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工学院大学・先進工学部の一般選抜対策|数学Ⅲ・理科選択と5学科の併願

工学院大学先進工学部の2027年度公開ガイドで、5学科の数学Ⅲ・理科指定、S・A・B・M、英語外部、共テ600点を整理。大学院接続型と航空専攻の追加条件、2026公式過去問・結果、数学・物理・化学・生物・英語の自作例、日程・費用を解説します。最終募集要項は公開後の確認が必要です。

公開日 読了目安 約44分執筆:Eduroute編集部
工学院大学先進工学部の5学科を、S・A日程の数学Ⅲ選択と理科指定で分け、B・M日程の違いを示した図

先進工学部は、学科と日程を決めてから数学・理科を選ぶ

工学院大学先進工学部には、生命化学科・応用化学科・環境化学科・応用物理学科・機械理工学科の5学科があります。S日程・A日程では、生命・応用化学・環境化学の3学科は数学Ⅲあり/なしを出願時に選択でき、理科も物理・化学・生物から選べます。一方、応用物理学科と機械理工学科の機械理工学専攻は数学Ⅲと物理が必須です。

この指定は、全日程で同じではありません。B日程では応用物理・機械理工学専攻も化学を使えます。M日程では5学科とも数学Ⅲなしの数学が必須で、英語・物理・化学から1科目を選択します。「先進工学部は物理必須」「工学院は数学Ⅲなしで受けられる」という大学・学部単位の説明だけでは、必要科目を判断できません。

もう一つ見落としやすいのが数学Cです。独自試験の数学Ⅲを含まない範囲にも、ベクトルに加えて「平面上の曲線と複素数平面」が入ります。数学Ⅲを外せても、複素数平面まで外してよいわけではありません。

機械理工学科には航空理工学専攻もあり、英語資格、面接等、入学手続に関わる追加条件があります。また、先進工学部大学院接続型コースは、5学科とは別の第6学科ではありません。この二つも含め、出願先を正式名称で確認しましょう。

確認日は2026年10月11日。制度の説明は、公開済みの2027年度入試ガイドと2027年度方式別公式案内に基づきます。公式の募集要項掲載ページでは、一般選抜の最終募集要項は10月中旬公開予定と案内されています。本記事は公開ガイド段階の整理であり、最終要項・訂正・追加案内が出たら、出願資格、科目、書類、受付時刻、納入・郵送期限を改めて確認してください。2026年度の募集要項を2027年度の確定条件として扱いません。

結果は2026年度公式資料、問題分析は原本で確認した2026年度公式過去問と大学の一般選抜向け解説を用います。以下の得点計算・学習問題・英文・出願例はEduroute編集部の説明用自作例です。大学の問題の転載、出題予想、実際の合格答案・指導実績ではありません。

対象は一般選抜と大学入学共通テスト利用です。総合型・学校推薦型選抜の条件を混ぜずに読み進めてください。

5学科の学びとキャンパスは、名称だけで判断しない

先進工学部は、自然科学の基礎を実験・設計・研究に結び付ける学部です。化学系の3学科も、研究対象と応用の方向が異なります。生命現象を分子として理解したいのか、新しい物質を合成したいのか、環境や生活を支える化学技術を開発したいのかを、研究室とカリキュラムで比べます。

学科学びを比較する軸現行公式案内のキャンパス
生命化学科生命現象の分子レベルの理解と、創薬・医療・生物資源への応用1・2・4年次は八王子、3年次は新宿
応用化学科物質の合成・製造、化学を使うものづくり1・2・4年次は八王子、3年次は新宿
環境化学科環境保全、自然と生活を支える化学技術1・2年次は八王子、3年次は新宿。4年次は研究室によって異なる
応用物理学科数学を使った物理の理解と、物理・工学を融合する研究開発1・2年次は八王子、3年次は新宿。4年次は研究室によって異なる
機械理工学科数学・物理を土台にした機械系の工学、実践的課題解決と技術英語1・2年次は八王子、3年次は新宿。4年次は研究室によって異なる

キャンパス表は各学科の現行案内に基づくもので、2027年度の全授業の開講場所を保証するものではありません。航空理工学専攻の訓練・履修は専攻の案内も確認します。先進工学部を一律に「4年間八王子」と説明するのは不正確です。保護者と住居を検討するときは、3年次の移動と4年次の研究室を含めて考えましょう。

生命化学科を薬学部と読み替えたり、機械理工学科と工学部の機械工学科を同じ学科として扱ったりしないことも大切です。入試科目が似ていても、教育課程・研究室・卒業後に目指す分野は別に確認します。

生物で受験できる化学系学科でも、大学では化学・数学・実験が必要になります。入試で得意科目を使うことと、入学後の基礎科目を学ぶことを両立させる視点を持ってください。

学びと通学先は先進工学部の公式案内および各学科の案内に基づきます。

大学院接続型コースは、入学後に学科へ配属される選択肢

先進工学部大学院接続型コースは、学部4年間と修士課程2年間を見据えて学ぶ教育プログラムです。入学時から生命化学科などに所属する一般の学科指定の出願と異なり、入学後に分野を横断して学び、2年次に学科へ配属されます。主となる分野に加え、他学科の分野も学ぶ構成が案内されています。

「学科がまだ決まらないから」という理由だけで選ぶより、研究・開発に向けて大学院進学まで考えたいか、複数の分野を組み合わせたいかを確認します。公式案内では学部4年次に学士での卒業・就職を選ぶことも可能とされています。6年間の在籍が無条件に義務付けられる制度と解釈しないでください。一般の学科で入学した学生にも、大学院へ進む道はあります。

2027年度公開案内では、大学院接続型コースの募集はS・A・英語外部試験利用・共通テスト前期/後期にあります。B・Mには募集がありません。S・A・英語外部の独自試験では、化学系3学科と同じく数学Ⅲあり/なし、物理・化学・生物の選択ができます。

ただし、受験時に数学Ⅲなし・生物を選べることを、配属後に物理や微積分を学ばなくてよいという意味にはできません。学修モデル、希望学科への配属条件、大学院進学・学費の条件は大学院接続型コースの公式案内と最終要項で確認します。

S・A・英語外部・B・Mは、判定に使う科目が違う

以下は化学系3学科、応用物理学科、機械理工学専攻の整理です。航空理工学専攻の資格・面接等は後の専用節で説明します。大学院接続型コースは、募集がある日程だけ対象です。

