大学受験

理系の私立大学受験は何から始める?科目・過去問・勉強計画の進め方

理系の私立大学受験で何から始めればよいか迷う高校生向けに、志望校確認、受験科目、現状分析、基礎固め、過去問、週間計画まで順番に解説します。

公開日 読了目安 約7分執筆:Eduroute編集部
理系の私立大学受験で志望校確認から過去問・学習計画までの進め方を整理した図解

理系の私立大学を受験したいと思っても、「まず参考書を買うべきか」「過去問はいつ始めるのか」「数学・理科・英語のどれを優先するのか」と迷うことがあります。

その前に確認したいのが、自分が一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜のどれを中心に受験するのかです。大学によっては、これ以外にも外国人留学生選抜、帰国生選抜などの制度があります。

受験勉強では、勉強時間を増やす前に、志望校で必要な科目と現在の実力との差を確認することが重要です。

大学・学部・選抜区分によって、必要な受験科目、評定、出願書類、面接、小論文、配点、出題形式は異なります。最初に確認すべきことを飛ばして勉強を始めると、必要性の低い準備へ時間を使ってしまうことがあります。

この記事では、理系の私立大学受験を始めるときの順番を、具体例とともに整理します。

私立大学受験で最初にやることは「参考書選び」ではない

最初に確認したいのは、志望校・学部と入学者選抜の区分です。

大学入試は一般選抜だけではない

大きく分けると、大学入試には次のような選抜があります。

選抜区分主な確認事項
一般選抜独自試験・共通テスト、科目、配点、試験日程
学校推薦型選抜推薦条件、評定、校内選考、面接・小論文等
総合型選抜出願資格、活動・志望理由、書類、面接・口頭試問・小論文等

大学ごとに名称や具体的な方式は異なります。そのため、大学公式サイトで「入試制度」「入学者選抜一覧」などを確認し、そのうえで自分が使う選抜の準備へ進みます。

Edurouteには指定校推薦を目指す高校生向けの記事もあります。一般選抜だけでなく推薦を検討している場合は、あわせて確認してください。

大学の公式情報で、

  • 受験科目
  • 配点
  • 出題範囲
  • 選抜区分・具体的な方式
  • 必要な資格・条件
  • 試験日程

を確認します。

これらは年度によって変わる可能性があります。必ず志望大学の最新の募集要項・入試情報を確認してください。

受験勉強を始める6つの順番

1. 志望校・学部と選抜区分を仮決めする

志望校が完全に決まっていなくても構いません。

まず「このあたりを目指したい」という候補を数校出し、必要科目の共通部分を確認します。

志望校がまったくない状態で全科目を同じ強さで勉強すると、優先順位を決めにくくなります。

2. 必要科目と配点を確認する

同じ理系でも、数学・英語・物理・化学などの組み合わせは大学や方式によって異なります。

配点も確認し、「どの科目を何点分使う受験なのか」を把握します。

3. 現在地を科目ごとに確認する

次に、模試、学校のテスト、基本問題を使って現在地を確認します。

「数学が苦手」のように大きく捉えるのではなく、

  • 数IAの二次関数
  • 数IIBの数列
  • 英語の単語
  • 英語長文
  • 物理の力学
  • 化学の理論分野

のように分けます。

4. 基礎が抜けている分野を優先して戻る

受験問題を解いて全く手が出ない分野は、過去問を繰り返すより基礎へ戻ります。

例えば数学なら、公式を知っているかだけでなく、典型問題を自力で最後まで解けるか確認します。

5. 早い段階で過去問を一度見る

過去問は「仕上がってから初めて見るもの」とは限りません。

最初から高得点を狙う必要はありませんが、志望校の問題を一度見て、

  • 問題量
  • 難易度
  • 出題形式
  • 頻出分野
  • 時間の厳しさ

を知っておくと、普段の勉強の方向を決めやすくなります。

6. 1週間単位で勉強を回す

年間計画だけを立てても、毎日何をするかまで落とし込めないと続きません。

例えば、

  • 数学:基礎問題を週4日
  • 英語:単語は毎日、長文は週3回
  • 物理:力学の基本問題を週3日
  • 週末:1週間の間違い直し

のように、1週間単位で実行内容を決めます。

「何から始めるか」を決める受験勉強の流れ

理系私立大学受験で志望校確認から過去問・週間計画まで進める順番

この順番を一度作ると、「今日は何となく数学をやる」ではなく、志望校との差を埋めるために何をするかを決めやすくなります。

科目ごとの優先順位はどう決める?

