大学受験
法政大学・生命科学部の一般選抜対策|3学科の科目・配点と勉強法
法政大学生命科学部3学科の2027年度一般選抜を解説。環境応用化学科A方式のみ数学Ⅲ、A450点・T300点・英語外部試験利用・共通テストB600点/C850点の条件を整理し、2026年度問題に基づく英数・生物・化学・物理の対策を紹介します。
法政生命科学は、学科別の数学範囲と理科の使い方から準備する
法政大学・生命科学部には、生命機能学科・環境応用化学科・応用植物科学科の3学科があります。一般選抜は、独自の英語・数学・理科で受けるA方式、英語・数学のT日程、外部英語資格と独自数学を使う英語外部試験利用入試、共通テスト利用B方式・C方式から選べます。
受験計画で特に重要なのは、A方式の環境応用化学科には数学Ⅲが必要で、生命機能学科・応用植物科学科には含まれないという違いです。一方、T日程と英語外部試験利用では、環境応用化学科を含む3学科とも数学Ⅲを含みません。「生命科学部だから全学科が同じ範囲」と考えず、学科と方式をセットで確認しましょう。
理科にも思い込みを持ち込まないことが大切です。A方式は3学科とも物理・化学・生物から1科目選択です。生物だけで受ける学部でも、環境応用化学科だけ化学が必須の制度でもありません。共通テストB方式は数学・英語・理科で600点、理科は1科目を200点へ換算します。理工学部のB方式400点とは異なり、情報Ⅰで理科を代替することもできません。
この記事は、制度・配点・予定日程を2027年度、問題分析・入試結果を2026年度に分けています。確認日は2026年10月5日です。2027年度一般選抜の最終的な入学試験要項は11月上旬頃に公開予定のため、出願時には要項と変更・訂正を再確認してください。学習例・時間配分は編集部の提案で、大学の採点基準や合格保証ではありません。
出典:生命科学部の入試制度、入試要項・入試ガイド、2027年度入試ガイド・冊子26ページ。
3学科の学びを、入試の科目選択と分けて考える
生命科学部のキャンパスは小金井です。生命現象、化学による環境・材料へのアプローチ、植物の健康や利用という異なる入り口があり、学科選びは「どの科目で受験しやすいか」だけでは決められません。
| 学科 | 学びと志望理由を調べる視点 |
|---|---|
| 生命機能学科 | ゲノム・蛋白質・細胞の機能を軸に、分子や細胞から生命現象を理解する学びです。遺伝子の働き、蛋白質の構造と機能、細胞同士の関係など、どの対象をどの方法で調べたいかを研究室・授業へつなげましょう |
| 環境応用化学科 | 化学の基礎を使い、環境負荷の低減や機能性物質、資源・エネルギーの問題に取り組みます。物質創製化学・グリーンケミストリ・環境化学工学という方向から、有機・無機・物理・分析化学と専門分野のつながりを調べます |
| 応用植物科学科 | 植物の病気の診断・予防・防除、植物の機能や利用、緑に関わる社会の仕組みを学ぶ分野です。植物クリニカル・グリーンテクノロジー・グリーンマネジメントの紹介を読み、植物医科学への関心を具体化しましょう |
例えば「植物が好き」という志望理由でも、病原体との関係を研究したいのか、植物の性質を利用したいのか、環境や管理の問題に取り組みたいのかで調べる授業は変わります。「環境に関心がある」なら、物質の構造、反応、製造・分離の過程のどこに興味があるのかを言葉にしてみてください。
入試では環境応用化学科を生物で受けられますが、入学後の化学の学習がなくなるわけではありません。生命機能学科・応用植物科学科を物理で受ける場合も、大学で学ぶ生命科学に必要な生物・化学をどう補うか考えておくと、受験と進学後の学びをつなげられます。数学Ⅲを課さない方式を選ぶことと、大学で数理的な考え方を使わないことも別です。
学科名に含まれる生命・植物医科学を、人の医療資格を取得するための学科と混同しないようにしましょう。資格や進路を重視する場合は、学部のキャリア・資格案内を具体的に確認します。
出典:生命科学部、生命機能学科、環境応用化学科、応用植物科学科、カリキュラム。
2027年度の5方式と満点
| 方式 | 3学科に共通する基本条件 |
|---|---|
| A方式・個別日程 | 独自の英語150点・数学150点・理科150点、計450点。生命機能はⅠ日程2月11日、環境応用化学・応用植物科学はⅡ日程2月14日。数学範囲は学科で異なります |
| T日程・統一日程 | 2月5日の独自数学150点・英語150点、計300点。3学科とも数学Ⅲを含まない範囲で、理科の独自試験はありません |
| 英語外部試験利用入試 | 指定の外部英語試験の条件を満たして出願し、2月5日の独自数学150点で判定。外部英語は出願資格で、英語の得点を加算する方式ではありません |
| 共通テスト利用B方式 | 数学2科目200点・理科1科目200点・英語200点、計600点の3教科型。大学独自試験はありません |
| 共通テスト利用C方式 | 国語200点・地歴公民100点・数学2科目200点・理科1科目100点・情報Ⅰ50点・外国語200点、計850点の6教科7科目型。大学独自試験はありません |
「2科目で受けられる」ことは、得点を取りやすいという意味ではありません。T日程では英語と数学の両方が必要です。英語外部試験利用では資格を満たした後の判定が数学1科目になるため、数学の失点を理科で補うことができません。共通テストB方式は独自試験とは形式が異なり、C方式は国語・地歴公民・情報も含めた準備が必要です。
以下の科目・配点は、2027年度入試ガイド・冊子26ページに基づきます。
