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青山学院大学 理工学部の一般選抜対策|2027年度の科目・配点とA・B方式の勉強法
青山学院大学理工学部7学科の一般選抜を解説。2027年度公式資料で個別A・B方式、全学部日程、共通テスト利用の科目・配点・日程を比較し、2026年度公開問題と自作例から数学・英語・物理・化学の対策を具体化します。
青山学院大学理工学部の一般選抜は、個別学部日程のA方式・B方式、全学部日程、共通テスト利用で、配点と解き方が異なります。 個別A方式は英語・数学・理科が各150点。B方式は英語100点、数学・理科が各200点で、数学と理科の比重が高くなります。理工学部のA・B方式は、どちらも大学独自の英数理で受験する方式です。 他学部の「共通テスト併用」と混同しないでください。
理科の指定も学科・方式別です。物理科学科の個別日程は物理必須、化学・生命科学科は化学必須ですが、化学・生命科学科の全学部日程では物理も選べます。共通テスト利用では、生物や情報Ⅰを利用できる学科もあります。
この記事は、理工学部7学科の一般選抜(一般入試)に限定して、出願条件と数学・英語・物理・化学の学習法を整理します。学校推薦型選抜、理工系女子特別入学者選抜などの総合型選抜は別制度です。
情報の基準日は2026年10月5日です。 入試条件は大学公式の2027年度入学者選抜概要、出題の説明は2026年度の公開問題・解答・出題意図に基づきます。確認日現在、公式の個別学部日程ページでは、2027年度の最終要項は2026年11月中旬頃に公表予定と案内されています。公表後の要項と変更・訂正のお知らせで、出願前に再確認してください。
理工学部7学科の学びと、志望先を選ぶ視点
理工学部の学びの拠点は相模原キャンパスです。「理系だから数学・理科を使う」という共通点の先に、科学の原理を探究する学科と、技術やシステムとして応用する学科があります。
| 学科 | 学びの中心と、確認したいこと |
|---|---|
| 物理科学科 | 原子から宇宙までの物理現象。実験と理論のどちらに関心があるか、研究分野まで確認する |
| 数理サイエンス学科 | 純粋数学と、自然科学・社会科学への数学の応用。計算が得意という理由に加えて、数学そのものを研究したいか考える |
| 化学・生命科学科 | 物質や生命を分子の視点で探究。化学実験や生命科学をどのように学ぶか確認する |
| 電気電子工学科 | 電気・電子を基礎に機器や技術を扱う。回路、電子デバイスなど、自分が知りたい仕組みを具体化する |
| 機械創造工学科 | 機械に関わるハードとソフトを組み合わせたものづくり。設計・制御などの学びを確認する |
| 経営システム工学科 | 工学と社会科学を使い、経営やシステムの課題を解く。数理的な分析を何に役立てたいか考える |
| 情報テクノロジー学科 | 情報技術を統合して扱う。プログラミングだけでなく、情報を処理・伝達・活用する仕組みに関心を広げる |
整理の基礎は大学公式の理工学部・学科紹介です。旧「物理・数理学科」は2021年度から募集停止で、現在の募集学科一覧に加えません。社会情報学部や、2027年4月開設予定と案内されている統計データサイエンス学環も、理工学部とは別の組織です。
通学するキャンパスと入試会場は区別します。全学部日程の公式案内には青山キャンパスのほか横浜・名古屋・福岡会場があり、受入定員に応じた変更も記載されています。会場や交通・宿泊は、出願時の案内と受験票の指定で確かめましょう。
2027年度の一般選抜を、配点と試験時間で比較する
個別A・B方式と全学部日程:英数理の独自試験
| 方式 | 科目・配点・試験時間 |
|---|---|
| 個別学部日程・A方式 | 英語150点・80分、数学150点・100分、理科150点・80分。計450点。大学独自問題のみ |
| 個別学部日程・B方式 | 英語100点・60分、数学200点・100分、理科200点・80分。計500点。大学独自問題のみ |
| 全学部日程 | 英語150点・80分、数学150点・70分、理科100点・60分。計400点。大学独自問題のみで、全科目マークシート方式 |