日程・方式判定に使う科目満点大学院接続型
S日程・A日程独自数学+英語+指定理科各100点、計300点対象
英語外部試験利用日程指定英語資格を提出し、独自数学+指定理科各100点、計200点対象
B日程・本学試験型独自数学+英語+指定理科各100点、計300点募集なし
B日程・共通テストプラス型独自数学+指定理科+共テ英語各100点、計300点募集なし
M日程独自数学+英語・物理・化学のいずれか各100点、計200点募集なし

英語外部試験利用日程は、基準を満たす資格を出願要件とし、当日の英語試験を免除するものです。外部スコアを100点に換算して加える方式とは異なります。Bの共通テストプラス型は、共通テスト英語の実得点を換算して使います。両者を「英語を受けない方式」とだけまとめると、資格と得点の役割を見失います。

S・A・英語外部の試験時間は、数学90分、英語70分、理科80分。S・Aは数学10:00〜11:30、英語12:40〜13:50、理科14:30〜15:50です。英語外部だけで出願する場合、必要な独自試験は数学・理科になります。

B・Mでは順序が変わり、英語10:00〜11:10、数学12:30〜14:00、理科14:40〜16:00です。Mで数学・理科を選ぶ人と数学・英語を選ぶ人では、受ける時限が異なります。出願区分と受験票を見て当日の必要科目を確認してください。

数学Ⅲと理科指定は、S・AとB・Mを分けて読む

数学の出題範囲は、ⅢありならⅠ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C、ⅢなしならⅠ・Ⅱ・A・B・Cです。数学Bは数列、数学Cはベクトル、平面上の曲線と複素数平面。数学Ⅰ・Ⅱ・AおよびⅢありの数学Ⅲは全範囲が案内されています。理科は各科目の基礎科目を含む全範囲です。

出願先S・A・英語外部の数学/理科Bの数学/理科Mの科目
生命化学科Ⅲあり・なし選択/物理・化学・生物から1Ⅲあり・なし選択/物理・化学・生物から1Ⅲなし数学+英語・物理・化学から1
応用化学科Ⅲあり・なし選択/物理・化学・生物から1Ⅲあり・なし選択/物理・化学・生物から1Ⅲなし数学+英語・物理・化学から1
環境化学科Ⅲあり・なし選択/物理・化学・生物から1Ⅲあり・なし選択/物理・化学・生物から1Ⅲなし数学+英語・物理・化学から1
応用物理学科Ⅲあり必須/物理のみⅢあり必須/物理・化学から1Ⅲなし数学+英語・物理・化学から1
機械理工学専攻Ⅲあり必須/物理のみⅢあり必須/物理・化学から1Ⅲなし数学+英語・物理・化学から1
大学院接続型コースⅢあり・なし選択/物理・化学・生物から1募集なし募集なし

数学の範囲と理科は出願時に届け出ます。試験中に都合のよい方へ切り替える制度として準備しないでください。S・Aの2026年度数学原本では、受験票の科目によって解答すべき大問が指定されていました。2027年度も受験票と問題冊子の指示に従います。

化学・生物でS・Aを受ける場合、応用物理や機械理工学専攻は同日の併願先に入りません。Bなら化学で両学科を受けられますが、数学Ⅲが必要です。Mは数学・英語という組合せも可能ですが、生物は使えません。生物中心の受験生がMまで見据えるなら、独自英語か別の理科の準備を前もって計画します。

独自試験の先進工学部では、国語で理科を置き換える方式はありません。共通テスト4教科型の国語・情報Ⅰ、共通テスト後期の選択教科は別の制度です。

先進工学部の学科群別にS・A、B、Mの数学と理科の違いを比較し、数学Cと出願時選択を示した図

S・Aの複数学科出願は、同じ試験科目で成立する組合せを選ぶ

S日程では同日に4学科まで、A日程では2月5〜8日の各日4学科まで、最大16出願が案内されています。複数学科で判定を受ける制度と、B・Mで第2志望を届け出る制度は、合格の扱いが異なります。

併願を組むときは、まず学びたい分野を絞り、次に数学・理科の条件が一致するかを確認します。数学Ⅲあり・物理なら、先進工学部内の5学科と大学院接続型の科目条件を満たす方向で検討できます。ただし全てに同日出願できるわけではなく、上限4学科と公式の併願表を確認する必要があります。

自作出願例:生物を軸に3学科と大学院接続型を比べる

生命化学を第一に考えつつ、物質合成や環境化学にも関心があり、数学Ⅲなし・生物で受験する人を想定します。Sの出願候補を生命化学・応用化学・環境化学・大学院接続型の4つにすると、数学・理科の条件は共通です。この候補に応用物理を追加しても、物理と数学Ⅲの指定を満たしていないため、出願数を増やすだけでは成立しません。

大学院接続型を加える理由は、入学後に分野を横断して研究を考えたいからです。「もう1枠余っているから」とだけ判断しないことが、合格後の選択に役立ちます。

Aを複数日受ける場合も、同じ学科への出願を繰り返すことと、別学科を追加することを分けて費用と準備時間を比較します。4日間全てを受けることが常に有利とは限りません。他大学の試験、移動、睡眠、答案の復習に使える時間を日付で並べてください。

会場も日によって異なります。Aの2月5・6日は全国の会場が案内されていますが、2月7・8日は新宿キャンパスです。地方会場で全4日受験できると想定して交通・宿泊を予約しないようにします。

英語外部試験利用は、資格を満たしても数学・理科で競う

英語外部試験利用日程はAと同じ2月5〜8日に実施され、数学・理科の問題も同じです。通常のAと併願する場合は、同日に選ぶ数学の範囲と理科を一致させます。Aの判定も受けるなら、その日の独自英語も受験する必要があります。

外部試験2027年度公開案内の基準
実用英語技能検定CSE 1750以上
TOEFLiBT 38以上、またはPBT 425以上
TOEIC L&R400以上
TOEIC L&R+S&W575以上
GTEC・4技能850以上。OFFICIAL SCOREのみ
TEAP・RLWS186以上
IELTS3.5以上
Cambridge English140以上