A方式は3科目各150点。理科は全学科で物理・化学・生物から1科目
| 科目 | 配点・時間・範囲 |
|---|---|
| 英語 | 150点・90分、10:30〜12:00。英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ |
| 数学 | 150点・90分、13:00〜14:30。生命機能・応用植物科学は数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・C、環境応用化学は数学Ⅲを含む範囲。下の学科別表で限定範囲も確認 |
| 理科 | 150点・75分、15:15〜16:30。物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から1科目 |
理科の選択は、志望学科の名前だけで決めず、履修状況、直近の演習結果、他大学の受験条件から判断します。生物は記述や描図があり、暗記だけの対策では対応しきれません。化学も計算・反応式・構造の理解が必要です。物理も公式を覚えるだけでなく、状況をモデル化する練習が必要です。
2027年度は、A方式の物理の出題範囲の限定がなくなります。過年度の範囲限定を記した記事を基に、熱や原子を学習から外さないでください。2026年度にも熱に関わる出題があるので、「2027年度から初めて熱が出る」と捉えるのも不正確です。
出典:2027年度入試変更告知。
数学Ⅲが必要なのは、環境応用化学科のA方式
| 学科・方式 | 数学の出題範囲 |
|---|---|
| A方式・生命機能学科 | 数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・C。Aは図形の性質・場合の数と確率、Bは数列、Cはベクトル。数学Ⅲ、数学Cの平面上の曲線と複素数平面を含みません |
| A方式・環境応用化学科 | 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C。Aは図形の性質・場合の数と確率、Bは数列、Cはベクトル・平面上の曲線と複素数平面 |
| A方式・応用植物科学科 | 生命機能学科と同じ範囲。数学Ⅲを含みません |
| T日程・英語外部試験利用、3学科共通 | 数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・C。Aは図形の性質・場合の数と確率、Bは数列、Cはベクトル。環境応用化学科も数学Ⅲを含みません。数学は90分・150点 |
数学Ⅲを含まないからといって、微分・積分が出ないわけではありません。数学Ⅱの多項式の微分、接線、増減、面積まで必要です。また、数学Ⅱの複素数と方程式と、数学Cの複素数平面は別の内容です。「複素数平面が範囲外だから、複素数の計算も対策不要」とはなりません。
T日程では、数学Ⅲを含まない生命科学部も数学②・90分を使います。数学Ⅰ・A中心の数学①・60分と取り違えないようにしましょう。共通テストの『数学Ⅱ,数学B,数学C』と、独自試験の冊子名「数学②」も別の意味です。
T日程と英語外部試験利用は、同じ数学を使う
T日程の数学は10:30〜12:00、英語は13:20〜14:50で、各90分・150点です。英語外部試験利用入試では同日の数学を受験します。両方に出願する場合、数学を2回受けるのではなく、同じ数学の成績をそれぞれの判定に使います。
外部英語資格があっても、T日程の英語が免除されるわけではありません。T日程にも出願するなら、T日程の英語を受験する必要があります。「資格で出願できる方式」と「独自英語を受ける方式」を分けて、受験票や当日の科目を確認してください。
出典:T日程、英語外部試験利用入試。
英語外部試験は、種類・実施日・証明書を確認する
2027年度の生命科学部3学科の出願基準は、次のとおりです。
| 検定 | 基準と対象形式 |
|---|---|
| 英検 | 2級以上合格。従来型・S-CBT・S-Interviewが対象。2級の不合格スコアだけでは条件を満たしません |
| GTEC | 検定版Advanced、930点以上。CBT・アセスメント版・Core・Basicは対象外 |
| TEAP | 4技能総合225点以上。TEAP CBTは対象外 |
| IELTS | Academic ModuleのOverall Band Score 4.0以上。IELTS Online・One Skill Retakeは対象外 |
| TOEFL iBT | 2026年1月20日以前の受験は42点以上、1月21日以降の受験は新尺度の3.0以上。Test Dateスコアを使用。MyBestスコア、Home Edition、ITPは対象外 |
原則として2025年2月以降に受験したものが対象で、英検は2024年度第3回以降の合格が対象です。英検の一次試験免除で受験する場合は、2023年度第3回以降の一次試験合格と、2024年度第3回以降の二次試験受験・合格という条件を確認します。
4技能の総合スコアを用い、技能ごとの基準点は設けられていません。ただし、異なる受験回の技能別スコアを組み合わせて条件を満たすことはできません。TOEFLの尺度変更も、受験日によって適用する基準が異なるため、旧尺度の参考値だけで判断しないようにしてください。
資格条件を超えた分を独自数学へ加点する制度ではありません。すでに条件を満たしている場合は、他大学の必要条件も確認したうえで、さらに英語資格を取り直す時間と数学対策の時間を比較します。証明書の提出形式、直送の手続、提出期限は最終要項で確認し、Webのスコア画面だけで提出できると思い込まないことも大切です。