優先順位は、単純に「一番苦手な科目」だけで決めません。

次の3点を合わせて見ます。

  1. 志望校での重要度
  2. 現在の実力
  3. 伸ばすために必要な時間

例えば、配点が大きく基礎が抜けている科目は、早めに時間を取る必要があります。

一方、短期間で改善しやすい弱点があるなら、先に修正して得点源へ近づける方法もあります。

具体例:数学・英語・物理の3科目を使う場合

仮に、数学・英語・物理を使う理系受験生を考えます。

現在の状態が、

  • 数学:基本問題なら解けるが、数列と微積で止まる
  • 英語:単語は進んでいるが、長文で時間切れになる
  • 物理:力学の運動方程式から不安がある

だとします。

この場合、3科目を同じ時間だけ勉強するのが最適とは限りません。

数学

基礎がある程度できているため、弱点の数列・微積を単元ごとに整理し、基本問題から標準問題へ進みます。

英語

単語学習を維持しながら、長文を解いたあとに「語彙で止まったのか、構文で止まったのか、速度なのか」を分類します。

物理

運動方程式の段階から不安があるため、難しい入試問題へ進むより、力の図と基本問題を先に固めます。

このように、科目名だけでなく「どの段階で止まっているか」を見て時間配分を決めます。

例えば最初の数週間は、

科目主な目的週の重点
数学弱点単元の補強数列・微積の基本問題
英語長文処理の改善単語維持+短め長文
物理力学の再構築力の図+運動方程式

のようにします。

数週間後にもう一度確認し、伸びた科目の時間を減らして別の弱点へ移します。

過去問は「点数を見る」だけではもったいない

過去問を解いたら、点数だけで終わらせず、失点を分類します。

  • 知識不足
  • 計算ミス
  • 解法を思いつかなかった
  • 時間不足
  • 問題文の読み違い

原因ごとに対策が違います。

知識不足なら基礎へ戻り、時間不足なら解く順番や処理速度を見直します。

参考書を増やしすぎない

不安になると、新しい参考書を次々に買いたくなることがあります。

しかし、一冊の基本問題集で間違いが多く残っている状態なら、別の教材へ移るより、まずその教材で「解けない理由」を潰す方がよい場合があります。

教材を選ぶときは、

  • 今のレベルに合っているか
  • 何を身につける教材か
  • いつ終える予定か

を決めます。

受験計画は定期的に修正する

最初に立てた計画が最後まで正しいとは限りません。

模試や過去問を解くと、新しい弱点が見つかります。

そのため、

  1. 計画
  2. 実行
  3. 結果確認
  4. 修正

を繰り返します。

勉強時間が予定より少なかったときも、単に「もっと頑張る」で終わらせず、計画量が多すぎなかったか確認します。

一人で受験計画を立てにくい場合

次のような場合は、学校や個別指導などで学習計画を一緒に整理すると進めやすくなります。

  • 志望校に対して今のレベルがどの程度か分からない
  • 数学・理科・英語の優先順位を決められない
  • 過去問を解いたあと何を復習すればよいか分からない
  • 学校の授業と受験勉強を両立したい
  • 自分で計画を立てても毎週崩れてしまう

Edurouteでは、理系科目と英語を中心に大学受験へ向けた理系大学受験コースを用意しています。また、MARCH・東京理科大学などを目標にしている場合は、MARCH・理科大対策コースも確認できます。

理系の私立大学受験は「志望校との差」を小さく分ける

私立大学受験を始めるときは、いきなり長時間勉強することより、

  • 志望校・方式を確認する
  • 必要科目と配点を確認する
  • 現在地を単元ごとに分ける
  • 基礎が抜けている場所へ戻る
  • 過去問で必要な力を確認する
  • 1週間単位で実行する

という順番を作ることが重要です。

「受験勉強を何から始めればよいか分からない」という状態なら、まずは志望校候補を一つ決め、公式サイトで必要科目を確認するところから始めてみてください。

参考資料

この記事では、大学入試制度や志望校情報の確認先として、以下を参照しています。

大学・学部・方式によって入試科目や配点は異なります。出願時は必ず各大学の最新募集要項で最終確認してください。

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