出典:2027年度入学者選抜概要162〜165ページ。表では外国語を英語と表記しています。個別B方式は英語の配点だけでなく、試験時間もA方式より20分短いことに注意してください。A方式の問題を60分で解けばB方式対策が完成する、という意味ではありません。各方式の実際の過去問で練習します。
英語の出題範囲は、英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲです。この3方式では、英検等のスコアによって理工学部の独自英語を免除・換算する設定は、確認した2027年度概要にありません。他学部の英語資格利用制度を当てはめないようにします。
理科の選択:化学・生命科学科は個別日程で化学必須
| 学科 | 個別A・B方式/全学部日程の理科 |
|---|---|
| 物理科学科 | 個別A・B、全学部ともに物理必須 |
| 化学・生命科学科 | 個別A・Bは化学必須。全学部は物理・化学から1科目選択 |
| 数理サイエンス学科 | 個別A・B、全学部ともに物理・化学から1科目選択 |
| 電気電子工学科 | 個別A・B、全学部ともに物理・化学から1科目選択 |
| 機械創造工学科 | 個別A・B、全学部ともに物理・化学から1科目選択 |
| 経営システム工学科 | 個別A・B、全学部ともに物理・化学から1科目選択 |
| 情報テクノロジー学科 | 個別A・B、全学部ともに物理・化学から1科目選択 |
出典:公式概要162〜165ページ。物理は「物理基礎・物理」、化学は「化学基礎・化学」です。生物や情報Ⅰを使えるのは、後述する共通テスト利用の指定学科です。「生命科学だから独自試験でも生物」「情報系だから独自試験でも情報」とは判断できません。
数学の出題範囲:数学Ⅲまで必要、統計的な推測は指定外
個別A・B方式と全学部日程の数学は、いずれも数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A、数学B「数列」、数学C「ベクトル、平面上の曲線と複素数平面」です。
数学Bの「統計的な推測」は、この独自試験の指定範囲に含まれていません。一方、共通テスト利用では「数学Ⅱ、数学B、数学C」を受験します。独自試験の限定範囲を、そのまま共通テストの準備範囲に置き換えないことが大切です。
公式概要には、理工学部入学後の授業は数学Ⅲの履修を前提とする旨も記されています。共通テスト利用で独自の数学Ⅲ試験を受けない場合でも、入学後を見据えた学習は必要です。
共通テスト利用は、7学科で指定科目と満点が異なる
共通テスト利用は、大学の独自試験を課さず、指定する共通テストの成績だけで判定します。7学科とも数学の2科目と英語が必要で、残り1科目の指定と配点が学科によって変わります。
| 学科・項目 | 2027年度の指定科目と配点 |
|---|---|
| 全7学科の共通部分 | 「数学Ⅰ、数学A」+「数学Ⅱ、数学B、数学C」で計200点。英語はリーディング・リスニングを合わせて200点 |
| 物理科学科 | 物理100点を200点へ換算。合計600点 |
| 数理サイエンス学科 | 物理・化学から1科目100点を200点へ換算。合計600点 |
| 化学・生命科学科 | 物理・化学・生物から1科目100点を200点へ換算。合計600点 |
| 電気電子工学科 | 物理・化学・情報Ⅰから1科目100点を200点へ換算。合計600点 |
| 機械創造工学科 | 物理・化学から1科目100点を200点へ換算。合計600点 |
| 経営システム工学科 | 物理・化学から1科目100点。合計500点 |
| 情報テクノロジー学科 | 物理・化学・情報Ⅰから1科目100点。合計500点 |
出典:公式概要162〜165ページ。英語はリーディング100点、リスニング100点の計200点です。複数の指定選択科目を受験した場合、高得点の1科目を使うことが記載されています。ただし、共通テストで実際に受験できる科目数・組み合わせは別に確認してください。