出典:2027年度の基準表、TOEFL変更を含む公式別紙、一般選抜FAQ。
共通テストB方式600点とC方式850点を混同しない
B方式は数学・英語・理科1科目。理科は200点に換算
| 教科・科目 | 判定に使う配点・注意 |
|---|---|
| 数学 | 『数学Ⅰ,数学A』100点、『数学Ⅱ,数学B,数学C』100点。両方必須、計200点 |
| 理科 | 『物理』『化学』『生物』から1科目。共通テスト100点を200点へ換算。指定科目の第1解答科目を使用 |
| 英語 | リーディング100点を160点、リスニング100点を40点へ換算し、計200点。英語必須 |
| 満点・使えない代替 | 計600点。情報Ⅰ・地学・理科基礎の組合せで理科を代替することはできません。国語・地歴公民はB方式の判定科目ではありません |
共通テストの理科を2科目受けても、生命科学部のB方式が理科2科目を要求するわけではありません。また、2科目のうち高い方を自由に使えるわけでもありません。指定科目の第1解答科目を使います。理科の第1・第2の順序は、他大学の利用条件も併せて確認しましょう。
理科100点を200点へ換算するため、理科の失点も2倍で総合点に反映されます。ただし、理科だけを仕上げればよい制度ではありません。数学は2科目合計200点、英語も200点で、3教科の配点は同じです。
C方式は6教科7科目。情報Ⅰは必須50点
| 教科 | 判定に使う科目・配点 |
|---|---|
| 国語 | 『国語』200点、古文・漢文を含む全体 |
| 地理歴史・公民 | 指定6科目から1科目100点。指定科目の第1解答科目を使用 |
| 数学 | 『数学Ⅰ,数学A』100点と『数学Ⅱ,数学B,数学C』100点、両方必須 |
| 理科 | 『物理』『化学』『生物』『地学』から1科目100点。指定科目の第1解答科目を使用 |
| 情報 | 『情報Ⅰ』必須。100点を50点へ換算 |
| 外国語 | 英語・ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語から1科目200点。英語はR160点・L40点へ換算 |
| 満点 | 国200+地歴公民100+数学200+理科100+情報50+外国語200=850点 |
地歴公民の指定科目は、『歴史総合,世界史探究』『歴史総合,日本史探究』『地理総合,地理探究』『地理総合/歴史総合/公共』『公共,倫理』『公共,政治・経済』です。『地理総合/歴史総合/公共』は3つの出題範囲から2つを選択解答し、1科目分とみなします。
C方式の理科は1科目で、情報Ⅰを必須科目として別に使います。情報Ⅰが得意でも、理科の未受験を埋められるわけではありません。B方式で使えない地学がC方式では指定科目に含まれることにも注意します。英語を使う場合はB・CともR160・L40ですが、理工学部のB方式の比率を生命科学部へ流用しないでください。
共通テストの必要科目を受験していない場合は、単にその科目が0点になるという理解で済ませず、出願・合否判定の条件を確認します。公式FAQでは英語リスニングの未受験は欠席扱いです。成績請求の手続も、2027年度の案内に沿って行ってください。
自作例:同じ成績でもB480.4点、C673.4点になる
換算を確かめるための自作例です。数学ⅠA82点・ⅡBC76点、英語R88点・L64点、理科第1解答の生物78点・第2解答の化学92点とします。C方式のために国語148点、地歴公民の第1解答78点、情報Ⅰ90点も受験したと仮定します。
| 計算箇所 | B方式・C方式での扱い |
|---|---|
| 数学 | 82+76=158点、B・C共通 |
| 英語 | 88×1.6+64×0.4=166.4点、B・C共通。単純なR+Lではありません |
| 理科 | 第1解答の生物78点を使用。Bは78×2=156点、Cは78点。第2解答の化学92点への置き換えはしません |
| B方式の総合 | 158+166.4+156=480.4/600点。情報Ⅰは計算に入れません |
| C方式の総合 | 148+78+158+78+90×0.5+166.4=673.4/850点 |
この計算例は合格可能性の判定ではありません。Bの点数を850点満点に比例換算してもCの点数にはならず、国語・地歴公民・情報を含む実際の成績が必要です。自己採点では、科目の得点だけでなく「第1解答の順序」「大学換算後の点」を記録しておきましょう。
2027年度の出願・試験・入学手続予定
| 方式 | 出願・試験・発表・手続の予定 |
|---|---|
| T日程・英語外部試験利用 | 郵送出願1月7日(木)〜15日(金)。試験2月5日(金)、発表2月16日(火)10時、入学手続締切2月19日(金) |
| A方式Ⅰ・生命機能学科 | 郵送出願1月7日(木)〜29日(金)。試験2月11日(木)、発表2月19日(金)10時、入学手続締切2月25日(木) |
| A方式Ⅱ・環境応用化学科/応用植物科学科 | 郵送出願1月7日(木)〜2月3日(水)。試験2月14日(日)、発表2月22日(月)10時、入学手続締切2月26日(金) |
| 共通テストB方式 | 出願1月7日(木)〜15日(金)。共通テスト1月16日(土)・17日(日)、発表2月9日(火)、入学手続締切2月15日(月) |
| 共通テストC方式 | 出願1月7日(木)〜15日(金)。共通テスト1月16日(土)・17日(日)、発表2月9日(火)、入学手続締切3月24日(水) |