有効なのは2025年2月以降に実施された試験で、出願時にスコアの原本またはコピーの提出が必要です。英検の級の合否だけでなく、CSEスコアと受験日を確認します。TOEICの2方式やGTECのスコア種別も、同じ名称の試験を受けたからよいと判断せず、最終要項の証明方法に合わせてください。

基準を超えるほど外部スコアが数学・理科へ加点されるとは案内されていません。例えばCSE1750と、より高いCSEを持つ人が出願しても、ここで示した方式の判定は独自数学100点+理科100点です。資格取得後に数学・理科が不安定なら、追加の資格対策と独自試験対策の時間配分を見直します。

英語外部試験利用日程に航空理工学専攻の募集はありません。航空専攻の出願条件としての英語資格とは別制度です。大学院接続型は対象ですが、その募集人員を各学科へ均等に割り振って考えないようにしましょう。

Bの共テプラスとMの2科目型は、直前に別物として準備しない

B日程では、本学試験型と大学入学共通テストプラス型のどちらかを出願時に選び、両方には出願できません。本学試験型は独自英語を使い、プラス型は共通テスト英語を使います。独自数学・理科の条件は学科ごとに確認し、特に応用物理・機械理工学専攻の化学利用をS・Aと区別します。

共テプラスの英語は、リーディングを150点、リスニングを50点へ換算した200点を、さらに100点満点へ換算します。原得点をR・Lとすると、0.75R+0.25Lです。RとLを単純に足して2で割る計算ではありません。

自作得点例:共テ英語が高くても、合格の比較にはならない

R=84、L=64なら、英語は0.75×84+0.25×64=79点。独自数学68点、化学72点という仮の値を置くと、プラス型は219/300点です。独自英語が79点より安定して高いのか、共テ本番の得点を使う方がよいのかを検討する材料になります。

ただし両方式の合格ラインが同じと確認できたわけではありません。「79点を取れたからプラス型で確実」とは判断できません。自己採点の誤差、募集・出願状況、当日の数学・理科の再現性を含めて考えます。

M日程は、数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・C+英語/物理/化学の1科目で計200点です。数学Ⅲがないことは、数学Cがベクトルだけになることを意味しません。数学Cの曲線・複素数平面も準備します。数学の未習範囲を3月に初めて埋めるのではなく、S・Aの対策中からMとの共通範囲を整える方が効率的です。

B・Mの第2志望は、第1志望で合格ラインに届かない場合に第2志望のラインで判定される仕組みです。試験科目が合う学科から選び、航空専攻は第1志望のみ。S・Aの複数学科の独立した判定と同じ扱いにしないでください。Mでは先進工学部の募集人員がまとめて示されており、「各学科10人」と読めません。

共テ前期は理科必須。後期は数学と高得点の2教科を使う

共通テスト利用前期には3教科型と4教科型があり、同じ学科で両方に出願できます。いずれも先進工学部は600点満点。数学は「数学Ⅰ,数学A」と「数学Ⅱ,数学B,数学C」の両方が必須で、それぞれ100点です。

区分・全て600点満点必須科目追加・選択科目
前期3教科型ⅠA100+ⅡBC100、英語R150+L50へ換算指定理科1科目を200点へ換算
前期4教科型ⅠA100+ⅡBC100、英語R150+L50へ換算指定理科100+国語の近代以降を100点へ換算、または情報Ⅰ100
後期ⅠA100+ⅡBC100英語・理科・国語・地歴公民・情報から高得点2教科を各200点へ換算

前期の指定理科は、化学系3学科と大学院接続型が物理・化学・生物、応用物理・機械理工学専攻が物理・化学です。独自S・Aの後者2学科の「物理のみ」を共通テスト前期へ持ち込まないようにしましょう。

前期の理科は、指定された科目の第1解答科目を用います。2科目のうち高い点を自由に使う仕組みではありません。指定外の科目を第1解答にした場合は、後から第2解答の高得点で補えると決めつけず、出願前に要項で可否を確認します。

前期4教科型の追加100点は、国語の近代以降の文章110点を100点へ換算する得点と、情報Ⅰ100点です。両方を受験した場合は高得点の1科目を使います。「国語型」「情報型」にそれぞれ別出願する制度として数えません。理科はどちらを使っても必要です。

自作換算例:4教科型がいつも高くなるわけではない

ⅠA=74、ⅡBC=76、R=84、L=64、指定理科の第1解答=70、国語の近代以降=88/110、情報Ⅰ=86を想定します。英語は1.5×84+0.5×64=158点。国語の換算は88×100/110=80点で、追加科目には情報Ⅰ86点を使います。

3教科型は74+76+158+70×2=448点。4教科型は74+76+158+70+86=464点です。差は16点で、追加科目86と理科70の差に一致します。同じ条件で情報Ⅰ・換算国語の高い方が60点なら、4教科型は438点になり、3教科型448点の方が高くなります。科目数が多い方式だから常に有利というわけではありません。

後期は、理科なしの組合せもある

後期の先進工学部は、数学2科目計200点に、英語・理科・国語・地歴公民・情報のうち2教科各200点を加えます。例えば数学150、英語158、情報Ⅰ86を200点へ換算した172を使えば、480/600点。この仮の組合せでは理科を使っていません。

後期の理科には物理・化学・生物・地学のほか、基礎科目群から2出題範囲を選ぶ科目も案内されています。理科や地歴公民を複数解答した場合は、第1解答科目の指定を確認します。国語は近代以降の文章110点を200点へ換算、情報Ⅰは100点を200点へ換算します。理科2科目を2教科として加える制度ではありません。

後期は同じ試験科目の条件を満たす学科から第3志望まで届け出られ、下位志望の判定には順位があります。航空専攻の募集はありません。共テ前期の並列の複数出願と分けて考えてください。共テの国語・地歴公民・情報Ⅰについては、本記事では科目指定と換算を扱い、詳細な教科指導は別に準備します。

2027年度の日程は、出願と入学手続を一つの予定表で管理する

以下は公開済みの2027年度ガイド・方式別案内の予定です。表は航空専攻を除く5学科の通常の手続で、大学院接続型は募集のある区分に限ります。年月日は2027年。出願期間はインターネット出願の期間です。

区分出願期間独自試験日合格発表・10:00
S1/6〜1/201/282/3
A・英語外部1/6〜1/252/5・6・7・8から選択2/12
B2/1〜2/162/222/26
M2/17〜3/23/83/18
共テ前期・3/4教科型1/6〜1/15個別学力試験なし2/12
共テ後期2/17〜3/9個別学力試験なし3/18