理科は「物理」「化学」「生物」という発展科目です。「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」の組み合わせで代用できるという意味ではありません。また、国語や地歴公民を追加受験しても、この理工学部の指定科目の代わりにはなりません。
生物を主軸に学んでいる生徒は、化学・生命科学科の共通テスト利用が候補になります。ただし、個別A・B方式も受けるなら化学が必要です。情報Ⅰを使う場合も、電気電子工学科と情報テクノロジー学科では換算後の比重が異なります。情報ⅠはEdurouteの指導対象外です。数学・英語・理科と合わせた受験計画を立て、情報Ⅰの対策先は別に確保します。
日程・出願締切・併願条件を、一つの表に書き出す
2027年度の日程:Web登録と書類提出は別の締切
| 選抜・項目 | 2027年度の公式日程 |
|---|---|
| 共通テスト利用 | 共通テストは1月16日(土)・17日(日)。Web出願登録は1月6日(水)〜1月15日(金)23:00。書類は1月19日(火)郵送必着。合格発表2月18日(木)、入学手続締切2月25日(木) |
| 全学部日程 | 試験2月7日(日)。Web出願登録は1月6日(水)〜1月18日(月)23:00。書類は1月21日(木)郵送必着。合格発表2月15日(月)、入学手続締切2月22日(月) |
| 個別A方式 | 試験2月10日(水)。Web出願登録は1月6日(水)〜1月20日(水)23:00。書類は1月22日(金)郵送必着。合格発表2月17日(水)、入学手続締切2月24日(水) |
| 個別B方式 | 試験2月11日(木)。出願期間・書類提出期限・合格発表・入学手続締切は個別A方式と同じ |
出典:2027年度入学者選抜日程149ページ。共通テスト利用のWeb登録締切は、共通テスト本番より前です。試験後の自己採点を見てから登録できる日程ではありません。郵送必着を消印有効と取り違えず、検定料支払いなどの詳細手順も最終要項で確認します。
入学金を除く学費等の延納を希望した場合の入学完了手続締切は、公式日程では3月16日(火)です。延納には所定の申込手続が必要で、最初の入学手続を何もせず3月まで待てる制度ではありません。他大学の合格発表・納入期限と並べ、保護者と費用の支払い順を確認しておきましょう。
全学部日程は「他学部もまとめて併願」とは限らない
公式の一般選抜ダイジェストでは、異なる選抜種別間や、個別日程の試験日が異なる方式間の併願が案内されています。理工学部のA・Bは別日なので、両方の受験を検討できます。
一方、2027年度全学部日程の公式条件は、学部間および学部と学環の併願はできないとしています。理工学部と社会情報学部を、同じ全学部日程の結果で同時に判定してもらうことはできません。
理工学部内の学科間では、物理選択なら7学科の中から、化学選択なら物理科学科を除く6学科の中から、2学科または3学科の組み合わせで併願できます。この特例を個別A・Bの同一日程にそのまま当てはめないでください。個別日程の同一試験日の併願は、午前・午後の異なる時間帯で実施される学部・学科の場合に認めるという公式案内で、理工学部A・Bはそれぞれ終日の試験です。
共通テスト利用は、学部間・学科間の併願が認められています。ただし、出願数を増やすと検定料も増えます。学びの内容、受験科目、入学後の希望を確認したうえで出願先を絞りましょう。
A・B方式の選び方は、得意科目と答案形式から考える
英語が得意ならA方式、数学・理科が得意ならB方式という比較は入口として使えます。ただし、配点の比重だけで合否や難易度を決めることはできません。試験時間、問題の相性、募集人員、他大学との日程も確認します。
自作の配点比較例: 各方式で英語60%、数学80%、理科75%を取ったと仮定します。
| 方式 | 同じ得点率を配点に当てはめた計算 |
|---|---|
| 個別A | 150×0.60+150×0.80+150×0.75=322.5/450点、約71.7% |
| 個別B | 100×0.60+200×0.80+200×0.75=370/500点、74.0% |
| 全学部 | 150×0.60+150×0.80+100×0.75=285/400点、約71.3% |