B・C方式は、共通テストの自己採点を見てから出願する日程ではありません。C方式の入学手続が3月だからといって、3月に出願できる方式でもありません。受験予定が増えるほど、出願締切と入学手続締切を別の欄に書くことが重要になります。
A方式などの郵送出願は、締切日の消印有効、海外からは必着です。Web登録、検定料支払、書類郵送、外部英語証明書の手続がすべて同じ締切時刻とは限りません。最終要項で一つずつ確かめ、必要書類の取り寄せや学校への依頼を締切直前に集中させないようにします。
出典:2027年度入試ガイド、共通テストB方式、共通テストC方式。
併願は「同じ方式の学部内」と「別方式の間」を分ける
| 組合せ | 確認する条件 |
|---|---|
| A方式ⅠとⅡ | 異なる試験日なので、生命機能と、環境応用化学または応用植物科学を組み合わせることができます。学科を変えずにA方式を2回受ける制度ではありません |
| A方式Ⅱの2学科 | 環境応用化学と応用植物科学は同日です。同日程は1学部・学科に限られるため、この2学科を同時に出願して受験することはできません |
| T日程内・英語外部試験利用内 | 同一科目・同一範囲の条件で複数学部の併願ができますが、生命科学部内の複数学科を同じ方式で併願することはできません |
| T日程と英語外部試験利用 | 資格条件を満たせば両方式への出願が可能です。数学は共通の成績を使い、T日程の英語は別途受験します |
| B方式内・C方式内 | 生命科学部内の複数学科を同じ方式で併願することはできません。複数学部の併願とは区別します |
| B方式とC方式の間 | 同じ学科を含め、B方式とC方式の両方への出願が可能です。それぞれの必要科目と出願手続を満たす必要があります |
生命科学部のT日程は、数学Ⅲを含まない範囲の併願パターンです。理工学部などの数学Ⅲを含むパターンと、単に両方が数学②だから併願できると判断してはいけません。併願先は公式の科目・範囲別パターン表で確認しましょう。
方式を増やす際は、「試験を何回受けるか」と「同じ成績を何通りの判定に使うか」を分けて整理します。後者を増やしても、当日独自試験の弱点が解消されるわけではありません。新たな受験科目や試験日が増える場合は、学習負担も確認します。
2026年度の入試結果は、標準化と年度の違いを踏まえて読む
公式の2026年度A方式結果は次のとおりです。倍率は受験者数÷合格者数で、公表値に合わせて小数1桁で示します。
| 学科・日程 | 2026年度A方式の結果 |
|---|---|
| 生命機能・Ⅰ日程 | 志願1,284人、受験1,145人、合格167人、倍率6.9倍。合格最低点331.5/450点 |
| 環境応用化学・Ⅱ日程 | 志願1,005人、受験892人、合格165人、倍率5.4倍。合格最低点317.6/450点 |
| 応用植物科学・Ⅱ日程 | 志願765人、受験666人、合格87人、倍率7.7倍。合格最低点309.9/450点。合格者数は追加合格を含む公表値 |
法政大学は独自試験の各科目で得点を標準化します。A方式・T日程・英語外部試験利用の公表最低点は、過去問を自分で採点した素点とそのまま同じものではありません。科目別の基準点は設けず総合点で判定するとの公式説明ですが、これを根拠に特定科目を捨てると、総合点を大きく失いやすくなります。
例えば331.5点という前年最低点を見て「2027年度も素点で331.5点あれば合格」とは言えません。問題の難易度、受験者集団、募集や合格者数、標準化の影響が異なります。過去問では素点の推移と失点原因を把握し、前年最低点は結果を読む資料として扱います。
共通テスト利用では大学独自の得点標準化は行いませんが、配点換算があります。2026年度の生命機能学科は、B方式の合格最低点474.2/600点、C方式637.2/850点でした。これも前年実績で、2027年度の予想ボーダーや合格保証ではありません。模試のボーダー、大学公表の最低点、自己採点の大学換算点を区別しましょう。
数学対策:指定された5題を、範囲に合わせて仕上げる
2026年度は「7題から自由に5題」ではない
2026年度の数学冊子は、志望学科によって解答する大問が指定されています。A方式Ⅱでは、同じ生命科学部でも、応用植物科学科と環境応用化学科で対象が異なります。練習段階から、志望学科の指定題だけを使って90分で解くようにしましょう。
| 2026年度の試験・学科 | 指定題と、公式出題意図から確認できる内容 |
|---|---|
| A方式Ⅰ・生命機能 | Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ。確率・期待値、三角関数、平面・空間ベクトル、漸化式、根号や複素数を含む方程式・不等式、多項式と数学Ⅱの微積分など |
| A方式Ⅱ・応用植物科学 | Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ。指数・対数、確率、軌跡・ベクトル、数列と高次方程式、絶対値を含む関数、接線と面積など |
| A方式Ⅱ・環境応用化学 | Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅵ・Ⅶ。最初の3題に加え、対数・三角関数を含む微分、極限、グラフ、置換積分・部分積分など数学Ⅲの内容 |
| T日程・3学科共通、数学② | Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ。場合の数・確率、三角比・三角関数、数列と最大・最小、対数不等式、多項式と数学Ⅱの微積分など |