共テ前期の出願は1月15日までです。共通テストの自己採点を見てから出せるものとして予定を立てないようにしましょう。BはA等の合格発表後に出願でき、MもBの発表後に出願できますが、出願を考える日と新たな科目を学び始める日を同じにしないことが大切です。

区分入学金学費等入学手続書類
S・A・英語外部・共テ前期2/20・収納印有効3/11・収納印有効3/11・消印有効
B3/5・収納印有効3/11・収納印有効3/11・消印有効
M・共テ後期3/25・収納印有効3/25・収納印有効3/23・消印有効

M・共テ後期では、書類の締切が納入より先です。全てを3月25日に済ませる予定にすると、書類が遅れます。S・A等も、合格後の入学金の期限と3月の学費・書類の期限を分けて管理します。

国公立大学を併願する人への学費等の延納は、公開案内ではその国公立の合格発表日が3月12〜24日である場合に限り、3月25日まで願い出られる条件です。入学金まで一律に待ってもらえる制度ではありません。願出の方法・時期は最終要項で確認してください。

Sでは高校等の活動記録を200字程度で入力する出願要件が案内されています。得点化せず入学後の参考資料として使うとされていますが、入力不要にはなりません。勉学や課外活動等で力を入れたことと、そこから学んだことを事実に沿って準備します。

最終要項公開後には、表の日付だけでなく、Web登録の締切時刻、検定料の納入期限、出願書類の郵送条件、調査書・外部スコア証明の提出方法を確認します。Web登録だけで出願が完了したと思わないことが、家庭での最も基本的な確認事項です。

航空理工学専攻は、英語資格と面接等を含む別の手続

機械理工学科の航空理工学専攻は、機械理工学専攻と同じ条件の筆記試験だけで選抜が終わるわけではありません。2027年度公開案内ではS・A・共テ前期、B、Mに専用の案内があり、英語外部試験利用日程と共テ後期には募集がありません。

S・Aの筆記では数学Ⅲあり・英語・物理、共テ前期は数学2科目・英語・物理または化学を使う3教科型/4教科型です。Bの筆記は本学試験型または共テプラス型で、数学Ⅲあり・物理または化学が必要になります。Mの筆記は数学Ⅲなしの数学+英語・物理・化学の1科目です。筆記科目の指定に加えて、専攻固有の条件を満たす必要があります。

出願時の英語資格は、公開案内では英検CSE1800、TOEFL iBT38/PBT425、TOEIC L&R400、L&R+S&W575、GTEC4技能850、TEAP RLWS186、IELTS3.5のいずれかの基準以上です。2025年2月以降実施の試験が有効で、GTECはOFFICIAL SCORE、原本またはコピーの提出条件があります。一般の英語外部日程のCSE1750とは異なり、この資格があってもS・Aの独自英語を免除する制度ではありません。

航空専攻の区分面接等の日程最終合格発表通常学科との主な違い
S・A・共テ前期一次通過後、2/16・17の指定日2/26・10:00入学金3/5、学費等・書類3/11。一次通過を最終合格としない
B一次通過後、3/9・10の指定日3/18・10:00書類3/23、入学金・学費等3/25
M筆記3/8に加え、3/9・10の指定日に面接3/18・10:00書類3/23、入学金・学費等3/25

S・A・共テ前期で複数の一次選考に通過した場合も、二次選考は一度のみと案内されています。BとMにも重複受験についての説明があり、最終要項で通知・受験方法を確認します。面接等の詳細な評価項目や配点を、公表されていないまま作って説明することはできません。

入学手続に関しては、3月25日までの航空身体検査証明[第1種相当]の適合等を証明する書類、航空機操縦練習許可書、交付が間に合わない場合は申請書のコピー等が案内されています。身体検査関係の書類は2026年9月1日以降に受診・発行されたものという指定があります。公式ページには矯正方法に関わる条件も記載されているため、書類名・期限・条件の全文を確認してください。

大学は検査から許可書の発行まで最短でも約1か月を要すると案内しています。筆記の合否を待ってから初めて条件を調べるのではなく、志望段階で大学の窓口と案内を確認します。適合の判断は本記事で行うものではありません。

B・Mの航空専攻は第1志望のみです。訓練の内容・別途費用・資格取得と就職の条件も専攻の公式案内で確認します。入学を、パイロット資格や航空会社への採用が自動的に決まることと読み替えないでください。

専攻の条件は航空S・A・共テ前期、航空B、航空Mに基づきます。

2026年度の結果は、志願者数と合格者数を分けて読む

公式の「2026・2025年度入学試験結果状況表」には、募集人員・志願者数・合格者数が掲載されています。以下は2026年度のS・Aで、2027年度の合格者数や合格可能性の予測ではありません。

出願先S志願者S合格者A志願者A合格者
生命化学科1532717822
応用化学科2284436848
環境化学科1092013716
応用物理学科1492919930
機械理工学専攻931517624
航空理工学専攻40120
大学院接続型コース162311

原本には、この表の方式・学科ごとの受験者数は掲載されていません。志願者数を合格者数で割った値を「実質倍率」として示すことはできません。複数日・複数学科の出願もあるため、表を足して「その人数の異なる受験生が競った」と考えるのも不適切です。

航空専攻でS・Aの合格者が0人だったことも、「募集がなかった」「筆記の満点でも不合格だった」とは読み取れません。大学は求める水準に満たない場合、合格者が募集人員を下回る可能性を注記しています。具体的な判定理由を表から推測して断定しないようにします。

学科別の志願・合格が独立して出ていない区分にも注意が必要です。例えば2026年度の英語外部試験利用日程の先進工学部は志願358・合格34の合算値として掲載されています。これを各学科の数字として配ることはできません。募集人員が一括のMも同様に、学科ごとの枠が同じと推定しません。

確認した公式結果資料には、この表の学科別合格最低点もありません。偏差値・共テの予想ボーダー・志願者と合格者の比はそれぞれ異なる指標です。本文の自作得点例を、実際の最低点や合格目標の確定値に置き換えないでください。

公式過去問は、年度・試験日・解答すべき大問まで記録する

公式サイトには2026年度のS・A・B・Mの問題PDFが公開されています。英語・国語は著作権等の都合で掲載されていないとの注記があります。本記事の英語対策は一般選抜向けの公式解説に基づき、掲載されていない英語本文を読んだものとして扱いません。