これは配点の働きを示すための仮定で、大学が公表した得点例や合格判定ではありません。問題が違うので、現実に同じ得点率になる保証もありません。英語が20ポイント低下すると、A・全学部では30点、Bでは20点の減少です。Bでも英語を無視してよいわけではなく、失点を抑える準備が必要です。
全学部日程は数学が70分、理科が60分と短く、記述答案ではなくマークで結論を確定します。個別日程は数学100分ですが、途中の説明や図示も必要です。「時間が長い方が楽」「記述がない方が簡単」と決めつけず、両方を実際に解いて比較しましょう。
2026年度の数学:個別は記述3題、全学部は結論の正確さ
2026年度の問題構成を、2027年度の予想と分ける
| 日程 | 2026年度の大学公開資料で確認できる内容 |
|---|---|
| 個別A | 大問5題。1・2はマーク、3〜5は記述。確率、平面ベクトル、微積分による不等式の評価、空間図形の計量、グラフ・変曲点・面積 |
| 個別B | 大問5題。1・2はマーク、3〜5は記述。確率、複素数と方程式、空間ベクトル、接線と数列、関数の増減・面積・回転体の体積 |
| 全学部・理工学部用 | 大問5題でマーク式。確率、複素数、空間ベクトル、指数・対数関数と微分、三角関数・最大最小・積分 |
出典:大学の2026年度出題意図(個別A、個別B、全学部・理工用)。2027年度も同じ分野・順序になると断定するものではありません。
2026年度の個別A・Bの問題冊子は、大問3〜5について、論述なしで結果だけを記しても正解とはみなさないと注意しています。答えが一致していても、方針・導出過程を書かない答案では足りません。河合塾Kei-Netの理工学部数学分析も、数学Ⅲの典型問題と、読み手に伝わる解答過程を重視しています。
微積分は「計算」「グラフ」「説明」をまとめて練習する
優先するのは、極限、導関数、接線、増減・極値、曲線の凹凸、定積分、面積・体積です。公式を覚えるだけでなく、どの区間で関数が正負になるか、積分する図形は何かまで確認します。A方式の不等式の評価も、まず微分や積分で比較できる関数を捉えることから始めます。
自作例: 0≦x≦3で、f(x)=x e^(−x)の最大値、変曲点、グラフとx軸で囲まれた部分の面積を求めます。大学の過去問の転載ではありません。
- f′(x)=e^(−x)(1−x)。指数部分は常に正なので、0≦x<1で増加、1<x≦3で減少します。したがって最大値はf(1)=1/eです。
- f″(x)=e^(−x)(x−2)。x=2の前後で符号が変わるので、変曲点は(2, 2/e²)です。
- 区間内でf(x)≧0なので、面積は0から3までの積分です。原始関数は−(x+1)e^(−x)で、面積は1−4/e³です。
記述では、微分した式だけで終えず、符号・増減から結論へつなげます。図を描くなら、原点、極大点、変曲点、区間右端の位置関係を示します。マーク式の練習でも、この確認を省略すると面積の符号や値を誤りやすくなります。
確率・ベクトル・複素数は、条件を式へ翻訳する
確率では、順序を区別するのか、戻して取り出すのか、条件付き確率なのかを先に確認します。式が長くなる前に、標本全体と求める場合を言葉で書いてください。ベクトルでは位置関係を図にし、垂直なら内積0、同一平面上ならベクトルの一次結合というように、図の条件を式へ移します。
複素数は、実部・虚部の比較、絶対値、共役、図形との対応を使い分けます。数学Cの平面上の曲線も公式の形だけで覚えず、焦点・距離などの条件から式を立て直せるか確認しましょう。2026年度に出なかった範囲を、2027年度も不要とは扱いません。
個別の100分演習は、最初の4分で全体を確認し、マーク2題に計24分、記述3題に計60分、見直しに12分を置くところから試します。70分の全学部は全体確認3分、解答60分、見直し7分という案が出発点です。いずれも編集部の練習案で、問題ごとの配点や本人の速度に応じて修正します。
英語:Aは80分、Bは60分で記述と読解を仕上げる
個別A・Bは、和訳と語彙の記述も練習する