数学はマーク式ですが、答えに至る計算や場合分けの正確さが必要です。記述式の途中式による部分点を前提にせず、最後の値や符号を合わせる練習をします。2027年度の題数・指定は当日の問題冊子を優先してください。2026年度の一覧は、次年度も同じ題材が出るという予告ではありません。
出典:大学公式の2026年度出題意図、大学が案内する教学社の過去問・解答。以下の科目分析も、この2資料を基にしています。
数学Ⅲを使わない学科でも、面積・場合分け・誘導の再現を練習する
生命機能・応用植物科学のA方式と3学科のT日程では、数学Ⅱまでの微積分が重要です。関数の符号、接線の位置、積分区間を図と式で確かめます。「計算はできるが、どの区間を積分するか決められない」という失点を、微積の公式暗記で解消することはできません。
自作例として、f(x)=x³−3xとx軸で囲まれる部分の面積を考えます。x軸との交点はx=−√3、0、√3です。f′(x)=3x²−3より増減を確かめると、x=−1で極大値2、x=1で極小値−2になります。−√3〜0ではf(x)が正、0〜√3では負です。
したがって面積は、−√3〜0のf(x)の定積分から、0〜√3のf(x)の定積分を引いて9/2です。−√3〜√3をそのまま積分すると、正負が打ち消し合って0になるので、面積の答えにはなりません。答案の値だけを直すのではなく、「交点→符号→区間→積分」の順序を再現できるようにしましょう。
確率では、何を等確率の標本として数えているかを最初に書きます。順序を区別する数え方と区別しない数え方を途中で混ぜると、分母と分子が対応しなくなります。条件付き確率は、条件を満たす場合の数が新しい分母になることを確認し、問題文の「少なくとも」「ちょうど」「〜であるとき」を読み分けます。
数列では、漸化式の変形に用いた新しい数列が、元の初項と対応しているかを確認します。ベクトルでは、図に基準点・位置ベクトル・内分点を書き込み、係数の和や内積の条件を整理します。正解した問題も、選択肢や解答を見ずに同じ解法を再現できるかを復習の基準にしてください。
環境応用化学科A方式では、数学Ⅲの微積分を加える
環境応用化学科のA方式では、多項式だけでなく、指数・対数・三角関数を含む微分積分まで準備します。積の微分、合成関数、置換積分・部分積分を「公式を当てはめる場面」から理解し、定義域や極限を落とさないようにします。数学Cの平面上の曲線と複素数平面も、2026年度の出題だけを見て省略してはいけません。
自作例として、x≧0でg(x)=x e^(−x)を考えます。eは自然対数の底です。積の微分からg′(x)=(1−x)e^(−x)。指数部分は常に正なので、0≦x<1で増加、x>1で減少し、最大値はx=1で1/eです。
0〜1の定積分は、部分積分で原始関数−(x+1)e^(−x)を得て、1−2/eとなります。積分結果は正で、区間の長さ1と最大値1/eの積より小さいので、符号と大きさの検算もできます。多項式の面積問題を解けることと、指数関数を含む積分まで対応できることを分けて確認しましょう。
90分演習では、完答に近づける題を見極める
数学Ⅲを使わない指定5題の練習例は、冒頭の確認3分、各題16分を目安に計80分、見直し7分で90分です。環境応用化学科A方式の例は、確認3分、最初の3題各15分、残る2題各18分、見直し6分で90分。いずれも練習用の配分で、難易度や自分の解く速さに応じて修正します。
大問の途中で止まったら、最初の小問までの計算を確認し、使っていない条件を探します。それでも進まなければ、残り時間と他の指定題を見て移ります。1問への固執で解ける題を白紙にすることを避け、最後は転記、正負、桁、設問が求める量を確認しましょう。
復習ノートは「単元名」だけでなく、止まった理由を残します。式を立てられなかった、場合分けが足りなかった、式は正しいが計算を誤った、時間を使いすぎた、という分類なら、翌週の演習に何を戻すか決めやすくなります。
英語対策:文法・文章構成・図表・読解を90分でつなぐ
2026年度A方式の英語はⅠ日程・Ⅱ日程とも6大問です。発音・アクセント、文法・語彙や会話・整序、段落や文のつながり、文章と図表、長文読解という異なる処理が必要です。過年度の「Ⅰ日程7題・Ⅱ日程5題」という情報を、2026年度の構成として使わないようにしましょう。
公式出題意図では、Ⅰ日程はeスポーツや熱波、Ⅱ日程は図形やクジラに関わる文章など、幅広い題材が扱われています。生命科学部の受験だから英文が生物の話題に限定されるわけではありません。T日程の英語も、公式出題意図には教育と技術、企業活動、労働と余暇、トマトの歴史など4つの読解が示されています。
語彙は単語の訳語だけでなく、本文中の意味、品詞、前置詞との組合せを確認します。文法・整序は主語と述語、修飾の範囲、接続関係から骨格を作り、会話は直前・直後の発話が何を求めているかを読みます。段落への文の挿入や削除では、代名詞の指示先、対比、例示、言い換えを根拠にしてください。
文章と図表を合わせる問題では、横軸・縦軸、単位、対象集団、比較条件を先に確認します。「割合が高い」と「人数が多い」は同じではなく、ある条件での結果と全条件での一般化も区別が必要です。選択肢の英文が自然でも、図表に示されていない結論なら根拠になりません。