数学・理科について、本文で具体的に分析した原本の範囲は次のとおりです。Aは4日分があるため、2月5日の問題をA全日共通の出題単元として説明しないことが大切です。

原本で確認した範囲確認できた要素対策に結び付ける点
2026 S・1/28数学小問、空間ベクトル、多項式の余りと数列、Ⅲありの三角関数の接線・積分、Ⅲなしの放物線の接線・面積科目による大問指定を守り、誘導と途中式をつなぐ
2026 A・2/5数学小問、空間の座標・垂線、放物線と数列、Ⅲありの対数を含む微積分、Ⅲなしの多項式の積分・面積数列と図形、関数と場合分けを別単元の暗記で終わらせない
2026 S・1/28物理の該当問題摩擦のある/ない区間を進む小物体、音の到達時間と方向区間ごとの仕事、図と経路、単位を整理する
2026 S・1/28化学の該当問題炭素の結晶構造、弱酸と塩の電離平衡粒子数・単位・濃度を計算の意味と結び付ける
2026 S・1/28生物の該当問題細胞構造の比較と体積、塩基配列による系統、遺伝子頻度表の条件を読み、計算と説明を両方書く

この確認範囲だけで、2027年度の全大問数、同じ単元の出題、難易度、得点調整を保証することはできません。公式が示す出題範囲全体を学び、複数の年度・日程の問題で時間内の再現性を確かめます。

問題を解くときは、年度、日程、実施日、数学の範囲、理科、経過時間を答案に書きます。数学では受験票に応じた大問指定を確認し、解く必要のない問題を加えて「90分で終わらない」と評価しないようにします。

解答例に答えが合ったかだけでなく、記述設問で条件・式・結論を示せたかを点検します。大学の採点基準が全て公表されているわけではないので、自己採点は厳しめ・幅を持たせた見積りを残す方が実態を把握しやすくなります。

数学は、数学Cと記述の準備を先に残しておく

公式の一般選抜解説では、枠内記入式と記述式があり、記述は結果に至る推論・計算も採点対象とされています。問題集の答えだけを暗記した状態から、条件を数式へ直す練習へ進む必要があります。

数学Ⅲありでは微分・積分の計算、定義域、極値と場合分けを固めます。Ⅲなしでも数学Ⅱの微積分、数列・確率、ベクトル、複素数平面が残ります。2026 Sでは共通問題の後に数学範囲に応じた大問が置かれており、Ⅲなしを小問だけの軽い試験と考えることはできません。

自作例1:複素数平面は、距離の条件を座標に直す

複素数zが|z−1|=2を満たすとき、|z+2|の最小値と最大値を考えます。z=x+iyと置くと、条件は(x−1)²+y²=4。点P(x,y)は中心C(1,0)、半径2の円上にあります。

|z+2|は、点A(−2,0)とPの距離です。AC=3なので、APの最小値は3−2=1、最大値は3+2=5。最小はP(−1,0)、最大はP(3,0)で実現します。三角不等式で上下を出すだけでなく、それを達成する点まで確認すると、範囲の説明が完成します。

例えばz=1+2iではAP=√13で、1〜5の間に入ります。この検算は、求めた範囲が図形と一致しているかを確かめるためのもので、最小・最大の証明の代わりではありません。

失点しやすいのは、z+2の基準点をA(2,0)と置くこと、半径を4と読むこと、三角不等式の等号条件を書かないことです。絶対値を見たら「どの2点の距離か」を一文で説明する練習から始めます。数学Ⅲなしでも必要な数学Cの力を、具体的に点検できる例です。

自作例2:対数関数の極値は、定義域と導関数の符号で決める

数学Ⅲありの練習として、x>0でf(x)=x²log xを考えます。ここでlogは自然対数です。導関数はf′(x)=x(2log x+1)。xは正なので、符号は2log x+1によって決まり、x=e^(−1/2)の前で負、後で正です。

したがって極小値は、f(e^(−1/2))=−1/(2e)。さらに部分積分では、u=log x、dv=x²dxとおくと、

∫x²log x dx=(x³/3)log x−x³/9+C

となります。1からeまでの定積分は(2e³+1)/9です。微分してx²log xに戻ること、1〜eでは被積分関数が0以上なので定積分が正になることを確かめます。

「f′=0を解いたから極小」という書き方では、符号変化の説明が足りません。定義域、導関数、符号、極値の順に答案を整えます。部分積分の係数を間違える人は、公式の暗記を増やす前に、得られた原始関数を微分する検算を習慣にしてください。

90分の演習では、最初に小問と大問の見通しを確認し、各問題で止まる時間を記録します。空欄1つに長く固執して、条件を整理すれば進める記述大問へ届かない状態を避けます。解説を読んだ直後の再演習だけでなく、数日空けて式の選び方を説明できるかも確認しましょう。

物理は、現象の区切りと式の成立条件を答案へ残す

S・Aで応用物理・機械理工学専攻を目指す場合、物理は選択科目ではなく必須です。大学の一般選抜解説では、基礎小問と応用問題、計算・記述・図やグラフへの対応が示されています。力学・電磁気だけでなく、熱・波動・原子も出題範囲です。

2026 Sの摩擦の問題では、物体が通る区間によって力や仕事が変わります。覚えた公式を最初から最後まで一つ使うより、どこで条件が変わるかを図に書き、区間ごとに法則を使う読み方が重要です。

自作例1:摩擦の仕事は、進んだ距離で数える

質量1.0kgの小物体が、水平面を速さ4.0m/sで進み、長さ1.0m、動摩擦係数0.20の粗い区間を通過するとします。その前後は摩擦なし、重力加速度は10m/s²です。粗い区間の摩擦力はμmg=2.0Nで、その仕事は−2.0J。

入る前の運動エネルギーは(1/2)×1.0×4.0²=8.0Jなので、通過後は6.0J。速さvは(1/2)v²=6.0より√12≒3.5m/sです。仕事が負なのは、摩擦力が移動方向に逆らうためです。

同じ粗い区間が続くなら、停止までの距離は8.0/2.0=4.0m。今の粗い部分は1.0mなので、途中で停止しないことも確認できます。摩擦のない次の水平区間を進んでも、そこで摩擦による仕事を追加しません。

