実験条件が説明できるかを短時間で確認します。見慣れた単元名だけで選ばず、途中の計算量と、記述できる設問まで見て判断します。2月7日では、まず物理から必要な2大問を確保することを忘れないでください。

演習で起きたこと翌日以降に行う復習
条件を読み違えた日程・大問選択の指示と、問題中の定義域・実験条件を書き出してから解き直します
方針が立たなかった使う定義・法則・反応を説明し、近い標準問題を解いた後、初見の類題で立式できるか確かめます
計算・単位で失点した元の式と途中式を残し、符号・桁・mol・体積・SI単位を点検します
記述の根拠が足りなかった数学は条件から結論への論理、生物は比較条件と結果、英語は本文の根拠を補って答案を書き直します
時間が足りなかった最初に止まった設問の時間を記録し、次の演習で切り替える時刻を決めます

解説を見た直後の再現と、日を空けた初見での解答は区別して記録します。正解数だけでなく、選択した大問、止まった理由、直せた条件を残すと、得意科目の印象に頼らず方式を比較できます。

高1・高2・高3は、履修状況に合わせて学習を組む

高1・高2では、数学ⅠAⅡの例題を自分で立式できるようにし、英単語・文法・短い英文の精読を継続します。数学科以外でも大学独自の数学Ⅲが必要なので、学校の履修時期を確認し、未履修と既習の苦手を分けて計画してください。物理・化学・生物も、利用する方式から必要科目を確定します。

高3の夏までを一つの目安に、数学Ⅲの基本計算と増減・面積、理科の標準問題、英語の段落読解を進めます。ただし、開始時期と履修状況が違うため、全員に同じ期限を当てはめる必要はありません。既卒生も、過去の得点だけで判断せず、現行課程の数学Cや共通テスト科目を確認してください。

秋以降は、本番時間での過去問と単元復習を交互に行います。国公立との併願では共通テストの国語・地歴公民・情報も計画に入れ、大学独自の英語だけを理由にリスニングを止めないでください。国語・社会系科目の個別指導はEdurouteの対象外です。

計画例として、週の前半に数学・理科の弱点単元を復習し、週末に日程を固定した過去問を解き、翌日に答案を分類します。次の週は、その分類で見つかった課題を優先します。参考書を増やす前に、今使っている教材で「解説なしに条件から立式できる問題」が増えたかを確かめましょう。

長期の進め方は理科大・MARCH理系を目指す学習ロードマップでも紹介しています。学習段階の整理に使い、各大学の科目・方式は別に照合してください。

生徒と保護者は、出願条件・答案・費用を一緒に確認する

生徒は、志望学科と受験方式を1行ずつ書き、「どの理科を届け出るか」「当日に何大問選ぶか」「共通テストでは物理が必要か」を説明できるようにしましょう。過去問では、点数に加えて、時間と失点原因を記録します。

保護者は、出願登録・支払い・書類の期限、試験日の移動、合格発表後の手続と費用を確認します。科目の得意・不得意を聞くだけでなく、「この方式なら何を準備する必要があるか」を一緒に確認すると、追加出願や直前の対策を判断しやすくなります。

数学・物理・化学・生物・英語のどこを復習すべきか判断しにくい場合は、志望学科・方式、学校の履修状況、最近の答案、使っている教材を整理して相談してください。Edurouteでは、これらの指導対象科目について、条件の読み取り、立式、計算、説明のどこで止まっているかを確認し、次の学習につなげます。

参考資料

確認日:2026年10月12日 JST。2027年度の入試制度・配点は大学公式ガイドを根拠とし、2026年度の問題・結果と区別しました。問題の具体的な紹介は主に2026年度2月2日と各科目の大学講評に基づき、全日程の全設問を分析したという意味ではありません。本文の演習・時間配分・費用計算例は編集部作成です。

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