2026年度の公式資料では、A方式は5大問、B方式は4大問です。A方式は長文読解、定義から英単語を書く問題、文法・語彙、会話文、英文完成型の問題があり、B方式にも長文読解、語彙記述、会話文、英文完成型の問題があります。両方式の公開解答には、和訳と英単語の記述が確認できます。
出典:2026年度英語の出題意図A、B、および公式の問題・解答一覧。公開問題では著作権等の関係で英文や選択肢が省略された部分があります。本記事では、非公開部分の長文の語数やテーマを確認できたものとして断定しません。完全な演習には、収録・省略状況を確認した過去問集などが必要です。
単語は日本語訳を見て思い出せる段階から、短い英語の定義や文脈を見て綴りを書ける段階へ進めます。和訳では、主語・動詞、修飾範囲、否定、比較、因果関係を落とさず、日本語として読み直します。英文完成型は、語句の位置だけを探す前に、述語と文の骨格を決めてください。
自作の和訳例: “Although the two devices use the same battery, their operating times differ because one consumes more power.”
骨格は「2つの機器は同じ電池を使うが、稼働時間は異なる」です。because以下はその理由で、oneは2つのうち一方の機器を指します。訳例は「2つの機器は同じ電池を使っているが、一方がより多くの電力を消費するため、稼働時間は異なる」です。Althoughの譲歩とbecauseの理由を、どちらも残します。
自作の語彙例: “to make the size or amount of something smaller”に合う、rで始まる6文字の動詞ならreduceです。意味を答えられても綴りが書けない場合は、例文を作って書き直します。定義から思い出す練習と、実際の過去問の文字数・語頭などの指定を読む練習を組み合わせます。
A方式は長文・和訳に35分、語彙記述8分、文法・語彙12分、会話10分、英文完成10分、見直し5分という練習案から始められます。B方式は長文・和訳32分、語彙記述6分、会話9分、英文完成8分、見直し5分で計60分です。公式の推奨時間ではありません。長文を先に解く案と、短い知識問題を先に解く案を試し、最後の大問が毎回手付かずになるなら配分を修正します。
全学部日程は、長文2題と正誤・語彙・会話を80分で処理する
河合塾Kei-Netの2026年度全学部英語分析では、大問4題・40問、長文2題、正誤・語彙、会話文という構成です。個別A方式の5大問構成や和訳対策を、そのまま全学部に当てはめません。
長文では、選択肢の表現が本文と同じかだけでなく、主語、数量、条件、筆者の判断が一致するかを確認します。正誤問題は、時制・一致・語法・修飾関係などを順に点検します。会話文は単語の意味だけでなく、質問に対する応答や提案・断りの流れを見ます。
毎日の英語は、単語・綴り10分、文法または短文解釈15分、長文の根拠確認20分という45分の枠を一例にできます。過去問の日はその枠を本番時間の演習に置き換えます。共通テスト利用も出願するなら、独自英語に加えてリスニングを継続してください。
物理:保存則を使える場面と、図・符号を確認する
物理科学科では必須、他の指定学科では選択科目です。2026年度の出題意図には、個別Aで摩擦・衝突・ばね、複数電源を含む回路、屈折・全反射、個別Bで平面上の衝突、RLC交流回路、ドップラー効果や波の屈折が示されています。全学部日程では、拘束条件のある運動、電磁誘導による荷電粒子の加速、コンプトン散乱が扱われました。
出典:2026年度物理の出題意図(個別A、個別B、全学部)。これは1年度の実例です。力学・電磁気に加え、波動・熱・原子まで、指定範囲の基本事項を学びます。
解くときは、物体・系を決める、向きを定める、使う法則を選ぶ、式を立てる、単位と極限を点検する、という順を守ります。摩擦の仕事がある場面に力学的エネルギー保存を無条件で使ったり、衝突全体と衝突後の運動を同じ式で処理したりしないことが重要です。
自作例: 水平面上で、質量2mの台車が速さvで進み、静止した質量mの台車に衝突して一体になります。衝突の短い時間は外力の力積を無視し、その後は動摩擦係数μの水平面上を滑るものとします。