自作英文で読み方を確かめます。The treated seeds germinated earlier under the tested conditions. The experiment did not examine later plant growth. この文章が述べているのは、試験条件下で処理した種子の発芽が早かったという結果です。発芽した種子の総割合が高かった、すべての植物で同じ処理が有効だ、後の生長も改善した、という結論までは述べていません。earlier、under the tested conditions、did not examineを落とさずに読みます。
復習では、正解の記号だけで終わらせず、本文の根拠と選択肢の言い換えを対応させます。間違えた選択肢は、主語、範囲、時期、因果、程度のどこを変えていたのかを一言で記録すると、次の読解に生かせます。全文の和訳を作る作業と、設問の根拠を探す作業は目的が異なります。
A方式の90分配分例は、全体確認3分、発音・文法等8分、文章構成14分、文章と図表12分、長文2題各23分、見直し7分です。T日程の4読解を練習する場合は、全体確認3分、各題20分、見直し7分。先に自分の所要時間を測り、精度を保てる配分へ調整しましょう。
生物対策:知識を、実験の読み取りと論述・描図へ変える
2026年度は両日とも4大問・75分
2026年度の生物は、A方式Ⅰ・Ⅱとも4大問です。用語や選択問題だけでなく、計算、描図、字数・行数指定の論述が含まれています。実際の問題には指定語句を使う条件や、数十字から100字以内の説明などがあり、知識を思い出すだけでは答案が完成しません。
| 2026年度の日程 | 公式出題意図・問題から確認した内容 |
|---|---|
| A方式Ⅰ・生命機能を含む日程 | 呼吸・ATP合成と膜輸送、初期発生と体軸・誘導、内分泌・神経、個体群調査・分子進化・遺伝子の変異頻度など。説明・計算・描図を含みます |
| A方式Ⅱ・環境応用化学/応用植物科学を含む日程 | 脳・神経・内分泌、進化・分類・種分化、日長や低温と花芽形成、遺伝子と実験結果、生態系・多様性など。植物以外の内容も広く扱われます |
応用植物科学科の受験でも、植物分野だけに絞ることはできません。生命機能学科でも分子・細胞分野だけでは足りません。出題された分野を重点的に復習しつつ、教科書の生物基礎・生物全体のつながりを保ちましょう。
実験問題は、操作した条件・測った量・比較対象を分ける
生物の実験問題では、見慣れない遺伝子名や処理名があっても、まず何を変え、何を測り、どの群と比較しているかを整理します。処理群だけを見て説明せず、対照群と同じ条件、違う条件を表や図へ書き込んでください。
例えばATP合成と呼吸の関係では、酸素消費、電子伝達、膜を挟んだ濃度差、ATP合成を同じ現象として扱わないことが重要です。どの過程を変えた実験かを読み、結果が直接示すことと、教科書の仕組みを使って説明することを分けます。
自作の植物実験例を考えます。同じ種類・発育段階の植物を使い、温度など他の条件を揃えて、一定期間処理したとします。結果は説明練習のための仮定で、実在する植物の実験結果ではありません。
| 仮定した処理群 | 花芽形成の観察結果 |
|---|---|
| 明期8時間・暗期16時間 | 花芽形成が見られた |
| 明期16時間・暗期8時間 | 花芽形成が見られなかった |
| 明期8時間・暗期16時間、その暗期の中央に5分間の光を当てる | 花芽形成が見られなかった |
この結果は、この植物の反応が短日性に整合し、暗期中の光によって花芽形成が変わることを示します。「日中の光を受ける時間が短ければ、夜の条件に関係なく開花する」という説明では3群目を説明できません。連続した暗期が条件の一つとなる可能性を考え、比較した群を根拠として示します。
ただし、この3条件だけで、花芽形成に必要な暗期の正確な閾値を13時間などと決めることはできません。特定の遺伝子の作用まで断定することもできません。閾値を調べるなら暗期の長さを段階的に変える、遺伝子の働きを調べるなら欠失や発現量を変える、といった追加の実験が必要です。問題文にない仕組みを知識から補いすぎないことも、考察の精度に関わります。
計算は、何を数えているかと仮定を確認する
遺伝子頻度と個体の割合は異なります。自作例として、二倍体の50個体にAAが20個体、Aaが20個体、aaが10個体あるとします。この遺伝子座の対立遺伝子は合計100個です。Aは20×2+20=60個で頻度0.6、aは20+10×2=40個で頻度0.4となります。
観察されたaa個体の割合は10/50=0.2です。aの頻度0.4から自動的に0.4²=0.16へ置き換えてはいけません。ハーディー・ワインベルグの法則に基づく遺伝子型頻度を用いるには、集団が十分大きい、無作為に交配する、選択・突然変異・移出入などの影響を考えないといった条件と、平衡についての扱いを確認します。観察値とモデル上の期待値を混ぜないようにしましょう。
標識再捕獲の自作例では、200個体に標識を付けて放し、後日150個体を捕獲したうち30個体が標識個体だったとします。基本的な推定では、集団に占める標識個体の割合200/Nを再捕獲標本の30/150と対応させ、N=1,000個体と推定します。
これは正確な総個体数を直接数えた結果ではありません。標識が失われない、標識が捕獲されやすさや生存に影響しない、十分に混ざる、調査期間中の出生・死亡・移出入が無視できる、といった仮定に依存します。式を覚えるだけでなく、仮定が崩れたときに推定がどうずれるかも問題文に沿って考えましょう。
論述は「結論+根拠+仕組み」、描図は指示との対応を確認