この例での判断点は、摩擦力の符号、区間の長さ、エネルギーが非負かの3つです。斜面なら重力の仕事、別の区間なら垂直抗力の条件を改めて確認します。公式のμmgだけを全ての面に当てはめる習慣を直しましょう。

自作例2:電池を外したコンデンサーは、電圧が一定ではない

容量2.0μFのコンデンサーを12Vで充電し、電池から切り離します。電気量が外へ漏れないとし、極板間を比誘電率3.0の誘電体で全て満たします。最初の電気量はQ=CV=24μC。容量は6.0μFへ増えますが、電池を外しているためQは同じです。

新しい電圧はQ/C′=4.0V。蓄えられるエネルギーは、挿入前が(1/2)CV²=144μJ、挿入後がQ²/(2C′)=48μJになります。

電池を接続したままなら、一定なのは電圧12Vです。その場合の電気量は72μC、電場のエネルギーは432μJになります。この2条件を混ぜると、同じ容量変化でも答えが逆方向に動きます。まず「電池につながっているか」「何が保存されるか」を図のそばへ書いてください。

この例は説明用で、2026原本の設問そのものではありません。実際の過去問でも、問題文で定める接続、動き、経路、近似を確かめ、何を一定と置いたかを答案に残します。数値計算ではμやm等の接頭辞、有効数字、量の単位も確認します。

化学は、知識・反応式・計算・構造を一つの問題でつなぐ

化学系3学科を化学で受験するなら、物質の名前を覚えるだけでなく、条件から濃度・反応・構造を判断する力を整えます。Bで応用物理・機械理工学専攻を化学受験する場合も、対象学科が変わるから易しい化学になると考える根拠はありません。

公式解説は理論・無機・有機の幅広い範囲、多様な解答方式、計算過程や構造式への対応を示しています。2026 Sでは結晶構造と弱酸の電離平衡などが確認でき、図を読む力と濃度の計算が同じ科目で必要でした。

自作例1:弱酸の濃度を薄めると、電離度とpHは同じ動きをしない

一価の弱酸HAの濃度を0.10mol/L、酸の電離定数を1.0×10^−5mol/Lとします。水の電離は無視でき、電離による濃度の減少が小さい近似を使うと、[H⁺]≒√(KaC)=1.0×10^−3mol/L。電離度は[H⁺]/C=0.010、pHは3.0です。

10倍に薄めて0.010mol/Lにすると、[H⁺]≒√(1.0×10^−5×0.010)=3.16×10^−4mol/L、pHは3.5、電離度は約0.032。薄めると水素イオン濃度は下がる一方、電離する割合は増えます。濃度と割合を同じ量として扱わないことが要点です。

近似ではKa=x²/(C−x)の分母をCとしており、x/Cが小さいという条件を使っています。最初の条件では厳密な正の解は約9.95×10^−4mol/Lで、近似値と近いことを確かめられます。設問が近似を認めているか、十分小さい条件かも確認してください。

自作例2:同じ濃度の弱酸と塩は、物質量で混合を判断する

上の弱酸0.10mol/Lを100mLと、塩NaAの水溶液0.10mol/Lを100mL混ぜ、体積は加算できるとします。混合後の酸・塩の分析濃度はそれぞれ0.050mol/L。塩が十分に電離し、弱酸の電離による変化を小さいとする近似では、

Ka=[H⁺][A⁻]/[HA]

より[H⁺]≒Ka×[HA]/[A⁻]=1.0×10^−5mol/L、pH≒5.0です。酸だけを薄めた例と異なり、共役塩基A⁻が十分に存在することが平衡に効いています。

少量の強酸を加えるとA⁻が、少量の強塩基を加えるとHAが反応し、pHの変化を抑えます。ただし無限に抑えるわけではありません。例えばH⁺を0.0020mol加え、体積変化を無視すると、混合物中のA⁻は0.010−0.0020=0.0080mol、HAは0.010+0.0020=0.012molとなります。近似では[H⁺]≒1.0×10^−5×0.012/0.0080=1.5×10^−5mol/L、pH≒4.82。まず中和の物質量を更新してから平衡式を使います。

濃度を足したり、酸と塩のpHを平均したりしても正しい計算にはなりません。反応前後の物質量、混合後の体積、平衡に残る物質を順に書きます。

無機・有機でも同じ姿勢が役立ちます。無機は条件と反応式、沈殿や気体の生成を結び付け、有機は分子式だけでなく官能基・異性体・反応の対応を整理します。構造式を求める問題に名称だけを書くなど、解答形式の取り違えも復習記録に残してください。

生物は、図表・計算と説明文を両方練習する

生物を使えるのは独自S・A・英語外部では化学系3学科と大学院接続型、Bでは化学系3学科です。Mには生物がありません。入試の選択範囲を決めたうえで、細胞・代謝・遺伝・進化・体内環境・生態等を偏りなく学びます。

大学の一般選抜解説では語句・選択・説明・計算、図やグラフ等が挙げられています。2026 Sの細胞構造の表では、構造物の有無から細胞を判断し、体積と細胞数も扱います。進化の問題では塩基配列の違いと系統、遺伝子頻度を結び付けており、一問一答の語句だけでは対応しきれません。

自作例1:細胞数から長さを求めるときは、3乗の単位換算

1.0cm³の組織に、同じ大きさの立方体の細胞が1.25×10^8個、隙間なく詰まっているとします。細胞1個の体積は1.0/(1.25×10^8)=8.0×10^−9cm³。一辺はその3乗根で、2.0×10^−3cm=20μmです。

1cm=10^4μmなので、1cm³=10^12μm³。体積をμm³で考えると、1個あたり8000μm³、3乗根は20μmとなり、別の経路でも確認できます。体積の数値を長さと同じ10^4倍に換算するのが、典型的な誤りです。

実際の細胞が全て立方体という主張ではありません。この例は「同じ大きさ」「隙間なし」という仮定の下で体積を配分する練習です。過去問でも、仮定を読み取ってから計算し、現実の例外を勝手に加えないようにします。

自作例2:表現型の割合から、ヘテロ接合体の割合を直接は読めない

2対立遺伝子A・a、完全優性、ハーディー・ワインベルグ平衡にある十分大きな集団を考えます。劣性表現型aaが36%なら、aの頻度qはq²=0.36より0.60、Aの頻度pは0.40。AAはp²=16%、Aaは2pq=48%、aaは36%です。