衝突直後の速さuは、運動量保存から2mv=3mu、よってu=2v/3です。一体化する衝突では、衝突前後の運動エネルギーは保存されません。衝突後の停止距離sは、摩擦の仕事を使って、(1/2)×3m×u²=μ×3m×g×s。したがってs=u²/(2μg)=2v²/(9μg)です。衝突では運動量、停止まででは仕事とエネルギーを使い分けます。
電磁気では回路図に電流の仮の向きと電位を記入し、負の解が出たら向きを読み替えます。交流では位相関係を図にし、式だけで処理しない練習が必要です。光・波動は入射角・屈折角を法線から測る、波源と観測者のどちらが動くかを区別する、という読み取りを徹底します。
個別80分では図示や数式・数値の記述も含めて練習します。全学部60分では、計算ができてもマークまで終わらなければ得点になりません。大問ごとに使った時間を記録し、計算が重い設問から一度離れる練習をしておきましょう。
化学:量の関係、反応式、構造式を自力で書く
化学・生命科学科の個別A・B方式は化学必須です。2026年度の個別化学は、マーク式と、反応式・化学式・構造式などを書く設問が確認できます。公式出題意図は、理論・無機・有機を通じ、基本概念、物質量や濃度の計算、必要な情報から考える力を評価すると説明しています。
全学部の2026年度出題意図には、有機化合物とアミノ酸・ペプチド、金属イオンの系統分析、凝固点降下・溶解度が示されています。個別・全学部いずれも、理論計算だけ、あるいは有機の暗記だけに偏らない準備が必要です。
出典:2026年度化学の出題意図(個別A、個別B、全学部)。2026年度個別Aの公式解答には、一部設問の不適切な表記により受験者全員を正解とする注記もあります。過去問採点では、解答や大学の訂正情報まで確認してください。
理論計算では、与えられた量をmolへそろえ、反応前・反応量・反応後の表を作ります。溶液の体積と溶媒の質量を混同しないこと、反応後に残る物質を確認することが基本です。気体、平衡、酸塩基、酸化還元、電池・電気分解でも、単位と反応式を先に置く習慣が役立ちます。
自作例: 0.12 mol/Lの塩化マグネシウム水溶液100 mLに、0.06 mol/Lの硝酸銀水溶液100 mLを加えます。塩化銀の沈殿は完全に生じ、体積は加算できると仮定して、反応後に残る塩化物イオンの濃度を求めます。
MgCl₂由来のCl⁻は、0.12×0.100×2=0.024 mol。Ag⁺は0.06×0.100=0.006 molです。Ag⁺+Cl⁻→AgClなので、Cl⁻が0.006 mol消費され、残量は0.018 mol。全体積0.200 Lで割り、濃度は0.090 mol/Lです。MgCl₂の係数2と、混合後の体積を落とさないことがポイントです。実際の問題に溶解度積などが与えられた場合は、この完全沈殿の仮定をそのまま使いません。
無機は、反応条件、色、沈殿、気体、錯イオンを実験操作の順序と結び付けます。有機は分子式、不飽和度、官能基の反応から候補を減らし、最後に全条件へ戻って検算します。構造式は、原子の結合数、位置関係、異性体の見落としを確認してください。
個別80分の演習では、計算の速さに加え、反応式の係数や電荷、構造式を書く時間も計ります。全学部60分の演習は、知識設問を確定してから計算へ進む案と、得意な大問から進む案を比較し、未解答の増える原因を調べます。
生物を利用する場合は、共通テスト利用の対象学科を確認する
生物を使えるのは、理工学部では化学・生命科学科の共通テスト利用です。個別A・B・全学部日程の理科には、生物の選択肢はありません。生物選択者が個別日程も受ける場合は、化学の準備が必要になります。
共通テスト生物の準備では、基本用語を説明できることに加え、実験の目的、操作した条件、一定にした条件、測定結果、結果から言える範囲を整理します。これは編集部の学習提案で、青山学院大学が独自の生物問題を出しているという意味ではありません。