論述練習では、まず設問が原因、違い、結果、実験の目的のどれを求めているかを確認します。根拠になる比較や数値を選び、必要な仕組みだけを加えて文章にします。知っている単語を多く書くより、「何がどう変わり、なぜその結果になるか」をつなぐことが重要です。
字数指定がある場合は、長く書いてから削るだけでなく、必須の内容を短い文に組み立てる練習をします。指定語句、句読点・英数字の字数の数え方、何行以内かという条件は設問ごとに確認してください。非公表の採点基準を推測して「この語だけで満点」とは考えず、大学の出題意図と公表解答で説明の方向を確かめます。
描図では、向き、位置関係、軸、ラベル、描く範囲を確認します。資料集の図を細かく模写する練習だけでなく、問題が求める関係を、指定された図へ再現する練習が必要です。矢印が何を示すのか、比較する前後で向きが変わるのかも説明できるようにします。
75分の演習例は、全体確認3分、大問4題を各15分、計算・論述・描図・転記の見直し12分です。時間が足りない場合は、知識問題に迷う、実験を読む順序が定まらない、論述の構成に時間がかかる、計算をやり直す、と原因を分けて練習します。「生物は時間を気にしなくてよい」と決めつけず、指定を守った答案を時間内に完成させましょう。
化学対策:用語を反応式・構造・物質量へつなげる
2026年度の化学は両日とも4大問・75分です。知識問題だけでなく、計算、短い説明、構造や反応への理解が必要です。A方式Ⅰでは結合と沸点、アンモニアソーダ法やカルシウム、金属イオンの分離、メタンの燃焼・改質など、Ⅱではアルカリ土類、状態や相図、電気分解、脂肪族化合物などが扱われています。これは次年度の出題分野を限定する一覧ではありません。
理論化学は、物質量の基準を言葉で説明する習慣を付けます。溶液の質量と溶媒の質量、溶質の物質量と溶けた粒子の物質量を区別してください。気体は温度・圧力・体積の条件を揃え、酸化還元や電気分解は電子の授受の係数を反応式から確認します。
自作例として、グルコース1.80gを水0.200kgに溶かし、グルコースのモル質量を180g/mol、水のモル沸点上昇を0.512K・kg/molとします。グルコースを不揮発性・非電解質として、希薄溶液の理想的な近似で考えます。
物質量は1.80/180=0.0100mol、質量モル濃度は0.0100/0.200=0.0500mol/kg。沸点上昇は0.512×0.0500=0.0256Kです。分母に使うのは溶媒である水の質量で、グルコースを加えた溶液全体の質量ではありません。
同じ水の量へ0.0100molの塩化ナトリウムを溶かし、理想的に完全電離して2種類のイオンに分かれると仮定すれば、粒子の物質量は0.0200mol、沸点上昇は0.0512Kとなります。この2倍という計算は、示した理想的な仮定の下での比較です。すべての実際の電解質溶液にそのまま当てはまると一般化しないでください。
無機化学は、色や沈殿の名前を覚えるだけでなく、加えた試薬、溶液の条件、反応式から説明します。有機化学は、分子式と官能基、反応する部分、得られる構造を結び付けます。構造式では炭素数、結合の数、置換位置、設問が指定する表記を見直します。
75分の練習例は、全体確認3分、4題各16分、見直し8分です。計算が長い問題は、最初に求める量と単位を書き、途中で桁や量の対応を確認します。部分点の配分は公表されていないため、途中式を書いたことだけで得点を見込まず、設問が求める答えを完成させましょう。
物理対策:2027年度は範囲限定なし。図と保存則から考える
物理を選ぶ受験生は、力学・電磁気・波動に加え、熱・原子まで含めた基礎を準備します。2026年度の物理は両日とも4大問・75分で、解答を記入する形式です。Ⅰ日程では摩擦や力のモーメント、誘電体とコンデンサー、圧力・浮力・気体、波、Ⅱ日程ではばねや回転を含む運動、電場と電荷、気体と熱機関、光の干渉などが扱われました。
力学では、どの物体に働くどの力かを図にし、運動方程式、エネルギー保存、運動量保存のどれを使えるか考えます。電磁気は電位差・電流・電荷を混ぜず、回路の接続や電池の有無など条件の変化を確認します。波動は、位相、経路差、干渉の条件を図と式で対応させます。
熱は、同じ温度変化でも過程によって仕事と熱が変わることを理解しましょう。自作例として、単原子分子理想気体n molが、圧力p₀、体積V₀、温度T₀から温度2T₀へ変化するとします。p₀V₀=nRT₀です。物質量は一定、気体が外へした仕事Wを正、内部エネルギーの変化をΔU、気体が受け取った熱をQとし、Q=ΔU+Wを使います。
定積変化では体積がV₀のままなので仕事は0、ΔU=(3/2)nRT₀=(3/2)p₀V₀、Qも(3/2)p₀V₀です。準静的な定圧変化では体積が2V₀になり、W=p₀V₀、ΔUは同じ(3/2)p₀V₀、Qは(5/2)p₀V₀となります。
温度変化が同じなので内部エネルギーの変化は同じですが、仕事が異なるため必要な熱は異なります。過程を読まずに温度の数字だけを公式へ入れないようにしましょう。単原子分子理想気体という条件も必要で、別の気体へ係数をそのまま移してはいけません。
75分の練習例は、全体確認3分、4題各16分、見直し8分です。最後は単位、正負、極限や特別な場合での振る舞いを確認します。問題の設定を変えたときに式のどこが変わるかを説明できれば、公式の表面的な暗記から一段進めます。
秋から本番まで、誤答の原因を次の演習へ戻す
2026年10月時点で受験を準備する場合の例です。すでに仕上がっている科目は実戦演習へ進み、未習範囲や基礎の穴がある科目は学校・教材の進度と合わせて補います。一律の学習時間や問題集の冊数を合格条件にはしません。
| 時期 | 進め方と確認する成果 |