優性表現型は64%ですが、その全員がAAではありません。優性表現型の個体のうちAaの割合は48/64=75%です。「優性表現型が64%だからAの遺伝子頻度は64%」という読み方はできません。

もし次にaaの個体だけが繁殖前に除かれるなら、生き残ったAAとAaの割合を再計算します。Aの頻度は(2×0.16+0.48)/(2×0.64)=0.625、aは0.375。その後にランダム交配するという条件を加えると、次世代aaは0.375²=14.0625%になります。選択後の集団を、元のp・qのまま扱わないことが要点です。

この計算は、平衡・優劣・繁殖条件を問題側で定めた自作モデルです。全ての実際の集団がこの仮定を満たすわけではありません。解答では、使った条件と分母が「全個体」「生存個体」「遺伝子数」のどれかを明記します。

説明問題の復習では、用語の正しさ、比較する対象、因果関係、設問の指定語句・字数を分けて確認します。「細胞内共生」「恒常性」等の用語を知っていても、それが何を説明する概念かを文で書けなければ記述は完成しません。図表では、軸・単位・対照・変更された条件を先に書き出すと、覚えた知識を適切に使いやすくなります。

英語は、一般選抜の読解・文法・会話・英作文に対応する

独自英語は70分です。公式の一般選抜向け解説には、まとまった文章の内容把握・説明、文脈に合う語句、文法・語法、会話の応答、和文英訳やグラフの説明等が示されています。

同じ公式ページの基礎学力調査には、120〜150語程度で意見を述べる課題の案内があります。この別区分の説明を、一般選抜S・Aの全日で必ず同じ語数の自由英作文が出るという根拠にはできません。過去問の英語本文がWeb公開されていない範囲は、冊子等の原本で受験する日程・年度を確認してください。

対策は、語彙・基本構文・文法を短い文で使える状態にしたうえで、段落の役割と論旨を読む練習へ進みます。however、therefore等の接続表現は、その語があることだけで答えを決めず、前後で何が対比・因果になっているかを説明します。

自作英文:実験で観察した範囲を、結論でも守る

以下は読解と内容説明のための編集部自作英文です。

Students tested two filters with the same amount of water. Filter A removed more particles than Filter B in each of three trials. However, the tests measured neither bacteria nor dissolved chemicals. The results therefore support a claim about particle removal under these conditions, but they do not show that the water is safe to drink.

三つの試行でAがBより多く粒子を除いたという結果と、飲める安全な水になったという結論は別です。bacteriaとdissolved chemicalsは測っていないので、安全性全体までは示せません。howeverの後は測定の限界、thereforeの後はその限界を踏まえた結論です。

内容説明なら、「同じ量の水を使った3回の試行ではAの粒子除去が優れていたが、細菌や溶けた化学物質を測定していないため、飲用の安全性までは証明できない」と、比較条件・結果・限界をつなげます。「Aの方がよい」だけでは、何について優れているかが曖昧です。

自作英作文:増加した割合と、ポイント差を分ける

ある調査で利用率が18%から30%へ上がったグラフを英語で説明するとします。

The proportion rose from 18% to 30%, an increase of 12 percentage points.

これは12ポイントの増加です。元の18%に対する増加率は(30−18)/18×100≒66.7%で、12%増とは異なります。グラフの説明では、期間、比較対象、単位を先に確認してから、増減と数値を文へ落とします。文法が合っていても、数字の意味を取り違えれば内容は正しくなりません。

和文英訳では、難しい表現を増やすより主語・動詞・時制・比較の形を明確にします。書いた後は、冠詞、単複、主語と動詞の一致、前置詞を確認し、元の日本語から条件を落としていないかを点検します。読解で根拠を探す練習と、短い正確な英文を書く練習を、70分の過去問演習へ接続してください。

秋以降は、未習範囲・時間内の答案・出願条件を並行して整える

2026年10月から2027年の入試までを考えるなら、まず第一志望の学科と日程を定め、数学Ⅲ・数学C・理科の不足を洗い出します。共テを使う場合は、ⅠA・ⅡBCの両方、理科の第1解答、英語R・L、追加科目を一覧にします。外部試験はスコアだけでなく、受験日・証明書の準備も確認してください。

時期学習で優先すること出願・家庭で確認すること
10〜11月未習・弱点を単元で特定。数学C、記述、理科の図表と計算を補う最終要項と訂正、正式な学科・専攻・方式名、英語資格
12月S・Aの科目で数学90・英語70・理科80分の演習。翌日の弱点復習まで含める他大学と会場・移動を並べ、受験日数と検定料を確定
1月共テと独自の復習配分を決め、時間切れ・条件見落としを減らす共テ前期、S、Aの異なる締切を管理。登録・支払・書類を確認
SからAまでSで使った判断・計算・時間配分を振り返り、Aへ修正するSの発表を待つ間もAの日程・会場・必要科目を準備
A後〜3月必要ならB・Mの共通範囲を継続。新しい方式の科目変更を確認B・M・共テ後期と、すでに得た合格の入学手続を同じ表で管理

例えば、数学Cの複素数平面が未習なら、Ⅲなしへ変更しただけで問題は解決しません。定義と基本例題、図形条件、標準問題、時間を計った演習という順で補います。反対に既習なのに点が伸びない場合は、教材を増やす前に、どの条件を読めていないか、どの計算で止まるかを答案で確認します。

1週間の復習は、解けなかった全問題を一律に解き直すより、知識不足・立式/方針不足・計算ミス・記述不足・時間配分へ分けると優先順位が見えます。計算ミスと書いた場合も、符号、分数、単位、移項等まで具体化してください。

時間配分の練習例として、数学90分を見通し確認5分、小問20分、記述大問55分、見直し10分に分けると合計90分です。これは編集部の初期案で、大学の推奨ではありません。実際の問題数と自分の答案から、戻り時間や大問の配分を調整します。理科80分・英語70分も、最初に全体を見て記述・計算を残す時間を決めてください。

模試の判定は志望校の見直し材料になりますが、改善に直結するのは答案です。「化学が苦手」で終えず、「中和の後に残る物質量を確定せず平衡式を使う」「生物の体積を長さの倍率で換算する」のように原因を具体化します。次の演習で同じ誤りが減ったかを確かめましょう。