自作の考察例: 同じ種類の植物を使い、温度・二酸化炭素濃度を一定にして、光の強さだけを変えたところ、正味の二酸化炭素吸収量が増えたとします。この結果は、その条件の範囲で光の強さと正味の吸収量が関係することを示します。「光を強めればどんな条件でも増える」とは結論できません。暗条件での放出量を別に測れば、呼吸による放出を考慮して光合成量を考える手掛かりになります。測定した正味の値と、光合成そのものの量を区別しましょう。
合格最低点は、2026年度の実績として使う
下表は2027年度の目標点や合格予測ではなく、2026年度の大学公表結果です。満点が違うので、得点の数字だけで比較せず、何点満点のどの方式かをそろえます。
| 学科 | 2026年度の合格最低点:全学部/個別A/個別B/共通テスト利用 |
|---|---|
| 物理科学科 | 290/400、325/450、394/500、427/600 |
| 数理サイエンス学科 | 274/400、268/450、352/500、472/600 |
| 化学・生命科学科 | 301/400、280/450、387/500、489/600 |
| 電気電子工学科 | 268/400、286/450、328/500、472/600 |
| 機械創造工学科 | 280/400、299/450、352/500、472/600 |
| 経営システム工学科 | 290/400、287/450、336/500、416/500 |
| 情報テクノロジー学科 | 308/400、291/450、354/500、420/500 |
出典:2027年度大学案内・入学者選抜案内の2026年度結果183ページ。旺文社パスナビの2026年度合格最低点とも照合しています。翌年度の最低点を保証する数値ではなく、大学の採点結果と家庭での自己採点を完全に一致させられるとも限りません。
同じ2026年度でも、情報テクノロジー学科は全学部日程の実質倍率11.5倍に対し、個別Aは3.1倍、個別Bは3.4倍でした。公式表の倍率は受験者数÷合格者数で、合格者に補欠を含むことがある旨の注記があります。「全学部だから受験しやすい」といった印象だけで決めないでください。
模試の偏差値や共通テストのボーダーは、予備校の予想指標で、大学の合格最低点とは別です。過年度実績は学習計画の参考にし、本番形式で測った自分の得点と失点理由を重ねて判断しましょう。
学年・時期別に、過去問から戻る学習計画を作る
| 時期・状態 | 優先する学習と、次に進む目安 |
|---|---|
| 高1・高2、基本事項が不安定 | 数学は例題を解説なしで再現。英語は単語・文法・短文構造。理科は現象や反応を説明し、基本計算を自力で立式する |
| 高3前半、既習範囲の標準問題を学ぶ段階 | 数学Ⅲを含めて学習を進め、志望方式の過去問を既習範囲から見る。個別の記述量、全学部の処理速度を把握する |
| 夏〜秋、全範囲の演習段階 | 個別A・B、全学部を別々に本番時間で解く。採点後、知識不足・立式・計算・記述・時間不足に分けて戻る単元を決める |
| 直前期 | 未見年度で得点の安定性を測る。新しい問題集を増やすより誤答の再演習。共通テスト利用者は英語リスニングと指定科目の形式演習を続ける |
過去問の復習は、間違えた問題の解説を読んで終わりにしません。例えば数学の回転体で失点したなら、積分区間、回転軸、断面の半径、式の計算のどこが崩れたかを分けます。数日後に解答を隠して解き直し、条件を少し変えた標準問題でも同じ方針を立てられるか確認します。
参考書は「青学向けに何冊買うか」より、今使っている1冊のどこが未完成かを先に考えます。例題を自力で解けないなら基本事項と例題へ、標準問題は解けるが本番で間に合わないなら時間制限と問題選択へ、答えだけ合うが記述が弱いなら答案の説明と添削へ進みます。過去問集はA・B方式の両方が必要か、何年度分を収録し、英文に省略があるかを確認して選びます。
高3秋の週計画の一例は、数学の標準問題と計算を週4日、理科の分野演習を週3日、英語の短時間学習を毎日、過去問と復習を週末に置く形です。部活動、学校課題、他の志望校に必要な科目を差し引き、同じ日に課題を詰め込みすぎないよう調整します。過去問で見つかった弱点に応じて、翌週の優先単元を1〜2個に絞ってください。
よくある疑問
B方式は英語なし、または共通テスト英語だけで受けられますか?