|---|---|
| 10月 | 志望学科・方式・数学範囲・理科選択を確定。英語外部資格の種類と有効期間を確認。時間を測る過去問で、知識・計算・読み取り・記述・時間配分のどこに穴があるか把握 |
| 11月 | 公開された最終要項と変更・訂正を照合。数学は指定題、英語は根拠の対応、理科は実験・反応・図と計算を練習。誤答を単元演習へ戻し、後日に解答を見ず再演習 |
| 12月 | 独自試験と共通テストの形式を分けて演習。B・Cの必要科目を確認し、第1解答科目と換算表を作る。証明書・学校書類・出願手続の準備を進める |
| 1月 | B・Cは共通テスト前の出願締切に注意。共通テスト後は大学換算の自己採点を確認し、A・Tの誤答原因へ戻る。新しい教材を増やすより、既存の弱点と時間配分を仕上げる |
| 2月 | 学科ごとの受験日、受験票、会場、数学の解答指定を確認。試験後は次の日程に必要な復習を選び、発表日と入学手続締切を別々に管理 |
過去問の復習は、採点→原因の分類→必要な単元へ戻る→数日後の再演習、という一連の作業にします。例えば生物の論述で失点したなら、用語を知らなかったのか、実験の比較を読み違えたのか、字数内にまとめられなかったのかを分けます。数学で時間が足りない場合も、公式を知らないのか、場合分けや計算が遅いのかで戻る練習は変わります。
教材は、教科書・基本例題で説明できない点を埋め、標準問題を自力で再現し、過去問で形式と時間を確かめる順で使います。解説を読んで分かった状態と、条件が変わった問題を自力で解ける状態を区別してください。特定の参考書を一冊終えれば合格できる、という使い方にはしません。
保護者が確認しやすいのは、偏差値の数字だけでなく、出願方式と必要科目が対応しているか、資格の証明書が間に合うか、期限を一覧にしているか、復習した問題を自力で説明できるかです。受験生本人の志望理由と、実際に履修・研究する内容の両方を確認すると、受験条件だけで進路を決めることを避けられます。
よくある確認事項
生命科学部は、数学Ⅲを使わずに全学科を受けられる?
2027年度のT日程・英語外部試験利用は、3学科とも数学Ⅲを含みません。A方式では生命機能・応用植物科学は含みませんが、環境応用化学は数学Ⅲが必要です。共通テストの数学も、大学独自数学とは試験・指定科目の意味が異なるため、それぞれ確認してください。
環境応用化学科は、化学以外の理科でも受けられる?
A方式は物理・化学・生物から1科目選択で、環境応用化学科も同じです。ただし、入試で選べることと、進学後に必要な化学の学習は別です。学習状況や他大学の条件と合わせて選びます。
応用植物科学科の生物は、植物だけ対策すればよい?
2026年度Ⅱ日程の生物には、神経・内分泌、進化・分類、生態系なども含まれています。植物分野に絞らず、生物基礎・生物全体を学び、実験の読み取り・計算・論述・描図まで練習してください。
共通テストB方式は、理科2科目が必要?
2027年度生命科学部のB方式は、物理・化学・生物から1科目を200点に換算します。理科を2科目受けても、判定には指定科目の第1解答科目を使います。情報Ⅰで置き換えることはできません。
英検2級があれば、T日程の英語を受けなくてよい?
英語外部試験利用への出願条件と、T日程の受験科目は別です。英語外部試験利用だけなら独自数学を受験しますが、T日程にも出願する場合は独自英語も受験します。外部資格をT日程の英語得点に加算する制度でもありません。
前年の合格最低点を超えれば、次年度も合格できる?
前年実績は次年度の保証ではありません。独自試験の標準化後最低点と過去問の素点も区別が必要です。前年結果は参考にしながら、失点の原因と安定して解ける範囲を確認します。
英数理の学習計画を、志望学科と受験方式へ合わせる
生命機能・応用植物科学のA方式なら、数学Ⅱまでの微積分や数列・ベクトル・確率と、英語・選択理科をつなぐ準備が必要です。環境応用化学のA方式なら数学Ⅲと数学Cの追加範囲を含めます。T日程や英語外部試験利用では、理科の独自試験がない分、数学・英語の得点の安定を別に確かめましょう。
共通テストB・Cは、必要科目と換算を確認したうえで形式別の練習を進めます。C方式を使う場合は、国語・地歴公民・情報Ⅰも含め、学校などでの準備を受験計画へ組み込みます。
Edurouteでは、英語・数学・理科について、志望学科の範囲と現在の失点原因から学習の順序を整理します。法政生命科学部を含む受験計画は、MARCH・東京理科大学対策で確認できます。理工系との比較には法政大学・理工学部の一般選抜対策、植物・生命分野の比較には明治大学・農学部の一般選抜対策、受験校全体の整理にはMARCH理系の比較記事も役立ちます。
主な公式資料と更新方針
制度は生命科学部の入試制度と2027年度入試ガイド、例外・併願・標準化は一般選抜FAQで照合しています。物理とTOEFLは2027年度変更告知、資格基準は英語外部試験利用入試で確認しました。
問題分析は2026年度出題意図と教学社の大学別過去問・解答、結果は2026年度一般選抜結果に基づきます。ここに掲載した計算例・英文・実験例は編集部の自作で、大学の問題・図・答案を転載したものではありません。
2027年度の最終要項が公開されたら、学科別科目・範囲、外部英語の提出条件、出願締切、共通テストの成績請求、併願制限、変更・訂正を再確認します。年度の異なる過去問や一般記事を、出願条件の根拠として置き換えないようにしてください。
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