検定料と奨学金は、出願数・受験日・適用条件で計算する

2027年度ガイドでは、一般選抜の基本の検定料は33,000円。Sの同日併願、A・英語外部の複数出願と受験日の追加、一般選抜の種別間、共テ利用にはそれぞれ割引があります。

出願の形公開案内の検定料・計算上の注意
S・同日1〜4学科33,000/43,000/53,000/63,000円
A・英語外部基本33,000円。試験日追加は1日16,500円、同日に判定を追加する出願は10,000円。日数と出願数の両方で計算
一般選抜の種別間別日程を組み合わせる場合、対象の2日目以降の基本検定料は16,500円。追加判定料とは分ける
B・M第2志望を加えても1学科分。基本33,000円、種別間割引は別に確認
共テ前期1出願15,000円、2出願25,000円、3出願35,000円、4出願45,000円。5出願以上の追加分は無料
共テ後期第3志望まで15,000円。下位志望を届け出る制度

共テ前期は、3教科型・4教科型を合わせた出願数で数えます。同じ学科に両方式を出すなら2出願です。共テ後期は第2・第3志望を追加しても同額ですが、各学科の並列した合格判定とは異なります。

自作費用例:S4出願とA1出願を組む

Sで科目条件を満たす4学科等へ出願すると、33,000+10,000×3=63,000円。そこへAの1日に1出願を加え、種別間割引の条件を満たす場合は16,500円を加え、合計79,500円です。さらにBを追加する場合、同じく適用条件を満たせば基本16,500円を加えて96,000円となります。

これは検定料だけの例です。決済・郵送の費用、交通・宿泊、入学手続時の納入金を含めた総予算ではありません。適用される割引と請求額は、最終要項と出願画面で確認します。資格のある人が同じ日にAと英語外部の両判定を追加するケースも、出願数を増やした分を確認してください。

SとA/英語外部の同一学科への出願に関し、Sで合格し入学した場合に入学後に検定料を返還する制度も案内されています。合格しただけで出願時に無料になる制度ではなく、同一学科以外の追加判定料等の扱いも条件があります。返還を前提に家庭の支払資金を不足させないようにします。

奨学金対象入試は、Sでは上位成績者への初年度100万円給付、A・共テ前期では上位成績者への年50万円の授業料減免、成績等の条件を満たせば最大4年が案内されています。英語外部日程の資格を持つだけで、この給付・減免が確定するわけではありません。

ガイドに示された対象人数は、例えばS47人、A70人、共テ前期303人が2026年度実績です。2027年度の先進工学部だけの枠や全合格者の保証人数として使わないでください。奨学生選定・継続・他制度との併用条件を奨学金制度対象入試で確認し、奨学金がなくても進学できる予算も検討します。

出願前には、学科名・科目・書類・納入を親子で照合する

家庭で確認する際は、本人の履修・模試・過去問の答案と、大学の要項を並べます。保護者が点数だけを見て方式を増やすより、本人が科目条件と受験の負担を説明できるようにすることが有効です。

  1. 出願先は、5学科、機械理工の専攻、大学院接続型のどれか。正式名称で一致しているか。
  2. 日程に合う数学の範囲・理科を選んでいるか。数学Cの曲線・複素数平面を準備したか。
  3. 英語は独自試験、資格による免除、共テ換算のどれか。資格の受験日と証明書は条件に合うか。
  4. 共テはⅠA・ⅡBCの両方、指定理科の第1解答、R・L、追加教科を満たすか。
  5. 第2・第3志望の順序、S・Aの併願上限、航空の第1志望のみの指定を確認したか。
  6. 最終要項・訂正を確認し、Web登録、検定料、書類、会場と移動、合格後の納入を日付・時刻で管理したか。

数学Ⅲなしなら、化学系3学科だけが候補ですか

S・A・英語外部では、化学系3学科と大学院接続型が対象です。Mでは応用物理・機械理工学専攻を含む5学科で数学Ⅲなしの数学が必須です。ただし数学Cの範囲は残り、Mに大学院接続型はありません。日程まで指定して答えを確認してください。

化学・生物受験から、応用物理へ併願できますか

S・A・英語外部の応用物理は物理必須です。Bは化学が使えますが、数学Ⅲが必要。Mは英語・物理・化学から1科目で、生物は使えません。共テ前期は物理・化学です。関心がある分野と、利用する試験の条件を分けて検討します。

共テ4教科型なら、理科なしで受けられますか

先進工学部の前期4教科型は理科が必須です。国語・情報Ⅰは追加100点の選択で、理科を置き換えません。共テ後期は数学と他の2教科で、条件を満たすなら理科を使わない組合せもあります。

2026年度の合格者が少ない学科は、2027年度も不利ですか

過年度の人数は競争の規模を知る材料ですが、本人の合格確率には置き換えられません。受験者数・学科別最低点が確認できない資料から、その不足を補って倍率や必要点を作ることもできません。方式条件と答案の再現性を確認し、併願先は学びと費用も含めて選びます。

Edurouteでは、科目指定と答案の弱点を結び付けて対策を考える

先進工学部の対策では、志望学科を決めることと、数学・理科・英語の答案を改善することがつながっています。生物で受験できる3学科を比較する、Bで化学を使う、共テ4教科型を追加する等の判断も、公式の科目指定と現在の履修・得点を並べると整理しやすくなります。

Edurouteの大学受験理系コースでは、数学・物理・化学・生物・英語の学習状況をもとに、必要な範囲と復習の優先順位を考えます。「数学Cが未習」「理科の立式は合うが単位で落とす」「生物の記述が語句の列挙になる」「英語の内容説明で条件を落とす」など、答案に残る課題を具体的に持ち込むと相談が進みます。

相談時は、志望学科・日程、数学と理科の履修、最近の答案、週に使える時間、利用予定の英語資格・共テ科目を準備してください。出願条件の最終確認と手続は大学の最新要項に従います。

参考資料

確認日:2026年10月11日。2027年度の最終一般選抜募集要項は、確認時点の公式掲載案内で10月中旬公開予定です。公開済みガイド・方式別ページの制度、2026年度結果・過去問、現行学部案内を区別して使用しています。入試ガイドのページは冊子の印刷ページ番号で、PDF上のページ番号とは2ページ異なります。

一次資料:

照合・構成の参考にした受験情報:

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