受けられません。理工学部のB方式は独自の英語100点・60分、数学200点・100分、理科200点・80分です。共通テスト利用とは別の選抜です。
化学・生命科学科を物理で受けられますか?
全学部日程では物理を選べます。共通テスト利用も物理が選択肢です。ただし個別A・B方式は化学必須です。同じ学科でも日程ごとの条件を確認してください。
全学部日程は、理工学部と社会情報学部を併願できますか?
2027年度の全学部日程では学部間の併願はできません。理工学部内の指定された学科間併願と、異なる選抜種別・異なる個別試験日の併願は別に確認します。
生物選択・情報Ⅰ選択でも、数学Ⅲを勉強する必要がありますか?
共通テスト利用では独自の数学Ⅲ試験は課されませんが、公式概要は入学後の授業を数学Ⅲの履修前提としています。個別A・Bや全学部日程も受けるなら、数学Ⅲまでの指定範囲と、物理または化学の準備が必要です。
自分に合う方式や、最初に直す科目をどう決めればよいですか?
まず志望学科と受験可能な科目を確定し、各方式の過去問を解いて、得点と所要時間を比べます。配点を踏まえ、伸ばせる余地と他大学の準備を合わせて考えます。勉強の全体像は理科大・MARCH理系の学習ロードマップ、他大学の条件は明治大学理工学部の対策や東京理科大学工学部の対策も参照できます。
Edurouteでは高校生・既卒生の数学・物理・化学・生物・英語を指導しています。解いた答案から復習先を整理したい場合は、難関私立大学・理系対策コースで相談できます。相談時は、志望学科・方式、過去問の得点、途中式や和訳を含む答案をそろえると、課題を具体的に共有できます。情報Ⅰ、国語、社会・地歴公民は指導対象外です。
参考資料
確認日:2026年10月5日。2027年度の出願条件、2026年度の問題・実績を区別して参照しています。
- 青山学院大学:2027年度入学者選抜概要150〜167ページ — 理工学部は162〜165ページ。全7学科の科目・配点・試験時間、共通テスト利用を確認。
- 青山学院大学:2027年度入学者選抜日程149ページ — Web登録、書類提出、試験、合格発表、入学手続の日程。
- 青山学院大学:入学者選抜案内145〜185ページ — 183ページの2026年度理工学部入試結果。
- 青山学院大学:一般選抜・個別学部日程、全学部日程、共通テスト利用、一般選抜ダイジェスト — 要項公表時期、併願条件、方式の区別。
- 青山学院大学:2026年度試験問題・解答・出題意図 — 全学部、個別A・Bの数学・英語・物理・化学。英文等の省略箇所と、解答注記も確認。
- 青山学院大学:理工学部 — 学科の正式名称と学びの内容。
- 旺文社パスナビ:理工学部の入試科目、合格最低点 — 確認時の掲載年度は2026年度。2027年度の公式条件と混同せず照合。
- 河合塾Kei-Net:理工学部数学の分析、全学部英語の分析 — 2026年度の問題構成と2027年度に向けた学習助言。
出願時は、大学公式の2027年度入学者選抜要項と最新の変更・訂正情報を最終確認してください。
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